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高齢出産とは?高齢の初産・経産婦によるリスク・注意点について

高齢出産とは?高齢の初産・経産婦によるリスク・注意点について

近年、女性の社会進出や晩婚化などにより、高齢出産は珍しいものではなくなりつつあります。みなさんも女性芸能人の高齢出産や、身近な方の高齢出産を耳にすることがあるのではないでしょうか。

何かと話題の高齢出産について、みなさんはどの程度ご存知でしょうか。また、高齢出産について、どのようなイメージを持っていますか。今回の記事は、そんな高齢出産についてのお話です。高齢出産におけるリスク、注意点等についてご説明しますので、参考にしていただけたら幸いです。

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高齢出産とは

まずはじめに、何歳から高齢出産と呼ばれるのでしょうか。日本産婦人科学会によると、初産婦では35歳以上を「高年初産婦」と定義しています。世界規模でみると、世界産科婦人科連合では「初産婦では35歳以上、経産婦では40歳以上」を高齢出産と定義しています

女性の社会進出が進んだことや晩婚化などから、初産の平均年齢は年々高くなっています。厚生労働省の人口動態統計によると、令和元年(2019年)時点において、35歳以上の出産はおおよそ29%と、3~4人に1人は高齢出産であるという結果となっています。高齢出産は珍しくはないということがお分かりいただけたでしょうか。

高齢出産における具体的なリスクー妊娠中ー

高齢出産は大変そうといった声や、テレビなどといった情報から、高齢出産のリスクについて聞いたことがある方もいらっしゃると思います。

そもそもなぜ、高齢出産はリスクがあると言われているのでしょうか?まずはじめに、妊娠中における高齢出産の具体的なリスクについてご説明します。

<h3>卵子の老化<h3>

1つ目の理由が、加齢による卵子の老化です。女性の体には生まれたときから卵子があり、体が年を取るにつれて、卵子も同じように年を取ります。卵子の老化により、30歳頃からそもそも妊娠自体がしづらくなります。

加齢に伴い卵子が外的影響を受ける期間が長くなり、染色体が影響を受けることから、赤ちゃんには、染色体異常が現れる可能性が高くなるといわれています。ダウン症候群の生まれる確率は、30歳未満では約1/1000、40歳以上では1/100に、45歳以上では1/30に上昇します。ダウン症候群の他にも、様々な染色体異常が起こる確率が高くなり、また流産の確率も高くなります。

合併症が発生しやすい

高齢出産のリスクの一つに、合併症が発生しやすいことがあります。年齢が上がるにつれ、妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病といった合併症のリスクが高まります。

妊娠高血圧症候群

妊娠20週以降、分娩後12週まで、高血圧が見られる場合、または高血圧に蛋白尿を伴う場合のいずれかのことです。妊娠中の高血圧と、それに伴う症状により、お母さんや赤ちゃんに危険な状態をもたらします。原因ははっきりわかっていませんが、何らかの理由で胎盤の血管が正常に形成されず、お母さんと赤ちゃんの間の血流が十分に維持されなくなり、胎盤が血液を得ようと、お母さんの血管を収縮される物質を分泌することが原因と考えられています。

妊娠高血圧症候群になると、常位胎盤早期剥離や脳出血、胎盤機能が低下することによる、胎児発育不全や胎児機能不全などが起こりやすいとされています。 

妊娠糖尿病

妊娠中に発症または発見された耐糖能異常のことを言います。妊娠によってお母さんの体のインスリン抵抗が亢進して、耐糖能異常を起こすことがあります。流産、早産、羊水過多、巨大児、新生児低血糖などのリスクが高くなります。合併症を予防するためにも、妊娠中の血糖コントロールが重要です。

合併症が発生しやすい

高齢出産における具体的なリスクー出産時ー

続いて、出産時における高齢出産の具体的なリスクについてご説明します。母体の老化に伴い分娩時のリスクが高まり、高齢出産ではお母さんの身体や赤ちゃんへの影響が出やすくなっています。

