2021.12.17

妊娠

妊娠中の奥さんのために旦那に読んでほしい!妻に対してできること!

妊娠中の奥さんのために旦那さんができること

男性として妊娠中の妻をサポートしたいと考えていませんか?妊娠中の女性は不安や心配を抱えることもあるので、男性がしっかり支えることが大切です。

妊娠による心身や環境の変化を受けるのは、主に女性です。実際にどのような手助けをしたらよいのか分からない男性もいるかもしれません。

この記事では、旦那またはパートナーとして妊娠中の女性のためにできることを紹介します。

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まずは妊娠による心身の変化について知ろう

妊娠してつわりがあったり、お腹が大きくなったりなど、女性の体に変化が起こることは多くの人が知っています。しかしながら、妊娠による体の変化は見た目だけではありません。

妊娠で起こる体や体調の変化を知ることで、妊婦さんへのサポートをしやすくなります。ここでは、妊娠中に起こる女性の体の変化の例についてみていきます。

  • つわり
  • 昼間に眠くなる
  • めまいやふらつき

ぜひ参考にしてください。

つわり

妊娠の兆候として広く知られているのが「つわり」です。つわりは食べ物のにおいで吐くことが知られています。しかし、実際にはそれ以外にもいくつかの種類があり、症状の現れ方には個人差があります。

つわりで食欲がなくなったり、ニオイに敏感になったりするだけでなく、食べ物の好みが変わったり、食べ物を取っているときに、つわりが治まったりすることもあります。

人によってはつわりで点滴や入院が必要になることもあるので、注意が必要です。

昼間に眠くなる

妊娠中はホルモンバランスの変化により、眠気が増すことがあります。そのため、妊婦さんによっては昼間にウトウトしたり、ベッドで横になりがちになったりすることがあります。

めまいやふらつき

妊娠中や血液の巡りや血糖値のレベルにより、めまいやふらつきが現れることがあります。めまいやふらつきは、妊娠中によくみられる症状ですが、長く続く場合はかかりつけ医に相談しましょう。

上記の他にも、だるさ、頻尿、お腹の圧迫感など妊娠週数によってさまざまな不快な症状が現れることがあります。

妊娠による女性の気持ちの変化

妊娠による体型やホルモンバランスの変化は、精神面にも影響を与えます。妊娠中は普段よりも疲れやすい傾向があるだけでなく、イライラしたり、モヤモヤしたりすることもあります。

妊娠中にイライラしたり、怒りやすくなったり、気持ちが乱れる症状は、「マタニティブルー」とも呼ばれます。

妊娠による心身の変化は、外からは分かりづらい症状もあるので、旦那やパートナーが気づきにくいこともあります。妊娠による体や体調の変化に気づかずにいると、妊婦さんによっては、「旦那が冷たくなった」と感じたり、夫婦間で温度差を感じたりする原因になることがあります。

旦那やパートナーは、妊娠による心身の変化を理解したり、スムーズな生活が送れるように、率先して手助けしたりすることが大切です。

妊娠中の女性に旦那やパートナーができること

妊娠中の女性に夫やパートナーができること

妊娠により起こる心身の変化は女性だけに起こるものだからこそ、妊婦さんは孤立感を抱きやすくなります。必要なときに旦那やパートナーがサポートをすれば、妊婦さんに安心感を与えることができるでしょう。

ここでは、妊娠中の女性に対して、旦那やパートナーがどのようなことができるか具体的にみていきます。

  • 重い物を持つ
  • 家事を手伝う
  • マッサージをする
  • 禁煙をする

ぜひ実践してみましょう。

重い物を持つ

妊娠中の女性は、重い物を下から上に持ち上げたり、荷物を長時間持ち続けたりすることは厳禁です。妊婦さんの体に負担をかけないよう、買い物時に荷物を持ってあげたり、布団の上げ下げを代わって行ったりしましょう。

スーパーへの買い物に付き添いできないパートナーも多いので、週末を利用してまとめ買いをするのもおすすめです。

また、乾かす前の洗濯物は重たくなる場合もあるので、洗濯も進んで手伝ってあげるとよいでしょう。

家事を手伝う

共働きのカップルが増えている中でも、女性が中心となって家事を行う家庭も少なくありません。日常の家事で行う動作の中には、お腹に負担をかける動作も多くあります。

お風呂掃除のように妊婦さんにとって大変な家事は、旦那やパートナーが率先して行いましょう。妊娠後期は足元が見づらかったり、体のバランスを保ちにくかったりして、転倒の危険もあるためです。

