子育てのコツ

タミータイムはいつから?効果的なやり方と赤ちゃんが嫌がるときの対処法

  • タミータイムって、いつから始めればいいの?
  • タミータイムのやり方がわからない…
  • うつぶせにすると、すぐ泣いてしまう…

タミータイム(うつぶせ遊び)が赤ちゃんの発達に良いと聞いても、正しい始め方や時期に迷う方は多いのではないでしょうか?自己流で進めた結果、赤ちゃんが嫌がったまま習慣にできないこともあります。

この記事では、タミータイムを始める時期や時間の目安、嫌がるときの対処法をまとめました。記事を読めば、赤ちゃんのペースに合わせて無理なく取り組めるようになります。

タミータイムは体調が安定すれば新生児期から始められます。焦らず、赤ちゃんの機嫌に合わせて少しずつ続けることが大切です。

タミータイムとは?赤ちゃんの発達を促すうつぶせ遊び

タミータイムとは、赤ちゃんが起きている間に、親が見守りながらうつぶせの姿勢で過ごす遊びです。うつぶせ寝とはまったく別のものです。眠っている赤ちゃんがうつぶせになると、鼻や口がふさがって窒息する危険があります。「遊ぶときはうつぶせ、眠るときは仰向け」と覚えておきましょう。

» 米国小児科学会「Sleep-Related Infant Deaths: Updated 2022 Recommendations for Reducing Infant Deaths in the Sleep Environment」(外部サイト)

タミータイムが必要な理由と得られる効果

タミータイムが必要なのは、赤ちゃんが仰向けで過ごす時間が長くなったためです。1990年代以降、乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクを下げる対策として、仰向けで寝かせる習慣が多くの国に広がりました。起きている間のうつぶせが短くなった分を、親が意識して補うのがタミータイムです。

» こども家庭庁「乳幼児突然死症候群(SIDS)について」(外部サイト)

うつぶせの姿勢では、赤ちゃんが自分の重い頭を持ち上げようとします。うつぶせによって、赤ちゃんには下記の変化が現れます。

  • 首や肩、腕の筋力が育つ
  • 後頭部が平らになりにくくなる
  • 感覚や視野が発達する

向き癖があり頭の形が気になる場合も、うつぶせで過ごす時間が増えると、赤ちゃんの後頭部にかかる圧力は減ります。ただし、頭の形の左右差が強く、日ごとに悪化するように見える場合は、自分で判断せずに小児科医に相談してください。

タミータイムはいつからいつまで?時間と回数の目安

タミータイムを始める時期や、1回の時間・回数には一定の目安があります。ただし「いつまで」という終了時期に決まった基準はなく、赤ちゃんの発達に応じて自然に移行していきます。目安を参考に、焦らず赤ちゃんのペースで取り組みましょう。

体調が安定すれば新生児期からスタート可能

タミータイムは正期産で健康な赤ちゃんなら退院した日から始められます。米国小児科学会は退院初日から1回3〜5分・1日2〜3回の短時間で始め、生後7週頃までに1日合計15〜30分へ少しずつ増やすことを勧めています。ただし早産児や逆流・持病など医療的な配慮が必要な場合は、始める前にかかりつけ医へ相談してください。
» 米国小児科学会「Back to Sleep, Tummy to Play」(外部サイト)

日本では「1か月健診を終えてから」「生後1〜2か月頃から」と案内する医療機関も少なくありません。国際指針と矛盾する基準ではなく、心配な保護者が健診で赤ちゃんの状態を確認してから安心して始められるようにする、という慎重な目安です。

まとめると、健康な正期産児なら退院後すぐの開始が推奨で、不安があれば1か月健診後からでも構いません。早く始めるほど赤ちゃんはうつぶせの姿勢に慣れやすく、後から強く嫌がりにくくなる点もメリットです。

1回の時間と無理のない回数の目安

1回の時間や回数に厳密な決まりはありません。最初は短い時間から始め、赤ちゃんの機嫌や体調に合わせて少しずつ増やしましょう。

時期の目安 1回の時間・頻度 1日の合計目安
生後0〜1か月頃 1回3〜5分程度から、1日2〜3回 6〜15分程度から始め、無理のない範囲で増やす
生後1〜2か月頃 1回3〜5分程度を、1日3〜6回に分ける 生後7週頃までに合計15〜30分を目指す
生後3〜4か月頃 1回10〜15分程度を、1日2〜3回に分ける 合計30分程度を目安にする

» 米国小児科学会「Back to Sleep, Tummy to Play」(外部サイト)

赤ちゃんが嫌がる場合は無理に続けず、10〜20秒ほどで仰向けに戻しても問題ありません。短い時間から始め、慣れてきたら少しずつ時間を延ばしましょう。

時間は一度にまとめず、おむつ替えの後などに短く取り入れると続けやすくなります。数値はあくまで目安とし、赤ちゃんの様子を優先してください。

「うつぶせは楽しい」と感じてもらうことが、タミータイムの習慣づけにつながります。目安にこだわりすぎず、短い時間から少しずつ増やすことがタミータイムを続けるコツです。

