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子育てのコツ

生後8ヶ月の赤ちゃんの成長と発達の特徴は?注意点やママの状態を紹介

生後8ヶ月を迎えた赤ちゃんの成長と発達の特徴を紹介します。

また、赤ちゃんの発達に合わせた育児のポイントや、ママの心身の状態もお伝えします。

ママやパパは、赤ちゃんの微妙な変化に敏感になり、成長をサポートする方法を覚えておくといいでしょう。

生後8ヶ月の赤ちゃんを持つパパやママは、ぜひ参考にしてください。

赤ちゃんとの日々は一瞬一瞬が貴重な時間です。一緒に成長の過程を楽しみながら、育児の喜びを深めてみましょう。

なお、現在妊娠していて、お腹の中にいる赤ちゃんに先天的な疾患がないか不安に感じている人は、出生前診断を受けてみるのも選択肢の一つです。

出生前診断については、「出生前診断にはどんな種類があるの?」でチェックできます。

生後8ヶ月の赤ちゃんの発達の特徴

生後8ヶ月の赤ちゃんは、身体的にも精神的にも毎日どんどん成長していきます。

生後8ヶ月の赤ちゃんの発達の特徴は、以下のとおりです。

  • おすわりが安定する
  • 手がどんどん器用になる
  • ずりばいをする
  • ハイハイをする
  • つかまり立ちをする
  • 新しいことへの関心が高まる
  • 自己主張が強くなる
  • 言葉の意味がわかるようになる
  • 夜泣きをする

ただし、成長スピードには個人差があるため、「生後8ヶ月なのにうちの子はできてない……」と焦りすぎないことが大切です。

それぞれ順番に解説していきます。

おすわりが安定する

おすわりを始めたばかりの赤ちゃんは、床に手をつかないとおすわりができません。しかし、おすわりに慣れてくると、床に手をつかなくてもおすわりができるようになってきます。

厚生労働省が発表した「乳幼児身体発育調査 平成22年度」によると、1分間支えなしで座っていられる赤ちゃんの割合は、以下のとおりです。

1分間支えなしで座っていられる赤ちゃんの割合
生後4~5ヶ月 0.5%
生後5~6ヶ月 7.7%
生後6~7ヶ月 33.6%
生後7~8ヶ月 68.1%
生後8~9ヶ月 86.3%
生後10~11ヶ月 97.5%
生後11~12ヶ月 98.1%
生後1年0ヶ月~1年1ヶ月未満 99.6%

ただし、上記は目安のため、焦りすぎないことが大切です。

おすわりがうまくなると、おすわりをした状態のまま、両手を使っておもちゃで遊ぶようになります。背筋を伸ばして座ったり、座ったまま振り返ったり、どんどんおすわりが上達していきます。

「赤ちゃんがなかなかおすわりを始めない」という人は、こちらの記事を参考にしてください。

【何ヶ月目から?】赤ちゃんのお座りが始まる時期はいつ?注意点も紹介「赤ちゃんがお座りをできるようになるのは、いつから?」 「赤ちゃんがお座りをしてくれないけど、大丈夫?」 と気になっている人もい...

手がどんどん器用になる

手をつかずにおすわりができ、両手が自由に使えるようになると、手先もどんどん器用になります。

今までは両手で持っていたおもちゃを片手で持てるようになったり、片手から反対の手に持ち替えたりができるようになるでしょう。

また、指先で物をつまめるようになる赤ちゃんもいます。

ずりばいをする

下半身を床につけながら移動するずりばいを始めます。ずりばいはハイハイの前段階といわれています。ずりばいができるようになったら、ハイハイをする日も近いです。

ずりばいができるようになると、赤ちゃんの行動範囲が大きく広がります。

ずりばいをしない場合、こちらの記事を参考にしてください。

ずりばいの練習は必要?いつから始める?何ヶ月が目安?前兆も解説ハイハイの前段階として、赤ちゃんがするずりばい。赤ちゃんがお腹を床にくっつけながら、床を這うように移動する動きです。 体を引きずる...

