出生前診断の遺伝カウンセリングとは?費用と内容を解説 | DNA先端医療

出生前診断の遺伝カウンセリングとは?費用と内容を解説

更新日:2026.07.14

出生前診断

新型出生前診断の遺伝カウンセリングとは?特徴について解説

出生前診断を検討する中で「遺伝カウンセリング」という言葉を耳にして、内容や費用、受けるべきかどうかを知りたいと感じる方も多いのではないでしょうか。

遺伝カウンセリングは、検査の内容や結果の意味を専門家から正しく理解し、自分や家族に合った選択をしていくための支えとなる場です。

遺伝カウンセリングの基本から、相談できる内容、受けられる場所と費用相場、受けるメリットまで順に整理して解説します。

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遺伝カウンセリングとは?

遺伝カウンセリングとは?

遺伝カウンセリングは、遺伝に関わる病気や検査について、専門家から正しい情報を得て相談できる場です。

認定遺伝カウンセラーや臨床遺伝専門医など、遺伝医療の知識を持つ専門家が対応し、検査の内容や結果の意味、自身や家族の病気についてなどをわかりやすく説明します。

特定の選択を促すものではなく、本人や家族が自分たちで納得できる意思決定をするための情報提供と心理的サポートが目的です。「遺伝」とついていますが、ダウン症(21トリソミー)のように必ずしも遺伝しない病気についても相談できる場です。

出生前診断の場面では、検査を受ける前と結果が出た後の両方で受けられるのが一般的です。

出生前診断で遺伝カウンセリングが重要視される理由

新型出生前診断(NIPT)を受ける上で遺伝カウンセリングは必要か?

出生前診断で遺伝カウンセリングが重要視されているのは、検査の特性と意思決定の難しさが理由です。

出生前診断には非確定検査が多く、結果の解釈には専門知識が欠かせません。検査ごとに結果の出方は異なり、NIPTは「陽性・陰性・判定保留」、母体血清マーカー検査やコンバインド検査は「○分の1」という確率で示されます。いずれも非確定検査のため、その意味を正確に理解しないまま判断すると誤った受け止めにつながる恐れがあります。

また、検査結果は妊娠継続や出産後の選択にも関わるため、本人や家族の自律的な意思決定を支える専門家のサポートが欠かせません。

検査の特性と意思決定の重みが大きいからこそ、出生前診断では遺伝カウンセリングが重要な役割を担っています。

遺伝カウンセリングで相談できる内容

遺伝カウンセリングでは、検査に関わることから心理的な悩みまで、幅広い相談ができます。

主な相談内容を分類すると、次の3つに整理できます。

  • 検査の種類や結果の見方
  • 染色体異常や遺伝性疾患の知識
  • 検査前後の不安や意思決定の悩み

それぞれ順に確認していきます。

検査の種類や結果の見方

出生前診断は検査の種類が多く、検査ごとに対象疾患・精度・実施できる時期が異なります。

遺伝カウンセリングでは、自分の状況に合った検査の選び方や、検査結果の見方について専門家から説明を受けられます。たとえば「○分の1」と確率で示される結果が何を意味するのか、陽性となった場合の確定検査の流れなど、結果の解釈に関する具体的な疑問にも対応してもらえます。

検査を受ける前に内容を正確に理解しておくことで、結果に対する納得感も高まります。

染色体異常や遺伝性疾患の知識

ダウン症や18トリソミーなど、出生前診断で対象となる染色体異常や遺伝性疾患について、専門家から正しい情報を得られます。

家族歴に気がかりがある場合や、生まれてくる赤ちゃんに病気がある可能性が考えられる場合は、その疾患の症状や生活への影響、必要となる治療やサポートなどを詳しく相談できます。

正しい知識をもつことで、漠然とした不安が具体的な行動につながりやすくなります。

検査前後の不安や意思決定の悩み

出生前診断には「検査を受けるべきか」「結果をどう受け止めるか」など、答えが1つに決まらない悩みが伴います。

遺伝カウンセリングでは、本人や家族の気持ちに寄り添いながら、必要な情報を提供して自律的な意思決定を支えます。陽性となった場合の選択肢や、家族間で意見が異なるときの整理にも対応してもらえます。

