「赤ちゃんはストローマグをいつから使えるの?」と多くのママやパパが気になっているのではないでしょうか。
この記事では、ストローマグの使い始めの時期、選び方、飲ませ方のコツ。赤ちゃんにストローマグを上手に使ってもらうためのポイントまで、幅広く解説します。
ストローマグを使えるようになると、育児の負担も減るので、とても便利です。
ストローマグに興味があるママやパパは、ぜひ参考にしてください。
なお、現在妊娠していて、お腹の中にいる赤ちゃんに先天的な疾患がないか不安に感じている人は、出生前診断を受けてみるのも選択肢の一つです。
出生前診断については、「出生前診断にはどんな種類があるの?」でチェックできます。
ストローマグとは何か?
ストローマグとは、赤ちゃんが直接コップから飲み物を飲むことを助けるための移行用品です。
ストローを通じて飲料を吸い上げることで、口腔の発達を促し、自立した飲酒能力を身につけさせるのを目的とされています。
ストローマグ使用を開始する推奨時期
ストローマグの使用を開始する推奨時期は、乳児が自ら座れるようになった時期、生後6ヵ月頃からです。
この時期になると、赤ちゃんは手で物をつかむ能力が向上しているため、ストローマグを持って自ら飲む練習を始めるのに適しているとされています。
ただし、発達スピードには個人差があるため、あくまでも目安と覚えておきましょう。生後5ヵ月目で飲めるようになる赤ちゃんもいれば、生後8ヵ月目で飲めるようになる赤ちゃんもいます。
1歳半までにはほとんどの赤ちゃんがストローマグを使えるようになるでしょう。
焦らずに、赤ちゃんの成長スピードに合わせましょう。
ストローマグとコップのどちらが先?
「ストローマグとコップのどちらを使うのが先?」と疑問に持っている人もいるでしょう。
コップを先に使えるようにしたほうが歯並びが整いやすいといわれています。逆に、ストローマグを使うと歯並びが悪くなる恐れがあるとされています。
ストローマグを使う前に、コップを使うようにすることをおすすめします。最初は、スプーンから水分を飲めるように練習しましょう。
コップを使って飲み物を飲むのも、生後6ヵ月頃が目安とされています。ただし、こちらも成長スピードによって個人差があるため、焦りすぎないようにしましょう。
なお、ストローマグは2歳頃までに卒業するといわれています。
乳幼児にストローマグを導入するメリット
ストローマグを導入することで、赤ちゃんは自立して飲むことの楽しさを体験できます。
また、ストローの使用は口腔筋肉の発達を促し、将来的には言葉の明瞭さにもいい影響を与えます。自ら飲むことで、飲料のコントロールや飲む速さを調節する能力も身につきます。
さらに、ストローマグはこぼすリスクが少ないため、車や電車でも水分補給がしやすくなるため、便利です。外出先でもスムーズに水分補給をさせられます。
ストローマグを使えるようになると、家族に赤ちゃんを預けやすくなるでしょう。
適切なストローマグの選び方
ストローマグを選ぶ際は、以下の点を確認しましょう。
- 赤ちゃんが握りやすい形状か
- どのくらいの飲み物が入るか
- 安全な素材で作られているか
- 洗いやすく、再組み立てが簡単か
- 細かい部品がないか
- 食洗機に対応しているか
- その他の安全性
おすすめの素材は、軽くて落としても割れないプラスチック製のストローマグです。
ストローマグの材質が食品安全基準に適合しているかも確認しましょう。BPA(ビスフェノールA)など有害な化学物質が含まれていないか、メーカーの指示や製品ラベルをよく読んで確認することが大切です。
加えて、ストローマグの耐熱性や耐衝撃性もチェックし、日常の使用に耐えうる品質のものを選んでください。
これらを満たしているストローマグなら、安心して使用し続けられます。
ストローマグを使用する前に確認すべきこと
ストローマグを赤ちゃんに使わせる前に、いくつか確認しておくべきことがあります。その中でも特に重要なのは、安全性のチェックと清潔に保つ方法です。
- 安全性をチェックする
- 清潔に保つ
- 飲み物は水か麦茶にする
