2023.12.13

妊娠

妊娠11週目はどんな時期?赤ちゃんの大きさとママの症状について解説

妊娠11週目はどんな時期?赤ちゃんの大きさとママの症状について解説

妊娠初期の流産の頻度が低くなる妊娠11週目。妊婦さんの中には、おなかの赤ちゃんの状態や自分の体に起こる症状について気になっている人もいるのではないでしょうか?

そこで、妊娠11週目の赤ちゃんの成長や妊婦さんにみられやすい症状について解説します。妊娠11週目の生活の過ごし方のポイントについても紹介しているので、参考にしてみてください。

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妊娠11週目は何ヵ月目?どんな状態?

妊娠11週目は妊娠3ヵ月4週目に当たる時期です。妊娠11週目はつわりのピークに入るので、妊婦さんによっては強い吐き気や嘔吐を感じやすい時期でもあります。また、これまで症状がなかった人も、つわりがみられることもあるでしょう。

この時期には、赤ちゃんの体の細かい器官の形成がおこなわれています。主要な臓器が完成しており、赤ちゃんは羊水を飲み、おしっことして排出しています。赤ちゃんが羊水を飲むと肺が膨らむため、呼吸のトレーニングになります。

妊娠11週目の赤ちゃんの状態

妊娠11週頃の赤ちゃんの大きさは、頭からおしりまでの長さが約4cm、体重は約10gまで成長しています。この時期の赤ちゃんは芽キャベツほどの大きさです。

この時期には、赤ちゃんの体の細かい部位が作られます。まぶたや唇、鼻の穴、耳たぶが作られます。超音波検査では、人間らしい顔つきになってきた気づく人も多いでしょう。また、口の中では歯の元になる歯胚の発達がみられます。

妊娠11週頃には赤ちゃんの中枢神経も発達しているので、足を曲げたまま動かす「原始歩行」がみられるようになります。ただ、赤ちゃんに動きはあるものの、胎動として感じるわけではありません。

赤ちゃんの性別を見分ける外性器も、妊娠11週の終わりにできますが、性別判定ができるのはもう少し先になります。おなかの赤ちゃんの性別を判定するには、さまざまな方向から外性器を確認する必要があるためです。

妊娠11週目のママの状態

妊娠前の子宮の大きさは鶏卵くらいのサイズですが、妊娠11週目になると、握りこぶし大ほどの大きさになります。外見上はお腹の膨らみは目立ちませんが、お腹を触ってみるとふくらみを感じられるでしょう。

双子を妊娠している人は、お腹の膨らみが分かることもあります。この頃には、妊婦さんの胸も張ってくるので、全体的に体型がふっくらしたと感じる人が多いかもしれません。

妊娠11週目のママにみられる症状

妊娠11週目にみられる症状には個人差があります。具体的な症状は以下の通りです。

つわり

妊娠11週目はつわりがピークを迎えているので、強い吐き気や嘔吐に悩まされる妊婦さんが多くなります。これまでつわりが見られなかった人も、食べ物のにおいに敏感になったり、嗜好の変化を感じたりすることもあります。

腹痛

妊娠により少しずつ子宮が大きくなることで、下腹部に痛みを感じることがあります。お腹が痛くなる原因には、子宮の筋肉が伸びたり、周りの靭帯が伸びたりするためです。

人によっては、足の付け根が突っ張ったように感じることがあります。

便秘

妊娠11週目は黄体ホルモン(プロゲステロン)の作用により、排便が滞りがちになります。また、つわりがある場合は、食事や水分の摂取量が少なくなるため、腸内の便が硬くなりやすくなります。

乳房の張り

妊娠11週頃は、乳房の張りを感じる妊婦さんが多くなります。妊娠中は出産後の授乳に備えて胸が大きくなります。サイズの小さい下着を着用すると、締め付けを感じたり、乳頭がこすれやすくなったりすることがあります。

妊娠中はバストの大きさに合ったブラジャーを使うようにしましょう。

おりもの

妊娠11週頃は、ホルモンバランスの影響で、おりものの増加を感じる人が多くなります。おりものは膣から雑菌の侵入を防ぐ役割があるため酸性です。そのため、おりもので酸っぱい臭いがするのは異常ではありません。

妊娠中のおりもの色が変化していたり、膣の周りに痛みやかゆみをともなったりするときは、かかりつけの産婦人科を受診しましょう。

妊娠11週目の過ごし方のポイント

妊娠11週目はまだ安定期に入っていない時期です。おなかの赤ちゃんや妊婦さんの体に配慮した生活を送るようにしましょう。

出産予定日を知る

多くの場合、妊娠11週目までには、出産予定日を決定します。出産予定日は最終月経日から計算しますが、月経リズムが不規則な人は、赤ちゃんのCRL(頭からおしりまでの長さ)を基に計算します。

妊娠11週を過ぎると、CRLに個人差が出てくるので、出産予定日が的確に出しにくくなります。妊娠には気づいているものの、まだ産婦人科を受診していない人は、早めに受診しましょう。

妊婦健診を受ける

妊娠11週目には、妊婦健診を受けるようにしましょう。妊婦健診は、妊娠中の赤ちゃんの成長や妊婦さんの健康状態を確認します。

特に、妊娠初期の自然流産は、妊娠10週目までに多くみられます。ただ、妊娠11週目は、まだ胎盤が完成していないので油断はできません。妊娠初期の妊婦健診では、胎盤がきちんと作られているか確認してもらえます。

つわりをうまく乗り越える

妊娠11週目は、つわりを強く感じる時期です。つわりが辛い人は、食べられるときに少量ずつ食事を取るようにしましょう。つわり中は無理に栄養のある食品を食べようとするのではなく、自分が食べやすい物を選ぶのがおすすめです。

水分摂取もままならなかったり、体重が大きく減ったりしている場合は、治療が必要なこともあります。我慢しすぎずに、早めに医療機関を受診しましょう。

無理をしないようにする

妊娠11週目はまだ安定期に入っていないので、自分と赤ちゃんに配慮してゆっくり過ごすようにしましょう。特に、この時期はホルモンバランスにより、気分の変化を感じやすくなることがあります。

心身に負担のかかる行動は避けて、リラックスできる環境で過ごすようにしましょう。

セックスは体調に合わせて

妊娠中のセックスは、経過に問題がなければ特に控える必要はありません。ただ、妊娠11週目の妊婦さんの中には、つわりがひどかったり、性欲が湧かなかったりすることもあるでしょう。

セックスでペニスの挿入がなくても、抱きしめ合ったりして愛情を確かめ合うのもよいでしょう。セックスでなくても、一緒にお風呂に入ると良いスキンシップとなります。

まとめ

妊娠11週目は、妊娠初期の流産の割合が低くなる時期です。しかし、胎盤はまだ完成していないので、体に無理のないように過ごしましょう。

妊娠11週目の赤ちゃんは、体の器官ができ、顔の細かい部分が作られる時期です。この時期の妊婦さんは、つわりや腹痛、胸の張りなどのマイナートラブルを感じやすいかもしれません。

ホルモンバランスにより、疲れやすかったり、気分が落ち込みやすかったりする時期でもあるので、自分のペースに合わせて過ごすようにしましょう。

参考:
自分に合ったつわり軽減方法が、きっとある!

ABOUT ME

原明子
国立大学で看護学を学び資格を取得し、卒業後は都内の総合病院に勤務。 海外医療ボランティアの経験もあり。 現在は結婚・子育てのため、医療や健康分野を中心にライター・編集者として活動中。 学歴:2005年 国立大学看護学部卒業。取得資格:看護師、保健師。

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