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子育てのコツ

ネントレとは?いつから始めればいい?デメリット、やり方や注意点を解説

「『ネントレ』って何?」と思った人もいるでしょう。

赤ちゃんが安心して快適に眠れるようにトレーニングをする方法があります。

この記事では、ネントレについて解説していきます。

最後まで読めば、ネントレについて詳しい知識を得られるでしょう。赤ちゃんが毎日快適に眠れるような習慣を作ってあげることも可能です。

ネントレに関して興味がある人は、ぜひ参考にしてください。

なお、現在妊娠していて、お腹の中にいる赤ちゃんに先天的な疾患がないか不安に感じている人は、出生前診断を受けてみるのも選択肢の一つです。

出生前診断については、「出生前診断にはどんな種類があるの?」でチェックできるため、興味がある人はお試しください。

ネントレとは?

ネントレとは、赤ちゃんが毎日決まった時間に自然に眠れるような習慣を作ってあげるトレーニングのことを指します。ネントレは「ねんねトレーニング」の略称です。

欧州では、早い時期から赤ちゃんを一人で寝かせるようにする文化(ネントレ)があります。この欧州のネントレの方法が紹介された影響で、日本でもネントレが話題になったとされています。

「赤ちゃんは寝るのが仕事」と言われますが、成長するにつれて起きている時間が長くなっていきます。

ネントレをおこなうことで、赤ちゃんが昼間起きて、夜眠るという睡眠リズムを身につけやすくなります。また、赤ちゃんが夜に起きても、一人で自然に眠れるようになります。

ネントレをすることで、赤ちゃんは毎日快適に眠りやすくなります。

なお、ネントレは絶対に必要というわけではありません。ネントレを中途半端にしてしまうとうまくいかず、赤ちゃんが不安を感じるとされています。

「赤ちゃんの眠るペースに合わせてあげたい」という人は、無理にネントレをする必要はありません。

赤ちゃんに必要な睡眠時間は?

赤ちゃんに必要な睡眠時間は時期によって異なります。目安は以下のとおりです。お昼寝との合計した1日あたりの睡眠時間です。

  • 0~2ヶ月:16~20時間
  • 3~5ヶ月14~15時間
  • 6~11ヶ月:13~14時間
  • 1~3歳:11~12時間

生後まもなくは1日16~20時間は眠ります。昼夜の区別がなく1~3時間の睡眠で起きるため、ママやパパは苦労するかもしれません。

個人差がありますが、生後6ヶ月になると昼夜の区別が出てきて、1日13~14時間の睡眠時間になります。

ネントレはいつから始めればいい?

ネントレは生後4~6ヶ月以降からスタートするのがよいとされています。個人差もありますが、生後4~6ヶ月以降は睡眠リズムが整ってきて、授乳の頻度も下がるとされています。

