2023.03.14
その他
日本でも使用する妊婦さんが増えているマタニティマーク。妊婦さんの中には、マタニティマークを付けようと考えている人もいるのではないでしょうか?マタニティマークをしている女性への嫌がらせも少なからずあるので、付けようか迷ってしまう人もいるかもしれません。
この記事では、マタニティマークを付ける時期や使用時の注意点について解説しています。
妊産婦さんの健康を守るためのマークです。マタニティマークは妊娠中の女性のみが使うイメージがありますが、産後の女性も使用できます。妊娠中や産後の女性は体に負担を抱えやすく、周囲からの気遣いや配慮が必要です。
特に、妊娠初期の女性はお腹のふくらみもなく、周囲の人に妊娠と気づいてもらえにくい傾向があります。つわりで気分が悪いのに、通勤で満員の電車やバスで立ち続けなければならなかったり、体を休めるために優先席に座っていても、周りから白い目で見られたりすることもあります。
マタニティマークをつけることで、交通機関・飲食店・職場など公共の場にいる人々に対して、妊産婦であることを示せます。自分で声を上げなくても、周りの人に妊産婦であることを知らせるので、必要な気遣いやケアを受けられやすくなります。
マタニティマークのつける時期は特に決められていません。マタニティマークを使うのなら、妊娠が分かってからがおすすめです。妊娠初期はつわりやホルモンバランスの変化で、体の不調を感じやすい時期です。
公共の場で何らかの気遣いが必要な場合は、早めに付けるようにしましょう。マタニティマークを付けていれば、つわりや貧血で倒れたりした場合も、周りの人が対応しやすくなります。
妊婦さんが最初にマタニティマークを手にすることが多いのが、自治体の窓口です。産婦人科で妊娠を確認したら、お住まいの自治体に妊娠の届け出をする必要があります。妊娠届を出すと、母子手帳とともにマタニティマークを無料で受けとることができます。
また、マタニティマークは交通公共機関(鉄道・バス・航空)の営業所やカウンターでも無料配布しています。鉄道やバスは、主に首都圏にある会社での配布になります。
その他にも、プレママ向け雑誌付録でマタニティマークを手に入れたり、通販サイトでもオリジナルのマタニティマークを販売しています。厚生労働省のHPでは、マタニティマークのデザインをダウンロードもできるので、手工芸が得意な方は、オリジナルのマタニティマークを製作してみるのもよいでしょう。
マタニティマークには、チェーンストラップやキーホルダー以外にも、さまざまな種類があります。車での移動が多い人に適しているのが、車用のステッカーやマグネットタイプのマタニティマークです。
妊娠中に車の運転をする機会がある人は、車用のステッカーも準備するとよいでしょう。
妊娠していても、マタニティマークを付けるのに抵抗があるかもしれません。ここではマタニティマークを使った女性で良い感想についてみていきます。
・電車のつり革につかまって立っていると、若い男性が「どうぞ」と席を譲ってくれました。電車が揺れて人にぶつかると、お腹が押されることもあるのでほっとしました。(29歳/保育)
・つわりで仕事の進め方がゆっくりだったのですが、マタニティマークを付けていたおかげか、同僚からも理解され、冷たい対応されることはありませんでした。(31歳/医療)
・スーパーで買い物をした時に、店員さんが駆け寄って買い物袋を運ぶのを手伝ってくれました。荷物を持つとお腹が張ることもあるので、助かりました。(30歳/専業主婦)
・第2子を妊娠中で、1人目の子どもと公園遊びをしているときに、周りのママ達に助けられました。皆さんの優しさを感じました。(34歳/パート)
・妊娠中なので運転を控えているのですが、車にマタニティマークを貼ってから、道や駐車を譲ってもらえることが増えた気がします。(32歳/専業主婦)
マタニティマークは、周囲から気遣いを受けるためのものですが、中には不快な体験をした人もいます。ここでは、マタニティマークをつけた時の嫌な体験談についてみていきます。
・マタニティマークに気づいて席を譲られたが、隙をついて中年男性が割り込んできた。顔を見たらにらまれて怖かった。(32歳/出版)
・お腹の膨らみかマタニティマークかで気づいたのか、バスの中で「妊婦は場所を取る」と男子高生にいわれました。何だか存在を否定されたようで悲しかったし、恥ずかしかったです。(27歳/飲食店)
・マタニティマークをして席を譲ってもらえるのは、若い男女や中年以降の女性に多いです。反対に中年男性や高齢男性は見て見ぬふりをされることが多い印象でした。(30歳/自営業)
マタニティマークを使う上でどのくらいの女性が使っているのか気になっている人もいるでしょう。やや古いデータですが、2013年の統計ではマタニティマークを使っている妊産婦さんの割合は半数程度にとどまっています。
現在はマタニティマークの普及活動が進んでいるので、さらに高くなっている可能性があります。
マタニティマークの認知度は妊婦さんが9割、若い世代が7割で、男女別にみると女性の認知度が高くなります。その一方で、中年男性では認知度が下がり、50代男性で4割強と低くなり、高齢者では2~3割程度です。
マタニティマークによる嫌な体験は、単に相手がマークに気づいていなかったり、意味を知らなかったりする可能性もあります。マタニティマークを認知するための普及活動は勧められているので、今後改善する可能性もあります。
マタニティマークは、妊産婦さんの存在に気づき、周囲の人の気遣いを促すためのものです。マタニティマークを見かけたときは、妊産婦さんに対して思いやりのある行動を取りましょう。
具体的な行動例としては、以下のものがあります。
マタニティマークは、妊産婦にとって優しい環境づくりを促すことで、母子の健康を守るためにつけるマークです。マタニティマークをつけることで、周囲から優しい気遣いを受けることもあれば、かえって嫌な思いをする可能性もあり、さらなる認知が望まれます。
DNA先端医療株式会社では、NIPT(新型出生前診断)を行っています。お腹の中の赤ちゃんの健康を知りたい方はご連絡いただければ幸いです。
参考:
マタニティマークについて – 厚生労働省
「健やか親子21」第2回中間評価を受けて
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