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子育てのコツ

赤ちゃんと添い寝するメリットやデメリット!覚えておきたい注意点とは?

添い寝は親子の絆を深め、赤ちゃんに安心感を与えることができると考えるかもしれません。

しかし、安全に添い寝をするためには、適切な準備と知識が必要です。この記事では、添い寝のメリットとデメリットを詳しく解説し、快適で安全な添い寝の実践方法を紹介します。

間違った添い寝は赤ちゃんを危険な目にあわせる恐れがあるため、注意が必要です。

赤ちゃんと安全に添い寝したいと思っている人は、ぜひ参考にしてください。

なお、現在妊娠していて、お腹の中にいる赤ちゃんに先天的な疾患がないか不安に感じている人は、出生前診断を受けてみるのも選択肢の一つです。

出生前診断については、「出生前診断にはどんな種類があるの?」でチェックできます。

添い寝とは?

添い寝とは、ママやパパが赤ちゃんや子どもと同じ寝床で横になって一緒に寝ることを指します。

日本を含む多くの文化において、古くから行われてきた習慣ですが、メリットとデメリットがあります。

添い寝のメリット

添い寝には以下のような多くのメリットがあります。

  • 赤ちゃんの様子を確認しやすい
  • 安定した睡眠をしやすい
  • 母乳育児を促進する
  • 赤ちゃんの自立心が高まりやすくなる

順番に解説していきます。

赤ちゃんの様子を確認しやすい

添い寝をすることで、ママやパパは赤ちゃんの小さな変化を見逃さず、お世話がしやすくなります。授乳やオムツ交換などの変化にすぐに気がつけるでしょう。

また、夜間のママやパパの反応が迅速に行えるため、赤ちゃんは保護されていると感じ、心理的な安全感が高まります。このように添い寝は、互いの存在を確認し合う重要なコミュニケーション手段となります。

安定した睡眠をしやすい

添い寝が赤ちゃんの睡眠の質を向上させるといわれています。ママやパパの呼吸や心拍のリズムが赤ちゃんにとって非常に心地よい癒しとなり、これによって赤ちゃんはより深く、長く寝ることができるようになります。

また、夜中に目覚めた時にすぐにママやパパが対応できることから、赤ちゃんは安心して再び眠りにつくことが可能です。

母乳育児を促進する

添い寝は母乳育児を支える大きな役割を果たします。親子が近い距離で眠ることで、赤ちゃんは自然と夜間の授乳を求めやすくなります。

母乳の供給が良くなるとともに、母乳に含まれる免疫成分を通じて赤ちゃんの健康をサポートします。母親にとっても、赤ちゃんからのフィードバックが直接受けられるため、授乳の継続がしやすくなります。

赤ちゃんの自立心が高まりやすくなる

意外かもしれませんが、添い寝を経験した赤ちゃんの自立心が高まりやすくなるといわれています。

親からの愛情をしっかりと感じられたことで、自分に対して自信が持てるからかもしれません。

「将来はしっかりとした人に育ってほしい」という場合は、添い寝をしてもいいでしょう。

参考:添い寝が子どもの信頼感・自立心・依存心へ及ぼす影響 日本発達心理学会

添い寝のデメリット

添い寝は親子の絆を深める一方で、いくつかのデメリットも存在します。ここでは、そのリスクとして特に注目すべき点を挙げ、添い寝をおこなう際の注意点を解説します。

  • 窒息や圧迫事故のリスク
  • 乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスク
  • 転落のリスク
  • ママやパパの睡眠の質の低下

この機会に覚えておきましょう。

赤ちゃんが小さいうちは、添い寝をせず「同じ部屋でベッドや布団は別」という寝方も方法の一つです。

窒息や圧迫事故のリスク

添い寝において最も危険とされるのが、窒息や圧迫事故のリスクです。特に小さな乳幼児を対象とした場合、大人の体重によって無意識のうちに圧迫される恐れがあります。

また、使用する寝具が柔らかすぎると、赤ちゃんが顔をうずめてしまい、呼吸が困難になることもあります。安全に添い寝をするためには、硬めのマットレスを使用し、赤ちゃんが沈み込まないように注意することが重要です。

また、枕や重い布団を避け、赤ちゃんの呼吸の妨げにならない工夫をするべきです。

実際、消費者庁の発表では、平成22年~平成28年までの5年間で0歳児の就寝時の窒息事故は160件も確認されています。同期間の不慮の事故死全体(502 件)の32%を占めます。

