2022.01.18
妊娠
妊娠が分かると、喜びと同時に戸惑いも感じますよね。
妊娠による心身の変化を感じる中で、妊娠中にやることややってはいけないことは実に多くあります。この記事では、妊娠中の注意点を妊娠の週数ごとに紹介していきます。
ぜひご覧ください。
まず、妊娠期間全体での注意点は主に次の3つです。
それぞれ解説します。
妊娠は病気ではありませんが、重い荷物を運ぶようなお腹に力を入れる動作は体に負担をかけます。
「自分は大丈夫」と思わずに、周囲の人の手を借りながら体に負担をかけないようにしましょう。特に気をつけるべき行動は次の3つです。
妊娠中は運動不足になりがちですが、過度な運動は控えましょう。マタニティヨガや散歩など、体の負担にならない程度の運動がおすすめです。
遠方への旅行も体に負担をかけます。妊娠中はいつ体に急な変化が起こるか分かりません。知らない土地で医療を受けるのは大変心細いものです。
里帰りが必要な人は、出産予定日から逆算し、余裕を持って帰省することが大切です。
また、運動不足になりすぎるのも、体重が急激に増加して体に負担をかけますし、出産にも影響が出ます。急激な体重の増減を避けましょう。
妊娠中は、お腹に力を入れにくくなったり、赤ちゃんに栄養を取られがちになったりする影響で、便秘や貧血になりやすくなります。
食物繊維の多い食品を摂ったり、レバーやほうれん草など血液の量を増やす食品を多く摂ったりするようにしましょう。どうしても解消されない場合は医師に相談すると薬を処方してもらえることがあります。
はじめての妊娠の場合、妊娠中の経過や出産、育児について大きな不安を抱えてしまうものです。
何か心配や不安がある方は、パートナーや家族、友人の先輩ママに相談してみましょう。専門的な相談をしたい人は、妊婦健診や母親学級で医師や助産師に聞いてみるとよいでしょう。
初めての妊娠の場合、妊娠初期に何をしたらよいか分からない人もいるかもしれません。妊娠による体調の変化がみられる時期ですが、次の6つのことを行いましょう。
順に解説します。
妊娠が判明したら、家族などごく近しい人に妊娠の報告をしましょう。
妊娠の報告は安定期を過ぎたら妊娠の報告をするのが一般的ですが、妊娠初期はつわりなどで体調を崩す可能性もあります。仕事への影響が出ないように、職場の上司には前もって報告しておくことをおすすめします。
次に、役所に妊娠届を提出しましょう。
妊娠届を提出すると母子手帳が交付されます。多くの自治体では妊婦健診の助成券も一緒に交付しているので妊婦健診の費用負担が軽減されるでしょう。
母子手帳は妊娠や出産の経過だけでなく、子どもの予防接種の記録もするので、思っている以上に長く使います。自分の好みに合った専用カバーを用意するのもよいでしょう。
母子手帳については以下の記事で詳しく解説しています。
妊娠が分かったら、妊婦健診に通い始めましょう。
妊婦健診は妊婦さんとお腹の赤ちゃんの健康状態を確認するためのものです。妊娠週数ごとに通う頻度が異なります。
薬を飲んでいる方は、医師に確認しておきましょう。
妊娠中に内服する薬の中には、赤ちゃんの成長や発達に影響を与えるものもあります。現代はドラッグストアで気軽に薬が購入できますが、自己判断で薬を飲まないことが大切です。
なんらかの症状で薬が必要な方は、妊娠している旨を伝えた上で、薬を処方してもらいましょう。必要に応じて、薬の処方を見直してくれることがあります。
何気なく口にしている食品の中にも、妊娠中に避けた方が良い食品があります。
避けるべき主な食品は、次のとおりです。
食中毒の恐れがあるので、生の食品をそのまま食べることは避けましょう。また、魚には水銀が含まれていることがあるため、1週間あたりの摂取量を意識することが大切です。