料理ができるなら、つわりのときは「何が食べやすい?」「何が食べにくい?」と確認して女性が食べやすい食材を選んであげましょう。

マッサージをする

妊娠中は肩がこったり、腰が痛くなったりすることがあるので、マッサージでスキンシップするのもよいでしょう。マッサージが強すぎると、お腹が張ることもあるので注意が必要です。

力を入れすぎずに、妊婦さんが気持ちいいと感じる程度に筋肉をほぐしましょう。妊婦さんにマッサージをするときは、安定期に入った後に医師に確認してから行うようにしてください。

禁煙をする

タバコの副流煙は、流産や早産の確率を上げる恐れがあるとされています。

母子の健康を守るために、禁煙をしましょう。禁煙が難しい場合は、妊婦さんの前ではタバコを吸わないようにしましょう。

妊娠中の女性には心の気遣いも忘れずに

妊娠中の女性には心の気遣いも忘れずに

妊娠中のサポートというと、荷物持ちなど体のサポートに目が行きがちです。しかし、妊娠中の体やホルモンバランスの変化は、妊婦さんの精神状況にも影響を与えます。

妊婦さんの中には、出産後の赤ちゃんの世話や育児について、不安を抱えている人も多くいます。

妊婦さんが落ち着いて過ごせるように、心のサポートも行いましょう。ここでは、妊娠中の女性に対して旦那やパートナーができる心のサポートについてみていきます。

  • とにかく話を聞く
  • コミュニケーションを大切にする
  • 女性が傷つく発言をしない
  • お酒の話をしない
  • 上の子の面倒をみてあげる

妊娠さんのために行動しましょう。

とにかく話を聞く

男性は自分の悩みや不安を表に出さない傾向がありますが、女性の場合、悩みや不安があるときは「周りに共感してもらいたい」と考える傾向があります。妊婦さんの気持ちに気づかないままで、空返事ばかりしていると、パートナー間にトラブルが生じる可能性があります。

妊婦さんが何か話したがっているときは、耳を傾けて気持ちを受け止めることが大切です。

「心配だよね」「不安だよね」と共感してあげましょう。

コミュニケーションを大切にする

妊娠により体調が優れないと、妊婦さんは自由に外出するのもままなりません。

その傍らで、旦那やパートナーが自由気ままに仕事や外出をしているのをみると、妊婦さんと衝突する原因になることがあります。日頃から相手とのコミュニケーションを欠かさずに、こまめにやり取りを行うことが大切です。

子どもが生まれた後にしたいことや家事の分担などを話し合ってもよいでしょう。

女性が傷つく発言をしない

妊娠中の女性は精神が不安定になりやすいです。そのため、発言には注意が必要です。例えば、以下のような発言は控えましょう。

  • 「まだ子どもは欲しくなかった」:妊娠中の女性には決して言ってはいけない一言です。
  • 「寝てばかりだね」:妊婦さんも好きで寝ているわけではないので失言です。
  • 「仕事休めていていいな」:妊婦という大きな仕事をしています。
  • 「つわり大げさじゃない?」:男性が言うと妊婦さんを傷つける恐れがあります。

お酒の話をしない

飲酒は胎児に悪影響を与えたり、転倒のリスクが上がったりするため、多くの妊婦さんは禁酒をします。そのため、お酒が飲めない妊婦さんのことを考え、お酒の話は控えるようにしましょう。

「この間飲んだワインがおいしかった」などと言ってしまうと、お酒を我慢している妊婦さんはストレスになるかもしれません。

上の子の面倒をみてあげる

上の子がいる場合は、妊婦さんに代わって送り迎えや話し相手など面倒をみてあげましょう。

妊婦さんに任せてばかりだと「育児に協力してくれない」と女性が思ってしまう恐れがあります。

上の子にも「お母さんは頑張っているから、一緒に頑張ろう」と伝えるとよいでしょう。

妊娠中に夫婦で一緒に行いたいこと

妊娠中に夫婦で一緒に行いたいこと

妊娠期間中に、夫婦が一緒になって出産にむけて取り組むことは、妊婦さんへのサポートになるだけでなく、お互いの絆を深めるのにも役立ちます。妊娠中は夫婦で以下のことを一緒に行ってみましょう。

