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出産

妊娠から出産までの赤ちゃんの成長

精子と卵子が受精し、受精卵となってから子宮へ移動し子宮内膜に着床することで妊娠が成立します。そこから胎児は目覚ましいスピードで成長をしていきます。今回は、実際にお腹の中で赤ちゃんがどのように成長しているのかについて詳しく説明していきます。

妊娠初期の胎児の成長

 妊娠初期とは妊娠15週6日までの時期のことを言います。この時期は胎盤が完成しておらず母子共に不安定な時期です。つわりがひどく食事が十分にとれなくなる方もいます。栄養が偏っても胎児への影響はそれほど心配ないので、食べられるものを食べられるだけ食べて脱水を予防しましょう。

また、この時期は胎児の身体の重要な器官を形成する時期で、お母さんが飲んだ薬の影響を受けやすい時期です。不必要な服薬を控えたり、内服する際には必ず医師へ相談するようにしましょう。胎児の器官形成を助ける葉酸を十分に摂取するようにしましょう。

妊娠1か月

妊娠は、排卵した卵子と精子が受精し受精卵となり、子宮へと移動した後子宮内膜に着床することで成立します。妊娠週数は最終月経開始日を0週0日と数えます。排卵がおこるのがおよそ月経から2週間後となり、受精卵となり子宮へ移動して着床するまでに5~6日程度時間がかかるので、実際に妊娠が成立するのは妊娠3週頃となります。

妊娠3週頃の胎児(この時期は胎芽と呼ばれる)は4mm程度です。この時期はまだ妊娠の兆候もなく、体調にも変化が見られません。そのため気付かずに薬やアルコールを摂取していたということもあるかもしれませんが、重要な器官が作られ始めるのは妊娠4週以降とされているのであまり心配はいりません。

妊娠2か月

妊娠2か月とは妊娠4週0日から妊娠7週6日までで、妊娠7週頃には子宮は8㎝程度に成長します。胎児(この時期は胎芽と呼ばれる)は3~12mm程度の大きさで体重は4g、ぶどう1粒程度の大きさになります。

脳が発達するのでこの時期は頭が大きいです。中枢神経や心臓、目、手足、肺などの重要な器官の形成が始まり、妊娠6週前後には超音波検査で心拍を確認できるようになります。

妊娠3か月

妊娠3か月とは妊娠8週0日から妊娠11週6日までで、妊娠11週には子宮はこぶし大に成長します。胎児は20~60mm程度の大きさで体重は20g、いちご1粒程度の大きさになります。

胎児は肝臓で血液を作り始めるようになり、手足が形成され超音波検査で動きが確認できることもあります。手足の指や爪、耳、口などのこまかい部分が形成されていきます。

妊娠4か月

妊娠4か月とは妊娠12週0日から妊娠15週6日までで、妊娠15週には子宮は新生児の頭の大きさ程度に成長します。胎児は身長10㎝、体重40~100gほどでレモン1個程度の大きさになります。

胎児は器官の形成はほぼ終わり外性器などが形成されていきます。また、おしっこや胎便が作られるようになります。おしっこは羊水の中に排出されますが、胎便は外に排出されることはありません。内臓の形がほぼ完成し、妊娠15週前後には胎盤が完成します。髪の毛が生え、目や耳の形もはっきりしてきます。

妊娠中期

妊娠中期は妊娠16週0日から27週5日までの期間をいいます。この時期は安定期ともいわれ、つわりも落ち着きお母さんの体調が安定してきます。胎盤が完成して胎盤を通して胎児へ栄養が送られるので、栄養バランスを考えた食事をとるようにしましょう。また、体重が少しずつ増えてくる時期ですが、体重が増えすぎると妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病となってしまったりお産が困難となる場合があるので食べすぎには注意しましょう。胎児の器官形成は妊娠初期で完了し、妊娠中期以降ではその機能が発達していきます。

妊娠5か月

妊娠5か月とは妊娠16週0日から妊娠19週6日までで、子宮は小児の頭の大きさ程度に成長します。胎児は身長20㎝、体重120gほどでオレンジ1個ほどの大きさになります。

