2022.04.19
出生前診断
コンバインド検査について気になっている人もいませんか?妊娠中に受けられる出生前診断にはいくつかの種類があります。コンバインド検査がどのような特徴があり、何を調べられるか気になっている人もいるかもしれません。
この記事ではコンバインド検査の特徴や他の検査との違い、メリット・デメリットについて解説しています。これからコンバインド検査を受けようと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
妊娠初期に行われるおなかの赤ちゃんの染色体異常のスクリーニング検査のことです。コンバインド検査では、妊娠11〜13週に精密超音波検査と血清マーカー検査を行います。
コンバインド検査で分かる染色体異常は、21トリソミー(ダウン症候群)と18トリソミー(エドワーズ症候群)です。ヨーロッパでは30年にわたり、妊婦健診として行われています。
検査結果は、1:〇という確率で表示されます。先天異常の種類によってもリスクの数値が異なります。
コンバインド検査は非確定検査であるため、検査結果の数値が高リスクを意味しても、胎児が染色体異常であると確定したわけではありません。
コンバインド検査で特定の染色体異常について高リスクと分かったときは、より精度の高い新型出生前診断(NIPT)を受けたり、確定診断を受けるための精密検査を受けるかを検討する必要があります。
コンバインド検査を受ける上で、どんなメリットがあるか紹介していきます。
比較的受けやすい検査であるコンバインド検査ですが、いくつかのデメリットもあります。ここではコンバインド検査のデメリットについてみていきます。
コンバインド検査を検討している人の中には、そのほかの検査と迷っている人もいるでしょう。出生前診断に該当する検査にはいくつかの種類があります。ここではコンバインド検査と他の検査との違いについてみていきます。
妊婦さんの血液中に含まれる血清マーカー(AFP, uE3, hCG, InhibinA)を調べる検査です。妊娠15~18週にかけて行い、血清マーカーの値により、21トリソミー(ダウン症候群)、18トリソミー、二部脊椎や無脳症などの確率を数値化します。
採血の結果以外にも、妊婦さんの年齢、妊娠週数、体重、家族歴なども加味されます。
新型出生前診断(NIPT)は、妊婦さんの血液中に含まれる胎児のDNAのかけらを調べる検査です。妊娠10〜16週に行われ、検査そのものは採血で完了するので、妊婦さんやおなかの赤ちゃんに大きな負担がかかりません。
基本検査項目は、21トリソミー(ダウン症候群)、18トリソミー(エドワーズ症候群)に加えて、13トリソミー(パトー症候群)の可能性についても調べられます。検査の感度は99%とコンバインド検査の感度80%よりも高いのが特徴です。
羊水検査は、羊水中に含まれる胎児の細胞内の染色体を調べる検査です。染色体異常のほかにも、特定の遺伝子の病気があるかどうか等を調べることができます。
羊水を採取するのに、妊婦さんのお腹を直接針で刺す必要があり、妊婦さんや胎児に負担がかかる検査でもあります。確定診断のための精密検査としても行われます。
改めて、コンバインド検査とその他の主な検査との違いについて表でみていきます。
検査名 | 検査時期 | 検査項目 |
新型出生前検査 | 妊娠10週~ | 21トリソミー・18トリソミー・13トリソミー |
コンバインド検査 | 妊娠11~13週 | 21トリソミー・18トリソミー |
クアトロ検査 | 妊娠15~18週 | 21トリソミー・18トリソミー・二分脊椎など |
羊水検査 | 妊娠15週~ | 21トリソミー・18トリソミー・13トリソミーほか |
新型出生前診断(NIPT)はコンバインド検査よりも早期に受けられる検査で妊娠10週から検査が可能です。NIPTの一般的な検査は3つの染色体異常21トリソミー(ダウン症候群)、18トリソミー(エドワーズ症候群)に加えて、13トリソミー(パトー症候群)に限られていますが、DNA先端医療株式会社の場合はすべての染色体異常を調べることができます。
コンバインド検査を検討している方や、検査で特定の染色体異常が高リスクとなった場合は、より精度の高い新型出生前診断(NIPT)の受検を検討してみるのもよいかもしれません。なお新型出生前診断(NIPT)を受けるときは、遺伝カウンセリングなど専門家によるカウンセリングを受けることが大切です。
DNA先端医療株式会社では専門家によるカウンセリングを受けることができます。
コンバインド検査は11~13週に行われる染色体異常の非確定(スクリーニング)検査です。検査結果は精密超音波検査と血清マーカー検査を行い、そのほかのデータを加味した上で、リスクが数値化されたものが出てきます。コンバインド検査は遺伝子検査なので、専門カウンセリングも合わせて受けるようにしましょう。
参考:出生前診断
ABOUT ME