タミータイムを卒業するタイミング

タミータイムに決まった卒業日はありません。生後5〜6か月頃になると、赤ちゃんは自分で寝返りをするようになります。生後6〜9か月頃にかけてずりばいで移動し始め、はいはいを始める赤ちゃんが増えるのは生後7〜9か月頃です。

はいはいが安定すると、赤ちゃんは遊びの中で自然にうつぶせの姿勢をとります。体を十分に動かせるようになるため、親がタミータイムの時間をわざわざ設ける必要は少しずつ減っていきます。目安として1歳頃までは、起きている時間にうつぶせ遊びの機会を意識して取り入れましょう。

赤ちゃんが自分ではいはいやお座りを自由にできるようになれば、意図的なタミータイムは少しずつ手放して構いません。

月齢に合った楽しいタミータイムのやり方

タミータイムは苦しい訓練ではなく親子のふれあいの時間です。月齢や発達に合わせたやり方を選ぶと楽しく続けられます。ここでは、月齢に合ったタミータイムを行うための準備とやり方を紹介します。

準備するものと適した環境

タミータイムは平らで硬めの場所を選んで行いましょう。環境づくりで気をつけたい点は下記のとおりです。

  • 硬めの敷き布団やマット、畳などの上で行う
  • 親のベッドやソファ、座布団の上は避ける
  • 授乳(母乳・ミルク)の直後は30分〜1時間ほど空ける
  • おむつ替え後や、目覚めて機嫌が良いときに行う

やわらかい場所は赤ちゃんの顔が沈み、窒息の危険があります。食後すぐは吐き戻しやすいため、時間を空けましょう。硬く平らな場所と機嫌の良いタイミングを選ぶことが、安全なタミータイムの第一歩です。

【新生児期・床を嫌がる場合】親の胸や膝の上でのふれあい

新生児期や、床でのうつぶせを嫌がる赤ちゃんには、親の胸の上で行う方法が向いています。ソファやリクライニングチェアに、少し背もたれを倒して寄りかかるのが基本です。胸やお腹の上に、赤ちゃんを向かい合わせでうつぶせに乗せます。

親の体温や心音を直接感じられるため、赤ちゃんは安心しやすくなります。体が斜めになるので、頭を持ち上げる負担が少ないのも利点です。目を合わせて優しく話しかけると、愛着も育まれます。

親の胸の上は、赤ちゃんが安心してうつぶせに慣れるのにおすすめの方法です。必ず赤ちゃんが起きている状態で、見守りながら行ってください。そのまま眠ってしまったら、仰向けに寝かせましょう。眠っているときのうつぶせは、SIDSや窒息の危険があるため避けてください。

【床に慣れてきたら】マットの上でのうつぶせ遊び

胸や膝の上でのうつぶせに慣れ、体調が安定している赤ちゃんは、床やプレイマットにも進めます。まずは床でも10〜30秒程度の短い時間から試してみましょう。手順は下記のとおりです。

  1. 硬めのマットに赤ちゃんをうつぶせに寝かせる
  2. 両腕のひじを胸の前で曲げ、上半身を支えやすくする
  3. 親も目の前で寝そべり、同じ目線で優しく声をかける

頭を持ち上げにくそうなときは、丸めた小さなバスタオルを胸の下に入れます。上半身が少し高くなり、前を向きやすくなります。床でのタミータイムの練習は、支えやサポートを使いながら少しずつ進めると無理がありません。

赤ちゃんの興味を引く工夫

うつぶせの姿勢に飽きないように、下記のような視覚や聴覚を刺激する工夫を取り入れましょう。

  • 割れない安全な鏡を目の前に置く
  • 音の鳴るおもちゃを顔から20〜30センチに置く
  • 向き癖がある側と反対におもちゃを置く
  • 親やきょうだいが一緒に床で遊ぶ

赤ちゃんは人や自分の顔を見るのが好きです。鏡やおもちゃがあると、興味を持って頭を持ち上げ続けやすくなります。向き癖がある場合は、普段向かない側から声をかけて、自然に反対を向かせましょう。赤ちゃんが興味を持てる工夫があれば、機嫌よく過ごせる時間が延びます。

タミータイムを安全に行うための3つの注意点

タミータイムは発達に役立ちますが、やり方を誤ると事故につながります。安全のために守りたい下記の3つを紹介します。

  • 必ず親が目を離さずに見守る
  • 赤ちゃんの顔の周りに物を置かない
  • 眠ったらすぐに仰向けへ戻す

必ず親が目を離さずに見守る

タミータイム中は、赤ちゃんから絶対に目を離さないでください。首がまだ弱い赤ちゃんは、顔が下を向くと自分で上げられないことがあります。気道がふさがり、窒息する危険があるため注意が必要です。

