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出生前診断

出生前診断にかかる費用

 近年、出産年齢の高齢化によって出生前診断への関心が高まっています。出生前診断とは、妊娠中にお腹の中の赤ちゃんに先天性の疾患や異常がないかを調べる検査のことです。しかし、出生前診断にはさまざまな種類があり、その検査の種類によって費用や精度も異なるため、どの検査を受けるべきか迷う方もいるのではないでしょうか?今回は出生前診断にかかる費用について詳しく説明していきます。

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出生前診断は保険適応?

 出生前診断は、自由診療ですので保険は適応されません。そのため全て実費での検査になります。

出生前診断には、心臓や脳、消化器などの主要臓器の異常を診断する形態学的検査と、染色体の異常の有無を診断する遺伝子学的検査があります。染色体とは、親から子どもへと受け継がれる遺伝情報がつまったDNAが折りたたまれたもので、人間の体に60兆個あるといわれている細胞の核の中にあります。この染色体は、2本で1対となっており、通常44本(22対)の常染色体と2本(1対)の性染色体が存在します。この染色体の数や形態に異常がある場合、染色体異常があると診断されます。

各検査の費用

超音波エコー検査

形態学的検査は、超音波エコーで行われます。超音波エコー検査は、定期的な妊婦検診でも行われ、胎児の発育や羊水の量、胎盤の位置などの確認をしています。形態学的な出生前診断は、この定期的な妊婦検診とは別に、心臓や脳、消化器などの主要臓器の異常の有無についての診断を行います。そのため、通常の妊婦検診で医師が必要と判断した場合や、妊婦さんが希望する場合に実費で別に検査が行われます。出生前診断としての超音波エコー検査は、約2~3万円と言われています。病院によって料金が異なるので、実際に検査をする際には病院への確認が必要になります。

 超音波エコー検査では、心臓や脳などの臓器の異常だけではなく、NT検査というお腹の中の赤ちゃんの首の後ろの厚さを調べる検査も行われます。首の後ろの厚さはむくみで、このむくみが大きい赤ちゃんは頭が大きくなりがちです。頭が大きいのはダウン症候群の特徴の1つでもあるため、首の後ろの厚みを調べることによってダウン症候群の疑いの有無が明らかになります。

しかし、超音波エコー検査ではエコー画像からでしか情報が得られないため、非確定検査とされていて、疑わしい場合にはさらに確定検査を行う必要があります。

母体血清マーカー検査

母体血清マーカー検査は、妊婦さんに採血を行ってお母さんの血液からお腹の中の赤ちゃんの遺伝子異常を検査します。費用は、病院によって異なりますが、約2~3万円と言われています。しかし、お母さんの血液の成分からでは、赤ちゃんの正確な情報を十分に得られるわけではないことと、妊娠約15週目からでなければ実施できないというデメリットもあります。

母体血清マーカー検査も、非確定検査の1つであり、検査の結果赤ちゃんの遺伝子異常が疑わしい場合には確定検査を受ける必要があります。

コンバインド検査

コンバインド検査は、超音波エコー検査と母体血清マーカーを組み合わせた検査で、妊娠11週から妊娠13週6日までの間に超音波エコー検査と採血を行います。コンバインド検査の費用は約3~5万円と言われており、病院によって違います。それぞれ単体で検査を行うよりも2つの検査を組み合わせた方が、より精度が高く検査結果を得ることができますが、こちらも非確定検査ですので検査の結果、赤ちゃんの遺伝子異常が疑わしい場合には確定検査を受ける必要があります。

新型出生前診断(NIPT)

新型出生前診断は、お母さんの血液の中に含まれる赤ちゃんのDNAの断片を調べることによって、赤ちゃんの染色体異常の有無を検査することができる検査です。新型出生前診断も超音波エコー検査や母体血清マーカー検査と同様に非確定的検査ですが、他の検査と比較して精度が高く赤ちゃんの先天性の染色体異常を調べることができると言われています。

 また、妊娠10週目からという早期に検査することができるので、赤ちゃんの状態をより早く知りたいと思う方におすすめできる検査です。

 新型出生前診断(NIPT)にかかる費用は約20万円前後と言われていて、一見高額のように感じますが、一部の施設では確定検査の費用が含まれていることが有り、新型出生前診断の結果陽性であった場合、無料で確定検査である羊水検査や絨毛検査を受けることができる施設もあります。

羊水検査

羊水検査は、確定検査の1つで針でお腹を穿刺して羊水を直接検査する方法です。妊娠15~16週目以降から受けられる検査で、非確定検査と比べると直接お腹に針を刺すので痛みを伴うことや流産のリスクもあります。

 羊水検査の費用は約10~20万円と言われています。

絨毛検査

絨毛検査は、羊水検査と同様に確定検査の1つで、お腹に針を穿刺して胎盤の内側にある絨毛細胞を検査する方法です。羊水検査と同様にお腹に針を刺すので、痛みを伴う他、胎盤に針を刺すため技術的に難易度が高く流産する可能性が羊水検査よりも高いとされています。

 絨毛検査の費用は約10~20万円と言われています。

当施設での新型出生前診断にかかる費用

当施設での新型出生前診断には、基本検査と全染色体検査、全染色体+微小欠失検査があります。基本検査は、染色体異常の約7割と言われている13、18、21番の染色体を調べられる検査と性染色体を調べる検査、性別判断を行う検査が行われて費用は18万円です。全染色体検査は、13、18、21番を含む1~22番までの染色体と性染色体の染色体の異常の有無、性別を調べる検査で費用は21万円です。この全染色体検査、性別検査に加えてさらに染色体の微小欠失(染色体の数の異常ではなく形の異常)まで検査すると費用は23万円になります。

 どの検査でも、陽性の判定が出た場合には、全国どこの医療機関であっても羊水検査の費用を全額負担するため追加での費用はかかりません。また、認定遺伝カウンセラーによる電話での遺伝カウンセリングも無料で行っております。染色体異常についての正しい知識についてや検査結果について、陽性反応が出た場合の質問などさまざまな不安の解消のお手伝いをしておりますので安心して検査を受けていただけます。

まとめ

 出生前診断には非確定検査と確定検査があり、非確定検査としては、形態学的検査である超音波エコー検査と遺伝子学的検査である母体血清マーカー検査、コンバインド検査、新型出生前診断があります。これらは、自由診療であるため病院によって費用が異なりますが、超音波エコー検査や母体血清マーカー検査、コンバインド検査は数万円で検査を受けることができます。新型出生前診断も約20万円前後費用がかかりますが、陽性だった場合の確定検査(羊水監査や絨毛検査)の検査費用も含まれている施設もあります。羊水検査や絨毛検査は10~20万円ほどの費用がかかると言われています。

 当施設での新型出生前診断は、検査の内容によって18万~23万円で検査を受けていただくことができます。新型出生前診断が陽性だった場合、全国どこの病院で羊水検査を受けていただいても費用は全額負担させていただきます。また、電話での遺伝カウンセリングも無料で受けていただくことが可能でアフターフォローはしっかりと行っております。

 お腹の赤ちゃんの状態が気になる方は、アフターフォローがしっかりとした施設での出生前診断を受けることをお勧めいたします。

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大河友美
国立大学医学部保健学看護科卒業後、大学病院で6年看護師として勤務。 その後、国立大学医学部保健学大学院へ進学し修士号取得。 現在は、子育てをしながら医療ライター・監修者として活動中。 学歴 平成21年 国立大学医学部保健学看護科 卒業 平成28年 国立大学医学部保健学大学院 卒業 取得資格 看護師国家資格 保健師国家資格
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