2024.03.31

妊娠

妊娠中でも辛いものは食べていい?赤ちゃんや妊婦への影響について解説

妊娠中でも辛いものは食べていい?赤ちゃんや妊婦への影響について解説

妊婦さんの中にも辛いもの好きの人はいるのではないでしょうか?妊娠中に辛い食べ物を口にすることで、自分の体調や赤ちゃんの健康に影響がないか気になりますよね。

そこで、妊婦さんが辛いものを食べてもよいか、妊娠中に辛いものを食べることによる影響について解説します。妊娠中に辛いものを食べようか不安に感じている方は参考にしてみてください。

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妊娠中に辛いものを食べてもいい?赤ちゃんへの影響は?

辛い物好きな妊婦さんの中には、妊娠中に香辛料入りの食べ物を摂取しても問題ないか気になっている人もいるでしょう。結論から言うと、妊娠中に辛い食べものを摂取しても、母子に大きな影響を与えることはありません。

地域によっては「妊娠中に辛いものを食べると赤ちゃんの骨が弱くなる」という迷信が信じられているところもありますが、妊娠中にまつわる食べ物の迷信は根拠がないものも多くあります。

妊娠時に辛い食べ物を食べて、赤ちゃんの健康に悪影響を与えることはないことを覚えておきましょう。

妊娠中に辛いものを食べたくなる理由

妊婦さんの中には、妊娠してから辛い食べものが好きになった人もいるでしょう。ただ、妊娠中はつわりにより味覚の感じ方の変化が生じるため、多くの妊婦さんが味の好みの変化を生じます。

ただ厳密に言うと、味覚は甘味・塩味・酸味・苦味・うま味の5つであり、辛味は痛み刺激として感じる味になります。

また、辛い食べものは食欲を刺激する作用があるため、つわり中に辛い食べものが食べたくなる人もいるかもしれません。

妊娠中に辛いものを食べるメリット

妊娠中に辛い食べ物を口にすることはいくつかのメリットがあります。ここでは妊婦さんが辛いものを食べる利点についてみていきましょう。

食欲増進の効果がある

辛い食べ物に含まれている香辛料には、食欲を増進させる効果があります。辛いものは実際に口にしなくても、香りを嗅ぐだけで食欲増進させる効果があるものもあります。

つわりで食欲がないときも、辛いものを取り入れることで食事量を維持できるメリットがあります。

代謝が良くなる

唐辛子を含んだ料理を食べると、体が熱くなり汗をかいた経験のある人は多いでしょう。唐辛子の辛味成分である「カプサイシン」には、体の熱を発生させる作用があります。

カプサイシンの摂取により、エネルギー代謝が高まり、肥満の予防効果を期待できます。

減塩につながる

辛い食べ物には香辛料が含まれています。料理の味付けの際に、香辛料の風味を生かすことで、塩分を控えることができます。

一方で、辛い食べものの中には、キムチのように塩分が多いものや、カレーのようにカロリーが高いものもあります。辛いものを食べることはメリットがありますが、適量を食べることが大切です。

辛いものを食べすぎると体調に影響することも

妊娠中に限らず、辛い食べ物を取りすぎるとデメリットがあります。辛いものを食べすぎることで起こりうる体の不調は以下です。

消化管の痛み

辛い食べ物は消化管の粘膜を刺激するため、胃痛や肛門痛を引き起こす原因になることがあります。人間の体では、辛味による刺激は痛み刺激として認知されます。

消化管は口から肛門までつながっているため、辛い食べものを摂取しすぎると、いずれかの部位に痛みを感じることがあります。

下痢・便秘

唐辛子に含まれている「カプサイシン」には、胃腸の交感神経を緊張させる効果があります。唐辛子入りの料理を食べると、胃腸の動きが活発になるため、下痢を引き起こすことがあるかもしれません。

