1歳の赤ちゃんにとって、十分な睡眠は心と体の成長と発達に欠かせない要素です。
しかし、多くのママやパパが、
- 1歳の赤ちゃんに必要な睡眠時間は何時間？
- 睡眠時間が不足するとどうなるの？
- 睡眠の質を高めるにはどうしたらいい？
などの数多くの疑問を抱えているでしょう。
そこでこの記事では、1歳の赤ちゃんに必要な睡眠時間の目安から、睡眠不足が及ぼす影響、睡眠の質を高める方法まで、わかりやすく解説します。
さらに、赤ちゃんが安心して眠れる環境作りのアドバイスや、具体的な対処法も紹介。ママやパパも赤ちゃんと一緒に快適な睡眠を迎えるための手助けとなるでしょう。
1歳の赤ちゃんの睡眠時間について詳しく知りたいママやパパは、ぜひ参考にしてください。
なお、現在妊娠していて、お腹の中にいる赤ちゃんに先天的な疾患がないか不安に感じている人は、出生前診断を受けてみるのも選択肢の一つです。
出生前診断については、「出生前診断にはどんな種類があるの？」でチェックできます。
1歳の赤ちゃんに必要な睡眠時間の目安
1歳の赤ちゃんに必要な睡眠時間の目安には個人差があります。しかし、一般的には日中の昼寝を含めて、約11～14時間が推奨されています。
多くの場合、夜間に約10～12時間、昼間に1～3時間程度の睡眠を取ることが多いです。
ただし、赤ちゃんによって睡眠時間には個人差があります。1歳の赤ちゃんでも必要な睡眠時間が11時間の子もいれば、14時間の子もいるため、「14時間眠らせよう」と焦る必要はありません。
1歳の赤ちゃんは、心と体の成長と発達の重要な段階にあり、適切な睡眠が必要不可欠です。1歳の赤ちゃんは夜通し眠ることが多くなりますが、日中にも1回から2回の昼寝が必要とされています。
赤ちゃんの様子も見ながら、最適な睡眠時間を確保してあげましょう。
1歳の赤ちゃんの睡眠時間の特徴
生まれてすぐのときには、3時間程度の睡眠を繰り返す「多相性睡眠」です。まだ、赤ちゃんは昼と夜の区別がないとされています。生後間もないころの睡眠時間は、1日あたり16～18時間です。
しかし、1歳に近づくにつれて、夜まとめて寝る「単相性睡眠」に近づいていきます。また、昼と夜の区別がつくようになってきます。1日あたりの睡眠時間も11～14時間になります。
生後数ヶ月は夜泣きがありますが、1歳になると朝までぐっすりと眠ることが多くなるため、育児の負担が減ります。
「自分の睡眠時間を確保しやすくなった」と思うママやパパも多いでしょう。睡眠がしっかり取れると「育児の負担が軽くなった」と感じられるでしょう。
睡眠が赤ちゃんの成長に及ぼす具体的な影響
「睡眠が赤ちゃんの成長にどう影響するの？」と疑問に思っている人もいるでしょう。
睡眠は心と体の成長や発達を促進する重要な役割を果たしているとされています。
赤ちゃんは睡眠中に物理的、精神的な成長と発達を促進するさまざまな生理的プロセスを経験します。睡眠中には成長ホルモンが分泌されるため、赤ちゃんの成長にとって非常に大切です。
十分な睡眠を取ることで、赤ちゃんの記憶の形成や学習能力の向上、感情調整能力の発達が促されるとされています。
また、睡眠は免疫機能を強化し、病気に対する抵抗力を高めるのにも重要な役割を果たします。ママやパパは赤ちゃんの睡眠環境を整えることで、赤ちゃんの健やかな成長や発達を促せるでしょう。
「寝る子は育つ」という言葉に従って、赤ちゃんを元気に育てるには睡眠時間を確保してあげましょう。
睡眠不足が赤ちゃんに及ぼす影響
赤ちゃんの成長や発達に重要な役割を果たす睡眠ですが、睡眠不足になるとどんな影響を及ぼすのか紹介します。
睡眠不足は赤ちゃんの心や体の健康に影響を与えます。そのため、規則正しい睡眠スケジュールを守ることが大切です。
睡眠不足は赤ちゃんの気分、記憶力、学習能力に負の影響を与える恐れがあります。1歳の赤ちゃんは脳のネットワークを作っている時期とされているため、睡眠不足は悪影響を与えるとされているのです。
また、免疫系が弱まり、病気にかかりやすくなることも一つの問題です。元気がなくなったり、イライラしやすくなったりすることもあります。赤ちゃんが元気よく過ごすためにも睡眠時間は大切です。
