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子育てのコツ

沐浴のやり方とは?赤ちゃんのお風呂の準備方法や簡単な手順・注意点

「出産に向けて沐浴のやり方を知っておきたい」と考えているママやパパへ。

赤ちゃんを沐浴させるのを楽しみにしている人もいれば、「うまくできるか心配」「なんだか怖いな」と不安を感じている人もいるのではないでしょうか。

この記事では、沐浴のために用意するものや準備方法、簡単な沐浴の手順、注意点、沐浴後の赤ちゃんのケア方法などについて、ひと通りわかりやすくお伝えしていきます。

「新生児はなぜ大人と一緒に入浴できないの?」「沐浴の頻度はどれくらい?」といった、よくある質問にも答えていくので、初めての沐浴に備えて予習しておきたい人は、ぜひ参考にしてください。

沐浴のために用意するもの

沐浴は退院した日からすぐに始まるため、必要なものは妊娠中に準備しておきましょう。沐浴のために用意するものについては、下記のリストを参考にしてください。

【用意するものリスト】

  • ベビーバス
  • ベビーソープや沐浴剤
  • 体にかける大きめのガーゼ・沐浴布
  • 体や顔を洗うためのガーゼ
  • 洗面器(顔拭き用に使う)
  • 手桶(かけ湯に使う)
  • 湯温計
  • バスタオル
  • 着替え一式
  • おむつ
  • 綿棒
  • 保湿乳液やワセリン

ベビーバスの選び方

ベビーバスは、空気を入れて使う柔らかなエアータイプや、底に滑り止めのついた床置きタイプ、収納に便利な折りたたみタイプなど、さまざまな種類があるため、用途に合わせて使いやすいものを選びましょう。

ベビーバス卒業後にほかの用途でも使いまわせるよう、洗濯物のつけ置き洗いや足湯などにも使えるたらい、プラスチック製の衣装ケースなどで代用する人も少なくありません。

ただ、ベビーバスは赤ちゃんがずり落ちるのを防いでくれるストッパーなど、沐浴に特化した便利な機能があるため、沐浴に慣れていない人は専用のベビーバスを用意するのがおすすめです。

ベビーソープと沐浴剤はどちらを選べばいい?

脂漏性湿疹などを予防するために、赤ちゃんの皮脂やミルクの汚れをしっかり落としたい場合は、沐浴剤よりも洗浄力の高いベビーソープがおすすめです。

ただし、すすぎが足りずにベビーソープが肌に残っていると、かぶれてしまう心配があるので注意しましょう。

一方、沐浴剤はベビーソープほどの洗浄力はないものの、お湯に加えて沐浴させるだけで汚れが落ち、すすぎも必要ないので、より簡単・手軽に沐浴を行いたい人に最適です。

沐浴の準備方法・簡単な手順

ここからは、沐浴する際の具体的な準備方法や、簡単な手順を紹介していきます。

いきなり本番を迎えると慌ててしまうこともあるので、事前に沐浴の準備の仕方や手順を確認して、ある程度イメージを膨らませておきましょう。

沐浴の準備

まずは、用意したベビーバスの半分から3分の2ぐらいのところまでお湯を入れます。沐浴剤を使う場合は、このタイミングで入れておきましょう。

お湯の温度は、夏場は38℃ぐらい、冬場は40℃ぐらいが目安で、大人のお風呂より少しぬるいと感じるぐらいが適温です。

温度調節に慣れるまでは、湯温計を使うとよいでしょう。室温は、赤ちゃんが寒くならないよう20℃以上に設定します。

また、沐浴が終わったらすぐに体を拭いてお着替えできるよう、ベビーバスの近くにバスタオルと着替え一式、おむつ、ケア用品(保湿乳液や綿棒など)を準備しておいてください。

カバーオールや肌着は、重ねて両腕を通した状態で広げておき、その上におむつ、バスタオルの順でセットしておくと、湯上り後の流れがスムーズです。

一度沐浴を始めたら、途中で赤ちゃんを置いて足りない物を取りに行くのは難しいので、必ず沐浴を開始する前に、使うものはすべて手の届くところに置いておきましょう。

沐浴の手順

【1】服を脱がせてベビーバスに入れる

赤ちゃんの服を脱がせて、ベビーバスのお湯に足先から静かに入れていきます。

このとき、左手で赤ちゃんの首の後ろをしっかり支えて、右手でおしりを支えます。赤ちゃんのお腹の上に沐浴布をかけてあげると裸でも安心しやすく、落ち着いて沐浴できます。