また、辛い食べものを食べすぎると腸にむくみを起こすことがあります。腸内の水分の吸収バランスが崩れることで、便秘を引き起こす原因になります。

むくみ・体重増加

辛いものを食べるときに、辛さを和らげるために水分を一緒に摂取する人も多いでしょう。辛い食べものを摂取しすぎると、水分の摂取量も増えるため、一時的にむくみや体重増加が起こることがあります。

妊娠中に辛いものを食べるときの注意点

妊娠中に辛い食べ物を食べるときはいくつかの注意点があります。妊婦さんが辛いものを摂取するときの注意すべき事項についてみていきましょう。

ハーブ類に注意する

辛い食べ物を口にする際は、スパイスやハーブ類に注意する必要があります。一部のハーブには子宮を刺激する作用があるものもあります。料理に使われている程度であればそれほど心配する必要はありませんが、大量に摂取しないように注意が必要です。

子宮を刺激する作用のある主なハーブは次の通りです。

  • ローズマリー
  • シナモン
  • ナツメグ
  • ターメリック

過去に流産や妊娠経過に問題がある人は、あらかじめ医師に相談してみるのもよいでしょう。

塩分を取りすぎないようにする

キムチなど辛い食べ物の中には、塩分が大量に含まれている食品もあります。辛い食べものを食べすぎることで、塩分の過剰摂取にもつながる結果になります。妊娠中に辛いものを食べるときは、栄養バランスに配慮して適量に食べるようにしましょう。

妊娠中に辛いものを食べるのは赤ちゃんの性別による?

妊娠時に急に辛い食べ物を食べたくなると、「赤ちゃんの性別が関連しているのでは……?」と考える妊婦さんもいるでしょう。以前は辛いものを好きでなかった人が、妊娠して急に辛い食べ物を食べたくなると、「赤ちゃんが欲しているのかもしれない」と考える人もいるかもしれません。

一般的に、女性よりも男性の方が辛味を好む傾向があるため「辛いものを食べたくなるので、赤ちゃんは男の子」といわれることもあるようです。しかし、妊娠中の食べ物の嗜好とおなかの赤ちゃんの性別の関連については、医学的根拠はありません。

妊娠中はホルモンバランスや体調の変化により、食の好みが変わることはよくあります。特に、辛い食べ物には香辛料やスパイスが含まれていることが多く、食欲が増進されることがあるでしょう。

妊娠中に辛いものを食べたくなり、その後たまたま生まれたのが男児であると、「辛いものが食べたくなる=男の子の赤ちゃん」という風な意見が広まった可能性があります。

おなかの赤ちゃんの性別は、妊娠5ヵ月以降の超音波検査で知ることができます。また、もっと早めに赤ちゃんの性別を知りたい人は、妊娠早期に受けられるNIPT(新型出生前診断)で知ることも可能です(赤ちゃんの性別が分かるのは、DNA先端医療株式会社のNIPTで検査ができます)。

まとめ

妊娠中に辛いものを食べても、妊婦さんやおなかの赤ちゃんの健康に大きな影響はありません。辛い食べ物に含まれている香辛料やスパイスには、食欲を増進させたり、料理の減塩をサポートしたりする効果があります。

一方で、妊娠時にかかわらず辛い食べ物を食べすぎると、消化管の粘膜を傷つける恐れがあります。キムチのように辛い食品によっては、大量に食べることで、塩分の取りすぎにつながることもあります。

妊娠中に辛いものを食べるときは、栄養バランスや量を配慮して適度に摂取することが大切です。

参考:
辛味、渋味 ~おいしさの秘密~

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ABOUT ME

原明子
国立大学で看護学を学び資格を取得し、卒業後は都内の総合病院に勤務。 海外医療ボランティアの経験もあり。 現在は結婚・子育てのため、医療や健康分野を中心にライター・編集者として活動中。 学歴:2005年 国立大学看護学部卒業。取得資格:看護師、保健師。

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