2021.05.19

用語集

ゴーシェ病

ゴーシェ病とは

ゴーシェ病は、β-グルコセレブロシダーゼ活性という酵素が正常値より不足あるいは欠損しているため、この酵素で本来分解されるべきものがされず、蓄積される先天性代謝異常疾患です。遺伝形式は常染色体劣性遺伝です。

日本では約100名の患者さんが確認されています。症状は肝・脾腫、貧血、血小板減少症、骨・神経症状であり、臨床所見により1型~3型に分類されています。

1型(非神経型)発症年齢が幼児から成人にわたり、慢性に経過します。神経症状を伴わず、肝脾腫、骨症状が主症状

2型(急性神経型) 乳児期(生後3~5ヶ月頃)に発症し、著明な神経症状(精神運動発達遅延、けいれん、頸部後屈、開口困難、斜視)を伴います。胎児水腫が主症状

3型(悪急性神経型) 乳幼児期に徐々に発症し、神経症状を伴いますが、2型に比べて緩徐な経過をたどる

診断は血液を少量採取して、血液中の酵素(β-グルコセレブロシダーゼ)の働きを測定します。他にも、肝臓や脾臓の組織を少し採取して蓄積している糖脂質(グルコセレブロシド)を確認したり、遺伝子変異を調べることもあります。

ゴーシェ病の治療薬は、酵素補充療法となります。定期的に血液検査などを行い、効果を確認したり、副作用がないかどうかチェックします。

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DNA先端医療株式会社
2018年より遺伝子・ゲノム解析関連への広い視野と国際的情報収集及び先進的情報解析能力を駆使したサービスを提供。中でも新型出生前診断(NIPT)に注力。

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