妊娠が分かったら、タバコや酒、コーヒーや栄養ドリンクに含まれるカフェインなど、嗜好品の摂取を控えましょう。
妊娠中の飲酒やタバコは、お腹の赤ちゃんの健康状態に影響を与えます。特に、タバコは受動喫煙の方が有害なので、パートナーの喫煙についても配慮が必要です。
また、妊娠中にカフェインを取り過ぎると、低体重出生児のリスクが高くなります。
タバコに含まれるニコチンは依存性が強いため、やる気があっても禁煙が上手くいかないこともあります。医療機関の禁煙外来では薬を使用しながら禁煙に取り組めるので、気になる方は相談してみましょう。
妊娠安定期に入る妊娠中期は、安産祈願などのイベントもあります。まだまだ体が動きやすい時期なので、早めに準備に取りかかりましょう。
妊娠中期にやることは、次の4つです。
それぞれ解説します。
多産でお産が軽い犬にあやかって、妊娠5か月目の戌の日に安産祈願をします。
お腹に腹帯を巻いて、お寺や神社へお参りをしましょう。体調が万全でない場合は、日にちにこだわりすぎずに参拝日を決めるとよいでしょう。
妊娠中期のうちに、一度歯科検診を受けるようにしましょう。
妊娠中はだ液の成分が変化するため、虫歯や歯周炎のリスクが高まります。また赤ちゃんが生まれると育児で忙しくなるため、虫歯を放置している人は早めに治療を受けておくことが大切です。
妊娠5か月頃になると、お腹の赤ちゃんの性別が分かります。妊婦健診で赤ちゃんの性別が分かったら、名前の候補をいくつか考えるとよいでしょう。
赤ちゃんの名前の決め方は、人気の名前をつけたり、画数をみたりする方法があります。
お腹の赤ちゃんの性別が分かると赤ちゃんの衣類もよりイメージしやすくなるので、この時期にお世話グッズを用意し始めましょう。
出産時まで赤ちゃんの性別がわからないほうがよい方は、ユニセックスな色のデザインの衣類を揃えておくとよいでしょう。
出産が近づいている妊娠後期は、出産後の生活を見据えた準備ができる時期です。
必要物品の中には、出産後に少しずつ購入することもできますが、最低限の用品は揃えておきましょう。
出産時には、赤ちゃんのお世話グッズだけでなくママに必要なものもあります。妊娠後期に必要な準備は次のとおりです。
順番に解説します。
妊娠後期に入ったら、いつでも入院できるように準備しておきましょう。
陣痛が始まってからや、おしるし、破水があってからではなかなか入院準備ができません。入院に必要なものをバッグにまとめて玄関に置いておくのがおすすめです。
入院準備とともに、退院後のママに必要な物もそろえておきましょう。
妊娠中はついつい赤ちゃんに必要なグッズに目を向けがちですが、出産後のママにも必要な用品があります。授乳服や骨盤ベルトなど、自分が必要と感じる用品を購入しておきましょう。
妊娠後期になると、お腹の膨らみが顕著になり妊婦さんらしい体型になります。妊娠の思い出を形に残したい方は、家族でマタニティフォトを撮影してもらうのもよいでしょう。
赤ちゃんが大きくなり物心がついたときに、妊娠していた時期のことについて話してあげるのも良いものです。
妊娠から出産までは、様々なやるべきことがあります。記事内で紹介した内容を参考にして、妊娠中にやるべきことをリストアップするのもよいでしょう。
【妊娠期間全体での注意点】
【妊娠初期(妊娠0週〜15週)】
【妊娠中期(妊娠16週〜27週)】
【妊娠後期(妊娠28週〜40週)】
妊娠中にはやることややってはいけないことがたくさんありますが、一つひとつ気をつけて行動していきましょう。
なお、DNA先端株式会社では提携先の医療機関と共に、おなかの赤ちゃんの新型出生前診断(NIPT)を行っています。高齢妊娠などで赤ちゃんの染色体異常のリスクに不安がある方は、お気軽にご相談ください。
参考:
妊娠中の過ごし方
ABOUT ME