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高位破水とは?破水との違いや、原因などについて解説

高位破水とは?破水との違いや、原因などについて解説

「高位破水」という言葉をご存知でしょうか?現在妊娠中の方は、破水して出産する、と本で読んだり、母親学級で破水について習ったりした方も多いかと思います。破水と高位破水は違うのでしょうか?また赤ちゃんやお母さんに危険はあるのでしょうか?

今回の記事では、高位破水の意味や破水との違い、原因や特徴について紹介します。高位破水は感染症などのリスクがあります。今回の記事を読んで、高位破水についての理解が深まり、正しく行動することができましたら幸いです。

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高位破水とは?

高位破水とは、子宮口から離れた部位で卵膜が破れ、羊水が流れ出る状態です。羊水は少しずつ流出することが多いため、高位破水とは思わずに放置してしまう、尿もれと思ってしまう妊婦さんも多いようです。

しかしながら、高位破水はお母さんと赤ちゃんの感染リスクの原因になります。尿漏れかな?少しくらいの量だから大丈夫かな?とスルーせずに、医療機関へ連絡することをおすすめします。

高位破水と破水の違い

高位破水とは、子宮口から離れた部位で卵膜が破れ羊水が流れ出る状態で、感染のリスクがあることから危険な状態です。では、普通の破水とは何が違うのでしょうか?

破水の種類や特徴について説明いたします。

破水とは

胎児は卵膜に包まれています。破水とは、胎児を包む卵膜が破れ、羊水が外へ流れ出ることです。出産のときに破水するというイメージが多いですが、高位破水をはじめ、出産前に破水することもあり、時期やタイミングにより種類が異なります。

  1. 前期破水
    分娩前に、羊水が子宮外に流出することを前期破水と言います。通常、陣痛が激しくなり、子宮口が全開してから破水します。

    しかしながら陣痛や子宮口全開より先に破水することがあり、この破水を前期破水と呼びます。前期破水は、妊娠週数により対応が異なります。

    妊娠37週より前に破水した場合を、早期前期破水と呼びます。この場合、早産のリスクが高いこと、また感染リスクが高くなることから入院し、お母さんと赤ちゃんの状態を継続的に観察し、治療を行います。

    妊娠37週以降といった正期産での前期破水の場合、胎児が十分に育っていれば、陣痛をそのまま待つといった対応も多いです。

    ただし発熱などの感染兆候がある場合や、絨毛膜羊膜炎(子宮内感染)といった感染がある場合は、陣痛を待つことなく緊急帝王切開や分娩誘発が必要な場合もあります。

    お母さんと赤ちゃんの状態を判断しながら、今後の治療方針や分娩方法の決定を行います。いずれにせよ、破水かもしれないと思ったら、医療機関を受診しましょう。

  2. 完全破水
    今回記事で紹介している高位破水の羊水の量は少しずつで、羊水の流出に気づかなかったり、尿もれと勘違いする方もいるとお伝えしました。

    このような少しずつの羊水流出である高位破水とは違い、いわゆる分娩時に起こる、羊水が完全に流出する状態を「完全破水」と呼びます。

    これは、分娩時に赤ちゃんの頭が子宮の内圧で押されることで卵膜が破れ、羊水が溢れ出る現象です。

高位破水の原因

高位破水は感染症のリスクがあるため、できれば避けたいものです。高位破水の原因を紹介します。

高位破水の原因

  • 高齢出産
  • 危険な性交渉
  • 喫煙
  • 双子、三つ子などの多胎妊娠
  • 腹圧がかかった場合(咳やくしゃみ、重いものを持つ、激しい運動など)
  • 感染症・絨毛膜羊膜炎など

高位破水の原因は多岐にわたります。まず挙げられるのが、高齢出産です。高齢出産のリスクの一つとして、高位破水があります。その他危険な性交渉も高位破水の原因です。危険な性交渉とは、性交渉による子宮への刺激や、性感染症などが挙げられます。妊娠中に性交渉を行う場合は、必ずコンドームを着用することで感染症を防ぐことができます。その他性交渉以外の感染症も、高位破水の原因となります。

