赤ちゃんはお腹の中でどう育つ?月数別の育ち方と大きさを解説 | DNA先端医療

赤ちゃんはお腹の中でどう育つ?月数別の育ち方と大きさを解説

更新日:2026.08.20

妊娠

妊娠から出産までの赤ちゃんの成長

お腹の中の赤ちゃんが今どのくらい育っているのか、何をしているのか、気になる方は多いのではないでしょうか。

妊娠週数がわかれば、赤ちゃんの育ち方や大きさの目安を知ることができます。

この記事では、赤ちゃんがお腹の中で育つ仕組みと、妊娠1ヵ月から10ヵ月までの育ち方を月数別に解説します。赤ちゃんがお腹の中で何をしているのかもあわせて紹介するので、出産の日を迎えるまでの参考にしてみてください。

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赤ちゃんがお腹の中で育つ仕組み

妊娠後期

お腹の中の赤ちゃんは、受精と着床を経て、胎盤から酸素と栄養を受け取りながら育ちます。育ち方の全体像は、次の3つの段階に分けられます。

  • 受精から着床まで
  • 胎芽から胎児へ
  • 胎盤とへその緒の役割

それぞれ見ていきます。

受精から着床まで

赤ちゃんの出発点は、卵管膨大部で起こる受精です。

精子は卵管膨大部にたどり着くと、卵子を包む透明帯を通り抜けて卵子の中へ入ります。ここで受精が成立します。

受精卵は胚盤胞と呼ばれる状態になります。胚盤胞が子宮内膜の表面に接着して内部へ入り込み、絨毛構造をつくるまでの一連の流れが着床です。

着床できる時期は限られています。排卵日を0日とすると、着床が可能なのは排卵後7日前後、幅としては5日から9日頃です。この期間は着床ウィンドウと呼ばれます。

着床が成立して、はじめて妊娠が始まります。

出典:日本産婦人科医会|3.妊娠まで 卵胞発育、卵の成熟、排卵、受精、着床

胎芽から胎児へ

お腹の中の赤ちゃんは、妊娠8週ごろを境に呼び名が変わります。

妊娠7週ごろまでは胎芽、妊娠8週ごろからは胎児と呼ばれます。

妊娠8週から10週ごろは、赤ちゃんの大きさに個体差がほとんどありません。そのため、出産予定日や妊娠週数を決めるのにもっとも適した時期とされています。

関連記事:妊娠週数・月数の計算方法とは?正しい数え方と出産予定日の出し方

【妊娠月数・週数別】お腹の中の赤ちゃんの育ち方

妊娠初期の胎児の成長

お腹の中の赤ちゃんは、妊娠月数ごとに姿と大きさを変えていきます。

妊娠月数週数大きさの目安
1ヵ月0〜3週受精・着床が起こる時期
2ヵ月4〜7週胎嚢と心拍が見え始める
3ヵ月8〜11週頭殿長15〜30mm
4ヵ月12〜15週内臓がほぼ完成する
5ヵ月16〜19週約25cm・約300g
6ヵ月20〜23週約30cm・約600g
7ヵ月24〜27週約35cm・約1kg
8ヵ月28〜31週約40cm・約1.6kg
9ヵ月32〜35週約45cm・約2.4kg
10ヵ月36〜39週約50cm・約3kg

妊娠3ヵ月までは頭からおしりまでの長さ、妊娠5ヵ月以降は頭からかかとまでの身長で示しています。いずれもその月のおおよその目安です。

いま何週かがわからない場合は、こちらで確認できます。

関連記事:妊娠週数カレンダーで出産予定日を計算!週数別の変化と生活ポイント

妊娠1ヵ月(0〜3週)

受精と着床が起こる時期です。

妊娠週数は最終月経の初日を0週0日として数えます。そのため0週から2週ごろは、まだ受精していません。受精卵が子宮内膜に着床して妊娠が成立します。この時期の赤ちゃんは、超音波検査で確認できる大きさではありません。

関連記事:妊娠週数・月数の計算方法とは?正しい数え方と出産予定日の出し方

妊娠2ヵ月(4〜7週)

