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基礎体温とは?正しい測り方やグラフの見方について紹介

妊活中の女性の中でも計測している人が多い基礎体温。妊娠を希望している女性の中には、基礎体温を測ろうと考えている人もいるのではないでしょうか?

基礎体温がどんなものなのか、またどのように測るのか気になりますよね。この記事では、基礎体温の定義や計測方法、グラフの読み方について解説します。

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そもそも基礎体温とは?基礎体温を測る意義

基礎体温は、生命維持のためのエネルギー消費が最小限である安静状態の体温のことをいいます。女性ホルモンの分泌に連動して、女性の基礎体温の値も変化します。

健康な女性の基礎体温の周期は、月経開始から排卵期を境に低温期から高温期へと変わる二相型です。低温や高温といっても、その差は0.5℃以内であるため、自分でははっきり分かりにくいことがほとんどです。

基礎体温の周期は生理周期とともに繰り返されるため、生理前など自分の体の調子を知るだけでなく、排卵期のように妊活中の女性が妊娠しやすい時期を知るのにも役立ちます。

生理周期と基礎体温の仕組み

月経開始から閉経するまで、女性の体は、2つの女性ホルモンの分泌による周期を繰り返します。女性の生理周期には、大きく分けて以下の4つに分けられます。

  • 月経期:妊娠が成立していない場合、厚くなった子宮内膜が剥がれて、経血として排出される時期です。正常な月経日数は4日から7日で、月経2日目は経血が多い傾向があります。
  • 卵胞期:女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌が多い時期です。心身ともに好調を感じ、アクティブに過ごしやすい特徴があります。エストロゲンには、女性らしい体を作る働きがあり、女性的な魅力も増す時期でもあります。
  • 排卵期:脳からの指令により、卵巣から卵子から排出される時期です。この時期、男性との性行為により卵子と精子が出会うと受精卵となり、妊娠する可能性が高くなります。
  • 黄体期:女性ホルモンのプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が多くなる時期。いわゆる生理前といわれる時期で、むくみや腹痛、イライラなど心身の不調を感じる女性が多くいます。

プロゲステロンの分泌が増えると、体温が0.3~0.5℃上昇する高温期になります。生理周期の日数にもよりますが、黄体期による高温期が続くのは12~14日くらいです。

なお、排卵期から1週間くらい経って、受精卵が子宮内膜に着床すると妊娠成立となり、高温期が続きます。2週間以上続く高温期は、妊娠している可能性があります。

基礎体温の測り方のポイント

基礎体温の計測をするには、家庭にみられる体温計ではなく、専用の婦人体温計を使います。一般的な体温計の数値が、コンマ下1桁なのに対して、婦人用体温計はコンマ下2桁と、細かい数値まで計測できます。

実際の計測は、体の活動が始めていない朝目覚めたとき、布団に入ったままの状態で体温を計測します。計測値に誤差が起きないように、毎日同じ条件で測りましょう。夜寝る前に目覚ましのアラームをつけて、近くに婦人体温計を置いておくとスムーズです。

婦人体温計の使用は、脇の下ではなく口の中で行います。具体的には、体温計の先を舌の裏側に置き、電子音が鳴るまで待ちましょう。

なお、婦人体温計には、予測式と実測式があり、前者の計測時間は1分で、後者では5分程度かかります。仕事や学校で朝が忙しい人は、予測式の婦人体温計を購入するのがおすすめです。

婦人体温計の電子音がなったら、計測値を基礎体温表のグラフに記入します。基礎体温表とは、基礎体温を記録するための専用用紙のことで、婦人体温計のパッケージ内に一緒に入っていたり、インターネットなどでダウンロードしたりすることができます。

その日の計測値は黒丸で記入し、翌日以降は点と点を線でつないでグラフにしていきましょう。最近では、スマホのアプリと連動している婦人体温計もあり、グラフを自動作成できるものもあります。

基礎体温の使い始めは、測り忘れをしてしまうことがありますが、1日2日の計測忘れがあっても、特に問題ありません。基礎体温の計測は継続することが大切なので、毎日コツコツ続けていくことが大切です。

基礎体温のグラフの見方

基礎体温のグラフを数か月続けていくと、自分のグラフの型のようなものが見えてくる人も多いでしょう。いくつかのグラフの型の中には、婦人科系の疾患が隠れていることがあります。

ここでは、基礎体温のグラフの特徴とその見方についてみていきます。

健康な女性は二相型のグラフ

正常な排卵が行われていれば、基礎体温のグラフは月経開始から低温期が始まり、排卵期を境に高温期へと変わる二相型になります。

低温期が短めのグラフ

基礎体温が排卵期を境に高温期に移行せず、ほぼ低温期のままである場合、無排卵月経の可能性があります。毎月月経がみられても、排卵が行われていないので、不妊の原因になります。

高温期が短め、または途中で下げてM字になっているグラフ

低温期の後にくる排卵期の後、高温期が現れても、期間が短いことがあります。通常よりも高温期が短いグラフは、黄体ホルモンの分泌に問題があることがあります。黄体機能不全は卵巣の機能に問題がある可能性があります。

黄体ホルモンの分泌が少ないと、子宮内膜の環境が悪くなるため、受精卵が着床しにくくなります。

全体的に線が低めのグラフ

低温期が35℃台など、基礎代謝が低いと、基礎体温表のグラフの線が全体的に低めになることがあります。高温期の体温も低めである場合、排卵に影響を与えている可能性もあります。

基礎体温が二相型でない場合

基礎体温をつけ始めた頃は、「きれいな二相型にならない…」と心配する人も少なくありません。基礎体温は、計測条件や体の状態によっても、毎日微妙に変化するので、健康な女性でも完璧な二相型のグラフにならないことがあります。細かく線をみるとガタガタしていることもあるでしょう。

月経周期が28日前後で、排卵期を境に大まかに低温期と高温期の二相に分かれているのなら、女性ホルモンのリズムに問題がないといえます。反対に、明らかに高温期が低め・短めである場合は、現時点で妊娠を希望していなくても、医療機関の婦人科を受診することがおすすめです。

無排卵月経や黄体機能不全は、卵巣の働きの衰えが原因であることがあり、そのままにすると、将来の妊娠に影響を与える可能性があります。また、卵巣の機能は、早期閉経や骨粗しょう症などを引き起こすことがあります。

基礎体温の計測でグラフの異常を感じたら、医療機関を受診するようにしましょう。

まとめ

基礎体温は安静時の最小限のエネルギーを消費しているときの体温で、毎朝、専用の体温計を使用して計測します。基礎体温を測ることで、妊娠しやすい時期や生理前など体調が良くない時期が分かるだけでなく、正常な月経周期を経ているかどうかを知るきっかけにもなります。

妊娠を希望している方だけでなく、自分の体調リズムを知りたい方も、基礎体温を測ってみるとよいでしょう。

参考:
基礎体温とは

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ABOUT ME
原明子
国立大学で看護学を学び資格を取得し、卒業後は都内の総合病院に勤務。 海外医療ボランティアの経験もあり。 現在は結婚・子育てのため、医療や健康分野を中心にライター・編集者として活動中。 学歴 2005年 国立大学看護学部卒業 取得資格 看護師、保健師
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