また高位破水の原因では、腹圧(お腹に力を入れる)ことも挙げられます。咳やくしゃみなど、自分ではどうしても避けられないものや行為もありますが、赤ちゃんとお母さんの命を守るため、重いものを持つ、激しい動きはなるべく避けるなど、健やかな妊娠継続を行うためにも、回避できる行動は避けましょう。

高位破水の特徴

高位破水の特徴

どのような症状や状況になったら高位破水なのでしょうか?尿漏れやおりものとの違いはあるのでしょうか?高位破水の特徴や見分け方をご紹介します。

  1. 高位破水と尿もれとの違い
    高位破水の場合、羊水はちょろちょろと流れるため、尿もれと勘違いする妊婦さんも多いです。

    高位破水と尿モレの違いは、流出する羊水の匂いや色などで判断できます。

    尿もれの場合、匂いはいわゆる尿のような独特なアンモニア臭がします。また排尿(尿もれ)は自分で止めることができますが、高位破水の場合の羊水の流出は、自分の意思では止めることはできません。

    羊水の色は透明、もしくはほぼ透明に近い薄い黄色で、基本的には無臭です。尿のような匂いではなく、色も透明に近い場合は、高位破水の可能性があります。医療機関を受診し、医師の指示を仰ぎましょう。

  2. おりものの特徴
    感染症の場合、おりものは通常と違う腐敗臭のような臭いで、濃い黄色や緑色でドロっとした形状です。

    おりものに異常を感じた場合やいつもとおりものの状態が違うなどの異変を感じた場合も、病院受診をしましょう。

    妊娠中は個人差があるものの、おりものの量は増える場合が多いです。おりものシートを使用する場合はこまめな交換を行うなど、清潔を保つよう意識してください。

  3. 破水の量
    高位破水の場合、羊水は少しずつ流出します。高位破水は卵膜が破れたため発生しますが、卵膜に穴が空いていることから、羊水はずっと出続けています。量が少量でも、ずっと出続けている、止まらない場合は医療機関を受診してください。

    流出が1回しかなかった、すぐ止まったなどの場合は、おりものや尿もれの可能性が高いです。

    しかしながら、高位破水の羊水の流出量はごく少量で、そもそも量が少なすぎることから、高位破水に気づかない場合もあります。

    「このくらい大丈夫だろう」と思わずに、いつもと違うなど、少しでも異変を感じたら、医師の診察を仰ぎましょう。

    なお、高位破水のような羊水流出の場合、尿もれと違い、自分では羊水の流出を止めることができません。病院受診する際は、なるべく体を動かさないようにし、羊水の流出を最小限にしましょう。

    具体的には、車やタクシーで移動する際は、横になり、汚れてもよいバスタオルなどを腰に巻きながら移動しましょう。

    また、破水は感染のリスクが高いです。ちょっとさっぱりしたいと思っても、お風呂やシャワーといった行為はNGです。

高位破水のまとめ

高位破水のまとめ

今回の記事では、高位破水について、破水との違いや破水の種類、原因や特徴について紹介しました。

高位破水とは、子宮口から離れた部位で卵膜が破れ、羊水が流れ出る状態です。羊水は少しずつ流出することが多いため、高位破水とは思わずに放置してしまう、尿もれと思ってしまう妊婦さんも多いようです。

高位破水と尿もれやおりものとの違いは、色や匂いなどで判断できます。高位破水はお母さんと赤ちゃんの感染リスクの原因になります。大丈夫かな?と思わずに医療機関に連絡することをおすすめします。

参考:
「周産期看護マニュアル よくわかるリスクサインと病態生理」日本医科大学多摩永山病院
前期破水 鎌田マタニティ・レディースクリニック

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ABOUT ME
平野香菜子
看護師・保健師のライターであり、内科、精神科にて看護業務に従事経験を持つ。また、2020年には企業保健師として、食事、運動をはじめとした生活習慣改善のための保健指導なども活動中。 / 略歴 2016年 美容系専門学校講師 2017年 大学教員(助手) 2018年 看護師 2020年 企業保健師 / 取得資格 看護師、保健師
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