「お宮参りはいつ行く?」
「参拝先はどこ?」
「お宮参りではどんなことをするの?」
そんな疑問が頭に浮かんでいる新米ママ・パパも多いのではないでしょうか。
今回は、お宮参りの概要や参拝先、お宮参りに行くタイミング、お宮参りのマナー、当日の持ち物リストなど、詳しく紹介します。
また「お宮参りの初穂料はいくら?」「お宮参りで赤ちゃんを抱くのは誰?」といった、よくある質問にも答えていくので、あわせて参考にしてください。
なお、現在妊娠中で、お腹の赤ちゃんに先天的な疾患がないか不安を感じている人は、出生前診断を受けてみるのも一つの方法です。
出生前診断については「出生前診断にはどんな種類があるの?」で詳しく解説しています。
お宮参りとは
お宮参りとは、赤ちゃんが生まれた土地の守り神である産土神(うぶすながみ)に、赤ちゃんが無事に誕生したことを伝え、赤ちゃんの健やかな成長を祈るお祝いの行事です。
「お宮参り」のほかに「初宮参り(はつみやまいり)」や「初宮詣(はつみやもうで)」という呼び方をする場合もあります。
参拝先はどこ?
お宮参りは、赤ちゃんが生まれた土地、もしくは自宅から一番近い神社に参拝するというのが昔からのならわしです。
しかし、必ずしも生まれた土地や最寄りの神社に参拝しなければいけないという決まりはないため、思い入れのある神社やお寺に参拝しても問題ありません。
ただし、お宮参りで祝詞(のりと)をあげてもらいたい場合は、祈祷をおこなっている神社に参拝する必要があるので、事前に下調べをしておくと安心です。
お宮参りではどんなことをする?
お宮参り当日は神社やお寺を参拝し、希望する場合はご祈祷を受けるのが一般的です。
その後は、境内やフォトスタジオで記念撮影をしたり、レストランや料亭などで食事会をしたりする場合もあります。
赤ちゃん連れの外出では、想定外のことも起こりやすいので、時間にゆとりのあるスケジュールを組むようにしましょう。
また、生後1ヶ月前後の赤ちゃんは、まだ外出にも慣れていないので、予定を詰め込みすぎて負担にならないよう注意が必要です。
お宮参りはいつ行く?男の子と女の子では違う?
お宮参りの正式な時期は地域ごとの風習によっても異なりますが、男の子は生後31~32日目、女の子は生後32~33日目に行うのが通例とされています。
ただし、実際にはママと赤ちゃんの体調や一緒に参拝する家族の予定、天候などを考慮してお宮参りの時期を決めている家庭がほとんどです。
特に、お宮参りの時期が真夏や真冬になる場合、生まれたばかりの赤ちゃんを外出させてもいいものか迷う人も多いでしょう。
「昔からのしきたりだから絶対にこの日にお宮参りしなくては」と難しく考える必要はありません。それぞれの家庭の都合に合わせて、柔軟に日程を組むのがおすすめです。
お宮参りはいつまでに行くべき?
「お宮参りの日程は柔軟に決めていい」とはいえ、いつまでなら延ばしてもいいのか気になっている人も多いのではないでしょうか。
お宮参りの時期に明確な期限はないため、「いつでも大丈夫」というのが答えになりますが、伝統的なしきたりを重視する場合は、生後1ヶ月前後におこなうのがベストです。
また、兄弟・姉妹が七五三で参拝する予定がある場合は、そのとき一緒に赤ちゃんのお宮参りを済ませるのもいいでしょう。
ただし、赤ちゃんは日に日に成長していくため、「お宮参りらしい衣装を着せて写真を撮りたい」という場合は、遅くとも生後6ヶ月頃までにはお宮参りに行くのがおすすめです。
お宮参りと100日祝い(お食い初め)は一緒にしてもいい?