窒息事故は、赤ちゃんの顔がマットレスに埋まったり、かけ布団が顔を覆ったりしたことが原因でした。

参考:0歳児の就寝時の窒息死に御注意ください! 消費者庁

なお、添い寝しながら授乳する「添い乳」も窒息の原因になるため、避けたほうがいいでしょう。

乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスク

乳幼児突然死症候群(SIDS)は、原因不明のまま乳幼児が亡くなる症状を指し、添い寝がそのリスク要因のひとつとされています。独自の空間を持たないことで、呼吸される空気の質が低下する恐れや熱がこもることが指摘されており、これがSIDSのリスクを高める恐れがあります。

SIDSを防ぐために、赤ちゃんが背中を下にして寝る「仰向け寝」を推奨し、柔らかすぎる寝具や周囲に余分な物を置かないようにします。また、熱がこもらないように部屋の換気をよくすることも重要です。

転落のリスク

赤ちゃんは大人用ベッドで寝ると転落するリスクがあります。

実際、平成22年12月~平成29年6月末までに大人用ベッドから落下した赤ちゃんは0歳が457件、1歳107件というデータがあります。

参考: 0~1歳児の大人用ベッドからの転落事故に御注意ください! 消費者庁

赤ちゃんは大人用ベッドから落下する可能性が十分にあります。落下した場合、頭蓋骨骨折や頭蓋内損傷などのケガにつながる場合もあります。

添い寝で寝かしつける際には、赤ちゃんを壁側で寝かしつけるようにすると落下をしにくくなります。ただし、壁とベッドの間に空間があると赤ちゃんが落下する恐れがあるため、事前にベッドを壁にくっつけておきましょう。

そのため、赤ちゃんは大人用ベッドで寝かせたままにせず、ベビーベッドに移動して柵を降ろしましょう。

なお、ベビーベッドを大人用のベッドにくっつけて使う場合、しっかりと固定できるものを選びましょう。しっかりと固定できるものでなければ、赤ちゃんがすき間に落ちるリスクがあるからです。

ママやパパの睡眠の質の低下

添い寝をおこなうことで、ママやパパの自身の睡眠の質が低下することがあります。赤ちゃんの寝返りや呼吸の音に敏感に反応してしまい、深い眠りにつきにくくなる場合もあります。

また、赤ちゃんが筋トレして、ママやパパを蹴ることもあるかもしれません。

ママやパパが疲労を感じやすくなると、日中の活動にも影響が及ぶため、適切な休息を取ることが求められるでしょう。必要に応じて、交代で添い寝をするなど、工夫を凝らすことが大切です。

添い寝をしていい時期はいつから?

「赤ちゃんとの添い寝はいつからしてもいいの?」と疑問に思っている人もいるでしょう。

赤ちゃんとの添い寝に関して、明確な時期は決められていません。

ただし、ママやパパの体が赤ちゃんを圧迫してしまったり、大人用の寝具が原因で赤ちゃん

が危険な目にあったりする恐れがあるため、1歳未満の添い寝は注意が必要です。

特に、首がすわっていない状態や寝返りができない状態の赤ちゃんは寝具に顔が埋まって窒息するリスクが高いため、添い寝は避けましょう。首がすわり、寝返りができるようになってから添い寝をしましょう。

首が据わるのが生後3ヵ月から4ヵ月頃、寝返りができるようになるのは、生後6ヵ月頃といわれていますが、個人差があるため、赤ちゃんをよく観察してから添い寝をするか決めましょう。

赤ちゃんを寝かしつけるだけにして、大人用のベッドで一緒には寝ないようにしましょう。赤ちゃんと添い寝する場合、安全に十分に気をつけましょう。

快適な添い寝の実践方法

快適に添い寝をするための工夫や注意点について、いくつかの実践的な方法を紹介します。

  • ママやパパは赤ちゃんと一緒に眠らない
  • 安全な就寝環境を作る
  • 室温や湿度を整える
  • 毎晩のルーチンにする場合はルールを設ける
  • パートナーと役割分担をする

これらを意識することで、添い寝のデメリットを最小限に抑えつつ、親子共に心地よい睡眠を得るための参考にしてください。

ママやパパは赤ちゃんと一緒に眠らない

添い寝をおこなう場合、ママやパパは赤ちゃんと一緒に寝ないことも選択肢の一つです。

大人用のベッドで赤ちゃんと添い寝をして寝かしつけてから、ベビーベッドに移動させましょう。

赤ちゃんをベビーベッドに移動させたら、ママやパパは自分のベッドで就寝することで、安全に眠りやすくなります。

ベッドは別でも、同室で寝ると移動は楽になります。赤ちゃんを起こさないように慎重に運びましょう。また、ベビーベッドの柵をしっかりと閉じましょう。

安全な就寝環境を作る

赤ちゃんの安全が最優先にして就寝環境を作りましょう。まず、寝床は広くて固めのマットレスを使用し、柔らかすぎる布団や枕、大きなぬいぐるみやタオルといった窒息リスクのある物は避けるべきです。