陽性となった場合の支援制度や、生まれてくるお子さんが活用できる社会資源についても相談の対象になります。

特定の答えを押し付けるものではないため、安心して悩みを話せる場として活用できます。

遺伝カウンセリングを受けられる場所と費用相場

遺伝カウンセリングは複数の医療機関や相談窓口で受けられ、施設によって費用や対応の範囲が異なります。

主な選択肢と特徴は次のとおりです。

場所費用相場対応する専門家特徴
NIPT認証施設施設により異なる(検査費用に含まれる場合あり)臨床遺伝専門医・認定遺伝カウンセラー・研修を修了した産婦人科医など検査前後で受けられる体制が整う
NIPT認証外施設施設により異なる(無料の場合もあり)施設による体制は施設次第
大学病院や遺伝専門外来1時間1万円前後臨床遺伝専門医・認定遺伝カウンセラーなど幅広い遺伝医療に対応
自治体の相談窓口無料保健師など初期相談や情報提供が中心

それぞれの特徴を順に確認していきます。

出典:出生前検査認証制度等運営委員会|出生前検査について相談できるところ

NIPT認証施設

出生前検査認証制度等運営委員会が認証する施設では、NIPTの検査前後で遺伝カウンセリングを受けられる体制が整えられています。

カウンセリングはNIPT検査の流れにあらかじめ組み込まれており、料金体系は施設によって異なりますが、検査費用に含まれるケースもあります。臨床遺伝専門医や認定遺伝カウンセラー、出生前検査の研修を修了した産婦人科医などが対応するため、専門性の高い相談ができます。

NIPTを受ける予定がある方にとっては、遺伝カウンセリングと検査をセットで受けられる安心感が魅力です。

NIPT認証外施設

認証外施設では、遺伝カウンセリングの実施体制は施設ごとに異なります。

認証施設とは異なり、施設によっては遺伝カウンセリングを実施していなかったり、検査とは別に料金がかかるケースも見られます。

一方で、独自にカウンセリング体制を整えている施設もあります。たとえばDNA先端医療では、認定遺伝カウンセラーによる無料相談を受けられる体制があります。

選ぶ際は、カウンセリングの有無や費用、対応する専門家の資格を事前に確認することが大切です。

大学病院や遺伝専門外来

大学病院や遺伝専門外来では、出生前診断に限らず幅広い遺伝医療の相談ができます。

費用は自費診療で、初回は1時間で1万円前後が目安です。臨床遺伝専門医や認定遺伝カウンセラーが多く在籍しており、複雑な家族歴がある場合や詳しい遺伝相談を希望する場合に適しています。

自治体の相談窓口

自治体が運営する「性と健康の相談支援センター」などの窓口は、医療機関で行う遺伝カウンセリングとは役割が異なり、出生前検査に関する初期相談や情報提供を無料で受けられます。

検査を受けるかどうかの初期相談や、情報収集の段階で活用しやすい窓口です。費用負担なく相談したい場合や、医療機関を受診する前に利用するのが向いています。

遺伝カウンセリングを受けるメリット

遺伝カウンセリングを受けるメリット

遺伝カウンセリングを受けることで、出生前診断を検討する妊婦さんとそのご家族は次のようなメリットが得られます。

  • 検査内容や結果の正しい理解が得られる
  • 不安や心配を軽減できる
  • 自分や家族に合った選択がしやすくなる
  • 陽性時の支援や育児に関する情報が得られる

それぞれ順に確認していきます。

検査内容や結果の正しい理解が得られる

遺伝カウンセリングでは、出生前診断の検査内容や結果の意味を専門家から説明してもらえます。

コンバインド検査や母体血清マーカー検査は確率で結果が示され、NIPTも非確定検査として陽性後の確定診断が必要なため、正しく理解しないまま受け止めると過度な不安や誤解につながる恐れがあります。

