2021.05.19

用語集

難聴

難聴とは

難聴には、中耳炎や怪我によるもの、大人の難聴の原因で多く見られる突発性難聴などもありますが、主に赤ちゃんに生じる先天性難聴は出生1000人に約1人という、頻度の高い疾患です。

現在、新生児聴覚スクリーンングによって、赤ちゃんの難聴を早期に発見する試みが普及しつつあります。

難聴は、両親の希望や環境に応じて補聴器、人工内耳などで対応できる可能性があります。

現在では、先天性難聴全体の約50%が遺伝に原因があり、その大半が、常染色体劣性遺伝で、常染色体優性遺伝、X連鎖性遺伝です。残り50%は感染(サイトメガロウイルスを代表とするウイルス性難聴など)、外傷、薬物などの環境要因によるものとされています。

遺伝性難聴は大きく、難聴のみを症状とする「非症候性難聴」と、難聴の他に、視覚障害、色素異常、代謝異常、各種奇形や、筋骨格系、腎尿路系、神経系のさまざまな疾患を伴う、「症候性難聴」に分けられ、遺伝性難聴の70%は「非症候性」で難聴のみが唯一の症状です。

現在、難聴の遺伝子検査は保険診療となっています。それぞれ難聴のタイプに基づき、治療法や聴覚リハビリを行うこととなります。

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DNA先端医療株式会社
2018年より遺伝子・ゲノム解析関連への広い視野と国際的情報収集及び先進的情報解析能力を駆使したサービスを提供。中でも新型出生前診断(NIPT)に注力。

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