ママやパパが深い眠りにつくと赤ちゃんを誤って押しつぶす危険もあるため、アルコールを摂取したときや極度に疲れているときは添い寝を避けるべきです。

また、意外と見落としやすいですが、ママやパパの髪が長い場合、赤ちゃんに巻きつく恐れがあります。そのため、髪が長い場合は、束ねて赤ちゃんに巻きつかないようにしましょう。

大人用のベッドは赤ちゃんには落下のリスクがあります。そのため、柵がついたベビーベッドで寝かせるようにしましょう。赤ちゃんを大人用ベッドで寝かせられる「ベッドガード」という製品もありますが、1歳半以降しか使えないため、注意が必要です。

これらの安全対策を遵守することで、添い寝のリスクを減らし、親子共に安心して睡眠を取ることができます。

なお、カーテンを使用することで、心地よい睡眠環境を作れます。夜間の授乳をしやすくするため、ベッドの隣に小さな手元ライトを設置するのもおすすめです。

室温や湿度を整える

安全な添い寝環境を整えるためには、寝室を快適な空間にすることが重要です。室温は赤ちゃんが快適に感じる温度(夏期は25~28℃、冬期は20~25℃が目安)に保ち、湿度も50~60%程度に適度に調整することが望ましいです。また、寝具は赤ちゃんの肌に優しい素材を選び、定期的に清潔に保つようにしましょう。

室温や湿度については以下の記事で解説しています。

赤ちゃんが快適に過ごせる室温や湿度は?春夏秋冬別に調整方法を紹介「赤ちゃんにとっていい室温や湿度はどのくらい?」 「室温や湿度を調整するときに気をつけることはある?」 と気になっているママやパ...

なお、電気毛布はやけどの原因になるため、使うのを控えたほうがいいでしょう。

毎晩のルーチンにする場合はルールを設ける

添い寝を毎晩のルーチンとして取り入れる際は、一定のルールを設けることが重要です。寝る時間を一定にし、寝室を暗く静かに保つなど、睡眠環境を整えることが効果的です。

また、添い寝を開始する前には、赤ちゃんがリラックスできるようなルーチンをおこない、読み聞かせや静かな音楽を流すなどして心地良い睡眠につなげましょう。これらの準備は、赤ちゃんだけでなく親自身にも安心感を与え、一晩中安定した睡眠を促します。

パートナーと役割分担をする

添い寝の際には、パートナーとの役割分担を明確にすることが望ましいです。例えば、交代で夜中の対応をすることで、どちらも適度な休息を取れるようにします。

また、添い寝の位置を工夫することで、お互いの睡眠の質を向上させることが可能です。このようにして協力し合うことで、育児の負担を感じずに済みます。

添い寝の注意点

添い寝は親子の絆を強める助けとなりますが、安全に注意して実施することが非常に重要です。

  • 安全に気をつける
  • 窒息を防ぐために安全対策をする

寝具の使い方が事故につながる可能性もありますので、詳細な注意点を確認しましょう。

安全に気をつける

ベッドは赤ちゃんが容易に落下しないようなデザインで、柵がしっかりとしたものを選びましょう。

ベッドフレームとマットレスの隙間に注意し、赤ちゃんが挟まれる事故を避けるためにも、隙間がないことを確認してください。

窒息を防ぐために安全対策をする

添い寝の際は、窒息を最小限に抑えるための対策が必要です。寝具は赤ちゃんが顔を押し当てると呼吸が妨げられる恐れがあるため、赤ちゃん専用の安全なものを選びましょう。

添い寝用のベッドバンパーや寝袋を使用することで、安全性が向上します。それから、大人と赤ちゃんの間に十分なスペースを保ち、大人が寝返りを打った際に赤ちゃんに圧力がかからないように注意が必要です。

これらの安全対策をしっかりとおこない、安全な添い寝を心がけましょう。

赤ちゃんと添い寝するときは安全を第一に考えよう

添い寝には多くのメリットとデメリットが存在しますが、最も重要なのは赤ちゃんと保護者の安全です。適切な環境の整備と安全対策をおこなうことで、リスクを最小限に抑えることができます。

親子の絆を深め、赤ちゃんの健やかな成長を支える添い寝は、計画的におこなうことが大切です。また、快適で安全な添い寝のためには、適切なベッド選びや部屋の環境設定が欠かせません。

この記事を通じて、添い寝の実践方法について理解を深め、赤ちゃんと共に安心して眠れる夜を過ごしてください。

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