2020.10.02
出産
結婚している夫婦の中には、いずれ子どもを持ちたいと考えている方も多いのではないでしょうか?すでに、子どものいる家庭もいるでしょう。結婚をきっかけに新しい家族を作り上げるときに気になるのが、子どもの数です。
この記事では、家庭の理想の子どもの数についての現況について解説します。
地域をみて「昔より子どもが少なくなった」と感じる人は多いでしょう。近年、経済的または社会的要因を背景に、日本の少子化が進んでいるといます。
実際に、毎年どのくらいの数の赤ちゃんが生まれているか知るのに役立つのが、「合計特殊出生率」です。この指標は、妊娠可能な年齢(15~49歳)の女性のそれぞれの出生率を合計したものをいいます。もっと簡単に説明すると、合計特殊出生率は、一人の女性が一生のあいだに産む子どもの数を表わします。
2018年に合成特殊出生率の数値は、1.42です。つまり、女性が一生に産む平均的な子どもの数が1.47人ということになります。実際の風景を見てみても、一人っ子の家庭が増えており、兄弟がいる方がめずらしいケースも少なくありません。
人口を維持するためには、合計特出生率が2.08以上である必要があります。人口が減少しすぎると、労働の担い手が不足して、国力が衰えていきます。
少子化の問題は、さまざまな問題が複雑に絡まっています。最近では、本当は子どもをたくさん産みたいけれど、子どもに不自由な思いをさせないために、「選択的一人っ子」を望む家庭も増えています。
国立機関による出生動向に関する調査では、「理想の子どもの数」と「予定の子どもの数」に関する質問があります。2015年のデータをみてみると、以下の結果が分かりました(※)。
上記のデータから分かることは、日本では、子どもを持ちたいという理想があっても、十分に叶えられていない状況であることです。実際に、、日本は「理想の子どもの数」と「予定の子どもの数」の差が大きい国であることが報告されています。
子どもを育てることは、夫婦にとってかけがえのないことでもあります。
ここでは、夫婦が子どもを持つ理由には、どのようなものがあるか、国立機関の調査では以下のようになりました(※)。
上記の回答を見てみると、子どもを持つことに対して前向きな意見が多く占めていることが分かります。また、そのほかにも、「将来の支えのため」「夫婦関係の安定のため」「両親からの要望」等の回答も一定の割合でみられました。
近年では、結婚や出産にコストパフォーマンスを意識する人も増えています。子ども一人を育て上げるのには、莫大な時間とお金がかかるものです。調査では、子どもを持ちたくない夫婦の理由は以下のようになりました(※)。
上記の結果を見てみると、子どもを望まない大きな要因に、日本の子育てを取り巻く環境だけでなく、高齢出産や晩婚化が妊娠に影響を与えていることが伺えます。以降では、晩婚化による高齢出産のリスクについてみていきます。
一方で、高齢出産により、必ずしもすべての先天異常のリスクが挙がるわけではありません。高齢出産により、リスクが著名に上がるのは、「常染色体数異常」で、「性染色体数異常」はそれほど大きな影響を受けません。
人間の細胞の1つ1つには、遺伝情報を持つDNAが折りたたまれた染色体が存在します。染色体は合計46本あり、23対のペアになっています。このうち、1から22までの染色体を常染色体、残りの1対の染色体を性染色体といいます。
メリット・デメリットをそれぞれご紹介しましたが、考え方は人それぞれですし、どちらにも素敵な点はたくさんあります。出来る範囲で創意工夫し子育てをするのがベストではないでしょうか。
高齢出産の増加による少子化への影響について、結婚が遅くなったことに伴い、第一子が生まれた時の母親の平均年齢も年々上昇しています。
現在では30歳から34歳で第一子を出産する人が最も多くなっています。第一子を産むのが遅くなることで、年齢的な問題で第二子以降が欲しくても踏み切れない、第二子を諦めるといった事情もあり、結果として少子化にもつながっています。
日本の少子化の原因を考えるとき、理想の子どもの数と実際の養育可能な子どもの数に隔たりがあることが分かります。理想の子どもを持てない大きな原因は、経済的な問題だけでなく、晩婚化による高齢出産も挙げられます。
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