2025.01.21
妊娠
つわりで食欲がないときもさらっと食べられるそば。妊娠中にそばを食べて赤ちゃんの健康に影響がないか気になっている人もいるのではないでしょうか。そばに対してアレルギーがある人もいるので気になりますよね。
この記事では、妊婦さんがそばを食べるときの影響の有無やそばを食べるときの注意点について解説します。妊娠中に栄養摂取におすすめのそばレシピを紹介しているので、参考にしてみてください。
妊娠中にそばを食べても、赤ちゃんがアレルギーになることはありません。おなかの赤ちゃんに対するアレルギー対策で有効なものはなく、妊婦さんがアレルギー食材を避けたからといって、生まれてくる子どもがアレルギー予防にはならないためです。
妊婦さんは食事制限をせずに、さまざまな食材をバランスよく食べることが大切です。一般的には魚や野菜を中心とした和食がアレルギー予防にはよいとされています。砂糖や添加物が多い食べ物やジャンクフードは食べ過ぎないように注意しましょう。
妊娠中にそばを食べるときに注意すべきなのは、そばアレルギーのある人です。妊婦さんがアナフィラキシーを起こせば、妊婦さんだけでなく赤ちゃんも低酸素状態となり、低酸素脳症や脳神経障害を引き起こすおそれがあります。
両親のいずれかがそばアレルギーである場合も、単純に子どもに遺伝するわけではありません。しかし両親がアレルギー体質であれば、子どもがアトピーや喘息などアレルギーと関連のある病気にかかりやすい傾向があります。
そば日本の代表的な健康食品であり、妊娠中に食べるといくつかのメリットがあります。
麺類でさっぱりと食べられるそばは、つわりや食欲がないときも食べやすい食材です。暑い日は冷たく、寒い日は温かくして食べることができ、1年を通してそばを楽しめます。
そばは不溶性食物繊維と水溶性食物繊維がバランスよく含まれており、便秘予防にも効果的です。ホルモンバランスの変化、成長した赤ちゃんによる腸の圧迫により、妊娠中は便秘がちになりやすい時期でもあります。食生活にそばを取り入れることで、妊婦さんの便秘予防にも役立つでしょう。
食物繊維が豊富なそばは、消化吸収がゆっくりで血糖値の急上昇が起こりにくい食品です。血糖値が急に上がるとインスリンが大量に分泌されるため、血糖値が急激に下がってお腹が減りやすくなったり、体脂肪も合成されやすくなったりします。血糖値や体重が気になる妊婦さんは、麺類を食べるときにそばを選ぶとよいでしょう。
妊娠中の健康維持のサポートにも役立つそばですが、妊婦さんがそばを食べるときは注意点もあります。
妊娠中にそばを食べるときは、適量を食べるようにしましょう。のど越しがよいそばは、よく噛まずに飲み込んでしまうことも多く、ついつい食べる量が多くなりがちです。そばを食べるときは、噛むことを意識して早食いとならないように気を付けましょう。
妊婦さんがそばを食べるときは、塩分を過剰に取らないように注意しなければなりません。つけ汁やだし汁には塩分が多く含まれており、そば1食分を食べると、4~6gもの塩分を取ることになります。妊婦さんが過剰な塩分を摂取すると、妊娠高血圧症候群になるリスクを高めます。
妊娠中にそばを食べるのであれば、だしや薬味を工夫して薄味にし、つけ汁やだし汁を飲み干さないように意識しましょう。
妊娠中にそばを食べるのなら、薬味やトッピングを工夫すると栄養バランスよく食べることができます。妊婦さんにおすすめのそばレシピは以下です。
さっぱりとした味で食べやすく、つわり時でも召し上がれる一品です。
食物繊維が豊富なきのこを使ったメニューで、便秘解消にも効果的です。冷蔵庫で余ったきのこを使ってもOK。
ここでは、そば以外にもそばに関連した食べ物の摂取についてみていきます。
そばアレルギーがなければ、妊婦さんもそば湯を飲むことができます。ただ、そば湯はゆで汁とつけ汁を割ったものであるため、塩分の取りすぎにつながるものです。そば湯を飲むときはたしなむ程度とし、飲み干さないように注意しましょう。
妊娠中はそば茶を飲むことができます。そば茶にはカフェインが含まれておらず、そばアレルギーのない妊婦さんであれば、安心して飲むことができます。
そばぼうろを妊娠中のおやつとして食べるのは問題ありません。しかし、そばぼうろにはそば粉が含まれているため、そばアレルギーのある人は控えた方がよいでしょう。油脂が少ないそばぼうろですが、砂糖が含まれているため食べすぎに注意する必要があります。
妊婦さんは、そばもうどんも両方食べることができます。便秘や血糖値が気になるのなら、栄養価の高いそばがよいでしょう。つわりで消化のよい食べ物を口にしたいときは、うどんの方がおすすめです。
いずれも食べすぎに注意すること、つけ汁やだし汁の塩分を取りすぎないようにするのがポイントです。
そばは食物繊維が豊富で血糖値の急上昇を抑えることから、妊娠中も摂取したい健康的な食べ物です。一方で、のど越しのよいそば、食べ過ぎにつながりやすく、つけ汁やだし汁に塩分が多く含まれていることから、食べ過ぎに注意する必要があります。
両親のどちらかがそばアレルギーがある場合も、子どもがそばアレルギーになることはほとんどありません。またそばアレルギーのある人は、皮膚症状やアナフィラキシーを起こす危険があるため、そばや関連した食べ物は口にしないようしましょう。
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