ハイハイをする

ずりばいができるようになると、次は下半身を上げてハイハイを始めます。徐々にハイハイで移動できるスピードが速くなっていくでしょう。

赤ちゃんの中には、ずりばいをせずにハイハイから始める赤ちゃんもいます。

ハイハイは、以下の記事で詳しく解説しています。

赤ちゃんがハイハイする時期はいつ?練習方法と注意点を紹介赤ちゃんの成長過程において、ハイハイの運動は大切です。ハイハイで体力や筋力、骨格の発達を促すことができ、次のつかまり立ちなどの動きにつな...

つかまり立ちをする

赤ちゃんによっては、つかまり立ちができるようになります。

「生後8ヶ月で立ち上がって大丈夫?」と心配になるかもしれません。しかし、赤ちゃんがつらそうな表情をしていなければ、つかまり立ちを始めても問題はないとされています。

新しいことへの関心が高まる

生後8ヶ月になると新しい遊びやおもちゃに対する関心も高まります。

おすわりやハイハイをすることで、今まで見られなかったものが見えるようになるため、赤ちゃんは新しい刺激を受けます。

ただし、赤ちゃんによっては、人見知りが始まるかもしれません。ママやパパにはなつきますが、はじめて会った人の前では泣く赤ちゃんもいます。

自己主張が強くなる

自我が発達してくるため、喃語(なんご)や泣き方で自己主張をします。赤ちゃんによっては手足を動かして感情を表現します。

赤ちゃんが何を伝えようとしているのか、考えて接するようにしましょう。

ただし、「赤ちゃんの要望にすべて応えよう」と完璧主義になりすぎると疲れてしまうため、「できる限り応えよう」くらいの気持ちで接することをおすすめします。

言葉の意味がわかるようになる

言葉への理解が深まり、「パパ」「ママ」といった単語を認識し始める赤ちゃんもいます。

「オムツを替えようね」「お風呂に入ろうね」など積極的に言葉をかけてあげると、赤ちゃんがより言葉を覚えやすくなります。

危ないことをしようとしている場合は、「危ないからやめようね」と伝えると赤ちゃんは理解を示してくれるでしょう。

夜泣きをする

生後8ヶ月の赤ちゃんの平均睡眠時間は12~16時間といわれています。夜泣きが始まる赤ちゃんもいます。

夜泣きの原因は明確にはわかっていません。日中にたくさんの刺激を受けるためといわれています。

夜泣きの頻度は規則正しい生活を送ることで減らすことが可能です。毎日の起床時間や入眠時間、お昼寝の時間を固定しましょう。また、寝室で雨音やホワイトノイズの音を聞かせるとリラックスできる場合があります。

夜泣きは大変ですが、健康な赤ちゃんでも起きるものです。パパとママで夜泣きの担当を日ごとに決めておくのがおすすめです。自分が担当ではない日は睡眠時間を確保しやすくなります。一人で抱え込まずに家族で協力しましょう。

 生後8ヶ月の赤ちゃんの身長・体重

生後8ヶ月の赤ちゃんの身長・体重は、どのくらいなのでしょうか?

厚生労働省が平成22年に発表した「乳幼児身体発育調査」によると赤ちゃんの男女別の身長・体重は、以下のとおりです。

生後8ヶ月の赤ちゃんの身長・体重の目安
身長 体重
女の子 64.4~73.2cm 6.5~9.6kg
男の子 66.3~75.0cm 7.0~10.1kgkg

上でもお伝えしましたが、成長スピードには個人差があるため、あくまでも目安です。

生後は同じでも身長は約9cm、体重は約3kgもの個人差が出てきます。

身長・体重が目安から極端に外れている場合、病気の恐れもあるため、小児科の先生に念のため相談してもいいでしょう。

生後8ヶ月の赤ちゃんの食事の変化

生後8ヶ月頃になると、母乳やミルクから離乳食への移行がさらに進みます。離乳食の回数は1日2回が目安で、食べる量を徐々に増やしていきます。

赤ちゃんが離乳食を食べた後は、好きなだけ母乳やミルクをあげましょう。おやつとして果物をあげても大丈夫です。

たんぱく質が摂取できるように、豆腐、乳製品、肉や魚を与えてきましょう。ただし、豆腐、乳製品はアレルギーが出る場合があるため、少量から試しましょう。

また、野菜も舌で潰せるくらいのやわらかさにして与えることをおすすめします。

はちみつはボツリヌス菌によって、幼児ボツリヌス症が起こる恐れがあるため、満1歳まで与えないようにします。市販のパンにはちみつが含まれている場合もあるため、成分表示を確認して、赤ちゃんが口にしないようにしましょう。