また、ネントレは生後1年を過ぎた幼児におこなっても、夜更かしを防止する良い効果が期待できるとされています。

生後4~6ヶ月以降に赤ちゃんの様子を見てネントレを始める時期を決めてみましょう。

ネントレのやり方

ネントレのやり方は、以下のとおりです。

  • 毎日の就寝時間と起床時間を決める
  • 寝る前のルーティンを決める
  • 部屋を出る
  • 部屋に戻って様子を見る

簡単に実践できるので、それぞれ取り組んでみましょう。

毎日の就寝時間と起床時間を決める

毎日の就寝時間を起床時間を固定すると赤ちゃんが生活のリズムをつかみやすいです。

決まった時間に寝室に行くようにして、起きたら朝日を浴びるようにすると、赤ちゃんが一人でも入眠しやすくなります。

逆に、毎日の就寝時間が起床時間がバラバラだと、赤ちゃんは「いつ寝て、いつ起きたらいいのかわからない」という状態になる恐れがあります。

理想の就寝時間は夜の7時か8時ごろと言われています。赤ちゃんに必要な睡眠時間から考えて、起床時間は朝の7時ごろにしておくとよいでしょう。

スケジュールを完璧に守るのは難しいかもしれませんが、できるだけ就寝時間と起床時間は固定するように努めましょう。

また、余裕があればお昼寝の時間も決めておくと、より生活リズムが整いやすくなります。

寝る前のルーティンを決める

眠る時間の30分前になったら布団に入ります。そして、寝室を暗くする、絵本を読む、子守唄を歌うなどのルーティンを決めておきましょう。

ルーティンを決めておくと、赤ちゃんは「今から眠る時間だ」とわかるようになります。

部屋を出る

ルーティンが終わって、10分くらい経ったら「おやすみ」と言って部屋を出ます。赤ちゃんによっては、このときに泣いてしまう子もいます。

赤ちゃんが泣いても、抱っこや授乳は控えましょう。泣いているのに、退出するのはつらいと思うかもしれませんが、数分だけの我慢です。

部屋に戻って様子を見る

退出から1分~2分経ったら部屋に戻って様子を見ましょう。

そして、赤ちゃんが泣いていたら身体を撫でてあげましょう。ただし、抱っこは控えます。

そして、また部屋を出て戻ってくるのを数回繰り返します。1回目が1~2分、2回目が3分、3回目が5分というように、退出から戻るまでの間隔を長くします。

最終的に赤ちゃんが一人で眠れるようになるのが目標ですが、眠らない場合は一緒に寝ましょう。

こうすると数日~1週間で赤ちゃんは、一人でスムーズに眠れるようになるとされています。ただし、無理は禁物です。

赤ちゃんが泣いているのに部屋を出るのは、ストレスを感じるでしょう。しかし、ママやパパがストレスを感じて怖い顔をしていると、赤ちゃんまでストレスを感じてしまうため、注意が必要です。

1週間続けても一人で眠れない場合は、時期を改めましょう。

ネントレのときにあると便利なもの

ネントレでは、快適な寝室を整えることが大切です。そのためには、以下のものを用意しておくとおすすめです。

  • 遮光カーテン
  • 授乳ライト
  • おしゃぶり
  • ホワイトノイズマシーン

それぞれ解説していきます。なお、すべてそろえる必要はないため、パパやママが気になったものを試してみましょう。

遮光カーテン

遮光カーテンによって、外からの光を遮れるため、赤ちゃんへの刺激を減らせます。

遮光カーテンがあることで、暗く落ち着いた寝室を作れます。

授乳ライト

授乳ライトは、ほんのりとした明かりで赤ちゃんを照らしてくれます。

赤ちゃんへの刺激が少ないので、赤ちゃんは夜でもリラックスできます。

おしゃぶり

おしゃぶりがあることで、赤ちゃんがリラックスして過ごしやすくなるでしょう。

おしゃぶりによって、泣き止むこともあるため、ネントレには効果的です。

おしゃぶりには、赤ちゃんが突然亡くなってしまう「乳幼児突然死症候群(SIDS)」という病気のリスクを下げる効果も期待されています。

ホワイトノイズマシーン

ホワイトノイズマシーンは赤ちゃんがお腹の中で、聞いている体内音を再現してくれるマシーンです。

ホワイトノイズマシーンの音を聞くことで、赤ちゃんは安心して眠りやすくなります。

ネントレのメリットは?

ネントレのメリットは、主に次の2つです。

  • 赤ちゃんの寝かしつけの負担が減る
  • ママやパパの睡眠時間を確保できる

それぞれ解説していきます。

赤ちゃんが寝てくれるようになる

赤ちゃんがなかなか寝てくれないと、ママやパパはストレスを感じるかもしれません。

ネントレをして赤ちゃんが寝てくれるようになると、抱っこや授乳をしなくても済みます。そのため、ママやパパも寝かしつけの負担が減ります。

「抱っこしないと寝てくれない」と悩んでいる人には、嬉しいメリットと言えます。

ママやパパの睡眠時間を確保できる

ネントレ前の赤ちゃんは2~3時間ごとに起きることが多いため、ママやパパは睡眠時間を確保しにくいです。

ネントレをして、一人で眠れるようになったら赤ちゃんは朝まで長時間眠りやすくなるため、睡眠時間を確保しやすくなります。

ネントレをすることで、育児ノイローゼを回避しやすくなると言えます。

ネントレのデメリットは?

ネントレのデメリットとしては、赤ちゃんが泣く場合があることです。

赤ちゃんが泣いているのに、放っておくのは良心が痛むかもしれません。

しかし、泣いている赤ちゃんを放っておくのは1~2分だけです。赤ちゃんの成長のためと思ってグッとこらえましょう。

「赤ちゃんの心の成長に悪い影響を与えないか?」と心配に思うかもしれません。しかし、ネントレは赤ちゃんの心に悪い影響はないと言われています。

森田麻里子さんという医師は、著作の『家族そろってぐっすり眠れる 医者が教える赤ちゃん快眠メソッド』ダイヤモンド社の中で、以下のように語っています。

「ねんトレは赤ちゃんの心の成長によくない」というのも、よく聞く誤解です。

とても信頼性の高い医学研究によって、ねんトレは赤ちゃんの精神面の発達に悪い影響を与えないとしっかりと証明されています。

『家族そろってぐっすり眠れる 医者が教える赤ちゃん快眠メソッド』森田麻里子 著(ダイヤモンド社)

