2022.05.25
妊娠
「胎教ってどんなことをすればいいの?いつから始めたらいいの?」
「そもそも胎教って効果があるの?」
そんな疑問やお悩みはありませんか?
今回の記事では、胎教の説明や効果、はじめる時期、おすすめの胎教や注意点などを紹介します。
最後には、よくある質問も紹介しているので、ぜひ最後まで一読して参考にしてください。
なお、妊娠中に赤ちゃんの状態を調べることができる出生前診断の種類については、下記の記事で詳しく解説しています。
「胎教」と聞くと英才教育のイメージが強いかもしれませんが、ママのストレスを軽減させたり、赤ちゃんとのコミュニケーションをしたりする目的で胎教をするという考え方が、最近では一般的になってきています。
ママのストレスは妊娠中の赤ちゃんへ大きな影響があるので、ママがストレスを感じずにリラックスして過ごし、赤ちゃんに良い影響を影響を与えることが大切です。
赤ちゃんに元気に育ってもらうために、胎教をしてみましょう。
胎教には絶対に効果があるというエビデンスはありません。
幅広い意味で「胎教」を捉えると、マタニティコンサートや妊婦水泳といった効果や影響についての研究は、存在します。
しかしながら、「胎教」したから良い子に育った、夜泣きが少なかった、頭が良くなったなどといった特徴は個人差が大きいことや、検証そのものが難しいこともあり、まだまだ研究が十分ではないのが現状です。
お母さんと赤ちゃんが楽しくリラックスして妊娠期間を過ごすことが大切という認識が現代では主流になりつつあります。
胎教はいつから始めてもいいのですが、おすすめの時期は、妊娠中期の5〜7ヶ月(16〜19週)頃です。
理由としては、この時期になると胎動を感じるお母さんが多いからです。
胎教に対して赤ちゃんからの反応(胎動)があると、胎教のモチベーションにつながったり、「反応してくれてるのかな?」と嬉しい気持ちになったりする方もいるでしょう。
また、妊娠20週頃を過ぎると、赤ちゃんの聴覚が発達し、お腹の外の音も聞けるようになると言われています。音楽を聞いたり、歌ったりなどの胎教は、この時期から始めてみるといいでしょう。
続いて、おすすめの胎教を7つ紹介していきます。
一つずつ紹介していきます。
胎教として一番最初に思い浮かぶのが、音楽を聞くことではないでしょうか?
お腹の中にいる赤ちゃんは、外にいる人間と音の聞こえ方は違うと言われています。
「赤ちゃんのため」「教育のため」というよりは、好きな音楽を聞いて、リラックスしたり、心地よい気分になったりすることをおすすめします。
胎動がまだ確認できない場合は、優しくお腹を撫でてスキンシップをとることもおすすめです。ママだけでなく、パパや上の子など、信頼できる方にお腹を撫でてもらいながら優しく話しかけてください。
キックゲームとは、赤ちゃんがお腹を蹴ったときに、「キック」と言いながら蹴った場所を軽く叩くことです。
赤ちゃんが蹴り返してくることもあるので、反応を楽しむことができます。胎動を感じるようになったらおすすめしたい胎教の一つです。
赤ちゃんの聴覚が発達すると、ママやパパの声を聞くこともできます。例えば、「おはよう」「元気?」など、声をかけてみましょう。
難しく考える必要はないので、気が向いたときに赤ちゃんに声をかけることをおすすめします。
「どのように話しかけたらいいか分からない」という場合は、絵本の読み聞かせをしてみましょう。生まれてから読み聞かせたいと思っている絵本やご自身が良いなと思った絵本を読み聞かせしてみてください。
マタニティヨガや水泳、ウォーキングなど、無理のない範囲での適度な運動をしてみましょう。体重管理やメンタルの向上など、運動は良いこともたくさんあるので、おすすめしたい胎教の一つです。
妊娠中に赤ちゃんのニックネームをつけて、赤ちゃんに声をかけてみてください。赤ちゃんへの愛着がわくでしょう。そのまま赤ちゃんの名前にする人もいますが、違う名前にする人がほとんどです。
童謡や子守唄などの歌を歌ってみましょう。童謡や子守唄が歌えない場合は、ママが好きな歌を歌ってみてください。気分転換やストレス発散にもなります。
胎教を行う上で注意していただきたいポイントを3つ紹介します。
一つずつ紹介していきます。
胎教の一つで「適度な運動」を紹介しましたが、ママや赤ちゃんの状態によっては、運動そのものがNG、激しい運動がNGの場合もあります。
行う前には、必ず運動の内容を医師に確認し、医師の指示の範囲内での運動を心がけましょう。
無理をしすぎると、体に悪い影響が出ることもあります。体調と相談しながら、無理がない範囲で胎教をしましょう。
「絶対に胎教をしなきゃ!」など、胎教そのものがストレスになっては本末転倒です。そもそも妊娠中に過度のストレスはよくありません。
胎教は赤ちゃんだけでなく、お母さん自身のリラックスやメンタルの安定を目的としています。無理はせず、自分が楽しいな!やりたいな!と思った胎教を実践することをおすすめします。
イヤホンで音楽を聞いても、ママがリラックスする目的なら問題ありません。
ママがリラックスすることで、赤ちゃんにも良い影響があるからです。
赤ちゃんに音楽を聞いてほしい目的なら、イヤホンで音楽を聞くことは避けましょう。
クラシックでなくても問題ありません。ママがリラックスできる音楽を聞きましょう。
よく胎教にモーツァルトが良いと言われている理由は「1/fゆらぎ」です。「1/fゆらぎ」には、小鳥のさえずりや川のせせらぎと同じようなリラックス効果があると言われています。
私たち人間は、リラックスすると脳から「α波」が出ると言われています。胎教は赤ちゃんだけでなく、ママのリラックスも大切な目的の一つです。
特にこれといって好きな音楽がない、何を聞いていいのか分からない場合は、モーツァルトのようなゆったりとしたクラシックの曲や、川のせせらぎや小鳥のさえずりなどのリラックスできる音楽、またオルゴールなどの音楽をおすすめします。
胎教をしないと赤ちゃんに悪い影響がある、というエビデンスはありません。
胎教が発達に直接影響するという根拠はないので、胎教できないときは無理をしないようにしましょう。
パパの声も赤ちゃんに届いているので、パパも赤ちゃんに話しかけてみてください。
お腹も触ってあげて、胎動をママと一緒に感じてみましょう。
胎教には科学的な根拠はありませんが、胎教をすることで、ママと赤ちゃんがリラックスできます。
手軽にできる胎教もあるので、無理なく取り組めそうな胎教からぜひやってみてください。
胎教をして、リラックスして赤ちゃんとの絆を深め、快適なマタニティライフを過ごしましょう。
参考文献:
中江 和恵、胎教思想の歴史的検討、教育学研究、1983
知識の科学的様式化 – 関西学院大学
まめコミ 妊娠期カレンダー 妊娠中期
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