なお、離乳食をあげるときは、赤ちゃんが食べやすいようにゆっくりと食べさせてあげましょう。急がずに、赤ちゃんがしっかりと飲み込んでから、ひとさじずつ食べさせてあげることが大切です。

この時期は手が発達しているため、離乳食を手づかみする赤ちゃんもいるかもしれません。怒らずに「スプーンで食べようね」と声をかけてあげましょう。

生後8ヶ月の赤ちゃんのお口の変化

この時期に乳歯が生えてくる赤ちゃんも多いです。

乳歯は永久歯に比べるとエナメル質がやわらかく、虫歯になりやすいです。虫歯が1本でもあると、他の歯も虫歯になりやすくなります。

離乳食の食材が増えてくると虫歯になる確率も高くなりやすいため、しっかりと歯磨きをしましょう。

ただし、赤ちゃんに歯ブラシを持たせるときは、喉の奥を突かないように注意しましょう。

食べかすが残っていると虫歯の原因になるため、赤ちゃんが磨き終わったあとに、パパやママが磨いてあげるのがおすすめです。

産後8ヶ月のママの状態とおすすめの過ごし方

産後8ヶ月のママの体は、順調に回復していることが多いです。しかし、育児の負担はまだ大きいため、たまには自分の時間を確保して自分をねぎらうことが大切です。

趣味の時間を作ったり、家族や友人との交流を大切にしたりしながら、心身のリフレッシュをしましょう。ジョギングやヨガなどの運動をすると気分転換になります。

なかなか時間が取れない日でも、パートナーに相談して、ゆっくりとお茶を飲むとリラックスしやすいでしょう。

また、育児を「今しか経験できないこと」ととらえて、できるだけ楽しむことも、ママの幸福感を高める方法のひとつです。

なお、赤ちゃんが成長して体重が増えたことで、赤ちゃんを抱っこしたときのママの肩への負担が増えやすくなります。人によっては、肩こりに悩む人も出てきて、深刻になると肩や首を動かしにくくなることもあります。