超音波検査で赤ちゃんの姿が見え始めます。

妊娠4週後半から5週前半には、赤ちゃんを包む胎嚢が黒い丸として確認できます。5週後半から6週前半になると、卵黄嚢の一部に胎芽が見え、心拍の点滅も確認できるようになります。

排卵日のずれによって、週数どおりに見えないこともあります。確認できない場合は、日をあけて再度検査することがあります。

出典:日本産婦人科医会|5.<産科一般超音波検査・初期編>正常所見4-7週

妊娠3ヵ月(8〜11週)

人らしい体つきに近づきます。

妊娠8週の超音波検査では、頭と胴体に加えて、丸みのある手足がついている様子が見えます。妊娠8週から10週ごろの頭殿長は15mmから30mmほどです。

その後は手足が伸び、へその緒も長くなり、超音波検査では体をくねらせるように動く姿も見られます。この動きは、まだお母さんには感じられません。

妊娠4ヵ月(12〜15週)

内臓がほぼ完成します。

子宮の外の音も聞こえるようになります。腎臓のはたらきも始まり、赤ちゃんのおしっこは妊娠12週ごろから作られます。妊娠15週ごろには胎盤が完成します。

この時期を過ぎると流産の可能性は下がりますが、なくなるわけではありません。

妊娠5ヵ月(16〜19週)

身長は約25cm、体重は約300gが目安です。

全身にうぶ毛が生えてきます。骨格や筋肉が発達し、赤ちゃんの動きはかなりしっかりしてきます。胎動を感じ始める妊婦さんも出てくる時期です。

関連記事:胎動はいつから感じる?パパにも感じてもらうためには?

妊娠6ヵ月(20〜23週)

身長は約30cm、体重は約600gが目安です。

指に爪が生え、髪の毛やまゆ毛、まつ毛もそろってきます。皮下脂肪がつきはじめ、骨格もさらにしっかりしてきます。肺を成熟させるための呼吸に似た運動も始まります。外性器が完成するため、超音波検査で性別がわかるようになります。ただし赤ちゃんの向きによっては、判定が難しいこともあります。

妊娠7ヵ月(24〜27週)

身長は約35cm、体重は約1kgが目安です。

まばたきができるようになります。光を感じたり外の音を聞き分けたりできるようになり、味覚もある程度発達します。脳がさらに発達し、脳の命令で体全体の動きをコントロールできるようになります。

関連記事:妊娠中期(5ヵ月・6ヵ月・7ヵ月)の過ごし方と知っておくべきこと

妊娠8ヵ月(28〜31週)

身長は約40cm、体重は約1.6kgが目安です。

皮下脂肪が増え、多くの臓器の機能が整ってきます。肺はまだ育っている途中で、吸ったり吐いたりに似た呼吸様運動を繰り返しています。

妊娠9ヵ月(32〜35週)

身長は約45cm、体重は約2.4kgが目安です。

各臓器の機能が成熟し、皮下脂肪がついて体が丸みを帯びてきます。子宮の中での位置も定まってきます。逆子の割合は妊娠30週で15%、34週で10%、36週で7%ほどと、少しずつ減っていきます。

関連記事:逆子(骨盤位)の原因についてーその確率や予防法を解説

出典:国立成育医療研究センター 産科|逆子(さかご)について

妊娠10ヵ月(36〜39週)

身長は約50cm、体重は約3kgが目安です。

頭が骨盤の中に下がり、子宮の中で窮屈に手足を曲げた姿勢で過ごします。羊水の量が減って動ける範囲が狭くなるため、手やひじを突き出すような、体の一部が大きく動く胎動に変わります。

なお、正期産は妊娠37週から41週までを指します。妊娠36週までの出産は早産にあたるため、妊娠10ヵ月に入ってすぐの時期は、まだ早産の期間です。

胎動は感じ方が変わりますが、いつもより明らかに少ないと感じたときは、すぐにかかりつけの産婦人科へ連絡してください。

お腹の中の赤ちゃんは何をしている?

