「10ヶ月健診ってどんなことをするの?」
「10ヶ月健診はどこで受けられるの?」
といった疑問を持っている人もいるでしょう。
「健診」と聞くとちょっと緊張してしまうかもしれません。
そこでこの記事では、10ヶ月健診の内容や受けられる場所について解説していきます。また、10ヶ月健診で聞いておきたい質問や持ち物についても解説していきます。
この記事を最後まで読めば、10ヶ月健診について正しい知識を得られるでしょう。
10ヶ月健診は赤ちゃんにとっても、毎日育児を頑張るパパやママにとってもいい制度のため、ぜひ活用してみましょう。
10ヶ月健診を控えている人は、ぜひ参考にしてください。
なお、現在妊娠していて、お腹の中にいる赤ちゃんに先天的な疾患がないか不安に感じている人は、出生前診断を受けてみるのも選択肢の一つです。
出生前診断については、「出生前診断にはどんな種類があるの?」でチェックできます。赤ちゃんの健康状態が気になっている人は、ぜひ利用してみてください。
10ヶ月健診とは?
10ヶ月健診は、生後10ヶ月の赤ちゃんを対象にした乳幼児健診です。乳幼児健診は「乳幼児健康診査」が正式名称です。「乳児健診」とも呼ばれています。
「健診」と聞くとちょっと怖いイメージがあるかもしれません。しかし、安心してください。赤ちゃんの健康保持を目的にしています。10ヶ月健診を受けることで、赤ちゃんの健康管理ができるだけでなく、ママやパパの育児に対する悩みや不安を軽減できるでしょう。
10ヶ月健診に関しては、自治体から受診の案内が自宅に送られてくるはずです。もしも案内が送られてこない場合は、市役所や保健所に確認してみましょう。
10ヶ月健診はとても便利な制度のため、ぜひ利用しましょう。
10ヶ月健診ですることは、次章から詳しく解説していきます。
10ヶ月健診では何をするの?
「10ヶ月健診では何をするの?」と思っている人もいるでしょう。
10ヶ月健診でおこなうことは、主に次の3つです。
- 発育状況・栄養状態の確認
- 病気の有無や早期発見の確認
- 育児に関するアドバイス
それぞれ解説していきます。
※地域や病院によって検査内容が変わることがあるため、詳しい内容は健診先に確認するのが一番正確です。
発育状況・栄養状態の確認
赤ちゃんがしっかり成長しているか、きちんと栄養を摂れているか状況を確認します。
具体的には、以下のことをおこないます。
- 身長や体重の測定
- 頭囲・胸囲の測定
- 歯の生え具合の確認
- おすわり・ハイハイ・つかまり立ちの確認
- パラシュート反応
- 栄養状態の確認
- 喃語(なんご)の確認
パラシュート反応とは赤ちゃんがおこなう反射の一つです。頭を傾けたときに自然と両手が前に出ます。また、予防接種の受診状況を確認される場合もあります。
なお、赤ちゃんの発達スピードには個人差があるため、他の子どもよりも発育が進んでいなくても「うちの子はどうして成長が遅いんだろう……」と気にしすぎないようにしましょう。
赤ちゃんの成長状況を数字で見られるため、「こんなに大きくなったんだ」と感動するかもしれません。
病気の有無や早期発見の確認
赤ちゃんが病気になっていないかを確認します。
- 胸・背中の聴診
- おなかの触診
- 股間脱臼の確認
- 皮膚の状態の確認
- 視覚・聴覚の検査
- 皮膚の状態確認
- その他、疾病や異常がないかの確認
「赤ちゃんが何かの病気になっていたらどうしよう」と不安に思うかもしれません。しかし、赤ちゃんのためにも、勇気を出して健診を受けてみましょう。
健診後に異常がなければ、「何も病気がなくてよかった」と安心感を得られるでしょう。
もし病気でも、早期発見できれば早めに治療を開始できます。健診をきっかけに、先天的な病気を発見できる場合もあります。
もしも先天的な病気が見つかった場合は、ショックを受けるかもしれません。しかし、医師と相談しながら、付き合い方を考えていきましょう。
育児に関するアドバイス
医師、栄養士や保健師に育児に関することを相談することも可能です。
「なかなか眠ってくれない」「食事の量が少ないかもしれない」など、気になっていることを質問すれば、医師、栄養士や保健師からのアドバイスをもらえるでしょう。
育児には不安がつきものです。遠慮せずに思い切って相談すると、ママのやパパのストレスの緩和や精神の安定につながるでしょう。
「こんなことを聞いてしまって大丈夫かな?」と遠慮せずに質問することが大切です。専門家の意見を聞くことで、自信をもって育児ができるようになるでしょう。
10ヶ月健診は受けなければいけない?義務はある?
