2023.12.13

妊娠

妊娠13週目の赤ちゃんの大きさは?ママにみられる症状や過ごし方について解説

妊娠13週目の赤ちゃんの大きさは?ママにみられる症状や過ごし方について解説

妊娠13週目を迎える妊婦さんの中には、赤ちゃんの大きさについて気になっている人もいるのではないでしょうか?

そこで、妊娠13週目の赤ちゃんの特徴や妊婦さんにみられる症状について解説しています。妊娠生活のポイントについても触れているので、参考にしてみてください。

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妊娠13週目は何ヵ月目?どんな状態?

妊娠13週目は、妊娠4ヵ月の2週目に当たる時期です。妊婦さんの中には、つわりが治まってくる人も増えてきます。

この時期は、赤ちゃんの胎盤も厚くなり、完成に近づいている時期です。妊娠13週目は、体の器官が作り終わり、手足の骨や筋肉が発達してきます。

妊娠13週目にはまだ性別が判定できません。おなかの赤ちゃんの性別は受精時に決定していますが、妊娠のごく初期の性器は男女差がありません。

妊娠8週以降になり性差により性器の構造が変化していきます。一般的に、赤ちゃんの性別が判断しやすいのは妊娠20週頃になります。

妊娠13週目の赤ちゃんの状態

妊娠13週になると、赤ちゃんの頭からお尻の長さは7.5cm、体重は20gくらいになります。赤ちゃんの大きさは、大きめのプラムほどになります。

赤ちゃんの腕が長くなりますが、足が伸びてくるのはこれからです。体に対する手足のバランスが、少しずつ生まれたときの状態に近くなる時期でもあります。

おなかの赤ちゃんは親指を舐めたり、手を握ったりする動作もみられます。出産後の赤ちゃんの手を触ると握り返す動作をする掌握反射も、妊娠13週頃にできるようになっています。

妊娠13週になると、肺の中で羊水を出し入れするようになり、呼吸の練習も始まります。通常、小腸は大腸に取り囲まれるように位置していますが、赤ちゃんの小腸はおなかの中でぶら下がっている状態です。妊娠13週頃には、腸が正しい位置に動いていきます。

妊娠13週目のママの状態

妊娠13週頃の子宮の大きさは、グレープフルーツくらいのサイズになります。外見上にお腹の張りはみられませんが、妊婦さんによってはお腹のふくらみが分かるようになります。薄着になると、お腹の膨らみがうっすら見えるでしょう。

この時期は、赤ちゃんの胎盤が完成に近づいているので、女性ホルモンの分泌が安定するようになります。そのため、妊娠初期にみられていた熱っぽさやだるさなどの症状は改善がみられます。

また、妊娠13週頃には、羊水の量も増えるので、赤ちゃんの手足の動きも活発になります。しかし、この時期に妊婦さんが胎動を感じることはありません。

胎動が感じられるようになるのは、妊娠18~20週くらいになります。この時期に「胎動らしきものを感じた」という人もいますが、妊婦さん自身の腸の動きが原因と考えられます。

妊娠13週目にみられる症状

個人差がありますが、妊娠13週目になると以下のような症状がみられることがあります。

つわり

妊婦さんによって異なりますが、妊娠11週から13週につわりのピークを迎えます。妊娠13週頃にはつわりが軽くなる人もいれば、つわりがピークとなり症状がひどくなったと感じる人もいます。

妊娠14週になると、50%がつわりの改善がみられるようになります。妊娠13週目に「つわりが終わらない」と感じている人も、不安になりすぎないようにしましょう。

頻尿

妊娠13週頃に、排尿間隔が短くなることがあります。これは、大きくなった子宮により膀胱が圧迫されるためです。尿意あるときは、その都度トイレへ行くようにしましょう。

排尿をがまんしすぎると、膀胱炎など泌尿器の感染症のリスクを高めます。頻尿をおそれて、水分摂取を控えないようにすることも大切です。

便秘

妊娠により女性ホルモンの分泌が増えると、便秘になりやすくなります。女性ホルモンのプロゲステロン(黄体ホルモン)には、腸の動きをゆっくりする作用があるためです。

妊娠13週目に便秘で悩んでいる人は、水分や食物繊維の豊富な食品を意識して取ったり、腸のぜん動運動を促すために運動をしたりするとよいでしょう。

どうしも便秘が改善しない場合は、妊婦健診で医師に相談すると、便を柔らかくする薬を処方してもらえます。

バストの変化

妊娠13週頃に胸の張りを感じるようになります。また、人によっては乳頭が敏感になるため、下着がこすれたときに痛みを感じることもあります。妊婦さんによっては、乳房から黄色い液体から出ることもあります(初乳)。

初乳は妊娠中期からみられることが多いですが、妊娠13週頃に初乳がみられるときは、母乳用のパッドを当てましょう。母乳用パッドを当てることで、ブラジャーが濡れるのを防げます。

腰痛

妊娠13週頃は子宮が大きくなるのにともなって、腰に痛みを感じることがあります。これは、子宮が大きくなるのにともなって、子宮を支える靭帯がゆるむためです。

人によっては、腰痛ではなく足の付け根に違和感が出ることもあります。妊娠中の腰痛は体を温めることで緩和されやすくなります。入浴時は湯船に入るなどして、体を冷やし過ぎないようにしましょう。

妊娠13週目の過ごし方のポイント

体型の変化を感じ始める妊娠13週目。この時期の生活のポイントについてみていきましょう。

妊娠による体型の変化に合わせた下着をつける

妊娠13週頃はお腹がふっくらしてきたり、女性ホルモンの分泌増加によりバストも大きくなります。妊娠前と同じ下着をそのまま使っていると、体を締め付けるため、血行が悪くなることがあります。

妊娠13週頃に体型の変化を感じる人は、自分の体に合った下着をつけるようにしましょう。

つわりが治まったあとは食事に気を付ける

妊娠13週頃では、妊婦さんによってつわりが治まる人も増えてきます。つわりの吐き気や嘔吐が良くなると、食欲が増すこともあるでしょう。妊娠中は、妊娠週数に合わせた体重増加を目指すことが大切です。妊娠中の適切な体重増加は妊娠前の体型によって異なります。

妊娠中は体重が増えすぎないように注意が必要ですが、最近では痩せすぎの妊婦さんも増えています。痩せている妊婦さんでは、適切に体重を増やさないと、赤ちゃんが小さく生まれたり、お産が長引いたりする原因になります。

妊娠中は、1日3食をバランスよく食べて、適切な体重を管理することが大切です。特に、カルシウムは赤ちゃんの骨を作るのに欠かせませんが、不足しやすいので意識して取るようにしましょう。

まとめ

妊娠13週目は妊娠4ヵ月に当たる時期です。この時期はつわりが治まる人も増えてくるため体調に個人差がみられます。

妊婦さんの子宮が大きくなりますが、外見上からはお腹の大きさは目立ちません。一方で、妊娠や子宮の大きさの変化にともなう症状がみられる時期でもあります。

この時期は、胎児の性別が分かったり、胎動を感じたりすることはありませんが、おなかの赤ちゃんは着実に成長しています。安全な出産を迎えるために、引き続き赤ちゃんと自分の健康に配慮した生活を送りましょう。

参考:
妊娠中からおっぱいは作られている

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ABOUT ME

原明子
国立大学で看護学を学び資格を取得し、卒業後は都内の総合病院に勤務。 海外医療ボランティアの経験もあり。 現在は結婚・子育てのため、医療や健康分野を中心にライター・編集者として活動中。 学歴:2005年 国立大学看護学部卒業。取得資格:看護師、保健師。

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