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子育てのコツ

赤ちゃんの乳歯が生える順番や時期の覚え方!生える順番が違う原因も解説

乳歯の生え始めは、赤ちゃんの成長における大きな節目となります。

歯が生えてきたのを見ると、赤ちゃんの成長をより感じられるでしょう。しかし、乳歯に関して「どの順番で生えてくるの?」と疑問を持つママやパパもいるでしょう。

そこでこの記事では、乳歯が生える順番、なぜ最初に下の前歯が生えるのか、乳歯が生えるのが早かったり遅かったりする原因とそれぞれの対処方法をお伝えします。そして、乳歯を健康に保つための正しいケア方法も紹介します。

この記事を読めば、乳歯の正しいケア方法を把握できるでしょう。ぜひ参考にしてください。

なお、現在妊娠していて、お腹の中にいる赤ちゃんに先天的な疾患がないか不安に感じている人は、出生前診断を受けてみるのも選択肢の一つです。

出生前診断については、「出生前診断にはどんな種類があるの?」でチェックできます。

乳歯が生える順番

乳歯は通常、生後6ヶ月ごろから生え始めます。

乳歯が生える順序には一定のパターンがありますが、例外もあります。

乳歯が生えるのは以下の順番です。また、それぞれの歯をアルファベットで呼ぶ場合もあります。

乳歯が生える順番
歯のアルファベットでの名称 歯の名称
A 下の前歯、乳中切歯(にゅうちゅうせっし)
A 上の前歯、乳中切歯
B 上の側切歯(にゅうそくせっし)
B 下の側切歯
C 上の第一乳臼歯(にゅうきゅうし)
C 下の第一乳臼歯
D 上の乳犬歯(にゅうけんし)
D 下の乳犬歯
E 上の第二乳臼歯
E 下の第二乳臼歯

先に下の2本、上の2本の前歯が生えそろいます。そして、通常2歳から3歳頃には全20本の乳歯が生え揃うことが多いです。

永久歯は28本、親知らずを入れると32本なので、赤ちゃんの乳歯の数は大人に比べて少ないことがわかります。この理由は、赤ちゃんの口は大人よりも小さく、スペース的に入る歯の本数が限られているためです。

乳歯が生える順番を知ることは、赤ちゃんが正常に発育しているかを確認するのに役に立つでしょう。

赤ちゃんの乳歯が生え始める一般的な時期

乳歯の生え始めは個人差が大きいですが、多くの場合、生後6ヶ月から1歳の間に最初の乳歯が生え始めます。その後、時間が経つにつれて他の歯もどんどん生えてきます。

ただし、生後6ヶ月から1歳と個人差が半年もあるため、焦りすぎないことが大切です。

なお、乳歯が抜けて永久歯が生えてくるのは、6歳くらいからになります。

赤ちゃんの乳歯が生える順番の覚え方

赤ちゃんの乳歯が生える順番を覚えるためには、「中下、中上、側、臼、キバ、臼」というフレーズを使うのがおすすめです。

一般的に、赤ちゃんの乳歯は下の中切歯が最初に生え、その後、上の中切歯が生えます。次に、上下の側切歯が生える並びとなります。これらの前歯が完全に生え揃うと、次に生えるのは第一乳臼歯です。

そして、その後にキバ(犬歯)が生えるのが一般的です。最後に第二乳臼歯が生えて、乳歯20本が揃います。

ただし、生える順番も個人差があるため、あくまでも参考程度にしておくといいでしょう。

順番通りにいかずに、飛ばし飛ばしで歯が生えてくることもあります。横の歯が前歯よりも先に生えてきた場合でも、問題ないとされています。

しかし、奥歯が前歯よりも先に生えてきた場合は、順番が一般的な順番と違いすぎるため、歯医者に相談したほうがいいとされています。

下の前歯から生える理由

「どうして下の歯から生えてくるの?」と疑問に思う人もいるでしょう。

下の前歯が最初に生える理由は、舌が前に出すぎないようにするための「ストッパー」の役割があるからと言われています。

乳歯が早く生えた場合の特徴と対処法

乳歯が早めに生える場合、多くの場合、単に個人差の表れであり、特に心配する必要はありません。

しかし、赤ちゃんが不快感を訴えているように感じられる場合は、適切なケアが必要かもしれません。

乳歯が早めに生える場合について、次の項目を解説していきます。

  • 乳歯が早めに生える兆候
  • 早い場合の具体的な対応方法
  • 歯科医師との相談タイミング

ぜひ参考にしてください。

乳歯が早めに生える兆候

乳歯が早めに生える兆候としては、赤ちゃんの過度なよだれや噛む動作の増加が挙げられます。

また、赤ちゃんが耳を引っ張る行動を示したり、イライラして泣きやすくなることもあります。英語では、歯が生える痛みを意味する「teething pain」という言葉もあります。

