2021.07.01
妊娠
妊娠中の女性の中には、妊娠安定期について気になっている人もいるのではないでしょうか?妊娠安定期はいつから始まり、どのように過ごしていけばいいのか気になりますよね。この記事では、妊娠安定期の特徴や過ごし方のポイントについて解説します。
妊娠安定期は医学用語ではありませんが、妊娠16週以降の時期を指すのが一般的です。安定期と呼ばれる理由は、妊娠中の早期流産のリスクが減るためです。妊娠安定期には、妊娠によるつわり症状が落ち着き、妊婦さんの体調も安定してきます。
妊娠期間の区切りには、週数のほかに妊娠初期・妊娠中期・妊娠後期という言葉もあります。妊娠中期は妊娠5か月から7か月を指し、妊娠安定期とも時期が重なりますが、妊娠中期は安定期と同じ意味ではありません。
妊娠安定期に入ると、体調の変化を感じる妊婦さんも多いでしょう。妊婦さんによっても異なりますが、妊娠安定期には以下の変化がみられます。
妊娠初期にみられていたつわりは、妊娠安定期に入ると軽くなったと感じる人も多くいます。つわりにより日常生活が制限されていた人も、体調の改善を実感できるでしょう。
妊娠安定期は、バストのサイズが大きくなり始める時期でもあります。バストのトップだけでなくアンダーも大きくなる傾向があります。妊娠・出産によるバストの変化を抑えるために、この頃からサイズに合ったブラジャーを選ぶとよいでしょう。
妊娠により女性ホルモンの分泌が増えて、メラニン色素の沈着が促進されるため、乳輪が黒っぽくなります。乳輪が色素沈着することで、出産後に授乳する際に、赤ちゃんの目印になりやすいともいわれています。
妊娠初期には目立たなかったお腹も、妊娠安定期の時期になると、ふっくらとしたお腹のふくらみが分かるようになります。
妊娠安定期から少しすると、お腹の赤ちゃんの動きを感じるようになり、妊娠をより実感できるようになります。妊娠週数が進むにつれて、お腹の赤ちゃんの動きも大きくなっていきます。
妊娠安定期は体調の改善を感じる方も多く、妊娠初期よりもアクティブに過ごしたいと感じる人も多いでしょう。妊娠安定期に入っても、体への無理は禁物です。ここでは、妊娠安定期に入ってからの生活の過ごし方のポイントについてみていきます。
妊婦さんと赤ちゃんの健康のために、規則正しい生活を過ごしましょう。妊娠中は体の負担がかかりやすいので、睡眠や休息を十分に取ることが大切です。
妊娠安定期に入ると、週数が進むにつれて妊婦さんのお腹も大きくなります。家事をすることは問題ありませんが、お腹に負担をかけないような動作をしましょう。
妊娠中の力仕事は妊娠中の体に負担をかけやすく、流産や早産のリスクを高める原因になります。職場の上司と話し合い、無理のない業務への変更を検討してもらいましょう。
妊娠中の運動は体重コントロールやストレスの解消に役立ちます。激しい運動はできませんが、体に負担のかからない運動を取り入れてみましょう。近年では、妊婦さん向けにマタニティ教室を開いているジムもあります。
妊娠安定期に入れば、性行為を行っても問題ありませんが、お腹に圧迫をかけないように配慮が必要です。パートナーとのセックスでも、感染予防のためにコンドームを使用するのがおすすめです。
早期流産のリスクが減り、体調も安定する妊娠安定期。すでに赤ちゃんを出産して育児中の方の中には、「〇〇をしておけば良かった」と感じる人も多くいます。ここでは妊娠安定期に行っておきたいイベントや行事についてみていきます。
妊娠してから最初の子どものイベントとなるのが、安産祈願です。日本では古くから、妊娠5か月目の最初の戌の日に、安産を願って神社でお参りする習慣がありました。
犬のお産は軽く、一度に多くの子犬を生むため、安産の象徴とされています。戌の日の安産祈願には腹帯を巻きますが、儀式なのでカジュアルすぎない格好で参加しましょう。
戌の日は暦カレンダーで確認でき、戌の日は12日おきにやってきます。体調が良くないときは日程にこだわりすぎないことも大切です。
妊娠安定期の時期になると、自治体や医療機関で開催されている両親学級の開催が始まります。両親学級では妊娠中の過ごし方や、赤ちゃんのお世話の方法を学べます。妊娠週数が近い妊婦さんやそのパートナーが集まるので、知り合いを作る良い機会にもなるでしょう。
妊娠安定期に入ったら意識したいのが、出産後の生活への準備です。妊娠安定期に入ると、お腹の赤ちゃんの性別が分かることがほとんどです。季節に合わせた赤ちゃんの衣類やベビーグッズなどを少しずつ準備するようにしましょう。赤ちゃんの名前の候補を考えたりするのもよいでしょう。
妊娠安定期に入った後も、妊婦さんの生活の過ごし方がお腹の赤ちゃんに影響を与えることがあります。妊娠安定期は以下のことに気を付けて過ごすようにしましょう。
妊娠中に気を付けたいのが薬の内服です。一部の薬の中には、赤ちゃんの奇形リスクを与えるものもあります。妊娠中の薬の使用で注意したいのが、胎児の重要な器官を形成している妊娠15週までです。妊娠安定期に入ると、胎児の器官形成が終えているので、薬の影響はほとんど受けなくなりますが、薬の成分は胎盤を通してお腹の赤ちゃんにも運ばれるため、過剰な薬の使用は禁物です。
妊娠安定期に入った後に、薬の使用が必要な場合は、自己判断で市販薬を使うのではなく、かかりつけ医に確認するようにしましょう。
妊娠中のお酒やタバコは控えましょう。妊娠安定期にかかわらず、アルコールの摂取により、お腹の赤ちゃんの低体重や奇形のリスクを与える可能性があります。
タバコも同様に、低体重で赤ちゃんが生まれるリスクを高めます。妊娠中もタバコがどうしてもやめられない人は、医療機関の禁煙外来へ行くのも1つの方法です。また、妊婦さんが喫煙していなくても、受動喫煙によりタバコの害を受けるので、家族の理解と協力を得ることが大切です。
妊娠中は育児で忙しくなる出産前に旅行に行っておこうと考えている人もいるかもしれません。特に妊娠安定期は、妊娠初期よりも体調が良くなったと感じる人も多く、行動がアクティブになる人も多いでしょう。
旅行中は活動量が増える傾向にあり、妊娠中の体に負担がかかります。どうしても旅行に出かけたい場合は、海外旅行のような遠方の旅行は控えて、近場で短期間の旅行を計画しましょう。
里帰り出産を希望している場合は、人によっては飛行機を使用せざる得ない場合もあります。出産前に地元へ帰られる方は、出産間際にならないように旅行を計画することが大切です。
妊娠安定期に入ると、つわりが軽くなって体調の改善を感じる妊婦さんも多いでしょう。また、お腹のふくらみや胎動など体の変化も実感できます。妊娠安定期に入っても、規則正しい生活を心がけるようにしましょう。
参考:
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