そのため、赤ちゃんの心の成長には、心配しなくてもいいと言えます。

ただし、「それでも、泣いている自分の赤ちゃんのそばを離れたくない」「パートナーも赤ちゃんを寝かしつけてくれるため、十分に眠れる」という人は、無理にネントレをしなくてもよいかもしれません。

ネントレの注意点

ネントレには、以下のような注意点があります。

  • 可能なら日中の行動にも気を配る
  • うまくいかなくても焦らない
  • 赤ちゃんが泣き続けているときは一旦中断する
  • 赤ちゃんが眠りやすい環境を整える
  • 生後6ヶ月までは一緒に眠る

赤ちゃんが気持ちよくネントレできるように、それぞれ覚えておきましょう。

可能なら日中の行動にも気を配る

赤ちゃんの日中の行動にも気を配ることで、ネントレをしやすくなります。

例えば、日中にたくさん遊ばせて体力を使っておくと、夜眠りやすくなります。逆に、遊び足りない状態だと夜眠りにくくなります。

また、お昼寝の時間が遅いと夜眠りにくくなるため、お昼寝はお昼の3時までに終わらせておくことをおすすめします。

ただし、日中に行動にこだわりすぎると、赤ちゃんだけでなくパパやママの負担になるため、無理のない範囲で問題ありません。

うまくいかなくても焦らない

ネントレがうまくいかなくても焦りは禁物です。

考えすぎずに、「こんな日もある」と気持ちを切り替えることも大切です。

特に生後間もないと、ネントレもなかなかうまくいきにくいです。「今日はうまくいくかもしれない」と少し期待するくらいにして、気軽に続けていくのがコツです。

赤ちゃんが泣き続けているときは一旦中断する

ネントレで部屋に戻って赤ちゃんをあやしても、泣き続けているときがあります。その場合、お腹が空いていたり、病気だったり、オムツを替えてほしくて泣いている恐れがあります。

赤ちゃんが泣いているときは、ネントレをせずに、赤ちゃんがなぜ泣いているのかを確認するようにしましょう。

赤ちゃんが眠りやすい環境を整える

赤ちゃんはとても敏感です。テレビの音が漏れていたり、部屋が散らかっていたりすると赤ちゃんは眠りにくいです。

エアコンや加湿器のライトが付いている場合は、テープで隠してもいいでしょう。

また、スマホやタブレットは画面の明るさで赤ちゃんの目を覚ましてしまうため、寝る前の使用は避けましょう。

また、お部屋の温度も赤ちゃんが眠りやすいようにしておきましょう。夏は28℃、冬は20℃が目安です。

室温に関しては、以下の記事でも詳しく解説しているため、合わせてお読みください。

赤ちゃんが快適に過ごせる室温や湿度は?春夏秋冬別に調整方法を紹介「赤ちゃんにとっていい室温や湿度はどのくらい?」 「室温や湿度を調整するときに気をつけることはある?」 と気になっているママやパ...

生後6ヶ月までは一緒に眠る

生後6ヶ月までの赤ちゃんは、赤ちゃんが突然亡くなってしまう「乳幼児突然死症候群(SIDS)」防止のため、生後6ヶ月までは一緒に眠るようにしましょう。

赤ちゃんが一人で眠れるようになっても、何かのトラブルが起きるかもしれないため、生後6ヶ月までそばで眠るようにしましょう。

まとめ:ネントレを試してみましょう

ネントレをすることで、赤ちゃんは規則正しい睡眠の習慣が身につき、ママやパパは睡眠を確保しやすくなります。

ネントレに慣れるまでは、赤ちゃんが泣いてしまったり、なかなか寝なかったり大変かもしれません。しかし、焦らずに徐々に進めていきましょう。

しかし、ネントレは絶対必要なことではありません。「泣いている赤ちゃんを置いて部屋から出るのがどうしても耐えられない」という人は、ネントレを無理におこなわなくても大丈夫です。

とはいえ、ネントレをして赤ちゃんが一人でも眠れるようにしてあげるのも選択肢の一つです。ネントレがうまくいけば、赤ちゃんと一緒にママやパパも快適に眠れるようになるでしょう。

まずは一度ネントレを試してみることをおすすめします。

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