2021.10.07
妊娠
妊娠が判明した際に気になるのが妊娠週数ですが、妊娠週数、月数の計算方法はご存知でしょうか?今回の記事では、妊娠週数、月数の正しい計算方法と出産予定日の出し方、また産婦人 科を受診するタイミングや新型出生前診断(NIPT)を受けることのできる週数についてご説明します。健やかな妊娠ライフの参考にしてください。
はじめに妊娠週数・月数の数え方ですが、「排卵日から計算する方法」「最終月経の初日から 計算する方法」の2つの数え方を紹介します。
まず1つ目が、排卵日から妊娠週数を計算する方法です。排卵日を妊娠2週0日として考え、妊娠週数の計算を行います。ただこちらの計算方法は、排卵日がわからない方には使用できない計算方法となります。よって次に紹介する、最終月経の初日から計算する方法が一般的です。
次は最終月経の初日から妊娠週数を計算する方法です。最終月経の開始日を妊娠0週0日とし、計算を行います。排卵日が分からない、基礎体温を付けていない方でも最終月経から計算する ことができるため、医療機関ではこちらの方法がメジャーとなっています。最終月経の終了日ではなく、最終月経の初日であることに注意してください。
続いて気になる出産予定日の計算方法ですが、基本的な考え方は、前述で紹介した妊娠週数、月数の数え方と同じになります。妊娠期間は約10ヶ月、すなわち40週0日が標準であることを基本に計算を行います。
例えば
排卵日が2021年1月1日の場合、出産予定日は2021年9月24日、
最終月経の初日が2021年1月1日の場合、出産予定日は2021年10月8日となります。
実は出産予定日には、最終月経を用いた簡単な計算方法があります。これはネーゲレの計算法といって
月:最終月経が1~3月の場合は9を足し、4月以降は3を引く
日:最終月経初日に7を足す
という計算方法になります。
このネーゲレの計算方法を使用すると、例として、
月:最終月経の1月に9を足して10月
日:最終月経初日の1日に7を足して8日
出産予定日は2021年10月8日となります。
月:最終月経の4月に3を引いて1月
日:最終月経初日の1日に7を足して8日
出産予定日は2021年1月8日となります。
この方法を使えば、簡単に出産予定日を計算することができますね。
しかしながら、こちらのネーゲレの計算法は、月経周期が28日の方を基準にしています。月経周期や排卵のずれにより出産予定日が前後する可能性があることはもちろん、お母さんや赤ちゃんの成長には個人差があります。病院では、最終月経を使用した計算方法に加え、エコーで赤ちゃんの大きさを確認し、週数によっては修正を入れることもあります。あくまで、こちらの計算は出産予定日の目安の1つとして考えてくださいね。
続いては出産までの期間についてのお話です。みなさんは「正期産」という言葉をご存知でしょうか。
正期産とは、赤ちゃんがお母さんのお腹の中から出てきても、十分な適応性をもっている期間、すなわち生まれてきても健康に生活できる期間のことで、37週0日~41週6日までを指します。
その他、妊娠から出産までの区分は下記のようになります。出産期間の参考にしてくださいね。
早産:22週0日~36週6日
正期産:37週0日~41週6日
過期産:42週0日~
妊娠かも?と多くの人が思うのは、生理が止まっている、遅れていると感じたときでしょう。その他、なぜか体がダルっぽい、熱っぽい、肌が荒れる、便秘になるといった妊娠の初期症状のサインを感じるかたもいます。
妊娠かも?と思ったあとに使用されるのが、自宅でできる妊娠検査薬ではないでしょうか。妊娠検査薬で陽性反応が出る仕組みですが、妊娠中の尿中には、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)というホルモンが含まれることが理由です。
受精卵が着床すると、胎盤のもとになる絨毛が作られ、絨毛からはヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)が分泌されます。妊娠検査薬は、この尿中のヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)に反応しています。
絨毛が分泌される時期になると妊娠判定ができるため、妊娠反応検査薬は、月経予定日以降から使用可能となります。
しかしながら、妊娠検査薬では正常な妊娠かどうかの判断はできません。子宮以外に着床している可能性や、胞状奇胎という、正常な妊娠と区別のつかない可能性もありますので、妊娠検査薬で陽性となった後には産婦人科を受診しましょう。
気になる産婦人科の受診のタイミングですが、最後の生理が始まった日から、5週間ほどが経過した時期を目安に受診することをおすすめします。
5週間での受診をおすすめする理由として、妊娠を判断するために確認する超音波画像には、胎嚢(たいのう)という赤ちゃんと成長する細胞を覆う袋のようなものが、丸い影で確認できます。この胎嚢が確認できるのが、妊娠5週頃からであるため、これ以前に産婦人科を受診してしまうと、この胎嚢が確認できず、もう一度受診をお願いすることになります。
早く病院で妊娠の確認をしたいという気持ちもあるかもしれませんが、妊娠5週頃を目安に受診するようにしてくださいね。
妊娠が確認できたら、以下のサイクルで妊婦健診を受けます。
12~23週:4週間に1回
24~35週:2週間に1回
36~40週:1週間に1回
41週以降:定期的に受診
妊婦健診では、赤ちゃんが順調な経過をたどっているかを確認するとともに、お母さんの体の変化もチェックします。妊娠から出産までの10ヶ月間、お母さんの体は赤ちゃんの成長に伴い大きく変化します。お母さんと赤ちゃんに問題がないか定期的にサポートしますので、上記のサイクルで妊婦健診を受けるようにしましょう。
妊娠を診断する受診は、妊娠5週頃からとお伝えしましたが、新型出生前診断(NIPT)は妊娠10週から可能となります。
こちらから、最終月経日、もしくは出産予定日から新型出生前診断(NIPT)の予約可能日を計算することができます。予約可能な日を簡単にチェックしてみてください。
出生前診断とは、妊娠中に胎児の遺伝病や染色体異常、先天性代謝異常等を診断するものがあります。新型出生前診断(NIPT)はダウン症候群などの染色体異常の検査ができ、陰性的中率も99.99%と高い精度でわかります。この検査は妊娠10週からという早い時期から採血だけで検査ができ、流産・死産のリスクがないというメリットがあります。
新型出生前診断(NIPT)のメカニズムは、妊婦の血液中にある胎児DNAから、染色体の数的異常を検出する検査となっています。採血量もわずか10mlだけなので母体に負担がありません。
生まれてくる赤ちゃんに異常がないか知りたいという方は、新型出生前診断(NIPT)をご検討されてみてはいかがでしょうか。
新型出生前診断(NIPT)を受ける際は、母子手帳を持参する、もしくは妊娠週数を把握して検査を受けるようにしましょう。弊社のNIPTは、年齢制限なく、夫婦同伴でないと受けられないなどの制限も御座いませんので、安心して受診してください。
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