2024.01.25

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乳腺炎のしこりや症状!原因や予防方法について解説

乳腺炎のしこりや症状!原因や予防方法について解説

授乳中にみられやすい乳腺炎。赤ちゃんに母乳を与えているママの中には、ときどき現れる乳房の腫れや痛みで困っている人も多いのではないでしょうか。

そこで、乳腺炎の症状や原因について解説します。乳腺炎の治し方や予防方法についても紹介しているので参考にしてみてください。

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乳腺炎とは

乳腺炎とは、おっぱいの内部にある乳腺や乳管で起こる炎症です。

出産直後よりも、母乳の分泌が盛んになる産後2~4週間にみられやすくなります。出産後の女性であれば、誰もが乳腺炎になる可能性があるといえるでしょう。

乳腺炎の種類

乳腺炎には種類があります。ここでは産後の女性にみられやすいうっ滞性乳腺炎と化膿性乳腺炎の特徴についてみていきます。

・うっ滞性乳腺炎

乳腺の中に母乳の流れが悪くなることで起こる乳腺炎です。母乳が溜まりすぎると乳柱ができ、乳腺や乳管に詰まりができて炎症を引き起こします。うっ滞性乳腺炎がきっかけに、化膿性乳腺炎になることもあります。

・化膿性乳腺炎

乳頭の傷口から細菌が侵入して乳腺や乳管が炎症を起こしている状態です。授乳中は赤ちゃんに強く吸われることで、乳頭に小さい傷がつき、細菌が侵入することで感染を引き起こしやすくなります。

乳腺炎でみられる症状―しこり・熱など

乳腺炎になると、おっぱいを中心に症状がみられます。うっ滞性乳腺炎と化膿性乳腺炎に共通する症状は以下です。

  • おっぱいが赤く腫れる
  • おっぱいが痛くなる
  • おっぱいに熱感が出る

うっ滞性乳腺炎と化膿性乳腺炎の見分け方

乳腺炎はおっぱいを中心とした症状がみられますが、乳腺炎の種類によっても特有の症状がみられます。

うっ滞性乳腺炎では母乳に詰まりを起こしているので、おっぱいにしこりが見つかります。また、人によっては微熱がみられることもあるでしょう。一方、化膿性乳腺炎では細菌感染を起こしているため、38度以上の高熱や悪寒がみられやすくなります。

授乳中のママにみられやすいのはうっ滞性乳腺炎ですが、化膿性乳腺炎に移行することもあるので、2つの症状の違いを覚えておくとよいでしょう。

乳腺炎になる原因は?

乳腺炎が起こる原因は、乳腺炎の種類によっても異なります。ここでは乳腺炎になる原因についてみていきましょう。

おっぱい内に母乳が溜まりすぎる

うっ滞性乳腺炎の原因となるのが、乳腺に母乳が溜まりすぎることです。特に、産後すぐは赤ちゃんの乳頭への吸いつきが弱かったり、乳管が十分に開いていなかったりするために、乳腺内に母乳の流れが滞り、うっ滞しやすくなります。

乳頭からの細菌感染

化膿性乳腺炎の原因となるのが、乳頭の傷口から細菌感染です。赤ちゃんに噛み癖があったり、吸いつきが強かったりすると、乳頭に傷ができて細菌が侵入しやすくなります。

乳腺炎の治し方―何科を受診?

乳腺炎になりかけている状態は自力で治すこともできます。しかし、おっぱいの痛みが強かったり、高熱が出たりしている場合は早めに医療機関を受診しましょう。

乳腺炎は繰り返しやすいため、出産した病院やクリニックへ行くと、継続した生活指導を受けられます。

乳腺炎の検査と治療

うっ滞性乳腺炎では、乳房マッサージや鎮痛剤により症状の改善を目指します。

化膿性乳腺炎では、検査により細菌感染の原因菌を調べ、抗生剤を投与します。抗生剤の投与で症状が改善しないときは、皮膚を切開して膿を排出させることもあります。

乳腺炎になりかけているときの対策

授乳期間中に、おっぱいが腫れる・しこりが出ることはよくあります。乳腺炎のなりかけている段階でも、セルフケアなど自力で症状を治められます。ここでは乳腺炎になる前におこないたい対策についてみていきましょう。