【2】顔を洗う

お湯の入った洗面器にガーゼを浸し、軽く絞ってから自分の人差し指にふんわりと巻きつけます。

まずは赤ちゃんの目のまわりから。目やにを取り、目尻から目頭(外側から内側)に向かってやさしく拭きとりましょう。1回拭くごとにガーゼの面を変えるか、洗面器で軽くすすいでください。

そして、おでこからこめかみのあたりを通って鼻のわき、頬を通ってあごまで、3の字を描くように顔全体をまんべんなくなぞっていきます。耳の裏や耳介も汚れがたまりやすいので、忘れず丁寧に拭きましょう。

ベビーソープを使う場合は、泡が赤ちゃんの目や鼻、口の中に入らないよう注意しながら、やさしくなでるように洗い、お湯に浸して軽く絞ったガーゼで拭き取ります。

【3】頭を洗う

ベビーソープの泡を手に取り、手のひらで赤ちゃんの頭に大きな円を描くように洗います。

洗い終えたら、頭にやさしくお湯をかけてベビーソープを洗い流し、ガーゼで頭の水分を拭き取ってあげてください。

赤ちゃんの顔にお湯がかかりそうで怖い場合は、お湯に浸したガーゼを使って泡をよく流し、そのあと、よくすすいで絞ったガーゼで頭に残った水分を拭き取ってあげましょう。

【4】体の前面を洗う

手のひらを使い、首→両手→胸→お腹→足の順番で、体の前面をやさしくなでるように洗います。

なるべく沐浴布はかけたまま、洗うところだけペラっとずらして、洗い終えたらまた元の位置にかけなおしてあげましょう。

首や脇の下、足の付け根、手のひらなどは、くびれやシワの部分に汚れが溜まりやすいので、くびれやシワを伸ばしながら丁寧に洗ってください。

【5】体の背面を洗う

赤ちゃんの首の後ろを片手で支えながら、反対の手を赤ちゃんの脇の下に入れて、顔がお湯に浸からないよう気をつけながら、ゆっくりうつ伏せにします。

そして、手のひらを使って首の後ろ→背中→おしりの順番で、やさしくなでるように洗います。

赤ちゃんの体勢を変えるのが難しい場合は、無理せずそのままの体勢で大丈夫なので、赤ちゃんの背中側に手をまわして洗ってあげましょう。

【6】バスタオルで顔や体を拭く

赤ちゃんをベビーバスから出し、用意しておいたバスタオルの上に寝かせて、ポンポンと軽く押さえるようにして水気を拭きとります。

赤ちゃんの肌はとても薄くデリケートなので、ゴシゴシこすらないよう注意しましょう。

沐浴後のケア方法

赤ちゃんの肌はデリケートで乾燥しやすいため、「沐浴後はすぐに保湿」が鉄則です。

バスタオルで顔や体の水気を拭いたあとは、スキンシップを楽しみながら、保湿ローションやベビーオイル、ワセリンなどの保湿剤を全身に塗ってあげましょう。

へその緒は乾燥させて清潔に保つことが大切なので、よく水気を拭いてから、アルコール消毒液をつけた綿棒でやさしくポンポンと消毒してください。

また、耳の汚れが気になる場合は、耳の入口から見える範囲のみ綿棒でやさしくなでるようにしてキレイにしてあげましょう。耳の穴の奥まで掃除する必要はありません。

沐浴時のチェックポイント

沐浴をする際には、赤ちゃんの体をよく観察することが大切です。汚れているところだけでなく、キズや肌荒れなどの不調が現れていないかどうかも、しっかりとチェックしましょう。

具体的なチェックポイントは、主に次の8つです。

  1. 目やには出ていない?
  2. 耳の裏は汚れていない?
  3. 爪は伸びていない?
  4. 皮膚のくびれに汚れは溜まってない?
  5. おへその周りは汚れていない?
  6. オムツかぶれしていない?
  7. 肌荒れしているところはない?
  8. キズやアザができている箇所はない?

