2024.01.25
その他
上の子から続いた年に出産する年子。上の子を出産してから間もなくして、年子を妊娠している人もいるのではないでしょうか。産婦さんの中には、早めに次の子の妊娠を希望している人もいるかもしれません。
年子の子育はどのくらい大変なのか気になりますよね。そこで年子の特徴や育児のポイントについて解説します。年子を産むリスクについても紹介しているので参考にしてみてください。
年子とは、上の子と1歳違いで妊娠・出産した下の子どものことをいいます。
出産予定日は妊娠40週目である妊娠10か月になります。妊娠周期は前回の月経日から数えるため、早ければ上の子との月齢差が11カ月、遅くても上の子との年齢差が1年11カ月になります。
年子では1学年の差があるイメージですが、実際には3つのパターンがあります。日本では4月から3月までを年度の一区切りとするためです。ここでは、年子の学年について具体例とともにみていきましょう。
年子でよく見られるのが1年の学年差です。学年差が1年になるのは次のような例です。
例:上の子が2023年12月生まれで、下の子が2025年2月生まれ
上の子が早生まれ(1~3月が誕生月)の場合、下の子の妊娠時期によっては2学年下になります。
例:上の子が2022年3月生まれで、下の子が2023年4月生まれ
上の子の誕生月が4~6月であれば、下の子が次の年の3月までに生まれる可能性があります。このような場合は、年子のきょうだいが同学年になります。
例:上の子が2022年4月生まれで、下の子が2023年3月生まれ
年子は子育てが大変なイメージがありますが、いくつかのメリットもあります。年子では、ベビーグッズをきょうだい間で使い回せることです。きょうだいが同性であれば、上の子の衣類もサイズアウトした後に、下の子がすぐに着回すことができます。
また、子ども同士の年齢が近いので、お互いが遊び相手になることもできるでしょう。年子の下の子が最後の子どもであれば、トータルの子育ての期間が長くならず、早い段階で育児を終えられるのも強みです。
「年子は子育てが大変」とよくいわれます。ここでは年子の子育てで苦労しやすい面についてみていきましょう。
子育てにはいくつかの時期がありますが、大変といわれるのが乳児や幼児のときです。子どもが小さいうちは一人でできないことが多く、親による世話や見守りが常に必要になります。
年子になると、小さい子どもを一度に2人みることになるので、その分体力を必要とします。
子どもが小さいうちは、外出するのも大変です。年子のきょうだいの年齢によっては双子用のベビーカーを使用したり、上の子をおんぶしてベビーカーに乗せたりしなければいけないこともあるでしょう。
子育てに追われて自分の時間が持ちにくくなれば、精神的にも負担を感じやすくなるでしょう。
年子の子育てでは、衣服やおもちゃを使い回しやすいですが、すべての必要物品がお古になるわけではありません。子どもが小学校に入学すれば、下の子の分のランドセルや学用品が必要になります。
高校卒業後の進路では、大学や専門学校の在学期間が重なるため、教育費の負担も重くのしかかります。
育児休業は、子どもが1歳になるまで(条件によっては最長2年まで延長可能)職場を休職できる制度です。年子を妊娠中のママの中には、育児休業がどのようになるか気になっている人もいるかもしれません。
制度上は、年子も育児休業を取ることができます。年子で育児休業を取得するときのパターンは以下です。
育児休業中の収入について不安を感じている人もいるでしょう。育休中の給与は勤め先の取り決めによって異なりますが、給与の支払いをしていない会社も多くあります。
育休中に給与の支払いがなかったり、一定以上の減額がみられたりする場合には、雇用保険から育児休業給付金が支給されます。
育児休業給付金の金額は、以下のように育休中の期間によって異なります。
なお、育児休業給付金を受け取るには、以下のいずれかの条件を満たしている必要があります。
単発で仕事をしているなどして、上記の条件に当てはまる場合は、育児休業給付金をもらえません。
1人目を出産した女性の中には、年子で次の子どもを産みたいと考えている人もいるでしょう。特に、35歳以上になると高齢妊娠となり、少しずつ自然妊娠率が下がっていくので、妊娠・出産を急いでいる人もいるかもしれません。
妊娠後の経過に問題がなければ、上の子が産後8週間頃から次の妊娠が可能です。年子の妊娠により、下の子の健康が損なわれたり、発達障害になったりするリスクはありません。しかし、上の子の面倒をみながら、妊娠生活を送るのは大変なものです。
年子の妊娠の希望があるときは、祖父母など周りの家族のサポートを得られるかどうかを確認しましょう。
上の子を帝王切開で出産した場合は、次の子どもの妊娠は1年以上空ける必要があります。帝王切開後から1ヵ月もすると、お腹の皮膚の傷は治っていると感じるものです。
ただ、帝王切開でできた子宮の傷は完全に治っているわけではありません。特に帝王切開を経験すると、次の子どもも帝王切開になることがほとんどです。帝王切開後の経腟分娩は子宮破裂のリスクが高く、妊婦さんの命に危険が及ぶ可能性があるためです。
このように、状況によっては妊娠・出産は時に命懸けとなることもあります。上の子を帝王切開で産んだ女性は、体がしっかり癒えてから次の妊娠に臨みましょう。
年子は上の子と1歳違いの下の子のことをいいます。年子は学年が1年差というイメージもありますが、きょうだいの誕生月によっては学年が2年違いになったり、同学年になったりすることもあります。
年子は子育てが大変ですが、きょうだいの年が近いため、いくつかのメリットがあります。2人以上の子どもを望んでいる人は、記事内で紹介した内容を参考に妊娠や出産の計画を立ててみてください。
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