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子育てのコツ

生後4ヶ月の赤ちゃんの成長と発達は?お世話のポイントやママの状態を紹介

「生後4ヶ月の赤ちゃんは、どのくらい成長や発達をしているの?」

と生後4ヶ月の赤ちゃんが家庭にいる人なら、疑問を持つかもしれません。

そこでこの記事では、生後4ヶ月の赤ちゃんの成長や発達について解説していきます。

生後4ヶ月の赤ちゃんでも、成長スピードに個人差があるため、数値はあくまでも目安として見てください。

最後まで読めば、生後4ヶ月の赤ちゃんの成長や発達の目安がわかるでしょう。

ぜひ参考にしてください。

なお、現在妊娠していて、お腹の中にいる赤ちゃんに先天的な疾患がないか不安に感じている人は、出生前診断を受けてみるのも選択肢の一つです。

出生前診断については、「出生前診断にはどんな種類があるの?」でチェックできます。

生後4ヶ月の赤ちゃんの発達の特徴

生後4ヶ月の赤ちゃんの発達の特徴は、主に次のとおりです。

  • 首が据わる
  • 縦抱きができる
  • うつ伏せができるようになる
  • 昼夜の区別が出てくる
  • 喃語が活発になる
  • 周りに興味を持つ
  • 黄昏泣きや夜泣きが始まる

それぞれ順番に解説していきます。

首が据わる

生まれたばかりの赤ちゃんは、自分の頭の重さを支えられません。

しかし、首が据わると自分の首を支えられるようになります。首が据わると、首を動かせるようになるため、赤ちゃんの視野が広がります。そのため、赤ちゃんは新しい世界を感じられるでしょう。

首が据わっているかどうかは、3〜4ヶ月の検診で確認してもらえます。

縦抱きができる

首が据わると縦抱きができるようになります。

縦抱きができるとママやパパは両手を使いやすくなるため、快適です。

ただし、縦抱きをするのは、赤ちゃんの首が据わっているか確認してからにしましょう。首が据わっていない赤ちゃんを縦抱きすると、赤ちゃんに負担をかけるからです。

首据わりについては、以下の記事でより詳しく解説しています。

赤ちゃんの首が据わる時期はいつ?確認方法や覚えておきたい注意点を紹介生まれたばかりの赤ちゃんは、自分の頭の重さを支えることができず、不安定な状態です。 その後、筋肉が発達すると、赤ちゃんは支えがなく...

うつ伏せができるようになる

首が据わるとうつ伏せの状態でも過ごせるようになります。

ただし、首が据わっていない状態で、「生後4ヶ月経っているからうつ伏せでもいいだろう」と思うと、赤ちゃんが自分の頭を持ち上げられずに窒息する恐れがあります。

また、首が据わっていても、赤ちゃんが突然亡くなる「乳幼児突然死症候群(SIDS)」のリスクもあるため、うつ伏せになっているときは赤ちゃんから目を離さないようにしましょう。

マットは高反発のものを選ぶと赤ちゃんがうつ伏せになったときに、窒息するリスクを減らせます。

赤ちゃんによってはうつ伏せの状態から、下半身を床につけたまま移動する「ずりばい」という行動をとるようになるでしょう。

ずりばいについては、以下の記事でより詳しくまとめています。

ずりばいの練習は必要?いつから始める?何ヶ月が目安?前兆も解説ハイハイの前段階として、赤ちゃんがするずりばい。赤ちゃんがお腹を床にくっつけながら、床を這うように移動する動きです。 体を引きずる...

昼夜の区別が出てくる

生まれたばかりの赤ちゃんは昼夜の区別がありません。

しかし、生後4ヶ月になると昼夜の区別が出てきて、「朝や日中に起きて、夜に眠る」という生活リズムが出てきます。生活リズムが整うと、2〜3時間で起きていた赤ちゃんでも5〜6時間はまとめて眠るようになっていきます。

必要な睡眠時間は1日12〜16時間ほどで、お昼寝は1日あたり2〜3回になるでしょう。

そのため、パパやママもまとまった睡眠時間をとりやすくなります。

起床時間や入眠時間を固定して、生活リズムを作るようにしましょう。他にもお散歩の時間やお昼寝の時間も固定してルーティンにすると赤ちゃんは生活リズムを作りやすくなります。

喃語が活発になる

「あーあー」「うーうー」などの音を発する喃語(なんご)が活発になります。

聴覚も発達してくるため、「おはよう」「いい天気だね」とたくさん話しかけてあげると、赤ちゃんも積極的にコミュニケーションをとってくれるでしょう。

感情表現が豊かになり、赤ちゃんが笑う機会も増えてきます。

喃語は別名で「バブリング」とも言われています。

バブリングについて、詳しくは以下の記事を参考にしてください。

赤ちゃんのバブリング(喃語)とは?時期はいつ?役割や注意点を紹介「バブリングって何?」と疑問に思っている人もいるでしょう。 バブリングは、赤ちゃんが言葉を発する前の大切なステップです。この記事で...