オムツかぶれやキズ・アザがなかなか治らない、目やにがたくさん出ているなど、心配ごとがあるときは、かかりつけの小児科医に相談してみましょう。

沐浴の注意点

赤ちゃんの沐浴を行う際の注意点は、主に次の4つです。

  1. 体調が万全でないときは沐浴を控える
  2. 授乳直後や空腹時の沐浴はなるべく避ける
  3. なるべく毎日決まった時間に沐浴する
  4. 長風呂はNG!沐浴は手早く行う

項目ごとに詳しく見ていきましょう。

体調が万全でないときは沐浴を控える

沐浴は赤ちゃんの体力を消耗させるため、なんとなく元気がないときや、母乳やミルクの飲みが悪いとき、発熱しているときなど、体調が万全でないときには控えてください。

沐浴できない日は、あたたかいお湯に浸して絞ったガーゼで、赤ちゃんの顔や体をやさしく拭いてキレイにしてあげましょう。

授乳直後や空腹時の沐浴はなるべく避ける

赤ちゃんの沐浴は、授乳直後や空腹時はなるべく避けて、授乳から30分ほど経ったタイミングで行うのがおすすめです。

母乳やミルクを飲んだ直後に沐浴すると、着替えのときやお湯に浸かったときに吐き戻してしまう可能性があります。

また、赤ちゃんはおなかが空くと機嫌が悪くなりやすく、沐浴の途中でグズりだしてしまうこともあるため、授乳して少し休んで落ち着いたタイミングに沐浴するのがベストです。

なるべく毎日決まった時間に沐浴する

赤ちゃんの生活リズムを整えるために、沐浴はなるべく毎日決まった時間帯に行うことが大切です。

沐浴の時間帯については、「赤ちゃんの機嫌が良い朝のうちに」「昼間の暖かい時間帯に」「夜、家族が仕事から帰ってきてから」など、さまざまな考え方があります。

沐浴する時間帯に正解・不正解はないので、それぞれの家庭の考え方や都合に合わせて時間帯を決めるようにしましょう。

長風呂はNG!沐浴は手早く行う

長風呂は体力を大幅に消耗するため、沐浴は手早く行うのが鉄則です。

赤ちゃんの負担にならないよう、服を脱がせてから着せるまでを約10~15分以内で済ませましょう。

赤ちゃんがお湯に浸かる時間は5分以内が目安です。

沐浴に関するよくある質問

ここからは、赤ちゃんの沐浴に関する以下のような、よくある質問に答えていきます。

  • 新生児はなぜ大人と一緒に入浴できないの?
  • 沐浴の頻度はどのくらい?
  • どこで沐浴させればいい?
  • 決まった時間に沐浴できないときはどうする?

それぞれの回答を順番に見ていきましょう。

新生児はなぜ大人と一緒に入浴できないの?

生まれて間もない赤ちゃんは抵抗力が弱く、へその緒の付け根などから感染症にかかってしまう可能性があるため、大人と共用のお風呂には入れません。

生後1カ月前後までは衛生面に配慮して、赤ちゃん専用のベビーバスなどで沐浴させましょう。

1カ月検診のときに、沐浴を終了してもよいか医師に確認してOKが出れば、大人と一緒のお風呂に入れるようになります。

沐浴の頻度はどのくらい?

生まれたばかりの赤ちゃんは新陳代謝が活発で、汗や皮脂が出やすいため、できれば1日1回は沐浴を行いましょう。

また、夏場は特にたくさん汗をかくので、汗疹を予防するため1日に何度かサッと沐浴させるのもよいでしょう。

どこで沐浴させればいい?

沐浴を行うのは、赤ちゃんが寒がらないよう20℃以上の室温を保つことができ、なおかつ赤ちゃんの表情がしっかり確認できる明るい場所がおすすめです。

バスルームの洗い場のほか、キッチンのシンクや洗面所、リビングなどで沐浴を行う人も少なくありません。

赤ちゃんがリラックスできて、ママやパパが沐浴させやすい場所を選びましょう。

決まった時間に沐浴できないときはどうする?

毎日決まった時間に沐浴するのが一番とはいえ、赤ちゃんの機嫌や授乳のタイミングによっては難しいこともありますよね。

そんなときは、沐浴の時間をずらしても大丈夫です。決まった時間に沐浴できなかったからといって、焦ったり落ち込んだりする必要はありません。

ママやパパ、赤ちゃんが落ち着いて沐浴できる時間に行ってください。

まとめ:沐浴で赤ちゃんを清潔に保ちましょう!

生まれたばかりの赤ちゃんを沐浴させるのは、最初は緊張することもありますが、しみじみと幸せを感じられる瞬間でもあります。

妊娠中から沐浴のやり方を頭に入れておき、必要なものを準備しておけば、産後に慌ててしまう心配もありません。ぜひ今回の内容を参考に、赤ちゃんの誕生に備えてくださいね。

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