これらの兆候が見られたときは、乳歯が生え始めている可能性が高いです。親としては、赤ちゃんの顔や口内を定期的に観察し、異常がないかチェックすることが大切です。

なお、赤ちゃんによっては生まれた時点ですでに1本歯が生えているケース(先天性歯)もあります。

すでに歯が生えている場合、授乳の際に乳首を傷つけられる恐れもあるため、注意しましょう。乳首を傷つけられないか不安なときは、歯の先を丸く削ったり、被せものをしたりする場合もあります。

生え始めが早い場合の具体的な対応方法

乳歯が早く生えた場合の具体的な対応方法としては、まずは赤ちゃんの口内を清潔に保つことが重要です。清潔なガーゼで優しく歯茎を拭き、清潔に保てるように心がけましょう。

また、赤ちゃんが歯茎の痛みで不快感を感じている場合は、冷たい歯固めや清潔な布を噛ませることで、多少の痛みを緩和できます。

歯科医師との相談タイミング

赤ちゃんの乳歯が早く生えた場合においても、基本的には特に問題はありませんが、異常な症状が見られる場合や、どのように対処していいか不安な場合は、歯科医師に相談することが推奨されます。

特に、歯の生え方が極端に早かったり、生え方に異常が見られたりする場合は、早めに専門の医師の診断を受けましょう。

定期的な歯科検診を通じて、赤ちゃんの口腔内の正常な発達を確認し、必要に応じて適切な処置を行うことが、健康な歯の発育をサポートします。

乳歯の生え始めが遅い場合の原因とアプローチ

乳歯の生えるタイミングは赤ちゃんによって異なりますが、明らかに遅れが見られると、ママやパパとして心配になるかもしれません。

遅れて乳歯が生える原因を知り、適切なアプローチを行うことが重要です。

  • 遅れて乳歯が生える主な原因
  • 自然に任せるか、介入が必要かの判断基準
  • 遅れが見られる場合の対応策

順番に解説していきます。

遅れて乳歯が生える主な原因

乳歯の生える過程は個人差が大きく、一般的には生後6ヶ月から始まりますが、1歳を過ぎても乳歯が見られない場合は遅れていると考えられます。

1歳を過ぎても歯が生えない状態は「乳歯萌出遅延(にゅうしほうしゅつちえん)」と呼びます。この遅れの主な原因には、栄養状態や遺伝的要因が関係しています。

たとえば、ビタミンDやカルシウムが不足していると、骨の成長が妨げられ、それが乳歯の生える過程に影響を与えることがあります。また、甲状腺機能低下症などの内分泌疾患も乳歯の生えるタイミングに影響を及ぼすことが知られています。

遺伝的要因としては、珍しいケースですが、歯の元となる「歯胚(しはい)」と呼ばれる組織が形成されていない場合(「外胚葉異形成(がいはいよういけいせい)」)が考えられます。または、周囲の歯が邪魔をしていたり、他の病気の影響が合ったりします。

なお、低体重で生まれた赤ちゃんや予定日よりも早く生まれた赤ちゃんは、生まれてからの発育が遅くなる場合もあります。しかし、成長すれば他の赤ちゃんとの発育の差はなくなるとされています。

自然に任せるか、介入が必要かの判断基準

乳歯の生え始めの遅れに対して、すぐに介入する必要があるかどうかは、赤ちゃんの全体的な発達状況や健康状態を考慮に入れて判断します。

基本的には、1歳半までには自然と生え始めることが多いため、その他の発達が正常であれば過度に心配する必要はありません。

ただし、それ以上の遅れが見られる場合や、身体の他の部分にも遅れが見られる場合は、小児科医や小児歯科医と相談し、必要な検査を行うことが推奨されます。

乳歯の生え揃えがあまりにも遅れると、永久歯の歯並びに悪影響が出る恐れもあります。そのため、1歳半を過ぎても歯が生えてこない場合は小児科医や小児歯科医に相談をしましょう。

遅れが見られる場合の対応策

乳歯の生え始めに遅れが認められた場合、まずは栄養状態の見直しから始めるといいでしょう。カルシウムやビタミンDを豊富に含む食品を積極的に取り入れることが大切です。

特に、カルシウムは乳製品、小魚、緑黄色野菜から積極的に摂取するといいでしょう。ビタミンDは日光浴で自然に体内で生成されますが、食事からの摂取も心がけてください。サーモンやまぐろといった脂の多い魚、ビタミンDが強化されている牛乳やシリアルもよいとされています。