周りに興味を持つ

首が据わり視野が広がることで、赤ちゃんは周りに興味を持ちます。身の回りのものを触ったり、つかんだりするようになります。

また、指先よりも舌や唇が敏感なため、物を口に当てたり、口に入れたりして調べるようになるでしょう。

天気がよく、日差しが強くない時間帯に赤ちゃんとお出かけするのもおすすめです。

日差し、風、音などは赤ちゃんにさまざまな刺激を与えてくれるでしょう。なお、日光に当たると体内でビタミンDが作られるため、「くる病」などの骨に異常が出る病気の予防が期待されています。

また、パパやママにとっても外出はいい気分転換になるでしょう。

黄昏泣きや夜泣きが始まる

赤ちゃんによっては、夕方になったら泣く「黄昏(たそがれ)泣き」、夜になったら泣く「夜泣き」が始まります。

どちらもなぜ起こるのか明確な原因はわかっていません。

黄昏泣きをしている赤ちゃんは、抱っこをしたり、外を歩いたり、できるだけリラックスさせてあげましょう。

夜泣きは生活リズムを整えることで、頻度が少なくなります。ルーティンを決めて規則正しい生活を送りましょう。夜泣きをするときは、ママやパパに甘えたい場合もあるため、抱きしめてあげましょう。

生後4ヶ月の赤ちゃんの身長・体重

厚生労働省が平成22年に発表した「乳幼児身体発育調査」によると、赤ちゃんの男女別の身長・体重は、以下のとおりです。

生後4ヶ月の赤ちゃんの身長・体重の目安
身長 体重
女の子 58.2~66.8cm 5.4~8.2kg
男の子 59.9~68.5cm 5.7~8.7kg

上でもお伝えしましたが、成長スピードには個人差があるため、あくまでも目安です。母子手帳に記載されている成長曲線の中に入っていれば問題ありません。

生後4ヶ月の赤ちゃんの食事の変化

生後4ヶ月からは、赤ちゃんが一度に母乳やミルクを飲める量が増えるため、授乳の間隔が長くなってきます。また、母乳やミルクを吸う力も強くなっているため、今までは30分かけて授乳していた赤ちゃんでも10分以内で飲み終わるようになっていくでしょう。

逆に、視覚や聴覚が発達したことにより、授乳中に他のことが気になってしまう「遊び飲み」をはじめる赤ちゃんもいます。

授乳回数は1日5〜6回程度、間隔は4〜5時間おきです。粉ミルクよりも母乳の方が消化されやすいため、母乳だけで育てている赤ちゃんの方が授乳回数が多くなりやすいです。

生後4ヶ月からは、唾液を出す唾液腺が発達するため、よだれの量が増えます。離乳食は生後5ヶ月からですが、赤ちゃんが食事に興味を持つようにパパやママが食事をする様子を見せてあげましょう。

生後5〜6ヶ月からは離乳食をあげましょう。ただし、最初は離乳食を嫌がるかもしれません。1さじずつ試していきましょう。

初めての離乳食としてお粥をあげるのがおすすめです。

最初は味付けをせず、離乳食に慣れてきたら、だし、塩、味噌、醤油などを加えていきましょう。なお、赤ちゃんはデリケートなため、離乳食を赤ちゃんにあげる場合は、手や容器をよく洗い、衛生面に気をつけましょう。

特にはちみつは、ボツリヌス菌によって幼児ボツリヌス症が起こるリスクがあります。そのため、はちみつは満1歳まで与えないようにします。

食品アレルギーの心配がある場合は、医師に相談しましょう。

生後4ヶ月の赤ちゃんのお口の変化

乳歯が生えてくるのは、個人差がありますが生後6ヶ月〜10ヶ月と言われています。

乳歯が上下で4本生えたら歯磨きを開始しましょう。

歯を磨くときは、歯ブラシを一人で持たせずに、ママやパパが見守りましょう。

歯ブラシは前歯2本分の大きさ、硬さは普通のものがおすすめです。

産後4ヶ月のママの状態とおすすめの過ごし方

赤ちゃんが生後4ヶ月なら、当然、ママは産後4ヶ月です。

出産直後は、赤ちゃんへのこまめな授乳や緊張感などで体力を使っていたでしょう。しかし、生後4ヶ月ごろになると睡眠リズムができあがってくるため、休みやすくなります。夜の11時に授乳して次は、朝の6時や7時に授乳するというように、ママも寝やすくなります。

睡眠時間を確保できるため、人によっては出産前の体調に戻ってくるでしょう。

体調に不安がなければ、運動を再開してもいいかもしれません。例えば、ジョギングやヨガなど有酸素運動をすると、ストレス解消になったり、気持ちが前向きになったりします。適度な運動をすれば出産前の体重にも戻りやすくなるため、無理のない範囲で運動をしてみましょう。