  • 感染対策
  • お腹の赤ちゃんに声かけする
  • 両親学級や父親学級に参加する
  • 入院の準備
  • 里帰り出産をする場合は準備をする

それぞれ解説していきます。

感染対策

「妊娠中は免疫力が落ち感染症にかかりやすくなる」と言われています。そのため、夫婦ともに人混みを避け、手洗いうがいを徹底しましょう。

なお、はしかやおたふく風邪や風疹(ふうしん)は妊娠中には予防接種を受けられません。そのため、旦那だけでも予防接種を受けて、女性に感染させないようにしましょう。

お腹の赤ちゃんに声かけする

妊娠中は、お腹の赤ちゃんに積極的に話しかけましょう。妊婦さんのお腹に手を当てながら話しかければ、お互いに幸せな気持ちになれます。

また、妊娠5か月ごろになると、胎動を感じ始めます。妊娠週数が進めば、外からも分かるくらいにお腹の赤ちゃんが元気に動いてくることが見えるようになります。

両親学級や父親学級に参加する

自治体や医療機関では、赤ちゃんの抱き方やオムツ交換を学ぶための講習があります。これらの講習の中には、両親学級や父親学級といって、父親が参加できるものもあります。

両親学級や父親学級では、重さのある専用エプロンを着用する妊婦さんの疑似体験などもあります。人形を使った沐浴指導や着替えの練習もあり、出産後の育児について学べます。

特にはじめての出産では、赤ちゃんの世話自体が初めてという夫婦も多く、戸惑いを感じてしまうものです。両親学級や父親学級を通して、事前に赤ちゃんの世話について学んでおくと、出産後のママにとって大きな助けになるでしょう。

入院の準備

出産時には入院が待っています。そのため、入院に必要なものはバッグにまとめて玄関に置いておきましょう。

入院前にも使う健康保険証や診察券や母子手帳は、なくさないように定位置を決めておくと安心です。陣痛が来たときに「病院に行きたいけど、必要なものがない」という事態を防げます。

早めに準備しておけば、「好きな本も入れておこう」「化粧品も用意しておこう」と準備ができます。

また、陣痛が起こると電車で病院に向かうのが難しいため、タクシーを呼べるようにタクシー会社の電話番号やタクシーの配車アプリも用意しておきましょう。

里帰り出産をする場合は準備をする

妻か旦那の実家で出産をする「里帰り出産」を選択する人もいるでしょう。

里帰り出産は、妻か旦那の親に子育てをサポートをしてもらえるというメリットがあります。

しかし、実家の病院の手配や着替えの用意など、準備がたくさんあります。妊婦さんの負担を減らすためにも、里帰り出産を予定している場合は、できるだけ準備を手伝いましょう。

まとめ:妻の妊娠中には旦那も頑張ろう!

まとめ

妊娠中の女性は心身にさまざまな変化が起こるため、旦那やパートナーのサポートが大切です。妊婦さんへの配慮や気遣いが足りないと、ケンカしがちになるなど夫婦関係に影響を与えることがあります。

夫婦が出産まで心地よく過ごせるためにも、旦那やパートナーの男性は妊娠や出産について学んで、妊婦さんの力になってみてください。具体的にどんなことをすればよいのか分からない人は、記事内で紹介した内容を実践したり、妊婦さん本人に直接聞いてみたりするのもおすすめです。

妊娠中の女性に旦那やパートナーができること

  • 重い物を持つ
  • 家事を手伝う
  • マッサージをする
  • 禁煙をする

妊娠中の女性には心の気遣いも忘れずに

  • とにかく話を聞く
  • コミュニケーションを大切にする
  • 女性が傷つく発言をしない
  • お酒の話をしない
  • 上の子の面倒をみてあげる

妊娠中に夫婦で一緒に行いたいこと

  1. 感染対策
  2. お腹の赤ちゃんに声かけする
  3. 両親学級や父親学級に参加する
  4. 入院の準備
  5. 里帰り出産をする場合は準備をする

ぜひ夫婦で協力して新しい家族を迎え入れましょう。

参考:
妊娠・出産直後の母親が抱える問題と子育て支援の課題

なお、以下の記事では、多くの妊婦さんから注目されている新型出生前診断のメリットとデメリットを解説しています。興味がある人はぜひ参考にしてください。

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ABOUT ME

原明子
国立大学で看護学を学び資格を取得し、卒業後は都内の総合病院に勤務。 海外医療ボランティアの経験もあり。 現在は結婚・子育てのため、医療や健康分野を中心にライター・編集者として活動中。 学歴:2005年 国立大学看護学部卒業。取得資格:看護師、保健師。

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