2023.11.09

妊娠

妊娠4週目のママや赤ちゃんの様子は?過ごし方のポイントについて解説

妊娠4週目のママや赤ちゃんの様子は?過ごし方のポイントについて解説

早い人では妊娠の可能性に気づく人もいる妊娠4週目。妊娠に心当たりのある人の中には、妊娠4週に起こる自分や赤ちゃんの状態について知りたい人もいるのではないでしょうか。

そこで、妊娠4週目の赤ちゃんの様子やママにみられる症状について解説します。妊娠の可能性がある人は参考にしてみてください。

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妊娠4週目とはどんな状態?

妊娠4週は受精から2週間経った頃で、受精卵が子宮内膜に着床してから1週間経った時期に当たります。

妊娠週数は、最終月経日を0週0日として数えますが、妊娠4週目は次回の生理予定日に当たる時期になります。しかし、健康な女性でも生理周期が数日ずれることがあるため、すぐに妊娠に気づかないこともあるかもしれません。

また、妊娠4週目に超音波検査を受ける場合、妊婦さんによっては胎嚢が確認できないこともあります。これは、生理周期の違いや胎嚢の発育のスピードが異なるためです。多くの場合、妊娠4週を過ぎて5週目になると、超音波検査で胎嚢が確認できるようになります。

妊娠4週目の赤ちゃんの状態

妊娠4週目の赤ちゃんは、まだヒトの形をしておらず胚と呼ばれる状態です。赤ちゃんのもとである胚は、胎嚢と呼ばれる袋に包まれています。この時期の胎嚢の大きさは、7㎜ほどでケシの実ほどの大きさになります。

妊娠4週目の胚は非常に小さいですが、受精卵の50倍ほどの大きさになっています。赤ちゃんのもとである胚では、細胞分裂を繰り返しながら、脳や心臓のもとが作られます。

妊娠4週目のママの状態

妊娠4週目はおなかの赤ちゃんも非常に小さく、妊婦さんの見た目に大きな変化はありません。しかし、妊娠により黄体ホルモンの分泌が継続されるので、生理前のような不快な症状が続きます。

妊娠をしていなければ、妊娠4週目は多くの女性が次の生理予定日に当たる時期です。そのため、妊娠4週目から何かしらの症状が現れていても、生理前の症状と似ているため、妊娠による症状と気づかないこともあるでしょう。

また、妊娠していても、妊娠4週目には症状がまだ現れなかったり、自分の症状に気づかなかったりする人もいます。

妊娠4週目のママにみられる症状

妊娠4週目にみられやすい症状を知っておくと、体調の変化への戸惑いを軽減できます。妊娠4週目にみられる主な症状には、以下のものがあります。

高めの体温

妊娠4週目は、いつもよりも熱っぽさを感じやすくなります。女性の基礎体温は、生理周期に合わせて低温期と高温期があります。通常は、排卵日を境に低温期から高温期になり、生理が来ると低温期に戻ります。

一方、妊娠していると黄体ホルモンの分泌が続くため、妊娠4週目以降も高温期が続きます。体の熱っぽさやだるさを感じるため、妊娠に気づいていないと、風邪を引いていると勘違いすることもあります。

つわり

つわりがみられる時期は、妊娠5~6週目頃が多いですが、早い人では妊娠4週目からつわりがみられることがあります。急に吐き気が現れたり、食事のにおいに敏感になったりすることで、妊娠に気づくきっかけになります。

少量の出血

妊娠4週目頃に少量の出血がみられることがあります。妊娠1ヵ月にみられる出血の多くは、着床出血によるものです。着床出血とは、卵管から子宮へ移動してきた受精卵が、子宮内膜の血管を傷つけることが起こります。

着床出血は少量で、生理時の経血よりも量は少ない特徴があります。おりものと混ざってピンク色のこともあれば、古くなった茶色い血液が排出されることもあります。

便秘になる

妊娠4週目は、黄体ホルモンの分泌が続いているため、便秘になりやすくなります。黄体ホルモンは腸のぜん動運動を抑える働きがあるので、排便が滞ったり、お腹にガスが溜まりやすくなったりする原因になります。