100日祝い(お食い初め)とは、無事に生後100日を迎えられたことを祝い、その赤ちゃんが一生食べ物に困らないようにと願う、生後100~120日頃までに行うお祝い事です。
産後間もなく訪れるお宮参りの時期は、頻回授乳や夜泣き対応などで寝不足が続き、なかなか体調が戻らないというママも少なくないでしょう。
そのため、生活リズムが少しずつ安定してくる生後100日頃に、お宮参りと100日祝いを一緒におこなうというケースも珍しくありません。
写真スタジオなどで記念撮影をする場合は、お宮参りと100日祝いの撮影を同日におこなえば撮影料が節約できるというメリットもあります。
ただし、お宮参りと100日祝いをまとめておこなうとなれば、そのぶん時間や体力も必要になるため、「どちらも本格的にじっくりやりたい」という場合は、それぞれ別日におこなうのがおすすめです。
お宮参りと六曜(ろくよう)の関係とは
お宮参りの日取りを決める際に「縁起がいい大安にするべき?」「仏滅はやめたほうがいい?」と考える人も少なくありません。
大安や仏滅とは、毎日の吉凶を占うための考え方である「六曜(ろくよう)」の1つで、縁起のいい順に並べると以下のようになります。
- 大安(たいあん)
- 友引(ともびき)
- 先勝(せんしょう・せんかち)
- 先負(せんぶ・さきまけ)
- 赤口(しゃっこう)
- 仏滅(ぶつめつ)
ここでは、六曜のそれぞれの意味について、詳しく見ていきましょう。
なお、一般的にお祝い事は「大安」や「友引」が良いとされていますが、六曜に対する考え方は人それぞれなので、「絶対にこの日でなければ」と神経質になる必要はありません。
大安(たいあん)
大安とは「大いに安し」という意味があり、1日を通して何をやっても吉とされる日です。
お祝い事をするのにぴったりの日で、お宮参りはもちろん、入籍や結婚式、披露宴、引っ越しなどにも最適だと言われています。
友引(ともびき)
友引は「友を引き寄せる」ことから、幸せのおすそ分けをするのに適した日とされ、六曜の中では大安の次に縁起が良く、お祝い事に適した日だと言われています。
ただし、朝は吉、昼は凶、夕方以降は吉と、時間帯によって吉凶が異なるため、友引にお宮参りに行く場合は昼頃を避けるといいでしょう。
先勝(せんしょう・せんかち)
先勝とは「先んずればすなわち勝つ」という意味で、午前中は吉、午後は凶とされています。
午前中に始めれば午後までかかっても問題ないとされているため、先勝にお宮参りをする際は、午前中にスタートするのがおすすめです。
先負(せんぶ・さきまけ)
先負には「先んずればすなわち負ける」という意味があり、午前中は凶、午後は吉とされています。
また、先負には「急いだり慌てたりせず平静を保つ日」という意味もあるため、ゆったりと余裕を持って午後からお宮参りに行くようにしましょう。
赤口(しゃっこう)
赤口は「赤い口の鬼が災いをもたらす凶日」のため、お祝い事には向かないと言われています。
ただし、鬼が休んでいる11~13時頃のみ吉とされているため、もし赤口にお宮参りをする場合は、お昼前後を狙っていくといいでしょう。
仏滅(ぶつめつ)
仏滅は「仏すら滅するほどの大凶日」であり、六曜の中ではもっとも縁起の良くない日とされています。
一般的に仏滅は「終日凶」とされていますが、仏滅の翌日は大安になるため「徐々に運気が上向いてくる=午後からは縁起が良い」という考え方もあるようです。
お宮参りの時期を簡単に計算する方法
母子手帳にも記載されているとおり、赤ちゃんの生後日数(日齢)を計算する場合は、赤ちゃんが生まれた当日を「0日」、その翌日を「1日」と数えます。
一方、お七夜やお宮参り、お食い初めなど、古くからあるお祝い事の時期を計算する場合は、赤ちゃんが生まれた当日を「1日」と数えるのが一般的です。
日数を計算するのが面倒だと感じる場合は、Web上で「お宮参り 計算」と検索すると、赤ちゃんの生年月日を入力するだけでお宮参りの時期がわかるサイトも出てくるので、利用してみるのもいいでしょう。
知っておきたいお宮参りのマナー
ここからは、以下のようなお宮参りの基本的なマナーについてお伝えしていきます。
- お宮参りに行く赤ちゃんの服装
- お宮参りに行く両親や祖父母の服装
- 参拝の作法
それぞれの項目を順番に見ていきましょう。
お宮参りに行く赤ちゃんの服装
お宮参りに行くときの赤ちゃんの服装は、白羽二重(しろはぶたえ)の上から祝着(のしめ)と呼ばれる着物を羽織るスタイルが正装です。
白羽二重(しろはぶたえ)とは、光沢のある白絹の生地で作られた内着(産着)を指しますが、白いカバーオールやツーウェイオールなど、着慣れたもので代用しても構いません。