妊娠中期

お腹の中の赤ちゃんは、じっとしているわけではありません。体を動かし、羊水を飲み、感覚を働かせながら過ごしています。

  • 胎動のはじまり
  • 羊水の飲み込みと排泄
  • 五感の発達
  • 睡眠のリズム

それぞれ見ていきます。

胎動のはじまり

胎動とは、お腹の赤ちゃんの動きをお母さん自身が感じ取ることです。

多くの妊婦さんは、妊娠20週ごろから胎動を感じ始めます。はじめのころは赤ちゃんの力がまだ強くないため、動きが不規則だったり、感じない日があったりします。妊娠20週の半ばを過ぎたころには、ある程度感じられるようになります。

感じ方や感じ始める時期には個人差があります。

関連記事:胎動はいつから感じるか?種類や意味について解説

出典:日本産婦人科医会|胎動が多いか少ないかわかりません

羊水の飲み込みと排泄

赤ちゃんは羊水を飲み、おしっことして出しています。

妊娠初期の羊水は、羊膜を通してお母さんの血液の成分がしみ出すことでつくられます。妊娠中期から後期になると、赤ちゃんのおしっこと肺からの分泌液が羊水の主な成分に変わります。飲み込んだ羊水は胃腸から吸収されます。

こうして羊水は入れ替わり続けており、妊娠後期には毎日およそ1,000mLが入れ替わっています。

赤ちゃんは肺を動かして、吸ったり吐いたりに似た運動もしています。生まれてから肺で呼吸するための準備です。

関連記事:羊水とは?成分や役割について解説

出典:日本産婦人科医会|35.羊水過多

五感の発達

感覚は、妊娠の経過とともに順番に発達していきます。

妊娠4ヵ月ごろには、子宮の外の音も聞こえるようになります。妊娠7ヵ月ごろになると、外の音を聞き分けられるようになり、味覚もある程度発達します。

五感のなかで一番ゆっくり発達するのが視覚です。それでも妊娠7ヵ月ごろには、光の明暗をかなり敏感に感じ取れるようになります。

関連記事:胎教とは?いつから始める?効果は?よくある質問やおすすめを紹介

睡眠のリズム

赤ちゃんはお腹の中で、眠っている時間と起きている時間を繰り返しています。

そのリズムはおよそ20分から40分です。眠っているあいだは、胎動を感じにくいことがあります。周期の感じ方には個人差があります。

赤ちゃんの育ちがゆっくりなときに考えられること

妊婦健診で「少し小さめですね」と言われて不安になる方は少なくありません。赤ちゃんの育ち具合がどう判断されているのかを知っておくと、受け止め方が変わります。

  • 胎児発育曲線
  • 胎児発育不全

それぞれ見ていきます。

胎児発育曲線

赤ちゃんの育ち具合は、胎児発育曲線で確認します。

妊婦健診の超音波検査では、赤ちゃんの頭部や腹部、大腿骨などを計測します。その値から推定児体重を割り出し、発育曲線に記入します。

記入した値が平均からどれだけ離れているかを、標準偏差(SD)という単位で表します。プラスマイナス2.0SDの範囲内で発育していれば、基本的に心配する必要はありません。

関連記事:胎児の体重はどう増える?発育曲線とは?少なすぎるときの原因と対処法

出典:日本産科婦人科学会|胎児計測と胎児発育曲線について

胎児発育不全

胎児発育不全とは、推定体重が妊娠週数に比べて一定以上小さい状態のことです。

原因はさまざまで、大部分ははっきりわかっていません。

診断では、超音波検査による血流や羊水量、推定体重の測定に加えて、胎児心拍モニタリングなどを行います。そのうえで、赤ちゃんの状態に合わせた妊娠中の管理方法と出産の時期を決めていきます。