触覚や聴覚といった感覚機能が発達してきて、指しゃぶりをしたり外の音が聞こえるようになります。また呼吸の練習など外で生活する準備をしはじめます。さらに胎動が活発になるためお母さんが自覚することができるようになります。

妊娠6か月

妊娠6か月とは妊娠20週0日から妊娠23週6日までで、子宮底(子宮の上の端)がおへそ~おへその指1本上ほどの高さになります。胎児は身長25㎝、体重は250gほどでグレープフルーツ1個分ほどの大きさになります。

胎児の聴力はほぼ完成します。生まれた後に肺を広げるために必要な肺サーファクタントが作られます。皮下脂肪がつきはじめたり、まゆげやまつげが生え始めたりします。

23週の終わりごろからは、お母さんのお腹の外でも生育可能ですが、新生児集中治療室でのケアが必要になります。

妊娠7か月

妊娠7か月とは妊娠24週0日から妊娠27週6日までで、子宮底がおへそより指2~3本上の高さになります。胎児は身長30㎝、体重600gでメロン1個分ほどの大きさになります。

血液を作る場所が肝臓から骨髄へと移行していきます。まぶたができるため、まばたきをするようになります。胎脂で皮膚がおおわれるようになり、脳の皮質が発達していきます。

妊娠後期

妊娠後期は妊娠28週0日以降のことを言います。妊娠後期になるとさらに胎児は大きく成長していきます。胎児が大きくなるにつれてお母さんのお腹も大きくなります。腰痛や足のむくみ、動悸・息切れなどのマイナートラブルが起こりやすくなります。

妊娠8か月

妊娠8か月とは妊娠28週0日から妊娠31週6日までで、子宮底はろっ骨中央のすぐ下(剣状突起)とおへその中間ほどの高さになります。赤ちゃんは40㎝程度、体重は約1200gでかぼちゃ1個ほどの大きさと言われています。

ほぼすべての臓器が完成します。目では網膜が完成するため明るさを感じるようになります。皮下脂肪がつきはじめ消化器や呼吸器の活動が活発になり、徐々に外での生活の準備が始まります。

妊娠9か月

妊娠9か月とは妊娠32週0日から妊娠35週6日までで、子宮底は剣状突起の指2~3本下の高さになります。妊娠9か月で子宮底が1番高くなります。胎児は身長45㎝、体重1800gで白菜1個分ほどの大きさになります。

赤ちゃんがお腹の外で呼吸をするために肺をふくらませるのを助けてくれる肺サーファクタントが十分な量分泌されるようになります。お腹の中で睡眠と覚醒を繰り返すようになります。皮下脂肪がさらに増え、神経系が発達していきます。

妊娠10か月

妊娠10か月とはとは妊娠36週0日からで、子宮底は妊娠8か月と同じくらいの高さに戻ります。胎児は身長50㎝、体重3000g程度ですいか1個ほどの大きさになります。

胎児のすべての器官が完成します。胎児は少しずつ骨盤内へと下降していきお産に備えます。

まとめ

妊娠が成立してから受精卵から胎児へ非常にはやいスピードで成長していきます。妊娠初期には、人間にとって大切な器官の形成が行われます。この時期には葉酸を適切に摂取するようにしましょう。妊娠を望んでいる方は、妊娠前から葉酸を摂取しておくこともおすすめです。妊娠中期では、形成された器官の機能が向上していきます。胎盤が完成するので、お母さんがとった栄養が胎児へと送られるためバランスの良い食事を心がけるようにしましょう。妊娠後期では、外での生活に向けて皮下脂肪をつけたり最終的な成長をしていきます。お腹の中で少しずつ確実に大きくなる赤ちゃんを守ることができるのはお母さんだけですので、妊娠期間中は無理をすることなく穏やかに過ごすようにしましょう。

ABOUT ME
大河友美
国立大学医学部保健学看護科卒業後、大学病院で6年看護師として勤務。 その後、国立大学医学部保健学大学院へ進学し修士号取得。 現在は、子育てをしながら医療ライター・監修者として活動中。 学歴 平成21年 国立大学医学部保健学看護科 卒業 平成28年 国立大学医学部保健学大学院 卒業 取得資格 看護師国家資格 保健師国家資格