それぞれ解説していきます。
安全性をチェックする
ストローマグを購入したら、まずは製品が赤ちゃんにとって安全であるか確認する必要があります。
そのために、赤ちゃんが誤って飲み込んでしまうような小さな部品や危険性のある部品がないかをチェックしましょう。
また、実際に飲み物を入れて、飲み物が漏れないか確認してみましょう。
清潔に保つ
ストローマグの清潔を保つことは、赤ちゃんの健康を守る上で非常に重要です。使用するたびに、ストローマグとストロー部分を丁寧に分解し洗いしましょう。
可能であれば、赤ちゃん用の安全な洗浄剤を使用して、手洗いまたは食洗機で洗ってください。特にストロー部分は、細菌が繁殖しやすいので、歯ブラシなどを使用して内部までしっかりと洗浄しましょう。
また、定期的にストローマグ全体を熱湯消毒することで、さらに衛生的に保てます。各部品をしっかり乾燥させてから保管し、カビや臭いの原因を防いでください。
飲み物は水か麦茶にする
飲み物は水か麦茶がおすすめです。
カフェインや糖質が入っている飲み物は赤ちゃんに負担をかける恐れがあるため、避けたほうがいいでしょう。
赤ちゃんにジュースをあげるのは、生後1歳以降にするのがいいとされています。
なお、ミルクもストローマグで飲めますが、ミルクは他の飲み物に比べて雑菌が繁殖しやすいため、できるだけ早めに飲むようにしましょう。
飲み方の練習方法
どのようにして赤ちゃんに飲み物の飲み方を教えるかは、ママやパパにとって大切な課題の一つです。特に、ストローを使用することは、赤ちゃんから幼児にかけての発達段階で重要なスキルとなります。
この章では、ストローを使った飲み方の練習方法について、基本的なステップから応用技術まで詳しく解説します。
- スパウトマグを使う
- ストローへの慣れさせる
- 実際に飲み物を飲ませてみる
- 赤ちゃんが自ら飲む機会を作る
- 練習の頻度と期間
ぜひ参考にしてください。
スパウトマグを使う
スパウトマグというストローではなく、哺乳瓶のように飲めるアイテムがおすすめです。
スパウトマグは哺乳瓶に近いため、赤ちゃんにとってはストローマグよりも飲み物を飲みやすいです。スパウトマグは傾けても吸っても飲み物を飲めるため、ストローの前段階としておすすめです。
ストローに慣れさせる
最初に、ストローと口の触れ方に慣れることが重要です。赤ちゃんにストローを口に近づけさせ、興味を持たせます。初めはストローから水を吸い上げることを意図しなくても大丈夫です。
ストローを口に含むことに慣れることが目的です。はじめは、口を閉じてしまったり、ストローを噛んだりすることがあります。ストローに慣れさせて吸ってくれるようにしましょう。
ストローを通じて液体が移動することを赤ちゃんが理解できるようになるまで、根気強く続けます。
ストローの先端に赤ちゃんが好きな飲み物を少しつけておくことも効果的です。
実際に飲み物を飲ませてみる
ストローマグを使って、赤ちゃんに実際に飲み物を飲ませてみましょう。少量から始め、徐々に量を増やしましょう。
また、飲む際にストローを垂直に持つよりも、少し角度をつけると飲みやすくなります。赤ちゃんが飲み方に苦労している場合は、ストローの長さを調整するか、ストローマグの種類を変えてみるのも一つの方法です。
また、ママやパパがストローマグを使って見せて「こうやって飲むんだよ」と教えてあげてもいいでしょう。赤ちゃんはママやパパのマネが好きなので、ストローマグの使い方を覚えてくれるでしょう。
楽しみながら練習を積み重ねることで、自然と赤ちゃんが自ら飲む技術を習得していきます。
なお、ストローマグで飲めない場合、赤ちゃん用の紙パックの飲み物でストローを使って飲むことを覚えさせましょう。
練習の頻度と期間
練習の頻度と期間に関しては、赤ちゃんによって大きく異なります。毎日短時間、規則正しく練習することが重要です。すんなりとストローで飲めるようになる赤ちゃんもいれば、時間がかかる赤ちゃんもいます。
一日に数回、食事の度にストローマグを使用するのがおすすめです。練習を重ねるうちに、赤ちゃんもストローを使うことに慣れるでしょう。ただし、ストレスや圧力をかけず、赤ちゃんが楽しんで学べる環境を整えることが大切です。
