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妊娠や出産にともなううつ病とは?原因や治療法について

妊娠にともなううつ病とは?原因や治療法について

赤ちゃんとの対面が待ち遠しい妊娠期。嬉しいイベントであるはずの妊娠中ですが、実はうつ病が起こりやすい時期でもあります。妊娠中の気分の落ち込みは多くの女性にみられるので、妊娠鬱に気づかずに適切な治療が受けられないことがあります。

この記事では、妊娠鬱の症状や原因、治療法や周りの家族ができることについて解説します。妊娠中のメンタルヘルスが気になる人はぜひ参考にしてみてください。

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そもそも鬱病とは?妊娠鬱について

そもそも鬱病とは?妊娠鬱について

鬱病は遺伝的な要素や強いストレスなどをきっかけに起こる心の病気として知られており、「心の風邪」といわれることもあります。近年では、心身のストレスが重なることで、脳のストレスに対する抵抗力が落ち、機能不全に陥っている状態になることが分かっています。

妊娠中の女性はさまざまなストレスを受けやすく、妊娠期間中に鬱病の症状が現れることがあり、妊娠鬱と呼ばれています。

妊娠鬱とマタニティブルーの違い

一般に妊娠中の多くの女性は、気分の落ち込みや不安を感じやすい傾向があります。これらの心の変化について、良く間違われやすい表現にマタニティブルーがあります。

マタニティブルーは主に産後まもない女性にみられるもので、出産後のホルモンバランスの変化などが要因になって起こります。症状は一過性ですが、長引くと産後鬱につながるおそれもあります。

妊娠鬱とマタニティブルーは別の物でありますが、関連がないわけではありません。妊娠鬱など妊娠中の女性のメンタルヘルスは、出産後の女性の精神状態に影響を与えることが分かっています。そのため、妊娠鬱が続くと、産後鬱につながるリスクがあります。

妊娠鬱でみられる症状-セルフチェック項目

妊娠鬱でみられる症状-セルフチェック項目

一般に鬱になると、気分の落ち込みやだるさがみられるようになります。鬱病を抱えると、自分のことや置かれている環境についてネガティブにとらえてしまう傾向があります。

妊婦さんが、出産後の育児について不安を抱えるのは自然なことです。また、自分を取り巻く状況によっては、妊娠を素直に喜べない人もいるかもしれません。このように妊娠中にみられるネガティブな感情を抱くこともありますが、妊娠鬱では次のような症状がみられます。

  • イライラしやすい
  • 気分が落ちこみやすい
  • 涙もろい
  • 前に楽しんでいた物事が楽しくない
  • 体がだるい
  • 眠れない、または朝起きれない
  • 食欲にムラがある

上記のチェック項目は、妊娠鬱に限らず鬱病にもみられます。いくつかの項目に当てはまる場合は、医療機関に受診してみましょう。

妊娠鬱になる原因

女性は男性の2倍鬱病にかかりやすく、12人に1人が一生のうちに一度は鬱病になるといわれています。妊娠鬱はさまざまな要因が絡まりあって引き起こされることが分かっています。

  • 妊娠による体型の変化、また生活環境への影響
  • 妊娠による女性ホルモンのバランスの変化
  • 周囲のサポートを得られにくい状況

上記のような要因が重なることで、脳が大きなストレスを感じ、スムーズに機能しなくなると、物事をネガティブに捉えやすくなります。また、妊娠中の女性にみられる「母親としての責任感」がストレスとなり、妊娠鬱に悪循環をもたらすこともあります。

ここでは妊娠鬱の要因となる、妊娠による抱えやすいストレスの内容についてみていきます。

≪妊娠による身体のストレス≫
つわり・便秘や下痢・睡眠の変化・体型の変化・気分の変化など

≪妊娠による心のストレス≫
妊娠前と同じ生活が送れない・パートナーの理解や協力が得られにくい・育児への不安・お腹の赤ちゃんの健康状態・母親としての責任など

妊娠鬱は早めに治療を受けることが大切

妊娠鬱は早めに治療を受けることが大切

妊娠や出産をきっかけに鬱病になった人の多くは、適切な治療を受けていない現状があります。鬱病はそのまま放置すると、症状が進んだり再発を繰り返したりすることがあります。

また、妊娠鬱が重症化すると自殺願望が出たりすることもあります。妊娠をきっかけに鬱病になった場合、赤ちゃんや子どもに大きな影響を与えることもあります。妊娠鬱の症状に心当たりがある人はそのまま放置しないことが大切です。

心の病気では薬による治療が行われることが多いため、妊娠鬱の治療を受けるのを我慢してしまう人もいます。治療にはいくつかの種類があるので、妊娠鬱の疑いがある場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。

妊娠鬱に対する治療

鬱病というと、薬による治療のイメージがありますが、妊娠鬱はいくつかの治療があります。本人や家族がきちんと理解した上で、それぞれに合った治療を受けることが大切です。

妊娠鬱に対して周囲の人ができること

妊娠や出産は、女性に心身や状況の変化をもたらします。本来なら、妊娠や出産はパートナーがあって生じるイベントでもありますが、その責任は女性に向けられることが少なくありません。

「妊娠・出産や育児が大変なのは当然」と周囲が妊娠中や出産後の女性の苦しい気持ちを配慮しなければ、かえって女性を苦しめる結果になるかもしれません。

妊婦さんを励ますつもりで「頑張って」「母親なんだから」などの言葉をかけても、かえって本人を追い詰めてしまう可能性があります。妊婦さんが鬱状態になったときは、本人が自分を責めたりしないように、寄り添う姿勢を心がけましょう。

妊娠鬱を予防するためのポイント

妊娠鬱を予防するためのポイント

妊娠鬱は、妊娠による心身の変化やストレスがからみ合って起こるものです。妊婦さんであれば誰でも起こる可能性があるので、日常生活の中で予防していきましょう。

規則正しい生活を送る

妊娠すると睡眠リズムが崩れたり、食欲にムラができたりします。規則正しい生活習慣は心の健康を維持するための要です。十分な睡眠を取ったり、栄養バランスのよい食事を取ったりすることを心がけましょう。

悩みを周囲の人と共有する

鬱病は責任感が強く、完璧主義の人に起こりやすい傾向があります。妊娠中の身体や心の変化に戸惑ったり、ストレスを感じたりすることは自然なことです。

妊娠や出産に関して不安や悩みがある場合は、1人で抱え込まずに、パートナーや友人に話すのもおすすめです。相談できる相手がいない人は、自治体の妊婦健診や母親学級で専門家に相談してみるのもよいでしょう。

妊娠鬱が分かったら医療機関へ受診する

鬱病はそのままにすると症状が重くなることがあります。早期に治療を始めることは、重症化の予防につながります。妊娠鬱の可能性がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

まとめ

妊娠鬱は、妊娠中にみられる鬱病です。妊娠による身体や心の変化をきっかけに、さまざまなストレスが重なることで起こります。妊娠鬱が続くと、出産後のメンタルヘルスにも影響を与えるので、注意が必要です。

ストレスを受けやすい妊娠中は、日常生活の中でも予防していきたいですね。妊娠鬱に心当たりがある人は、我慢せずに早めに医療機関を受診してください。

参考:
妊娠・出産に伴うつ病の症状と治療

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原明子
国立大学で看護学を学び資格を取得し、卒業後は都内の総合病院に勤務。 海外医療ボランティアの経験もあり。 現在は結婚・子育てのため、医療や健康分野を中心にライター・編集者として活動中。 学歴 2005年 国立大学看護学部卒業 取得資格 看護師、保健師
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