また、小児科医の指導のもとで、ビタミンDのサプリメントを補給することも一つの方法です。

栄養状態ではなく、遺伝的要因の場合は、医療機関で検査を受けて専門家のアドバイスに従いましょう。

乳歯の健康を守るためのケア方法

乳歯は永久歯に比べてエナメル質がもろく、ケアが不十分だとむし歯になりやすいことから、正しいお手入れが非常に重要です。

適切な手法とタイミングでのケアが、赤ちゃんの歯の健康を長期にわたって守る鍵となります。

  • 正しい歯磨きの指導と技法
  • 歯並びを悪くする習慣に注意する
  • 歯科検診の頻度とその重要性

なお、「乳歯はどうせ抜けるからケアしなくても大丈夫」という考えは間違いです。乳歯をむし歯の状態で放置すると口内環境が悪化し、まだ生えてきていない永久歯にも悪影響を与える恐れがあるからです。

この機会に乳歯のケアの方法を覚えておきましょう。

正しい歯磨きの指導と技法

赤ちゃんの乳歯ケアで最も重要なのは、正しい歯磨きの技術を身につけることです。歯磨きは乳歯が生え始めたらすぐに始めるべきで、最初は親がモデルとなって見せ、徐々に赤ちゃん自身に磨かせるようにします。

小さな歯ブラシを使用し、少量のフッ化物配合の歯磨き粉を用いることが望ましいです。磨き残しのないように、特に歯と歯の間や歯茎の境界を丁寧に磨く技術を教えましょう。

子どものうちは一人で十分にきれいに磨くことは難しいため、必ずパパママが仕上げ磨きをしてあげましょう。

歯並びを悪くする習慣に注意する

指をしゃぶると歯に圧力がかかって、歯並びが悪化すると言われています。具体的には、圧力が加わることで、前歯が傾き出っ歯になる恐れがあります。

また、口が空いている状態も唇から前歯に圧力がかかり出っ歯になるリスクがあると言われています。運動しているときや話しているとき、食事しているとき以外は、できるだけ口を閉じるように伝えた方が歯並びへの悪影響を減らせるでしょう。

歯科検診の頻度とその重要性

定期的な歯科検診は、乳歯の健康を保つ上で欠かせない要素です。初めての検診は乳歯が生え始めた後、1歳前後に行うのが理想的です。

その後は半年に一度のペースで継続することで、初期の虫歯を発見しやすくなり、必要に応じた処置や予防策をしやすくなります。

また、定期検診は赤ちゃんが歯科医院に慣れるいい機会にもなります。

乳歯が生える際に痛みや不快感の対応

赤ちゃんが乳歯を生やす時期は、痛みや不快感を感じることもあります。

この章では、赤ちゃんの乳歯が生える際の痛みや不快感を和らげることに焦点を当てて解説していきます。

  • 生える際の痛みへの対処方法
  • 歯固め商品の活用も選択肢の一つ

それぞれ解説していきます。

生える際の痛みへの対処方法

乳歯が生えるときの痛みを和らげる方法としては、冷たい歯固め製品を与えることが一つの手です。冷たさが歯茎を麻痺させ、痛みを一時的に和らげます。

薬局で販売されている歯茎用のジェルも使用することができますが、使用前には小児科医や歯科医師に相談することが推奨されます。

また、睡眠時の不安を和らげるための工夫も必要です。赤ちゃんが睡眠時に不安を感じやすいのは、夜間に歯の痛みが増すためです。睡眠前には穏やかな音楽を流し、ゆっくりと背中をさするなどして赤ちゃんを安心させてあげましょう。

生え始める歯の痛みにより赤ちゃんが頻繁に目を覚ます場合は、軽い痛み止めを医師の指導のもとで使用する方法もあります。

歯固め商品の活用も選択肢の一つ

歯固め商品は、赤ちゃんの歯が生え始めるときの痛みを和らげるのに非常に効果的です。選ぶ際は、無毒で安全な素材で作られていること、簡単に洗えること、そして赤ちゃんが握りやすい形状であることを確認しましょう。

シリコン、木、天然ゴムが一般的な素材です。使用するときは、いつも清潔に保ち、一定期間ごとに新しいものに交換することが重要です。また、常に監視のもとで使用させ、部品が取れないか定期的に確認しましょう。

赤ちゃんの乳歯生える順番を覚えておこう

赤ちゃんの乳歯が生え始める順番には一定のパターンがあり、この知識はママやパパが赤ちゃんの成長過程を理解する上で役立ちます。

通常、最初に下の前歯が生え、次に上の前歯、それから順に側方の歯が生えていきます。どの歯がいつごろ生えるのかを知っておくことで、赤ちゃんの異常な歯の生え方や成長の遅れを早期に察知できます。

乳歯の健康を守るためには、正しい歯磨き技術の習得や適切な歯科検診が重要です。

赤ちゃんの健やかな成長と幸福な未来のためにも、ママやパパとして正しい知識をもち、適切な歯のケアを心がけましょう。

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