乳房マッサージをする

授乳期間中におっぱいにしこりを感じても、マッサージで取れることがあります。乳腺炎の対策でおっぱいのマッサージをするときは、しこりのある部位を手で押して、乳頭側に流すようにマッサージしましょう。

トラブルのあるおっぱいから吸わせる

うっ滞性乳腺炎を改善するには、母乳の詰まりを解消する必要があります。乳腺炎になりかけているときは、腫れやしこりなどトラブルのあるおっぱいから母乳を飲んでもらいましょう。

乳頭を清潔にする

授乳期間中は乳頭を清潔に保つようにしましょう。適度な間隔で赤ちゃんに授乳していても、乳頭に傷ができると化膿性乳腺炎を引き起こす原因になります。

赤ちゃんに母乳を与える前には手をよく洗い、授乳後は乳首を拭き取るようにします。

乳腺炎を予防するためのポイント

乳腺炎は授乳中のおっぱいや乳頭のケアに加えて、日々の生活の中で乳腺炎を予防することもできます。ここでは乳腺炎の予防に役立つポイントについてみていきましょう。

授乳間隔を見直す

授乳間隔が長くなりすぎると、乳房内で作られた母乳がうっ滞して、うっ血性乳腺炎を起こしやすくなります。次の授乳までベストのタイミングは3時間未満です。授乳間隔が3時間以上空くときは、搾乳をしましょう。

授乳は左右のおっぱいで行い、授乳後に母乳が余っているときは、搾乳することも大切です。

授乳時の抱き方を変える

乳房内には乳腺や乳管が張り巡らされています。毎回同じ抱き方や姿勢で授乳していると、同じ乳腺の母乳ばかり飲むことになり、特定の乳腺に詰まりやしこりができやすくなります。

授乳するときは、抱き方を変えたり、角度を変えたりして、まんべんなく母乳を飲んでもらいましょう。

バランスの良い食事を取る

人によっては、特定の食品を食べた後に乳腺炎が起こりやすくなることもあります。カロリーや脂肪量の多い食事を取ると、母乳が過剰に作られやすくなるので、乳房内でうっ滞を引き起こすことも。

授乳期間中は食べ過ぎに注意して、栄養バランスに配慮した食事を取るようにしましょう。

バストに合った下着をつける

授乳中はバストのサイズに合った下着をつけるようにしましょう。赤ちゃんが飲む母乳はママの血液から作られています。そのため、血行が悪くなると、おっぱいの中で母乳の流れが悪くなりやすくなる原因になることも。

ワイヤー入りのブラジャーはおっぱいの周りを締め付けやすく、血流が悪くすることがあります。授乳期間中は産後用や授乳用のブラジャーを付けるとよいでしょう。

睡眠と休息をしっかり取る

疲れやストレスが溜まっていると体が緊張状態になるため、体の血行が悪くなることがあります。特に赤ちゃんが生まれたての頃は、授乳間隔も短いので寝不足になるママも多いでしょう。

細菌感染による化膿性乳腺炎を防ぐには、体の抵抗力を高めることも大切です。産後はこまめに休息や仮眠を取るようにして、体に疲れを溜めないようにしましょう。

まとめ

乳腺炎はおっぱいの乳腺に炎症を起こしている状態です。授乳中はうっ滞性乳腺炎になりやすいですが、症状が進むと化膿性乳腺炎になることもあります。乳腺炎は適切な授乳やおっぱいと乳頭のケアにより予防や対策ができます。

記事内で紹介した内容で乳腺炎の症状が続くときは、早めに産婦人科を受診するようにしましょう。

参考:
詳しく知りたい乳腺炎

ABOUT ME

原明子
国立大学で看護学を学び資格を取得し、卒業後は都内の総合病院に勤務。 海外医療ボランティアの経験もあり。 現在は結婚・子育てのため、医療や健康分野を中心にライター・編集者として活動中。 学歴:2005年 国立大学看護学部卒業。取得資格:看護師、保健師。

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