2023.10.14

妊娠

妊娠6週目に妊婦さんにみられる症状と赤ちゃんの状態について

妊娠6週目に妊婦さんにみられる症状と赤ちゃんの状態について

妊娠6週目に入る人の中には、赤ちゃんの状態や自分の体がどのように変化していくのか気になっている人もいるのではないでしょうか。妊娠中の自分や赤ちゃんの状態を知ると、体の変化にともなう不安を軽減するのに役立ちます。

そこで、妊娠6週目にみられるママの体の変化と赤ちゃんの発達状態について解説します。これから妊娠6週目を迎える予定の妊婦さんは、ぜひ参考にしてみてください。

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妊娠6週目とはどんな状態?

妊娠6週目は、妊娠2ヵ月の真ん中に当たる時期です。妊娠6週目について、妊娠してから6週が経ったと考える人も多いかもしれません。妊娠週数は最終月経日を初日として数えるため、妊娠2週目が受精時期になり、受精卵が子宮内膜に着床して妊娠成立となるのが妊娠3週目となります。

妊娠6週目は多くの人が、生理の遅れを確信し、妊娠の兆候に気づき始める時期です。また、お腹の赤ちゃんの大きさは1㎝もありませんが、体の重要な器官が作られているので、妊婦さんの生活にも配慮する必要があります。

妊娠6週目の赤ちゃんの状態

妊娠6週目の赤ちゃんは、胎児ではなく胎芽と呼ばれる状態です。妊娠6週目の赤ちゃんはザクロの種ほどの大きさで5~7㎜ほどになります。

この時期は、脳や脊髄などの神経組織が形成され始める時期です。超音波検査で赤ちゃんの姿を確認できますが、赤ちゃんの頭はまだまだ小さく、頭とお尻の区別がつきにくい状態です。

また、超音波検査によりおなかの赤ちゃんの心臓の動きを見ることができます。心臓の大きさに比べると、体の大きさが小さいため、小さいお魚のように見えます。

一方で、妊娠6週目に胎芽が確認されない妊婦さんもいます。妊婦さんによっては排卵期がずれて、赤ちゃんの袋である胎嚢がまだ確認できないこともあります。

流産や異所性妊娠(子宮外妊娠)により、子宮内で胎嚢が確認できないこともあるので、継続的に妊婦健診を受けることが大切です。

妊娠6週目のママの状態

妊娠6週目になると、体の変化を感じる人も増えています。成人女性の子宮の大きさは鶏卵ほどですが、妊娠6週目になると、子宮の大きさは鶏卵1.5倍ほどになります。

とはいえ、妊娠6週目の子宮はそれほど大きいわけではないので、お腹も通常時と変わりありません。

妊娠6週目のママにみられる症状

妊娠6週目になると、妊娠特有の症状がみられるようになります。妊娠6週目にみられる症状には以下のものがあります。

つわり

つわりは、妊娠によるホルモンの変化によって起こる吐き気や嘔吐のことをいいます。妊娠でhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンが増えると、脳の嘔吐中枢が刺激されて、吐き気を感じるようになります。人によっては、味覚に変化が起きたり、食事の香りに敏感になったりすることもあります。

おりもの

妊娠6週目はホルモンの分泌が増えることで、おりものの量が増える時期です。妊娠6週目のおりものの色は白色やクリーム色で、さらっと水っぽいのが特徴です。

また、妊娠6週目に、茶色のおりものがみられることがあります。これは受精卵が子宮内膜に着床したときに起きた出血がおりものと混ざるためです。妊娠6週目には血液が古くなっているので、血液の混じったおりものはピンク色ではなく茶色になります。

妊娠6週目に鮮やかな赤色の出血が多くみられる場合は、すぐにかかりつけの産婦人科医を受診しましょう。

胸の張り

妊娠6週目は妊娠の初期ですが、血液量が増えるため、胸の張りを強く感じることがあります。胸の張りによりバストのサイズが大きくなり、下着がきつく感じることもあります。

また、ホルモンバランスの変化による色素沈着で、乳首の色が濃くなることがあります。

体調の変化

妊娠6週目は、黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が増えるため、体調に変化がみられるようになります。いつもよりだるさを感じたり、疲れやすくなったりするようになるでしょう。

