2023.08.25

妊娠

妊婦は温泉に入っても大丈夫?温泉に入る際の注意点

妊婦は温泉に入っても大丈夫?温泉に入る際の注意点

妊婦さんの中には、温泉に入りたいと考えている人もいるのではないでしょうか?日本は温泉好きである人が多いので、妊娠中も温泉に入ってリラックスしたいと考える方も多いでしょう。

この記事では、妊婦さんの温泉に入るときのポイントについて解説しています。妊娠中に温泉に入ろうと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

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妊婦さんも温泉に入れる

妊娠中は控えた方が良いイメージのある温泉ですが、妊婦さんも温泉に入ることができます。温泉の泉質についても、特に限定があるわけではありません。

とはいえ、妊娠中は体調の変化がみられる時期です。妊娠初期は流産を起こすこともあり、妊婦さんによってはつわりで体調が優れないこともあるでしょう。

温泉に入るのであれば、安定期に入る妊娠中期がおすすめです。

臨月の温泉は注意が必要

妊娠中は温泉に入っても問題ありませんが、臨月の温泉は控えることをおすすめします。妊娠予定日でなくても、臨月になれば破水など出産の兆候がいつ出てもおかしくありません。

お腹もだいぶ大きくなるので、胃もたれや動悸、息切れなどのマイナートラブルがあり、体のバランスを崩して転倒するリスクも高くなります。

妊婦さんが温泉に入ると感染する?

妊婦さんが温泉に入る時に心配される方が多いのが、感染についてです。天然温泉や公衆浴場は、不特定多数の人が入るので、「入浴により感染してしまうのではないか」と考える人もいるようです。

温泉施設の掲示版の中には、膣内や子宮内感染について記載している施設もあります。しかしながら、実際には温泉に入ることで膣内や子宮内感染を起こすことはほとんどありません。

ただし、温泉施設の脱衣所やマットの共有などにより、寄生虫等の感染を起こすことがあります。妊娠していない人と同じように、毛ジラミや水虫が感染することを覚えておきましょう。

また、最近では温泉施設でのレジオネラ菌の感染例もみられています。レジオネラ感染症は主に肺炎を起こしますが、循環式の温泉施設で衛生管理を怠ると繁殖しやすくなります。

妊娠中に温泉に入るときは、衛生管理がしっかりしている施設を選ぶことも大切です。

妊婦さんは温泉禁忌だった?その理由

昔は「温泉法」により、妊娠中の温泉が禁忌となっていました。天然温泉の施設の出入り口には、効能や禁忌について掲示しているところも多くあり、禁忌事項に「妊娠中」と挙がっているのに気づいた方も多いでしょう。

温泉法により妊娠中が禁忌とされていたのは、緊急時に十分な対応が取りにくいためです。妊娠初期は自然流産が起こったり、妊娠後期は破水を起こしたりすることがあります。

また、妊娠期間を通して、状態が急激に変化することがありますし、温泉に入ることで脳貧血を起こすリスクもあるでしょう。温泉施設はプライベートな場で、かつ多数の人の出入りがあるため、面倒を避けるための対応と考えられています。

妊娠中の温泉に対する安全リスクの根拠がありません。このため、2014年の温泉法の改定の際には、温泉の禁忌事項に妊娠中が解除されています。

とはいえ、妊婦さんの温泉に対する禁忌の解除については、まだまだ一般の方に知られていないことがあります。

古い温泉施設になると、掲示が昔のままであることも多く、現在でも「妊娠中の温泉は禁忌」と考える方も多いようです。

妊婦さんが温泉に入るメリット

温泉にはさまざまな健康効果がありますが、妊婦さんにもいくつかのメリットがあります。

リラックスできる

妊娠中は体やホルモンバランスの変化により、気分の変化が起こりやすい時期です。温泉に入れば、全身が温まり心身がほぐれるので、リラックスした時間を過ごせます。

むくみの改善

妊娠により血液循環量が増えたり、足から心臓に戻る血管が圧迫されたりすると、足にむくみがみられることがあります。温泉に入ることで、全身の血行が良くなり、水圧によりむくみの改善を期待できます。

肩こりや腰痛の改善

妊娠中は赤ちゃんの成長とともにお腹が大きくなり、体の重心バランスが崩れて、肩こりや腰痛が起こりやすくなります。温泉に入れば、体が温まり筋肉がほぐれやすくなるので、肩こりや腰痛への効果を得られます。

出産前の思い出が作れる

出産後は赤ちゃんの世話で、自分の時間がなかなか作れないという女性も多いです。妊娠中に温泉に入ることで、出産前の良い思い出作りになります。緊急時に備えて、妊娠中の思い出作りは近場でするようにしましょう。

妊婦さんが温泉に入るときの注意点

妊娠中は体型や体調の変化があるので、温泉に入るときはいくつかの注意点があります。妊婦さんで温泉に入ろうと考えている方は、以下のことに気を付けましょう。

転倒に気を付ける

温泉に入る時は転倒にくれぐれも注意することが大切です。妊娠中に転倒すると、子宮収縮や胎盤の早期剥離につながることもあります。

特に、妊娠中期以降は、赤ちゃんの成長にともなってお腹が少しずつ大きくなり、体のバランスを取りにくくなります。特に、温泉施設の床は濡れていることが多いので、足をすべらせないようにしましょう。

長湯しないようにする

妊娠中に温泉に入る時は、長く入り過ぎないことも大切です。温泉施設に行くと「せっかくだから」と長湯をしたり、何度も温泉に入る方も多いものです。

熱すぎる湯は避け、長湯になりすぎないように注意しましょう。妊婦さんが温泉に入るときは10分程度を目安にするのがおすすめです。

妊婦さんが温泉に入るときのポイント

妊娠中に温泉に入るときは、体に負担がかからないようにすることが大切です。妊婦さんが温泉に入るときは以下のことを行いましょう。

入浴前後に水分補給をする

妊娠中は羊水を維持するために、より多くの血液量が必要になります。温泉で汗をかくと体の水分が失われます。入浴前後にコップ1杯の水を飲んで、水分補給に努めましょう。

近場の温泉に入る

妊娠中に温泉に出かけるときは、近場の通いなれている温泉に行くのがおすすめです。遠くの温泉施設は、足元が慣れておらずアクシデントが起こる可能性が高くなります。

妊娠中に温泉に入るときは、通いなれている場所に行くように、温泉そのものを楽しむようにしましょう。

もしもの事態を考慮しておく

妊娠していると体調の変化が起こりやすかったり、転倒を起こしたりするリスクがあります。妊婦さんの体調が急激に変化したときに備えて、事前に温泉地からアクセスできる医療機関を把握しておきましょう。

まとめ

妊娠中も時期や体調に気を付ければ、温泉に入ることができます。妊婦さんの温泉は、心身のリラクゼーションを図り、出産前の思い出作りにも適しています。

その一方で、妊娠中は体調や体型の変化により、温泉中に体の調子が悪くなることがあります。記事内で紹介した内容を参考に、妊娠中も温泉を楽しんでください。

参考:
妊婦の温泉浴の安全性の検討

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ABOUT ME

原明子
国立大学で看護学を学び資格を取得し、卒業後は都内の総合病院に勤務。 海外医療ボランティアの経験もあり。 現在は結婚・子育てのため、医療や健康分野を中心にライター・編集者として活動中。 学歴:2005年 国立大学看護学部卒業。取得資格:看護師、保健師。

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