ママやパパが睡眠の重要性を理解し、赤ちゃんが十分な睡眠を確保できる環境を提供することは非常に大切です。赤ちゃんの睡眠のためにママやパパができるサポートは次の章で解説していきます。
赤ちゃんがどうしても睡眠時間が確保できないようなら、医師に相談するのも選択肢の一つです。
赤ちゃんの睡眠のためにできるサポート
赤ちゃんの健やかな成長には良質な睡眠が不可欠です。
そのため、この章では赤ちゃんの睡眠をサポートする方法について紹介します。
赤ちゃんがよい睡眠を取れるように、次のことを意識しましょう。
- 入眠時間と起床時間を固定する
- 睡眠の導入を助ける習慣を付ける
- 安心して眠るための環境を作る
- 泣き止ませのテクニックを使う
- ママやパパでリラックス方法を試す
- 睡眠時間を記録しておく
一度にすべておこなう必要はないため、できるものから試してみてください。
入眠時間と起床時間を固定する
睡眠の質を高めるために、一定の就寝時間と起床時間を固定することが効果的です。「夜は20時に寝て、朝は6時に起きる」「夜は19時に寝て朝は7時に起きる」というように、就寝時間と起床時間を固定しましょう。
なお、起きる時間を6時や7時に設定しておくと、保育園や幼稚園に通うようになってから朝の心配をせずに済むでしょう。また、将来小学校に通うようになった場合でも、6時や7時に起きれば、時間に余裕を持って通いやすいでしょう。
ただし、いきなり起きる時間を変更しても気持ちよく目覚めにくいため、起きる時間を30分ずつ徐々に早くして、7時や8時に起きられるように調整していくのがおすすめです。
「今月は8時30分に起きられるようになったので、来月は8時に起きられるようになろう」と焦らずに時間をかけて調整することが大切です。
なお、カーテンをあけて日の光を浴びるとすっきりと目覚めやすくなります。
睡眠の導入を助ける習慣を付ける
赤ちゃんがスムーズに眠りにつくためには、寝る前の一貫した習慣を設けることが効果的です。寝る前の一貫した習慣があると「そろそろ寝る時間だ」と赤ちゃんの体が思いやすくなるためです。
たとえば、毎晩同じ時間にお風呂に入ることで体温が下がり、自然と睡眠モードに切り替わります。
テレビ、スマートフォンやタブレットの使用は脳を刺激し、眠りを妨げるため避けたほうがよいでしょう。寝室を暗くし、ぬいぐるみやお気に入りのブランケットを活用するのも有効です。
なお、夕食が遅いと眠りが浅くなる恐れがあるため、夕食は寝る2～3時間前に済ませておくといいでしょう。
安心して眠るための環境を作る
赤ちゃんが安心して眠れる環境を作るためには、静かで快適な寝室が必要です。部屋の温度や湿度を季節に応じて調整することがポイントです。
詳しくは以下の記事を参考にしてください。
また、遮光カーテンを使い、部屋を十分暗くすることで、外の光が睡眠を邪魔するのを防ぎます。
通常の布団や枕は熱がこもりやすいため、赤ちゃん用の適切なものを選びましょう。
泣き止ませのテクニックを使う
夜中に赤ちゃんが泣きやまない場合は、まずは優しく抱きしめることから始めてください。安全で温かな感覚は、赤ちゃんを落ち着かせるのに役立ちます。
また、ゆりかごのように軽く揺らしながら、静かな歌を歌うのも効果的です。泣き声の理由として、おむつが濡れているか、空腹である可能性も考えられるため、これらの点も確認してみてください。
泣き止まない場合は無理に止めようとせず、少し時間を置いてから再度やさしく対応を試みることが大切です。
ママやパパでリラックス方法を試す
赤ちゃんが泣いていなくても、ママやパパで一緒にリラックスする時間を持つことで、赤ちゃんの心身の緊張をほぐし、睡眠の質を向上させられるでしょう。
深呼吸をしてゆっくりとしたストレッチをおこないましょう。
また、マッサージを積極的に取り入れることで、ママやパパのスキンシップを深めつつ、赤ちゃんの心身のリラックスにつながります。ママやパパ自身も疲れを感じている場合は、この時間を利用して共に心を落ち着かせることが重要です。
