「生後6ヶ月の赤ちゃんはどのくらい成長しているの?」
と疑問に思っている人もいるでしょう。
生後6ヶ月になるといろいろな変化がおきます。
この記事では、生後6ヶ月の赤ちゃんの成長や発達の特徴について解説していきます。
ただし、赤ちゃんの成長スピードには個人差が大きいため、目安としてとらえてください。
生後6ヶ月の赤ちゃんがいるママやパパは、ぜひ参考にしてください。
なお、現在妊娠していて、お腹の中にいる赤ちゃんに先天的な疾患がないか不安に感じている人は、出生前診断を受けてみるのも選択肢の一つです。
出生前診断については、「出生前診断にはどんな種類があるの?」でチェックできます。
生後6ヶ月の赤ちゃんの発達の特徴
生後6ヶ月の赤ちゃんの発達の特徴は、主に次のとおりです。
- おすわりを始める
- 手や指が発達する
- 寝返りが上達する
- ずりばいをする
- 夜泣きをする
- 人見知りをする
それぞれ順番に解説していきます。
おすわりを始める
生後6ヶ月になると多くの赤ちゃんがおすわりを始めます。
最初は、床に手をつきながらおすわりをします。おすわりになると手を床につかずにおすわりができるようになり、両手でおもちゃで遊べるようになります。
おすわりを始めたばかりのときは、グラグラして倒れる恐れがあるため、マットの上など倒れても安全な場所でおこなうようにしましょう。また、赤ちゃんがおすわりをしているときは、パパやママが見守って目を離さないようにしましょう。
おすわりについては、以下の記事で詳しく解説しています。
手や指が発達する
手や指もどんどん発達して片手でおもちゃを持てるようになります。
また、好奇心が旺盛なため、目の前にあるものを手に取ったり、口でなめたりして感触を楽しみます。
寝返りが上達する
全身の筋肉が発達して寝返りが上達していきます。
寝返りを始めたばかりは左右の一方にしか寝返りをうてなかった赤ちゃんも、左右のどちらにもスムーズに寝返りをうてるようになります。
うつ伏せや仰向けの状態から自由に体を動かせるため、赤ちゃんによってはゴロゴロと寝返りを繰り返すかもしれません。
ずりばいをする
赤ちゃんによっては、下半身を床にくっつけたまま移動する「ずりばい」という行為を始めます。
「ずりばいはハイハイの前段階」とも言われています。赤ちゃんがずりばいをした場合、ホコリがまいやすくなるため、床は小まめに掃除して清潔にしておくのがポイントです。
ずりばいについては、以下の記事で詳しく解説しています。
生活リズムが安定する
生活リズムが安定して夜途中でおきずに朝まで眠る赤ちゃんも出てきます。
昼と夜の区別がつくようになるため、起床時間や就寝時間を固定させることをおすすめします。
遅くても20時には寝かせて、朝は8時には起きるようにしましょう。また、離乳食を食べる時間、お昼寝の時間やお散歩の時間も決めておくとよいでしょう。
朝日を浴びると生活リズムが整いやすくなります。
生活リズムを固定することで、ルーティンができて規則正しい赤ちゃんが夜に眠りやすく、朝は目覚めやすくなります。
夜泣きをする
生活リズムが整って夜にまとめて眠るようになりますが、夜泣きをする赤ちゃんもいます。
夜泣きの原因はわかっていませんが、健康な赤ちゃんでも夜泣きはします。
なお、規則正しい生活を送ると夜泣きの頻度を少なくできるとされています。水の音や雨音やホワイトノイズを聞くと、落ち着いて泣き止む場合もあります。
夜泣きをしている場合、赤ちゃんがパパやママにかまってほしがっている可能性があるため、抱っこしてあやしてあげましょう。
パパ・ママのどちらがあやすかを決めておくと、片方はまとまった睡眠時間を取りやすいため、事前に担当する日を決めておいておくのも方法のひとつです。
人見知りをする
人を見分ける能力や記憶力が発達するため、人の顔を判別できるようになります。
そのため、赤ちゃんによっては、初めて会った人に対して人見知りをします。
ただし、人見知りをしない赤ちゃんもいます。
生後6ヶ月の赤ちゃんの身長・体重