小さめと言われても、そのまま順調に育つ赤ちゃんもいます。判断の基準は目的によって異なるため、自己判断はせず、健診での経過観察と医師の説明を確認しましょう。

出典:国立成育医療研究センター 産科|胎児発育不全外来

お腹の赤ちゃんの育ちを支えるためにできること

赤ちゃんの育ち方は、遺伝的な要因や胎盤の状態にも左右されます。生活習慣だけで決まるものではありませんが、お母さんが日々できることもあります。

  • バランスのよい食事
  • 適度な運動

それぞれ見ていきます。

バランスのよい食事

主食・主菜・副菜のそろった食事を基本にします。

厚生労働省の食生活指針では、1日に主食・主菜・副菜のそろった食事が2食以上の場合、それ未満と比べて栄養素の摂取量が適正になるとしています。

主食でエネルギーを、主菜でたんぱく質をとります。不足しやすいビタミンやミネラルは副菜で補います。とくに葉酸と鉄は不足しがちな栄養素です。カルシウムは乳製品や緑黄色野菜、豆類、小魚からとりましょう。

必要なエネルギーは妊娠前より増えます。上乗せの目安は、妊娠初期が50kcal、中期が250kcal、後期が450kcalです。

関連記事:妊婦の理想の体重の増え方は?体重管理について解説

出典:妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針|食生活の10のポイント

適度な運動

体調に合わせて、無理のない範囲で体を動かしましょう。

食生活指針にも「無理なくからだを動かしましょう」という項目が置かれています。体調が悪いときは無理をしないことが大切です。

持病がある方や、医師から安静をすすめられている方は、始める前に必ずかかりつけの産婦人科に相談してください。

食生活指針では、たばことお酒について禁煙・禁酒が原則とされています。周囲の人の協力も欠かせません。

お腹の中の赤ちゃんの育ち方に関するよくある質問

お腹の赤ちゃんの育ち方について、妊婦さんからよく寄せられる質問をまとめました。

それぞれお答えします。

お腹の大きさと赤ちゃんの大きさは比例しますか?

必ずしも比例しません。

妊婦健診で測る腹囲や子宮底長は、子宮が妊娠週数に応じて大きくなっているかを確認するもので、赤ちゃん自身の発育状態は超音波検査で確かめます。

エコーで測る推定体重はどれくらい正確ですか?

推定児体重には10%程度の誤差が伴います。

2,000gと推定された場合、およそ1,800gから2,200gの幅があると考えておきましょう。

赤ちゃんの成長に男女差はありますか?

お腹の中にいる間は、性別による違いを考える必要はありません。

生まれたときの統計では男の子のほうがやや大きく、令和5年の調査では体重の中央値が男の子3.06kg、女の子2.95kgです。

出典:こども家庭庁|令和5年乳幼児身体発育調査

双子の場合も成長のスピードは同じですか?

双子は単胎に比べて体重が小さくなる傾向があります。

その差がはっきりしてくるのは、妊娠34週から35週ごろからとされています。

まとめ|月数ごとの育ち方を知って、安心して出産の日を迎えよう

お腹の中の赤ちゃんは、羊水を飲み、体を動かし、眠ったり起きたりしながら、生まれてくる準備を進めています。

紹介した身長や体重は目安です。赤ちゃんの育ち方が気になったときや、胎動がいつもと違うと感じたときは、次の健診を待たずにかかりつけの産婦人科へ相談しましょう。

なお、超音波検査でわかるのは赤ちゃんの形や発育の状態です。染色体の疾患について調べておきたい場合は、出生前検査という選択肢があります。

NIPT(新型出生前診断)は、妊婦さんの血液から、対象となる染色体疾患の可能性を調べる検査です。採血だけで受けられます。

診断を確定する検査ではないため、わかることとわからないことを知ったうえで、ご家族で話し合って決めましょう。

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大河友美
国立大学医学部保健学看護科卒業後、大学病院で6年、看護師として勤務。その後、国立大学医学部保健学大学院へ進学し修士号取得。現在は、子育てをしながら医療ライター・監修者として活動中。学歴:平成21年 国立大学医学部保健学看護科 卒業、平成28年 国立大学医学部保健学大学院 修了。取得資格:看護師、保健師、修士(保健学)。

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