2023.03.14
妊娠
出産がいよいよ近づいている妊娠後期。出産に向けて期待と不安を抱える妊娠後期の過ごし方について気になっている方も多いのではないでしょうか? 自分や赤ちゃんの体に負担のかからないように過ごして、万全の体勢で出産を迎えたいですよね。
この記事では、妊娠後期の過ごし方について解説しています。妊娠後期を迎える妊婦さんはぜひ参考にしてみてください。
妊娠8ヵ月から10ヵ月の時期です。お腹も大きく膨らみ、赤ちゃんの胎動も活発になるので、赤ちゃんの存在を強く感じるとともに、出産への意識が強く向く時期になります。
臨月は出産が起こりうる月のことで、妊娠10ヵ月目が該当します。出産予定日は妊娠40週0日ですが、妊娠36~39週を臨月と呼びます。臨月はいつ出産になってもおかしくない時期であるため、妊婦健診も2週間に1回から1週間に1回の頻度になります。
妊娠後期は赤ちゃんも大分大きくなり、ママの体にもさまざまな影響がみられ、体調不良を感じやすい時期です。妊娠後期にみられるママと赤ちゃんの体の状態についてみていきましょう。
赤ちゃんの筋肉が発達し、体の基礎がほぼできあがる時期です。身長は約43㎝、体重は約1,800gになります。赤ちゃんの体が大きくなることで、ママのお腹の皮膚が急激に引っ張られるので、妊娠線がみられることがあります。
また、大きくなった子宮により、胃が押し上げられるため、食事がつかえることもあります。
赤ちゃんの体に皮下脂肪がつき、丸みのある体つきになります。身長は約47cm、体重は約2,500gです。
赤ちゃんの体格が大きくなると、内臓が圧迫されるようになります。胃がつかえて胃酸が上がったり、少しの運動で動悸や息切れしたりすることも。また、女性ホルモンの作用により、おりものの量が増えます。
赤ちゃんの発育が完了し、身長は約50㎝、体重は約3,100gになり、新生児とほぼ同じ状態まで成長します。
出産が近くなると、赤ちゃんが子宮の出口に向かって下に降りるので、胃の圧迫感がなくなります。また、お産が始まる兆候として、おしるし(少量の出血)や破水が起こります。
赤ちゃんの成長や成熟が完了しつつある妊娠後期は、ママの健康にも気を付けなければなりません。妊娠後期は以下の健康トラブルに気を付けましょう。
妊娠後期で子宮が大きくなると、膀胱が圧迫されて尿の回数が増えます。また、骨盤底筋のゆるみにより、くしゃみの拍子に尿漏れも起こしやすくなります。
お腹が大きくなると、体のバランスを保つために、重心が前へ移動し、背中を反るような姿勢になります。背中や腰に負担がかかるため、腰痛が起こる原因になるので、正しい姿勢を心がけて腰痛を予防しましょう。
妊娠後期でお腹が大きくなると、太い静脈を圧迫するため、足にむくみが現れやすくなります。長い時間座っていたり、立っていたりすると、血行が悪くなり、むくみが悪化しやすくなります。
適度な運動を取り入れたり、休息時に足を上にしたりするのもおすすめです。
妊娠後期は腸が圧迫されるため、便秘になりやすくなります。予防のために十分な水分を摂取し、食物繊維が豊富な食品を積極的に取りましょう。
全身運動を取り入れると、腸の動きが促進されるので、便秘の改善を期待できます。
お腹が大きくなる妊娠後期は、極力無理をしないことが大切です。ここでは妊娠後期の過ごし方についてみていきましょう。
妊娠後期でお腹が大きくなると、胃が圧迫されて1度にたくさん食べられなくなることがあります。1回の食事量が少ない場合は、小分けにして食べる回数を増やすとよいでしょう。
便秘になりやすい時期なので、ヨーグルトのような発酵食品や、野菜や果物など食物繊維が豊富な食事を取るのもおすすめです。
妊娠後期は大きくなったお腹により、足元が見えにくくなり、転倒を起こしやすくなります。足が滑りやすい浴槽の掃除や、段差につまずきやすい階段の掃除は気を付けて行いましょう。
布団の上げ下げなど、お腹に力が入る家事は避け、体には無理のない範囲で行いましょう。
妊娠後期も運動することができます。体調が良いときにできる範囲で運動をしましょう。妊娠後期に適した運動には、ストレッチやウォーキング、マタニティビクスなどがあります。
妊娠後期は、大きくなった子宮により、骨盤底筋がゆるむことで尿漏れを起こしやすくなります。骨盤底筋体操で、機能を維持に努めるのもおすすめです。
妊婦さんの体重も増加して体温が上がりやすくなるため、発汗量が増えます。おりものの量も増えるので、毎日お風呂に入って体の清潔を保ちましょう。
シャワーではなく湯船に浸かること、血液の循環が良くなり、むくみの改善も期待できます。
妊娠後期は、汗をかきやすいので通気性や吸湿性のよい素材の衣類を用いるのがおすすめです。体のバランスを崩しやすいので、サンダルやハイヒールなどかかとに高さのある靴は避けましょう。
妊娠後期は、いつでも出産のための入院ができるように準備しておくことが大切です。妊娠後期は以下のことも行いましょう。
妊娠予定日があっても、当日スケジュール通りにお産があるわけではありません。体調の変化により出産が早まることもあります。通常のお産時の対応だけでなく、緊急時も想定した対応を家族で話し合いましょう。
働いている妊婦さんの場合、出産予定日の6週間前(多胎妊娠は14週間前)に産休が取れます。
また、出産後は、出生届の提出、出産一時金の申請、赤ちゃんの健康保険の手続きなど多くの手続きが控えています。産後にスムーズに手続きが行えるよう、申請場所や申請箇所について確認しておきましょう。
第2子以降の出産を控えていて、上の子どもがまだ小さい場合、出産で入院する際に誰が上の子の世話をするか決める必要があります。パパや祖父母が対応できない場合は、子連れ入院を受け入れてくれる病院を選んだり、保育園の緊急保育や民間のシッターサービスを利用したりする方法があります。
里帰り出産をする場合、32~35週までに帰省しましょう。遠方で飛行機を乗る必要がある場合は、かかりつけ医の診断書が必要です。最近ではマタニティ旅行をする方も増えていますが、妊娠中は体調が変化しやすいので、妊娠後期で遠方への旅行はおすすめできません。
妊娠後期はお腹の赤ちゃんも成熟し、出産が間近に迫っている時期です。子宮が大きくなることで、妊婦さんの体調不良も生じやすいので、体に無理をし過ぎないようにしましょう。
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