厚生労働省が平成22年に発表した「乳幼児身体発育調査」によると赤ちゃんの男女別の身長・体重は、以下のとおりです。
生後6ヶ月の赤ちゃんの身長・体重の目安 | ||
身長 | 体重 | |
女の子 | 61.7~70.4cm | 6.1~9.1kg |
男の子 | 63.6~72.1ccm | 6.4~9.6kg |
上でもお伝えしましたが、成長スピードには個人差があるため、あくまでも目安です。
生後すぐ~生後3ヶ月の赤ちゃんは、「1日20~30gくらい」のペースですくすくと育ちます。生後6ヶ月~生後12ヶ月の赤ちゃんは体重増加がゆるやかになり「1日10くらい」のペースになります。
生後6ヶ月の赤ちゃんの食事の変化
生後6ヶ月になると多くの赤ちゃんが離乳食を開始します。
離乳食を始めるタイミングのサインは、次のとおりです。
- 大人の食事に興味を示す
- スプーンを口にくわえても押し出さない
- よだれが多い
- 開いていた口を閉じられる
- 首が据わっている
- 支えがあると5秒以上おすわりができる
離乳食を食べたあとは、飲みたいだけ母乳やミルクを与えてあげましょう。離乳食のペースは赤ちゃんにできるだけ合わせましょう。赤ちゃんが泣いているのに、無理に食べさせるのは避けたほうが賢明です。
離乳食に慣れてきたら1日2食にしましょう。1食目と2食目の間は3~4時間あけましょう。また、就寝時間のことも考えて、2食目は遅くても19時間までには与えるのが賢明です。
離乳食の最初は食材だけで、慣れてきたらだし、醤油や味噌で味付けをしてあげましょう。生後6ヶ月の赤ちゃんは母胎からもらった鉄が不足しやすくなる時期です。鉄不足を補うために、赤身の肉や魚も細かくきざんで与えるようにしましょう。
なお、はちみつはボツリヌス菌によって幼児ボツリヌス症になる恐れがあるため、生後12ヶ月になるまでは与えないようにしましょう。
生後6ヶ月の赤ちゃんのお口の変化
成長スピードが速い赤ちゃんは生後4~5ヶ月で乳歯が生えますが、多くの赤ちゃんは生後6~9ヶ月で乳歯が生えてきます。上下で合わせて4本生えてきたら、歯磨きも始めましょう。
歯ブラシを赤ちゃんだけに持たせると、喉の奥を突く恐れがあるため、歯ブラシを持たせたときはママやパパが見守りましょう。
また、乳歯はやわらかく虫歯になりやすいため、磨き残しがないようにパパやママが磨いてあげるといいでしょう。赤ちゃんの歯茎はデリケートなため、やさしく磨いてあげましょう。
産後6ヶ月のママの状態とおすすめの過ごし方
産後6ヵ月になると、赤ちゃんが長時間眠ることも増え、睡眠時間を確保しやすくなります。
産後からずっと睡眠不足に悩まされていたママには嬉しい変化です。
また、離乳食の用意に慣れれば、授乳よりも負担を少なく感じるでしょう。
赤ちゃんをパパや家族に任せて、ジョギングやウォーキングなどの運動をしてもいいでしょう。また、ヨガやストレッチなら赤ちゃんを見守りながら家でもできます。
産後の運動不足の解消のために、無理のない範囲で運動するようにしましょう。体型を産前に戻したい場合は、ウェイトトレーニングをするのも選択肢のひとつです。
赤ちゃんはパパに任せて、一人でのんびり過ごす時間を作るとリフレッシュしやすくなるでしょう。
生後6ヶ月の赤ちゃんのお世話のポイント
生後6ヶ月の赤ちゃんのお世話のポイントは、以下のとおりです。
- パパやママが積極的に遊んであげる
- 新しいおもちゃを与える
- 6~7ヶ月診断を受ける
それぞれ解説していきます。
パパやママが積極的に遊んであげる
パパやママが赤ちゃんと一緒に遊んであげると、赤ちゃんの発達が進みやすくなります。
「いないいないばあ」をして遊んであげると赤ちゃんはご機嫌になりやすいです。
「なかなか赤ちゃんと遊ぶ時間が作れない」という場合は、できるだけ声をかけてあげるだけでも赤ちゃんの発育にはよい影響を与えるでしょう。
新しいおもちゃを与える
おすわりができるようになると、両手を使って遊べるようになります。
そのため、座った状態で遊ぶ知育玩具も遊びやすくなるでしょう。カラフルなおもちゃなら、視覚的にも赤ちゃんによい刺激を与えられます。