周りのタオルやおもちゃが顔に被さる危険もあります。数秒の短い用事でも、その場を離れるときは、必ず赤ちゃんを仰向けに戻してから離れてください。赤ちゃんを一人にしないことが、タミータイムで最も大切なルールです。

赤ちゃんの顔の周りに物を置かない

タミータイムは、赤ちゃんの顔が埋まらない硬めで平らな場所で行いましょう。大人用のベッドや掛け布団、やわらかいクッション、ソファの上は、赤ちゃんの鼻や口がふさがる危険があるため避けてください。

赤ちゃんの顔の周りにはぬいぐるみやタオル、余分な布などを置かず、すっきりした空間を保つことが大切です。硬めの敷き布団やマットレスを使用し、呼吸を妨げる物がないか確認してから始めましょう。

眠ったらすぐに仰向けへ戻す

タミータイムは赤ちゃんが起きているときに、親が見守りながら行います。遊んでいる途中で眠ってしまった場合は、そのままうつぶせにせず、すぐに優しく仰向けへ戻して寝かせてください。

こども家庭庁によると、令和6(2024)年には55名の赤ちゃんがSIDSで亡くなり、乳児の死亡原因の第3位でした。うつぶせ寝は、SIDSの発症リスクを高めることがわかっています。
» こども家庭庁「乳幼児突然死症候群(SIDS)について」(外部サイト)

赤ちゃんが眠るときは仰向けにし、遊ぶときは見守りながらうつぶせにするようにしましょう。

赤ちゃんがタミータイムを嫌がる・泣くときの対処法

「うつぶせにすると、すぐ泣いて嫌がる」という悩みは多く聞かれます。「うちの子には向いていないのでは」と不安になるかもしれませんが、珍しいことではありません。赤ちゃんがタミータイムを嫌がる・泣くときは、下記を実施してみましょう。

  • すぐに仰向けに戻してあげる
  • 姿勢を変えて再チャレンジしてみる
  • 焦らず親子のスキンシップを最優先にする

すぐに仰向けに戻してあげる

赤ちゃんが泣いたら、無理をせず、すぐに仰向けに戻しましょう。泣く理由の多くは、頭を持ち上げる筋力がまだ十分に育っておらず、疲れてしまうことにあります。大人にとってのきつい筋力トレーニングのようなものです。タミータイムを無理に続けると、うつぶせの姿勢に嫌な印象を持ってしまうことがあります。

嫌がったら数十秒でも仰向けに戻し「頑張ったね」と声をかけて安心させてあげてください。泣いたらすぐ戻して褒めてあげることは、うつぶせを楽しい時間にするための大切なポイントです。

姿勢を変えて再チャレンジしてみる

床でのタミータイムを嫌がる場合は、親の胸の上でうつぶせになる方法から試しましょう。横向きの姿勢や抱っこも、体の向きを変える遊びとして取り入れられます。ただし、横向きや抱っこは床で行うタミータイムと同じ運動ではありません。

赤ちゃんが慣れてきたら、安全な床やマットで短時間のうつぶせ遊びを試してください。親の体の上は、赤ちゃんにとって負担が少ない場所です。床にこだわらず、赤ちゃんが楽な姿勢から慣らしていくとタミータイムを続けやすくなります。

焦らず親子のスキンシップを最優先にする

タミータイムは1日の中で細かく分けて積み重ねれば十分です。「1回で10分やらなきゃ」と意気込む必要はありません。最初は「おむつ替えのたびに30秒〜1分」を1日に数回繰り返すところから始めても大丈夫です。赤ちゃんの様子を見ながら、少しずつタミータイムを延ばしていきましょう。

すぐに長い時間ができなくても焦る必要はありませんが、こつこつ続けることが赤ちゃんの発達のサポートになります。親自身がプレッシャーを感じず、笑顔で関わることが大切です。

短い時間の積み重ねと、親子の笑顔を優先する姿勢が、タミータイムの長続きのポイントです。どんな姿勢でも毎回強く嫌がって数秒も続かない、生後3〜4か月を過ぎても頭を持ち上げる様子がないというときは、乳児健診や小児科で発達を相談すると安心です。

無理なくタミータイムを取り入れて成長を見守ろう

タミータイムは赤ちゃんの発達を支える時間ですが、安全な見守りと環境づくりが何よりの前提です。赤ちゃんが泣いてしまう日もあれば、機嫌よく頭を高く持ち上げてくれる日もあります。タミータイムが思うように進まず不安になるケースも少なくありません。成長のペースや得意・不得意は、赤ちゃん一人ひとり違います。

目安の時間や回数に縛られず、今日から「おむつ替えのたびに数十秒」など、できることから始めてみてください。赤ちゃんの「できた」という小さなサインを見つけながら、成長を温かく見守りましょう。

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