前置胎盤

胎盤が赤ちゃんの出口を塞いでいる状態です。前置胎盤の場合、予定日より前に帝王切開になります。お腹の張りを感じたらできるだけ安静にし、出血がある場合はすぐに病院を受診しましょう。

常位胎盤早期剥離

赤ちゃんが生まれる前に胎盤が剥がれてしまう状態です。妊娠高血圧症候群を発症している場合などは起こりやすいといわれています。母子ともに危険な状態のため、帝王切開に切り替えます。

その他にも子宮口が開きにくい(軟参道強靭)、微弱陣痛や遷延分娩による緊急帝王切開など、妊娠や出産にトラブルが起こる確率が高くなります。

高齢出産における具体的なリスクー出産時ー

高齢出産の注意点

高齢出産のリスクをなるべく軽減させるためにも、以下の内容はぜひ守っていただきたいポイントです。

妊婦健診を必ず受ける

妊娠中は急に体調が変化することもあります。加えて高齢妊娠、出産は様々なリスクを伴います。妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群といった、妊娠中の異常の早期発見や早期治療のためにも重要な役割を果たしますので、定期的な妊婦検診は必ず受けましょう。

無理をしすぎない・仕事の負担を減らす

仕事も家事も頑張るお母さんが多いかと思いますが、自分ひとりの体ではないことを忘れず、お体を大切にいたわるようにしましょう。こまめな休憩も忘れないでくださいね。

働いている方に関して、高齢出産の場合、職場では役職に付いている方や、多くの仕事を任されている方などが多いのではないでしょうか。仕事の負担があまりにも大きい場合は調整が必要です。妊娠中であること、リスクがあることについて、周囲の方々への理解を得ると同時に、必要時お仕事量の調整を行うことが大切です。

職場環境の改善、仕事量の調整が難しい場合や、職場に配慮してほしいと伝えにくい時は、「母性健康管理指導事項連絡カード」を使うことをお勧めします。母性健康管理指導事項連絡カードは、働く妊婦や産後の女性の健康状態を守るために、医師から指示事項(通勤緩和や休憩について)を職場に正しく伝えるために利用できる書類です。こちらを活用し職場に提出することで、希望を伝えることをお勧めします。

ストレスを減らし、規則正しい生活をする

3食のバランスのよい食事をはじめ、適度な睡眠をとるなど、規則正しい生活を心がけましょう。正しい食事管理や規則正しい生活は、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群のリスクを軽減することにも繋がります。

また、ストレスは血管を収縮させる作用があり、血液から栄養や酸素を得ている赤ちゃんには少なからず影響が出ます。もちろん適度なストレスは問題ないですが、過度なストレスを感じることは禁物です。ご自身にとってストレスを感じることはなるべく減らし、リラックスできるよう環境を整えましょう。

ストレスを減らし、規則正しい生活をする

最後に

今回は高齢出産についてのリスクをたくさん説明したため、不安ばかりが大きくなった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

出産への不安な気持ちを軽減するために、新型出生前診断(NIPT)を検討してみるのもおすすめです。

もちろん、今回ご紹介した通り、高齢出産には様々なリスクがつきものです。しかしながら、社会経験が長いため、様々なトラブルなどに落ち着いて対応する適応力が身についていたり、これまでの豊富な経験をもって子育てに取り組むことができるという点もあります。

今回ご紹介したリスクを正しく理解し、病院やお医者さんの指示をしっかりと守ることで軽減できるリスクもたくさんあります。これまでの人生の経験を生かして、出産に臨んでいただけたら幸いです。

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平野香菜子
看護師・保健師のライターであり、内科、精神科にて看護業務に従事経験を持つ。また、2020年には企業保健師として、食事、運動をはじめとした生活習慣改善のための保健指導なども活動中。 / 略歴 2016年 美容系専門学校講師 2017年 大学教員(助手) 2018年 看護師 2020年 企業保健師 / 取得資格 看護師、保健師
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