ただし、誤飲の恐れがあるため、4cm未満のパーツがない赤ちゃんようのおもちゃがおすすめです。
また、赤ちゃんはおもちゃを舐めやすいため、赤ちゃんが舐めても大丈夫な素材でできているものを選びましょう。
シンプルな構造のおもちゃなら、消毒をしやすいため、衛生的です。
6~7ヶ月診断を受ける
赤ちゃんの成長の状態を知るために、6~7ヶ月診断を受けましょう。おすわりできるか、人見知りをするかなど、いろいろな発達状況を確認してくれます。他にも、聴力検査や股関節の脱臼の有無など、病気やケガについても調べてもらえるため、受けておくと安心です。
さらに、医師や栄養士などの専門家に相談をすることも可能です。
6~7ヶ月診断は自治体にもよりますが、基本的に無料で受けられます。
なお、追加の検査や処方箋は費用がかかる場合もあります。地域の保健センターや市役所に問い合わせをしてみましょう。
生後6ヶ月の赤ちゃんの注意点
生後6ヶ月の赤ちゃんの注意点は、以下のとおりです。
- 無理におすわりをさせない
- 転落に注意する
- 誤飲に気をつける
- 離乳食の後に様子に気つける
- 人混みを避ける
順番に解説していきます。
無理におすわりをさせない
おすわりは個人差があるため、無理におすわりをさせると赤ちゃんの体に負担をかける恐れがあります。
「赤ちゃんが静かになるから、ベビーチェアーに座らせてもいいのでは?」と思うかもしれません。しかし、赤ちゃんがつらくて我慢しているだけかもしれません。
まずは床に座らせてみて、床に手をつかずにおすわりができるか確認しましょう。
転落に注意する
先述したとおり、生後6ヶ月の赤ちゃんは寝返りが上手になっています。
寝返りの頻度も増えているため、ベビーベッドの柵を立てておかないと転落の恐れがあります。
寝返りで動くため、大人用のベッドやソファーに赤ちゃんを寝かせるのは避けましょう。
誤飲に気をつける
生後6ヶ月の赤ちゃんはなんでも口でなめたり、くわえたりします。
そのため、電池や硬貨などの小さいものが赤ちゃんの手の届く範囲にないようにしましょう。おもちゃも細かいパーツが使われていないものを選ぶとより安全です。
万が一、赤ちゃんが誤飲をした場合、すぐに救急安心センター 「#7119」に電話しましょう。
ずりばいで赤ちゃんが移動するかもしれないため、ベビーサークルを使って、赤ちゃんに安全な環境を提供してもいいでしょう。
おすすめのベビーサークルは以下の記事で解説しています。
離乳食の後に様子に気つける
赤ちゃんによっては、離乳食で下痢やアレルギーをおこす恐れがあります。
離乳食を食べた後に様子がおかしい場合は、すぐに医師に相談しましょう。
人混みを避ける
赤ちゃんは免疫力が高い状態から通常の免疫に戻るため、風邪などの病気にかかりやすくなります。「生後6ヶ月~生後12ヶ月は免疫力が低い時期」とされています。安全のため、人混みを避けましょう。
赤ちゃんの風邪は家庭内感染が原因になる場合が多いです。赤ちゃんに風邪をうつさないように、パパやママも手洗いやうがいをおこないましょう。
なお、事前に家の近所のかかりつけの小児科を見つけておくと、相談しやすいです。赤ちゃんの様子がおかしい場合は、早めに小児科に相談しましょう。
まとめ:生後6ヶ月の赤ちゃんと楽しく過ごしましょう
生後6ヶ月の赤ちゃんの発達発育の特徴は、次のとおりです。
- おすわりを始める
- 手や指が発達する
- 寝返りが上達する
- ずりばいをする
- 夜泣きをする
- 人見知りをする
離乳食にも慣れてくるため、授乳の負担も徐々に減ってきます。
ただし、次の点には注意が必要です。
- 無理におすわりをさせない
- 転落に注意する
- 離乳食の後に様子に気つける
- 人混みを避ける
毎日すくすくと育つ生後6ヶ月の赤ちゃんのお世話は大変かもしれません。しかし、パパにも協力してもらって、楽しく過ごしましょう。
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