赤ちゃんを抱っこしていないときに、肩を回したり、肩回りの筋肉を軽くストレッチしたりするといいでしょう。

また、赤ちゃんを抱っこしたときに、ギックリ腰にならないように膝を床についた状態でゆっくりと抱っこするようにしましょう。

生後8ヶ月の赤ちゃんのお世話のポイント

「生後8ヶ月をお世話するときのポイントには何があるの?」と疑問に思っている人もいるでしょう。生後8ヶ月の赤ちゃんのお世話のポイントは、主に以下のとおりです。

  • 生後8ヶ月にあったおもちゃを選ぶ
  • 赤ちゃんとたくさん遊ぶ
  • 休憩もこまめにとる

それぞれ解説していきます。

生後8ヶ月にあったおもちゃを選ぶ

生後8ヶ月になると多くの赤ちゃんが両手を使って遊べるようになります。そのため、指先を使って遊ぶようなおもちゃを選びましょう。

ただし、細かいパーツがあるおもちゃは誤飲の危険性があるため、避けるようにしましょう。

音が出るおもちゃ、色がカラフルなおもちゃなら赤ちゃんの聴覚や視覚の神経にいい刺激を与える効果が期待できます。

赤ちゃんとたくさん遊ぶ

生後8ヶ月の赤ちゃんは好奇心が旺盛です。ずりばいやハイハイをさせてあげたり、室内でボール遊びをしたりして、赤ちゃんとたっぷり遊びましょう。

また、赤ちゃんに紫外線対策をして、ベビーカーでお散歩をするのもおすすめです。自然と触れることで赤ちゃんもご機嫌になりやすいです。

遊ぶことで、赤ちゃんの心身の成長にいい影響を与えられるでしょう。また、日中にたくさん遊ぶことで赤ちゃんが体力を使い、夜になったらスムーズに寝やすくなるでしょう。

休憩もこまめにとる

生後8ヶ月の赤ちゃんは、まだあまり体力がありません。

そのため無理をさせず、30分~1時間ほど遊んだら休憩をしましょう。

無理をさせて遊ばせ続けてしまうと、赤ちゃんが必要以上に疲れる恐れもあるため、様子を確認しましょう。

生後8ヶ月の赤ちゃんの注意点

生後8ヶ月の赤ちゃんの注意点は、以下のとおりです。

  • 誤飲に注意する
  • 転倒に注意する
  • 室温に気をつける
  • 赤ちゃんの活動範囲の安全を確保する
  • 離乳食の後の様子を気をつける

それぞれ解説していきます。

誤飲に注意する

赤ちゃんは興味を持ったものを口に入れてしまいやすいです。

ゴルフボールくらい以下のサイズのものは、手が届かないようにしましょう。

硬貨や電池やタバコなどは、赤ちゃんの手が届かない場所に保管しておきましょう。

転倒に注意する

おすわりやつかまり立ちを始める時期です。

赤ちゃんによっては、バランスを崩して転倒する恐れがあります。そのため、おすわりやつかまり立ちは、マットの上でおこなうとより安全です。

念のため、おすわりやつかまり立ちをしているときは、赤ちゃんから長時間を離さないようにしましょう。

室温に気をつける

今まではベッドで過ごすことが多かったですが、生後8ヶ月になるとずりばいやハイハイでベッド以外で過ごすことも増えます。

室温が暑すぎたり、寒すぎたりすると、赤ちゃんが体調を崩しやすくなります。

赤ちゃんが暑がっていないか(寒がっていないか)、こまめに確認してあげるといいでしょう。

赤ちゃんが快適に過ごせる室温については、以下の記事で解説しています。

「赤ちゃん室温」

赤ちゃんの活動範囲の安全を確保する

生後8ヶ月の赤ちゃんのお世話は、安全面に特に注意が必要です。赤ちゃんが活動的にな

り、ハイハイやつかまり立ちをするようになるため、衝突の危険が増します。

家の中を赤ちゃんが安全に動き回れるように見直し、大きな家具や刃物など、危険なものは手の届かない場所に移動させましょう。また、アイロンやストーブなどやけどの危険があるものも赤ちゅんが触れられないように距離をおきましょう。

ベビーサークルを使えば、赤ちゃんが安全な場所だけで過ごせる環境を作りやすいです。

家具の過度にクッションテープを貼っておくと、赤ちゃんがぶつかってケガをするのを防止できます。

おすすめのベビーサークルは以下の記事で解説しています。

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離乳食の後の様子を気をつける

離乳食の進み具合によっては、アレルギー反応にも注意が必要です。

離乳食を与えた後の赤ちゃんの様子に注意をしましょう。

まとめ:生後8ヶ月の赤ちゃんの成長を見守りましょう

生後8ヶ月の赤ちゃんにとって、毎日は新しい発見の連続です。生後8ヶ月の赤ちゃんの発達発育の特徴は、次のとおりです。

  • おすわりが安定する
  • 手がどんどん器用になる
  • ずりばいをする
  • ハイハイをする
  • つかまり立ちをする
  • 新しいことへの関心が高まる
  • 自己主張が強くなる
  • 言葉の意味がわかるようになる
  • 夜泣きをする

ただし、個人差があるため、目安と考えて焦りすぎないようにしましょう。

なお、以下の点にも注意しましょう。

  • 誤飲に注意する
  • 転倒に注意する
  • 室温に気をつける
  • 赤ちゃんの活動範囲の安全を確保する
  • 離乳食の後の様子を気をつける

生後8ヶ月は身体的・精神的な変化が大きい時期なので、赤ちゃんが健やかに成長できるようにサポートしていきましょう。

また、この時期は、赤ちゃんの活動範囲が広がるため、ますます目が離せなくなります。しかし、家族のサポートも得て、生後8ヶ月の赤ちゃんの成長を、楽しんで見守りましょう。

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