ストローマグの注意点
ストローマグは便利な飲み物ツールですが、使い方にはいくつかの注意点があります。
適切な使用方法を理解し、赤ちゃんの成長に合わせた対応を心がけることが、安全かつ効果的な飲み方の習得につながります。この章では、ストローマグ使用時の一般的な問題点とその対策について紹介します。
- 使用中は目を離さない
- ストローマグを使えようにサポートする
- 失敗しても怒らない
- 嫌がるときは練習をやめてみる
- 量を調整する
それぞれ順番にお伝えしていきます。
使用中は目を離さない
赤ちゃんがストローマグを使っている間は、目を離さないようにしましょう。
赤ちゃんが飲み物をこぼしたり、むせたりする恐れがあるからです。
慣れるまでは、赤ちゃんから目を離さないようにチェックしてあげましょう。
ストローマグを使えるように温かくサポートする
ストローマグを使えるまで温かくサポートしましょう。
赤ちゃんは新しい飲み物や飲み方に対して未熟です。赤ちゃんがストローマグに慣れるためには、まずは赤ちゃんの好きな飲み物を使用してみましょう。
ストローの長さを確認し、赤ちゃんの口に合う長さに調整するのが大切です。
また、ストローの太さも重要です。細すぎると吸いにくく、太すぎると飲み物が急に出てきてしまい、誤ってのどに詰まらせる原因になることもあります。ストローマグの傾け方にも注意し、最初はゆっくりと傾け、赤ちゃんが飲みやすい角度を見つけましょう。
どうしてもうまくいかない場合は、スパウトマグから練習し直してみましょう。
失敗しても怒らない
赤ちゃんがストローマグを使ってうまく飲み物を飲めなくても、こぼしても怒らないようにしましょう。
「どうしてできないの?」「なんでこぼしたの?」と怒ると、赤ちゃんが怯えてしまうかもしれません。ママやパパの感情は赤ちゃんにも伝わる恐れがあるので、「最初はうまくできなくても仕方ない」と気持ちに余裕を持っておくのが大切です。
「次、頑張ろうね」とやさしく声をかけてあげましょう。赤ちゃんはチャレンジをしていますので、根気よく成長を見守ってあげましょう。
嫌がるときは練習をやめてみる
赤ちゃんが嫌がるときは、練習をやめてみましょう。
赤ちゃんがイライラしているとストローマグの練習がうまくいきにくくなります。
赤ちゃんの機嫌がいいときに、再度チャレンジしてみるのがおすすめです。赤ちゃんの様子も確認しながら、練習をおこなっていきましょう。
量を調整する
ストローマグでの飲み物の量を調整することは、赤ちゃんが適量を飲むために重要です。最初は少量から始め、徐々に量を増やしていきましょう。また、一度に飲ませる量が多すぎると、飲みすぎてしまう恐れがあります。
食事と併用してストローマグを使用する場合は、飲食のバランスを考え、適切な量を提供することが大切です。
おしっこの量が減っていたり、熱が出ていたりする場合は、水分不足になっている恐れがあります。
1日あたり、水分量は体重の120~150mlを目安にするのがよいといわれています。体重が5kgなら600~750ml程度です。
ストローマグを正しく使いましょう
ストローマグの導入は、乳幼児の成長において重要なステップの一つです。生後6ヵ月頃から使い始め、選び方や使用前の安全性の確認、清潔な保持方法に注意を払うことが大切です。
ストローの使用に慣れさせるためには、飲み方の練習をしっかりと行うことが必要で、練習の頻度や期間も赤ちゃんに合わせて調整しましょう。
赤ちゃんがストローマグを上手に使えるようになるためには、時に忍耐が求められますが、このプロセスを通じて自立した飲み方を身に付けることができます。
うまく飲めないことやストローマグを嫌がる場合もありますが、量を調整することで改善する場合もあります。最後に、ストローマグの正しい使い方を心がけ、赤ちゃんの健やかな成長をサポートしましょう。
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