
自分のパートナーである妊娠中の女性をサポートしたいと考えていませんか?妊娠中の女性は不安や心配を抱えることもあるので、パートナーがしっかり支えることが大切です。
妊娠による心身や環境の変化を受けるのは主に女性。実際にどのような手助けをしたらよいのか分からない男性もいるかもしれません。この記事では、夫またはパートナーとして妊娠中の女性のためにできることを紹介します。

まずは妊娠による心身の変化について知ろう

妊娠でつわりになったり、お腹が大きくなったりなど、女性の体に変化が起こることは多くの人が知っています。しかしながら、妊娠による体の変化は見た目だけではありません。
妊娠で起こる体や体調の変化を知ることで、妊婦さんへのサポートをしやすくなります。ここでは、妊娠中に起こる女性の体の変化の例についてみていきます。
つわり
妊娠の兆候とも広く知られているのが「つわり」です。つわりは食べ物のにおいで吐くことが知られていますが、実際にはいくつかの種類があり、症状の現れ方も個人差があります。
つわりで食欲がなくなったり、ニオイに敏感になったりするだけでなく、食べ物の好みが変わったり、食べ物を取っているときに、つわりが治まったりすることもあります。
昼間に眠くなる
妊娠中はホルモンバランスの変化により、眠気が増すことがあります。そのため、妊婦さんによっては昼間にウトウトしたり、ベッドで横になりがちになったりすることがあります。
めまいやふらつき
妊娠中や血液の巡りや血糖値のレベルにより、めまいやふらつきが現れることがあります。めまいやふらつきは、妊娠中によくみられる症状ですが、長く続く場合はかかりつけ医に相談しましょう。
上記の他にも、だるさ、頻尿、お腹の圧迫感など妊娠週数によってさまざまな不快な症状が現れることがあります。
妊娠による女性の気持ちの変化
妊娠による体型やホルモンバランスの変化は、精神面にも影響を与えます。妊娠中は普段よりも疲れやすい傾向があるだけでなく、イライラしたり、モヤモヤしたりすることもあります。
妊娠による心身の変化は、外から分かりづらい症状もあるので、夫やパートナーが気づきにくいこともあります。妊娠による体や体調の変化に気づかずにいると、妊婦さんによっては、「夫が冷たくなった」と感じたり、夫婦間で温度差を感じたりする原因になることがあります。
夫やパートナーは妊娠による心身の変化を理解したり、スムーズな生活が送れるように、率先して手助けしたりすることが大切です。
妊娠中の女性に夫やパートナーができること

妊娠により起こる心身の変化は女性だけに起こるものだからこそ、妊婦さんは孤立感を抱きやすくなります。必要なときに夫やパートナーがサポートをすれば、妊婦さんに安心感を与えることができるでしょう。
ここでは、妊娠中の女性に対して、夫やパートナーがどのようなことができるか具体的にみていきます。
重い物を持つ
妊娠中の女性は、重い物を下から上に持ち上げたり、荷物を長時間持ち続けたりすることは厳禁です。妊婦さんの体に負担をかけないよう、買い物時の荷物を持ってあげたり、布団の上げ下げを代わって行ったりしましょう。
スーパーへの買い物に付き添いできないパートナーも多いので、週末を利用してまとめ買いをするのもおすすめです。
家事を手伝う
共働きのカップルが増えている中、女性が中心となって家事を行う家庭も少なくありません。日常の家事で行う動作の中には、お腹に負担をかける動作も多くあります。
お風呂掃除のように妊婦さんにとって大変な家事は、夫やパートナーが率先して行いましょう。妊娠後期は足元が見づらかったり、体のバランスを保ちにくかったりして、転倒の危険もあるためです。
マッサージをする
妊娠中は肩がこったり、腰が痛くなったりすることがあるので、マッサージでスキンシップするのもよいでしょう。マッサージが強すぎると、お腹が張ることもあるので注意が必要です。
力を入れすぎずに、妊婦さんが気持ちいいと感じる程度に筋肉をほぐしましょう。妊婦さんにマッサージをするときは、安定期に入った後に医師に確認してから行うようにしてください。
妊娠中の女性には心の気遣いも忘れずに

妊娠中のサポートというと、荷物持ちなど体のサポートに目が行きがちです。妊娠中の体やホルモンバランスの変化により、妊婦さんの精神状況にも影響を与えます。妊婦さんの中には、出産後の赤ちゃんの世話や育児について、不安を抱えている人も多くいます。
妊婦さんが落ち着いて過ごせるように、心のサポートも行いましょう。ここでは、妊娠中の女性に対して夫やパートナーができる心のサポートについてみていきます。
とにかく話を聞く
男性は自分の悩みや不安を表に出さない傾向がありますが、女性は悩みや不安があるときは、周りに共感してもらいたいと考える傾向があります。妊婦さんの気持ちに気づかないままで、空返事ばかりしていると、パートナー間にトラブルが生じる可能性があります。
妊婦さんが何か話したがっているときは、耳を傾けて気持ちを受け止めることが大切です。
コミュニケーションを大切にする
妊娠により体調が優れないと、妊婦さんは自由に外出するのもままなりません。その傍らで、夫やパートナーが自由気ままに仕事や外出をしているのをみると、妊婦さんと衝突する原因になることがあります。日頃から相手とのコミュニケーションを欠かさずに、こまめにやり取りを行うことが大切です。
妊娠中に夫婦で一緒に行いたいこと

妊娠期間中に、夫婦が一緒になって出産にむけて取り組むことは、妊婦さんへのサポートになるだけでなく、お互いの絆を深めるのにも役立ちます。妊娠中は夫婦で以下のことを一緒に行ってみましょう。
お腹の赤ちゃんに声かけする
妊娠中は、お腹の赤ちゃんに積極的に話しかけましょう。妊婦さんのお腹に手を当てながら話しかければ、お互いに幸せな気持ちになれます。また、妊娠5か月になると、胎動を感じ始めます。妊娠月数が進めば、外からも分かるくらいお腹の赤ちゃんが元気に動いてくることが見えるようになります。
両親学級や父親学級に参加する
自治体や医療機関では、赤ちゃんの抱き方やオムツ交換を学ぶための講習があります。これらの講習の中には、両親学級や父親学級といって、父親が参加できるものもあります。
両親学級や父親学級では、重さのある専用エプロンを着用する妊婦さんの疑似体験などもあります。人形を使った沐浴指導や着替えの練習もあり、出産後の育児について学べます。
特に、はじめての出産では、赤ちゃんの世話自体が初めてという夫婦も多く、戸惑いを感じてしまうものです。両親学級や父親学級を通して、事前に赤ちゃんの世話について学んでおくと、出産後のママにとって大きな助けになるでしょう。
まとめ

妊娠中の女性は心身にさまざまな変化が起こるため、夫やパートナーのサポートが大切です。妊婦さんへの配慮や気遣いが足りないと、ケンカしがちになるなど夫婦関係に影響を与えることがあります。
夫婦が出産まで心地よく過ごせるためにも、夫やパートナーの男性は妊娠や出産について学んで、妊婦さんの力になってみてください。具体的にどんな事をすればよいのか分からな人は、記事内で紹介した内容を実践したり、妊婦さん本人に直接聞いてみたりするのもおすすめです。