また、祝着や白羽二重の代わりに、華やかなセレモニードレスを着てお宮参りする洋装スタイルも増えています。
お宮参りに行く両親や祖父母の服装
主役である赤ちゃん以外の参列者は、上品かつ落ち着いた服装が基本となります。
女性の場合は、落ち着いた色味のフォーマルなワンピースやセレモニースーツ、訪問着などを着ていくことが多く、男性の場合はスーツを着用するのが一般的です。
参拝の作法
お宮参りの方法は、大きく分けると2種類あります。
1つ目は、普通の参拝と同じように賽銭箱にお賽銭を入れて、二礼二拍手一礼の作法で拝礼する方法。2つ目は、初穂料(はつほりょう)を納めてご祈祷を受ける方法です。
必ずしもご祈祷を受けなければいけない決まりはないので、赤ちゃんや産後間もないママの体調に合わせて、参拝だけで済ませても問題ありません。
赤ちゃんが無事に生まれてきたことへの感謝を胸に、健やかな成長を祈りましょう。
また、ご祈祷を受けるときは予約が必要な場合もあるので、事前に参拝先に確認しておくと安心です。
お宮参りの持ち物リスト
お宮参りに何を持っていけばいいのか迷っている人は、下記の持ち物リストを参考にしてください。
授乳用品 | 【母乳の場合】
【ミルクの場合】
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おむつ替え用品 |
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お宮参り用の服 |
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予備の着替え |
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初穂料 | のし袋や白い封筒に入れるのが一般的 (のし袋に入れる場合、水引は紅白の蝶結び) |
その他 |
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お宮参りのよくある質問4つ
ここからはお宮参りに関する、よくある質問に答えていきます。
- お宮参りはしないとダメ?
- お宮参りの初穂料はいくら?
- お宮参りは誰が行く?
- お宮参りで赤ちゃんを抱くのは誰?
それぞれの回答をチェックして、疑問の解消に役立ててください。
お宮参りはしないとダメ?
お宮参りは絶対にやらなければいけないものではないため、「うちはやらなくてもいいや」という考えの人もいるでしょう。
ただ、子どもが病気やケガをしたときに「お宮参りをしなかったからかもしれない」と気にしてしまう可能性がある人は、後悔しないようお宮参りしておくことをおすすめします。
また、赤ちゃんのパパ・ママが「やらなくてもいい」と思っていても、おじいちゃん・おばあちゃんが行事を大切にするタイプの場合は、お宮参りをすべきかどうか、あらかじめ相談しておくと安心です。
お宮参りの初穂料はいくら?
一般的なお宮参りの初穂料は、赤ちゃん1人につき5,000円から1万円が相場です。
初穂料があらかじめ決められているケースもあれば、「金額はお気持ちで」と参拝者にゆだねられているケースもあります。
また、納める金額によって授与品が異なる場合もあるため、詳しくは神社の公式サイトなどで確認してください。
お宮参りは誰が行く?
古いしきたりでは、お宮参りに行くのは赤ちゃんと父親、父方の祖父母のみとされていました。
なぜかというと、昔は出血を伴う出産を穢れと考え、産後間もない母親は参拝を控えるべきとされていたからです。
しかし、現代では昔の風習にとらわれず、家族や親戚などを自由に呼んでお宮参りをするスタイルが増えてきました。
両家の家族が勢ぞろいでお宮参りに行くケースも珍しくありません。
お宮参りで赤ちゃんを抱くのは誰?
お宮参りで赤ちゃんを抱くのは「父方の祖母」というのが、古くからのしきたりです。
ただ、現代では「誰が赤ちゃんを抱いてもいい」と柔軟に考えている人も多いため、家族で話し合って、赤ちゃんを抱く人を決めるのもいいでしょう。
まとめ:お宮参りにいつ行くのか覚えておきましょう
お宮参りは、生後1ヶ月前後に参拝するのが昔からのならわしです。
しかし現代では、産後間もないママや赤ちゃんの体調、一緒に参拝する人の都合に合わせて、柔軟に日程を決めるケースも珍しくありません。
昔からの風習に縛られすぎず、家族で話し合って、無理のないスケジュールを組むことをおすすめします。
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