生理前でも黄体ホルモンの分泌が増えることで、便秘がちになる女性は多いものです。そのため、妊娠4週目の便秘がみられても、生理前の症状と勘違いしてしまう人も少なくありません。

気分の変化

妊娠により女性ホルモンの分泌レベルが継続されるため、イライラしたり、気分が落ち込みやすくなったりすることがあります。栄養バランスの取れた食事や十分な睡眠を取ると、気持ちが安定しやすくなります。

妊娠4週目の過ごし方のポイント

妊娠4週目は妊婦さんの見た目に大きな変化はありませんが、生理前と似ている症状が現れやすく、体の不調を感じやすい時期です。妊娠4週目は以下のように過ごしましょう。

無理をしすぎない

妊娠4週目にみられる症状は、生理前や風邪の症状と似ています。妊娠と気づかずに、体のだるさやイライラを感じる人も多いでしょう。妊娠4週目は無理をせずに、ゆっくりしたペースで過ごすことが大切です。

タバコとお酒をやめる

妊娠中のタバコやお酒は、赤ちゃんの成長や発育に悪影響を与えます。妊娠4週目は妊娠が確定していないことも多いですが、念のためタバコとお酒を控えるようにしましょう。

妊娠4週目の生活で気をつけること

妊娠4週目はまだ妊娠の診断を受けていない人も多い時期です。妊娠が確定したわけではありませんが、自分や赤ちゃんのために早いうちから健康的な生活を送るようにしましょう。

妊娠4週目の生活で気を付ける点は以下の通りです。

検査薬の正確な結果が出にくい

妊娠4週目の時期に、自分の妊娠について心当たりがある人の中には、市販の妊娠検査薬の使用を考えている人もいるかもしれません。

妊娠検査薬は、尿中に排出されるhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンの量により、妊娠を判定します。

市販の妊娠検査薬を使える時期は、次回の生理予定日から1週間後が多くなります。そのため、妊娠4週目に検査すると、実際には妊娠をしているのに、検査結果が陰性となることもあるので注意しましょう。

また、市販の妊娠検査薬で陽性になったときは、産婦人科に受診して妊娠の診断を受けることも大切です。

薬を飲まないようにする

妊娠中の時期によっては、飲んだ薬がおなかの赤ちゃんに影響を与えることがあります。妊娠4週から7週は、赤ちゃんの重要な器官が作られる時期です。

妊娠4週目に薬を飲むと、赤ちゃんに形態異常が起こる可能性があるので、自己判断で薬を飲まないようにしましょう。

何らかの症状により、薬を飲む必要があるときは、医師に妊娠を伝えた上で処方薬を使用することが大切です。持病により特定の薬を飲んでいる人は、妊娠が分かった時点で産婦人科医に相談しましょう。

まとめ

妊娠4週目は、次回の生理予定日を迎える時期です。妊娠による症状の中には、生理前の症状と似ているものもあるため、妊娠と気づきにくいかもしれません。その一方で、早い人ではつわりがみられることもあり、妊娠に気づく人もいます。

この時期の赤ちゃんは、超音波検査で確認できないこともありますが、脳や心臓など重要な器官のもとが作られています。すこやかな妊娠生活を継続するために、今から自分と赤ちゃんの健康を意識した健康をスタートさせましょう。

参考:
自分に合ったつわり軽減方法が、きっとある!
妊娠と薬

ABOUT ME

原明子
国立大学で看護学を学び資格を取得し、卒業後は都内の総合病院に勤務。 海外医療ボランティアの経験もあり。 現在は結婚・子育てのため、医療や健康分野を中心にライター・編集者として活動中。 学歴:2005年 国立大学看護学部卒業。取得資格:看護師、保健師。

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