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妊娠中のつわり(悪阻)はいつから?原因・症状・対処法について解説!

妊娠を知るきっかけとなることも多いつわり。妊婦さんの中には、つわりの症状で困っている方もいるのではないでしょうか?つわりが起こる仕組みはさまざまな要因が関わっているため、妊婦さん一人ひとりで症状や程度が異なります。この記事では、つわりの原因や症状を和らげるための対処法について解説します。

そもそもつわりとは?悪阻が現れる仕組み

つわりの主な症状は、妊娠中に起こる吐き気やにおいへの敏感が高まる症状です。妊娠中につわりが起こるメカニズムついてははっきり分かっていませんが、以下のようなことが要因として考えられています。

  • 妊娠による特定のホルモンの分泌が増える
    妊娠によって、胎盤の絨毛から分泌されるホルモン「ヒト絨毛性ゴナドトロピン」によって、脳にある嘔吐中枢が刺激されることによって、吐き気をはじめとする症状が現れることが明らかになっています。
  • 妊娠によるホルモンバランスの変化
    妊娠によるホルモンバランスが変化すると、自律神経に負担を与えます。胃などの消化管の働きがゆっくりになったり、体のバランスを司る中耳の器官に影響を与えて、車酔いをしている状態になることがあります。
  • 体がアレルギー反応を起こしている可能性
    妊婦さんの体が、お腹にいる赤ちゃんを異物と誤認識して、アレルギー反応が起こっている可能性も指摘されています。
  • ビタミンやミネラルの不足
    ミネラルの一種である亜鉛が不足すると、味覚や嗅覚が過敏になることがあります。また、ビタミン不足もつわりの症状の要因になることがあります。

そのほかにも、妊娠による気持ちの変化や社会的な環境もつわりに影響を与えることが指摘されています。つわりは、単に妊娠による体の変化だけでなく、さまざまな要因によって起こるといえるのでしょう。

つわりの具体的な症状と種類

妊娠中に吐き気を感じたり、においに敏感になったりするつわりですが、そのほかの症状がみられることがあります。ここでは、改めてつわりの具体的な症状についてみていきます。

  • 吐き気、においに敏感になる
    胸のあたりがムカムカする不快感があり、食欲の低下や嘔吐がみられることがあります。だ液の分泌が増えることがありますが、これはだ液は消化酵素を含んでいるためです。吐き気にともなって、人によっては食べ物の臭いに敏感になることもあります。
  • そのほかの症状
    あまり知られていませんが、つわりにより頭痛や耳鳴り、眠気、下痢や便秘などの症状がみられることがあります。

つわりの種類について

つわりは症状が起こることによっても種類があります。具体的なつわりの種類は以下のものがあります。

  • 吐きつわり
    一般的に知られるつわりで、吐き気により食べ物が摂取できない状態をいいます。吐きつわりにより、妊娠前の体重よりも5%以上減量がみられると、妊娠悪阻という状態で、医療機関での治療が必要になります。
  • 食べつわり
    食べつわりはお腹が空いた時に症状が現れるつわりです。空腹時のつわりの症状を避けるために、食ベ物を口にする回数が増える傾向があります。

つわりが始まるのはいつ頃から?

つわりの多くは妊娠の初期にみられ、月経の遅れに気づく時期である妊娠5~6週目につわりが現れます。個人差がありますが、妊娠11~13週頃がつわりのピークになります。つわりがいつまで続くかは、約半数が妊娠14週頃、9割が妊娠22週頃に落ち着くといわれています。

妊婦さんの中には、出産直前まで吐き気が続く人もいるでしょう。この場合、つわりによる症状ではなく、妊娠で大きくなった子宮は、胃などの消化器官を圧迫しているために、吐き気や胃酸の逆流が起こることがあります。

つわりには個人差がある

つわりは妊婦さんの50~80%にみられますが、人によって症状の程度はさまざまです。妊娠期間中につわりが全く起こらない妊婦さんもいれば、つわりで一日中吐いている妊婦さんもいます。つわりがひどい場合、おなかの赤ちゃんに影響が気になる妊婦さんもいるでしょう。以降では、つわりとお腹の赤ちゃんの関係についてみていきます。

つわりがあっても赤ちゃんは成長する

つわりで食事が取れていないと、おなかの赤ちゃんの成長に影響を与えるのではないか……と心配される妊婦さんもいるでしょう。妊婦さんにつわりがあっても、おなかの赤ちゃんの成長や発達にはほとんど影響がないとされています。

また、「つわりがあるのは赤ちゃんが元気な証拠」といわれています。高知大学の研究では、つわりの程度と赤ちゃんの在胎週数の関連について調査がされました。通常、赤ちゃんは妊娠37~42週で生まれ「正期産」といいます。一方、37週未満で赤ちゃんが生まれることを「早産」といいます。

調査結果によると、早産のグループでは、「つわりの症状がなかった」割合が多く、正期産グループでは「つわりで食事を取れなかった」人の割合が高いことが分かりました。

調査結果はあくまで傾向であるため、「つわりがあるから正期産になる」または「つわりがないから早産になる」というわけではありません。つわりがあってもなくても、過剰に心配せずに気持ちを穏やかに過ごすことが大切です。

つわりを悪化させないための工夫

つわりに影響を与える要因は色々あるため、妊婦さん1人ひとりによって合う対策は異なります。ここでは、つわりを軽くするための生活のポイントついてみていきます。自分でできそうな対策から始めて、効果があったものを継続するのがおすすめです。

  • 食べられる物を摂る
    つわり中は、何とかして栄養を取ろうと考えている妊婦さんも多いでしょう。無理に食べずに、食べられる時に自分の食べたい物を食べることから始めましょう。つわり中は、吐き気の引き起こす特定の食べ物を無理して食べる必要はりません。
    葉酸など妊娠初期の摂取が大切な栄養素に関しては、サプリメントの利用を検討してみるのもおすすめです。
  • つわりを起こす環境を避ける
    つわりを起こすきっかけとなる食べ物・におい・状況などは人によってさまざまです。自分のつわりが起こりやすい状況を知って、その状況を避けるように工夫しましょう。
  • 社会的資源を利用する
    つわりで悩んでいる妊婦さんの中には、仕事や育児中の方もいます。自治体には、家事や育児を支援するサービス提供を行っているところもあるので、チェックしてみましょう。仕事をしている妊婦さんは、会社等に仕事内容や時間帯の調整をしてもらいましょう。
    そのほか、マッサージや呼吸法、ツボ押しなども人によって効果がみられることがあります。

こんな時は無理せずに医療機関へ受診しよう

つわりにより、一日に何回も吐いていると、体が脱水状態になることがあります。数日間、ほとんど食べ物を口にできていない場合や、妊娠前よりも体重が5%以上減ってしまった場合は、無理をせずにかかりつけ医を受診する必要があります。

妊娠悪阻と診断された場合は、点滴や吐き気止めによる治療が行われます。つわりは誰にでも現れるものと自己判断せずに、かかりつけ医等を受診するようにしてください。

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参考:

ABOUT ME
原明子
国立大学で看護学を学び資格を取得し、卒業後は都内の総合病院に勤務。 海外医療ボランティアの経験もあり。 現在は結婚・子育てのため、医療や健康分野を中心にライター・編集者として活動中。 学歴 2005年 国立大学看護学部卒業 取得資格 看護師、保健師
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