検査前に内容を理解し、結果が出た後にも解釈の支援を受けることで、納得感をもって判断できます。

不安や心配を軽減できる

専門家に直接相談できることで、出生前診断にまつわる不安や心配の軽減につながります。

「赤ちゃんに病気があったらどうしよう」「検査結果を家族にどう伝えればよいか」など、漠然とした悩みも具体的に話せる場が遺伝カウンセリングです。気持ちを整理しながら、これからの選択に向き合いやすくなります。

自分や家族に合った選択がしやすくなる

遺伝カウンセリングは、特定の答えを促すのではなく、本人と家族の価値観に沿った意思決定を支える場です。

検査を受けるかどうか、結果が陽性だった場合の対応など、答えが1つに決まらない場面で必要な情報を整理してもらえます。本人と家族が納得して選択するためのサポートを受けられるのが大きな利点です。

陽性時の支援や育児に関する情報が得られる

検査で陽性となった場合は、その後の妊娠経過や出産後の育児について具体的な情報を得られます。

赤ちゃんの病気に応じた治療内容や活用できる社会資源、支援制度、当事者団体の情報など、出産後の生活を見据えた相談ができるのが特徴です。不安を整理しながら、妊娠中から準備を進めやすくなります。

遺伝カウンセリングを受ける際の注意点

遺伝カウンセリングのデメリット

遺伝カウンセリングを受ける際には、事前に押さえておきたい注意点が3つあります。

  • 実施医療機関に地域差がある
  • 紹介状や予約が必要なケースがある
  • 健康保険・医療費控除の対象外

それぞれ順に確認していきます。

実施医療機関に地域差がある

遺伝カウンセリングは大学病院や遺伝専門外来など特定の医療機関で行われており、地域によっては近隣に対応施設がない場合があります。

検査前に、自宅から通える範囲に対応施設があるか調べておくと安心です。オンラインで受けられるサービスを提供する施設もあります。

紹介状や予約が必要なケースがある

大学病院や遺伝専門外来では、受診時にかかりつけ医からの紹介状や事前予約が求められるケースがあります。

予約が混み合っていると相談まで時間がかかり、検査の予定に間に合わない場合もあります。紹介状の有無や予約状況を早めに確認しておきましょう。

NIPT認証施設では、検査と遺伝カウンセリングをセットで受けられるため、別途医療機関を探す手間が省けます。

健康保険・医療費控除の対象外

遺伝カウンセリングは原則として健康保険の適用外で、自費診療となります。治療を目的とした検査ではないため、公的医療保険の対象から外れます。

NIPTなど任意の出生前遺伝学的検査の費用は、国税庁の見解により医療費控除の対象にもなりません。費用は自己資金として準備しておく必要があります。

費用負担を抑えるなら、NIPT検査料金に遺伝カウンセリングが含まれる認証施設や、無料相談窓口の活用が選択肢です。

出典:国税庁|母体血を用いた出生前遺伝学的検査の費用

まとめ|安心して出生前診断を受けるために

出生前診断には可能性を調べる非確定検査と診断を確定する検査があり、結果の解釈や意思決定の場面で専門家のサポートが助けになります。

検査を検討する際は、次の3点を意識すると安心です。

  • 遺伝カウンセリングを実施している施設かどうかを確認する
  • カウンセリングの費用や対応する専門家を事前に把握する
  • 検査前後だけでなく、陽性時のサポート体制まで含めて施設を選ぶ

カウンセリング体制が整った施設を選ぶことで、結果に対する不安や意思決定の負担を抑えながら検査を進められます。

費用や相談体制は施設によって異なるため、事前に確認することが大切です。たとえばDNA先端医療では、認定遺伝カウンセラーによる無料相談を受けられる体制を整えています。検査プランや料金はNIPTの検査料金ページで確認できます。

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参考:

ABOUT ME

原明子
国立大学で看護学を学び資格を取得し、卒業後は都内の総合病院に勤務。 海外医療ボランティアの経験もあり。 現在は結婚・子育てのため、医療や健康分野を中心にライター・編集者として活動中。 学歴:2005年 国立大学看護学部卒業。取得資格:看護師、保健師。

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