運動を続けていると徐々に元の体重に近づいていくでしょう。

悩みごとを一人で抱え込みすぎずに、パパや友人に話を聞いてもらうと気分転換になるため、おすすめです。

生後4ヶ月の赤ちゃんのお世話のポイント

生後4ヶ月の赤ちゃんの育児のポイントは、次のとおりです。

  • 赤ちゃんにあったおもちゃを選ぶ
  • 3〜4ヶ月健診を受ける
  • 赤ちゃんの目を見て話す

順番に解説していきます。

赤ちゃんに合ったおもちゃを選ぶ

生後4ヶ月の赤ちゃんに合ったおもちゃを選びましょう。

音が出たり、触覚を刺激したりする知育玩具なら、赤ちゃんに刺激を与えられます。赤ちゃんがケガをしないように、角が尖っておらず、柔らかいおもちゃがおすすめです。

赤ちゃんが噛んでも安心な素材でできているおもちゃを選ぶと安心です。

できれば、STマーク(玩具安全マーク)のついたおもちゃなら、日本の安全基準(誤飲をしないか、化学的に安全かなど)をクリアしているためより安全です。

3〜4ヶ月健診を受ける

3〜4ヶ月健診を活用しましょう。3〜4ヶ月健診では発育状況(首が据わっているか、うつ伏せができるかなど)や予防接種の状態を確認できたり、専門家に相談したりできます。

3〜4ヶ月健診は地方自治体がおこなっているため、住んでいる地域の市役所や保健所に確認してみるといいでしょう。

なお、薬の処方や追加の検査がない場合は、多くの自治体で無料で受けられます。

赤ちゃんの目を見て話す

赤ちゃんの視力が発達してきているため、目を見て話すようにするのが大切です。

目を合わせて話すことで、赤ちゃんもママやパパと認識しやすくなります。

生後4ヶ月の赤ちゃんの注意点

「生後4ヶ月の赤ちゃんの注意点には何があるの?」と疑問に思っている人もいるでしょう。

生後4ヶ月の赤ちゃんの注意点は、主に以下のとおりです。

  • 転落に注意する
  • 誤飲に注意する
  • よだれはこまめに拭き取る
  • 他の子と比べて焦らない

順番に解説していきます。

転落に注意する

生後4ヶ月になると赤ちゃんによっては、寝返りをうつようになります。

ベビーベッドから転落をしないように柵を使いましょう。「まだ寝返りをしないから、柵を使わなくても大丈夫」と思っていると、寝返りが始まった瞬間に赤ちゃんが転落をする恐れがあります。

また、大人のベッドやソファーで添い寝をすると赤ちゃんが転落するリスクがある上、大人の体が赤ちゃんに当たって窒息することもあります。

生後4ヶ月の赤ちゃんは添い寝を避けて柵を使ったベビーベッドで寝かせるのが安全です。添い寝は生後12ヶ月以降にするようにしましょう。

誤飲に注意する

上でも述べたように、4ヶ月の赤ちゃんは周りに関心を持ちます。

小さいものを手にとったり、口に入れたりします。

電池、タバコ、硬貨、小さいおもちゃなどの誤飲に気をつけましょう。あらかじめ、赤ちゃんの周りには小さいものを置かないようにします。

小さいものの目安はトイレットペーパーの芯(39mm)を参考にしましょう。トイレットペーパーの芯に通るくらいのものは赤ちゃんの口に入る恐れがあります。

ビニール袋やタオルで口を塞いでしまうかもしれません。赤ちゃんの行動範囲には、安全なおもちゃ以外はできるだけ置かないほうが安心です。

万が一、赤ちゃんが誤飲をした場合は、すぐに救急安心センター 「#7119」に電話しましょう。

よだれはこまめに拭き取る

上でもお伝えしたように、生後4ヶ月になると赤ちゃんはよだれの量が増えます。

しかし、赤ちゃんはよだれを飲み込めずに、口の周りによだれが垂れることがあります。

口の周りによだれが垂れたままにしておくと、炎症を起こすこともあるため、こまめに拭き取ることをおすすめします。

他の子と比べて焦らない

「うちの子は成長が遅い・早い」と心配する人もいるかもしれません。

しかし、成長スピードには個人差があります。焦らずに、赤ちゃんの成長を見守りましょう。

どうしても心配、または様子がおかしいという場合、小児科の医師に相談してみてください。

まとめ:生後4ヶ月の赤ちゃんの成長を見守りましょう

個人差はありますが、生後4ヶ月の赤ちゃんには次のような発達や発育が見られます。

  • 首が据わる
  • おんぶや縦抱きができる
  • うつ伏せができるようになる
  • 昼夜の区別が出てくる
  • 喃語が活発になる
  • 周りに興味を持つ
  • 黄昏泣きや夜泣きが始まる

また、生後4ヶ月の赤ちゃんの注意点は、主に以下のとおりです。

  • 転落に注意する
  • 誤飲に注意する
  • よだれはこまめに拭き取る
  • 他の子と比べて焦らない

特に赤ちゃんの成長スピードには個人差があるため、「他の子はできているのに、うちの子はまだできていない」と焦りすぎる必要はありません。ただし、赤ちゃんの様子がおかしい場合は小児科に相談してもいいでしょう。

すくすくと育つ赤ちゃんの成長を温かく見守ってあげましょう。

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