10ヶ月健診には、「絶対受けなければならない」という義務はありません。そのため、受けなくても問題ありません。
なお、母子健康法では、1歳6ヶ月と3歳の健診は受ける義務があると定められています。中には「面倒だから、1歳6ヶ月と3歳の健診だけ受ければいい」と考えている人もいるかもしれません。
健診を受ける義務はありませんが、10ヶ月健診を受けることで、さまざまなことを知れるため、活用しすることをおすすめします。育児のストレスを減らしたいママやパパには、とくにおすすめの制度です。
10ヶ月健診の費用は?
「10ヶ月健診の費用はどのくらいかかる?」と思っている人もいるでしょう。
基本的に10ヶ月健診の費用は無料です。ただし、指定された期間外に健診を受けた場合は、費用がかかることがあります。医療機関にもよりますが、費用は5,000~10,000円程度です。
また、基本的には無料ですが、薬の処方や追加の診断を受けた場合は、費用が発生する可能性があります。
心配な人は、医師、栄養士や保健師に「こちらは費用はかかりますか?」と質問してみるとよいでしょう。「無料と思っていたら、追加の費用がかかっていた」という事態を防げます。
10ヶ月健診はどこで受けるの?
10ヶ月健診はどこで受ければいいのでしょうか?
場所は自治体にもよりますが、基本的には下記の施設で受けることが多いでしょう。
- 保健所
- 市町村保健センター
- 小児科の病院
引っ越したばかりで、10ヶ月健診の場所がわからない場合は、保健所、市町村保健センターや市役所に「10ヶ月健診を受けたいのですが、どこで受けられますか?」と問い合わせてみてください。
赤ちゃんを連れて移動することを考えて、できるだけ自宅から近いところやベビーカーがでも行きやすい場所がおすすめです。遠いと赤ちゃんが疲れて健診に影響する恐れもあるため、赤ちゃんの負担が少ない場所を選びましょう。
10ヶ月健診は予約が必要であることが多いため、事前に日程を調整して予約をするようにしましょう。
10ヶ月健診で聞いておきたい質問は?
10ヶ月健診で聞いておきたい質問は、主に以下のとおりです。
- 発育状況について
- 食事について
- 睡眠について
- 育児への不安や心配について
- その他日常で疑問や不安に思っていること
「はいはいをしないのですが大丈夫ですか?」「離乳食を残してしまうのですが、どうしたらいいでしょうか?」など、遠慮せずに質問してみましょう。
他にも気になる内容があれば、母子手帳にあらかじめメモしておくと、「聞きたいことがあったのに忘れてしまった」という事態を防止できます。
質問が多い場合は、あらかじめ医師、栄養士や保健師に「質問が○○個あるのですが、お時間大丈夫ですか?」と確認しておくと、スムーズに回答してもらいやすいでしょう。
10ヶ月健診の服装は?
10ヶ月健診では上着を脱がせるため、前開きの服など、脱がしやすい服装で行くのがおすすめです。
また、はいはいや反射チェックなど体を動かす検査項目もあるため、伸び縮みする素材の服や半袖など、動きやすい服装がよいでしょう。
検査の中には、赤ちゃんを裸にして健診をするものもあります。おくるみが1枚あると保温しやすいため、便利です。
逆に、脱がせにくい服装や動きにくい服の場合、検査がしにくくなるため、避けるようにしましょう。
「赤ちゃんを人前に連れていくから、オシャレをしていこう」とは思わずに、検査の受けやすさを優先して服装を選びましょう。
なお、ママやパパの服装に決まりはないため、好きな服装で行きましょう。
10ヶ月健診の持ち物は?