なお、ホワイトノイズの音楽を再生すると赤ちゃんは眠りやすくなるとされています。本を読んであげると、ママやパパの声を聞くことで赤ちゃんがリラックスして眠りやすくなると言われています。
睡眠時間を記録しておく
メモやスプレッドシートに赤ちゃんの睡眠時間を記録してみましょう。
お昼寝の時間、入眠時間や起床時間を記録しておくと「睡眠時間を確保できている」「最近は睡眠時間が短くなっている」と把握しやすくなります。
記録する際には完璧主義になりすぎないように、おおよその睡眠時間を記録するとよいでしょう。
赤ちゃん睡眠時間の注意点
赤ちゃんの適切な睡眠時間は成長と発達に必要ですが、時にママやパパを悩ませることもあります。
ここでは赤ちゃんの健康な睡眠時間に関する注意点をお伝えします。
- 日中に運動をする
- お昼寝をさせすぎない
- 夜更かしを避ける
- 困った場合は専門医に相談する
それぞれ解説していきます。
日中に運動をする
もしも寝つきが悪いようなら、日中にたくさん運動をさせて赤ちゃんの体力を使ってあげると改善する可能性があります。
また、日中に太陽の光を浴びて運動するとメラトニンというホルモンが分泌されて、夜に眠りやすくなるとされています。
ただし、無理やり運動をさせると赤ちゃんにストレスを与える恐れがあるため、無理は禁物です。赤ちゃんの様子も確認しながら、赤ちゃんが楽しめる範囲で運動させてあげましょう。
お昼寝をさせすぎない
赤ちゃんのお昼寝は夜の睡眠に影響を及ぼすことがあります。理想的なお昼寝の時間は生後数ヶ月では約2〜3時間で、1歳を過ぎると1日に1〜2回、合計で2〜3時間が適切とされています。
夕方など遅い時間にお昼寝をすると夜眠れなくなる恐れもあります。また、お昼寝が2回よりも1回の方が夜眠りやすい赤ちゃんもいます。
お昼寝が長すぎると、夜になっても眠りが浅くなったり、寝つきが悪くなったりする場合もあります。
ただし、赤ちゃんが疲れているときは長めにお昼寝をさせてあげてもいいでしょう。
赤ちゃんの様子を見ながら、お昼寝の回数や時間を調整しましょう。
夜更かしを避ける
赤ちゃんが元気そうだからと思って、夜更かしをすると生活リズムが崩れる恐れがあります。
基本的に決まった就寝時間と起床時間を守りましょう。ママやパパの帰りが遅くなる場合、夜更かしをして待つのではなく、朝に赤ちゃんと触れ合うようにするとよいでしょう。
困った場合は専門医に相談する
赤ちゃんの睡眠に問題が続く場合、自分だけで解決しようとせず小児科や睡眠専門医の意見を求めることが重要です。睡眠障害や体調不良など、さまざまな原因が考えられます。
小児科や睡眠専門医に相談すれば、個々の状況に応じた適切なアドバイスや治療を受けられます。ママやパパとしても安心できるサポートを得ることで、赤ちゃんの睡眠問題に対処しやすくなります。
1歳児の睡眠時間を確保しましょう
1歳児の睡眠は成長や発達にとって非常に重要です。十分な睡眠を確保することで、身体的、精神的な発達を促進し、機嫌や日中の活動の質にも良い効果をもたらします。
1歳の赤ちゃんに必要な睡眠時間には、個人差がありますが、日中の昼寝を含めて約11～14時間を確保しましょう。多くの場合、夜間に約10～12時間、昼間に1～3時間程度の睡眠を取りましょう。
この記事では、1歳児の睡眠時間や質を高めるための具体的な方法を紹介しましたが、重要なのは規則正しい生活リズムを作り、快適な睡眠環境を整えることです。
睡眠の導入を助ける習慣や泣き止ませのテクニックも効果的です。困ったときには専門医に相談することも大切です。睡眠習慣は赤ちゃんの未来を形作る基盤となるため、ママやパパは気にかけてあげましょう。
赤ちゃんがぐっすりと眠ってくれれば、赤ちゃんと一緒にママやパパも休めるようになります。赤ちゃんの成長と家族の健康のために赤ちゃんの睡眠時間を確保していきましょう。
なお、DNA先端医療株式会社では、妊婦さんの血液から赤ちゃんの先天的な疾患がわかる新型出生前診断（NIPT）の予約を受け付けています。
従来の出生前診断のような年齢制限がなく、妊娠10週目以降の妊婦さんなら誰でも検査を受けられるのも魅力です。