妊婦さんによっては一日中眠さを感じる人もいます。妊娠6週目に起こる体調の変化は、こまめな休息を取ることで対応しましょう。

上記の妊娠6週目にみられる症状は、妊婦さんの全員にみられるものではありません。妊娠中に現れる症状には個人差があるので、特定の症状が現れなくても問題ありません。

妊娠6週目にやるべきこと

妊娠6週目は妊娠に気づいてしばらく経った時期です。妊娠6週目は、健康的な妊娠生活を目指したスタートを切るために、以下のことを行いましょう。

妊婦健診を受ける

産婦人科で妊娠の診断を受けた人は、定期的に妊婦健診を受けましょう。妊婦健診は、妊婦さんやお腹の赤ちゃんの健康状態を確認します。妊娠中の心身の変化や出産に関する相談もできます。

妊娠23週目までは4週間に1回の頻度で、妊婦健診を受けます。まだ、妊娠の診断を受けていない人は、産婦人科を受診して妊娠かどうか調べましょう。

葉酸の摂取を心がける

妊娠6週目は葉酸を積極的に摂取するようにしましょう。この時期は、おなかの赤ちゃんの脳や脊髄の発達に関わる神経管が作られる時期です。神経管を作るには多くの葉酸が要るので、積極的に摂取する必要があります。

葉酸は以下の食品に多く含まれています。緑色の野菜をはじめとする植物性食品や、卵、鶏・豚・牛のレバーにも豊富に含まれています。

また、妊娠6週目も含めた妊娠初期は、葉酸サプリの摂取が推奨されています。サプリメントによる葉酸摂取は、食品から葉酸を摂取するよりも、体内での吸収効率が高い特徴があります。

妊娠6週目にやめた方がいいこと

妊娠6週目は、赤ちゃんの重要な器官が作られている時期です。妊娠初期のうちから、おなかの赤ちゃんの健康に配慮した生活を心がける必要があります。

自己判断で薬を飲むのをやめる

妊娠中に薬を飲むと、薬の成分が胎盤の血液を介して赤ちゃんにも届きます。特に、妊娠6週目は神経組織や心臓、消化器など赤ちゃんの重要な器官が作られる時期です。

この時期は、妊娠期間の中でも最も薬の影響を受けやすくなるので、安易に薬を飲まないように注意しなければなりません。持病や症状で薬の服用が必要なときは、かかりつけの産婦人科医に相談しましょう。

お酒やタバコをやめる

妊娠中はお酒やタバコにも注意が必要です。妊婦さんがお酒を飲むと、アルコールにより赤ちゃんの成長を妨げられます。赤ちゃんに影響が出ないお酒の量ははっきり分かっていませんが、少量でも影響が出る可能性を考えると、妊娠が分かった時点で禁酒するのがおすすめです。

妊娠中のタバコも、赤ちゃんの発育に影響を与えます。タバコの煙に含まれる一酸化炭素により、血管が収縮することで、赤ちゃんが低酸素の状態になるためです。妊娠6週目から禁煙すれば、赤ちゃんへの影響は小さいので、喫煙している妊婦さんは禁煙に取り組みましょう。

まとめ

妊娠6週目は多くの妊婦さんが妊娠に気づき、つわりなどの妊娠の症状が現れる時期です。また、妊娠6週目の赤ちゃんは非常に小さいですが、体の中では重要な器官の形成が行われています。

出産まで期間がある時期ですが、妊娠6週目から健康的な生活に送るように心がけましょう。

DNA先端医療では、妊娠6週からダウン症などの染色体異常がわかるNIPT検査ができる【W-NIPT】があります。

NIPTは一般的に10週からの検査ですので、どこよりも一番早くわかる検査になります。

お腹の中の赤ちゃんの健康を早く知りたい方は、お気軽にご相談くださいませ。

参考:
自分に合ったつわりの軽減方法が、きっとある
妊娠中の薬について

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原明子
国立大学で看護学を学び資格を取得し、卒業後は都内の総合病院に勤務。 海外医療ボランティアの経験もあり。 現在は結婚・子育てのため、医療や健康分野を中心にライター・編集者として活動中。 学歴:2005年 国立大学看護学部卒業。取得資格:看護師、保健師。

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