10ヶ月健診の持ち物は、一般的に次のとおりです。
- 健康保険証
- 母子健康手帳
- 受診票
- 乳幼児医療費受給者証(子ども医療費受給者証)
- おくるみ
- その他子どもに必要なもの(おむつ、おもちゃ、おしりふき、赤ちゃん用のミルク)
受診票は母子健康手帳の受け取りの際にもらえることが多いです。医療費受給者証は、市役所などの自治体の窓口で申請したら、1週間程度で交付してもらえます。詳しくは自治体に確認したら教えてくれます。
その他、10ヶ月健診の実施場所に「必要なものはありますか?」と確認しておけば教えてもらえるでしょう。
なお、持ち物は当日準備しようと思うと忘れる恐れがあるため、前日に用意しておいて、出発前に確認すると忘れ物を防げます。チェックリストを作って確認しておくとよいでしょう。
10ヶ月健診の当日に体調が悪くなったときは?
10ヶ月健診を予約した日に赤ちゃんの体調が悪くなった場合はどうしたらいいのでしょうか?
「予約しているのだから、体調は悪そうだけど検査を受けよう」と思って、赤ちゃんに無理をさせるのは禁物です。
10ヶ月健診を受ける予定の場所に「体調が悪くなりました。別の日に変更していただけませんか?」と連絡してみましょう。
何よりも赤ちゃんの体調を優先して健診にのぞむことをおすすめします。
10ヶ月健診で検査にひっかかった場合は?
10ヶ月健診にひっかりり、「再検査」と言われても、過度に焦らないようにしましょう。
再検査をしたら、意外に問題がない場合もあります。10ヶ月健診のときには、うまくできないことも再検査したら、問題なくできる場合もあります。
また、同じ生後10ヶ月の赤ちゃんでも発育には個人差が大きくあります。例えば、予定日より早く生まれてきた子や未熟児で生まれてきた子は、予定日どおりに生まれた子や大きく成長した状態で生まれてきた子よりも発育が遅くなる場合があります。
しかし、病気やケガがない場合は、成長につれて、個人差は少なくなくなっていくため、安心してください。
逆に、再検査をしないと、病気だった場合に治療や対処が遅くなることがあるため、おすすめできません。何より、「再検査してないけど、大丈夫かな?」と不安になるなど、パパやママはストレスを感じやすくなります。
万が一、問題がある場合も、早期発見することで治療や対処がしやすくなるため、怖がらずに再検査をしましょう。
まとめ:10ヶ月健診検査を活用しましょう
10ヶ月健診検査は費用をかけずに、赤ちゃんの発育状況や病気の有無を確認できます。そのため、赤ちゃんの成長スピードや健康状態を確認できます。
また、育児に関する質問を専門家にできるため、貴重な機会です。専門家からいろいろなアドバイスを受けられれば、育児のストレスも軽減できるでしょう。
育児で毎日忙しいかもしれませんが、10ヶ月健診は1日で終わるため、時間を調整して活用してみましょう。
毎日を安心して過ごすためにも10ヶ月健診検査を活用しましょう。まずは、自治体に「10ヶ月健診を受けたいです」と問い合わせてみましょう。
10ヶ月健診を通じて、「もうこんなに育ったんだ」と赤ちゃんの成長を感じられるかもしれません。
なお、現在妊娠していて、「赤ちゃんが先天的な病気を持っていないか心配」という人もいるでしょう。DNA先端医療株式会社では、妊婦さんの血液から赤ちゃんの先天的な疾患がわかる新型出生前診断(NIPT)の予約を受け付けています。
従来の出生前診断のような年齢制限がなく、妊娠10週目以降の妊婦さんなら誰でも検査を受けられるのも魅力です。