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子育てのコツ

赤ちゃんのウンナ母斑ができる原因は?あざは消えない?割合も解説

「赤ちゃんの後頭部に赤いあざがある」という経験をしたママやパパもいるのではないでしょうか。

赤ちゃんの柔らかな肌に現れるウンナ母斑(ぼはん)は、多くのママやパパにとって気になる存在でしょう。

心配の種となるこの皮膚の変化は、どのようにできるのでしょうか?そして、どのように対応すればいいのでしょうか?

この記事では、ウンナ母斑の基本的な特徴から、発生原因、見た目の特徴、他の皮膚病との識別ポイントまで詳しく解説します。

また、ウンナ母斑が消えるのがどうか、消えない場合の治療方法についてもお伝えします。

前提として、一見痛そう、かゆそうに見えるウンナ母斑ですが、危険な状態ではないため、まずは安心してください。

赤ちゃんのウンナ母斑についての理解を深め、適切な対応をするための手助けをしましょう。

なお、現在妊娠していて、お腹の中にいる赤ちゃんに先天的な疾患がないか不安に感じている人は、出生前診断を受けてみるのも選択肢の一つです。

出生前診断については、「出生前診断にはどんな種類があるの?」でチェックできます。

ウンナ母斑とは何か?

ウンナ母斑とは、新生児期に見られる赤あざの一種です。医学的には、「単純性血管腫」と呼ばれています。

通常、赤ちゃんの頭頂部、首の後ろに見られることが多いです。英語では、「Unna nevus」と言われています。

ウンナ母斑はその見た目から「コウノトリのくちばしの跡(stork bite)」とも呼ばれ、コウノトリが赤ちゃんを大切に運んだ証という話もあります。

ウンナ母斑は生まれつきできていることが多いです。

一般的には、赤ちゃんが成長するにつれて自然と消失していきます。しかし、3歳を過ぎてもウンナ母斑が残っている場合、大人になっても残る場合もあります。

ウンナ母斑には毒性はないため、放置しても問題はないと言われています。また、感染はしないため、他の赤ちゃんにうつる心配はありません。

また、ケガでもないので、痛みもありません。かゆみもないため、見た目は気になるかもしれませんが赤ちゃんにとっては無害です。

ウンナ母斑ができる原因

ウンナ母斑が何が原因でできるのかは、完全に解明されていません。遺伝の影響があると考えられているほか、細胞の突然変異が原因とも言われています。

ですが、すべてのケースに当てはまるわけではなく、個々の赤ちゃんによって異なります。詳しい原因は、今後の研究で明らかになるかもしれません。

ウンナ母斑は真皮の毛細血管の拡張と増加によってできるとされています。

ウンナ母斑の見た目と診断

ウンナ母斑はその特異な外見によって識別されることが多いです。以下のような特徴を持っています。

  • ウンナ母斑の色の変化
  • ウンナ母斑の形状と大きさ
  • ウンナ母斑が発生する部位

それぞれ解説していきます。なお、すべてを詳しく覚える必要はないため、参考程度に読むだけで問題ありません。

ウンナ母斑の色の変化

ウンナ母斑は通常、薄いピンク色、赤色、濃い紫色まで幅広い色調を示します。新生児期には明るい赤またはピンク色で目立つことが多いです。

なお、赤ちゃんが怒ったり、泣いたり、お風呂に入ったりすると血流がよくなり、赤みが増すこともあります。しかし、赤みが増すのは一時期で、しばらくすると体が冷えて元に戻るため、安心してください。

ウンナ母斑の半数は成長する過程で色が薄くなり、ほとんど目立たなくなります。しかし、人によっては大人になってもウンナ母斑が消えずに残る場合もあります。

色が濃いウンナ母斑は、成長しても色が残りやすいとされています。

ウンナ母斑の形状と大きさ

ウンナ母斑の形状は多様で、点状から不規則な形状が見られます。サイズも非常に小さいものから数センチメートルにわたるものまでさまざまです。

生後数ヶ月の間に最も幅広い範囲を示しやすく、成長と共に縮小する傾向があります。また、ウンナ母斑は通常、平らな表面を持っており、突出したり盛り上がったりすることはありません。

全体としては逆三角形の形になることが多いです。

ウンナ母斑が発生する部位

ウンナ母斑は主に顔の柔らかい部位、頭頂部や首の後ろに見られることが多いです。これらの部位は出生時に特に皮膚が敏感であり、新生児特有の色素沈着が起こりやすい箇所です。

ウンナ母斑は「コウノトリのくちばしの跡」とも表現されることがあります。髪によってウンナ母斑が目立たないこともあります。

なお、おでこや眉間に現れたあざは「サーモンパッチ(salmon patch)」と言います。サーモンパッチは色味がサーモン(鮭)に似ていることから名付けられたと言われています。

サーモンパッチはその見た目から「天使のキス(angel’s kiss)」と呼ばれています。サーモンパッチのほうがウンナ母斑よりも自然に早く消えやすいとされています。

サーモンパッチもウンナ母斑と同じく毒性がなく、痛みやかゆみもないため、放置しても心配はないとされています。

ウンナ母斑ができる赤ちゃんの割合

ウンナ母斑は新生児の約20%~30%に現れるとされています。特に後頭部や背中に多く、出生時から見られる場合が多いです。

5人か4人に1人はウンナ母斑が現れるため、珍しいものではありません。そのため、もしもウンナ母斑が赤ちゃんにあっても「どうしよう」と慌てなくてもいいでしょう。

なお、サーモンパッチも約20%~30%の割合で発生するとされています。

他の皮膚病との識別ポイント

「ウンナ母斑か他の皮膚病かわからない」と思っているママやパパもいるでしょう。

ウンナ母斑を他の皮膚病と区別するためのポイントはいくつか存在します。

ウンナ母斑は特に後頭部や頂部に現れるのが特徴的です。また、痛みやかゆみもなく、強く押すと一時的に消えます。

特徴を他の皮膚病、たとえばかぶれやアトピー性皮膚炎と比較するとわかりやすいでしょう。かゆみがあれば、かぶれやアトピー性皮膚炎の恐れがあります。

手で触ってみて表面がでこぼこしている場合は、いちご状血管腫の可能性があります。いちご状血管腫の場合、表面にブツブツの凹凸があります。

ウンナ母斑は放置しても大丈夫ですが、他の皮膚病だった場合、治療が必要になるため、早めに診断する必要があります。

「ウンナ母斑か他の皮膚病か判断ができない」という場合は、小児科や皮膚科の医師に相談するのが賢明です。

一度ウンナ母斑と診断されれば安心しやすいでしょう。心配なママやパパは小児科や皮膚科を受診してみるのも選択肢の一つです。

ウンナ母斑の知っておきたい管理方法

ウンナ母斑を持つ赤ちゃんのママやパパは、特有の管理方法を知っておくことで、赤ちゃんの日常生活の質を向上させられるでしょう。

  • 医療機関を受診するタイミング
  • ママやパパの心構え
  • 赤ちゃんの心理的サポート

それぞれ解説していきます。

医療機関を受診するタイミング

上でもお伝えしたように、ウンナ母斑は放置しても問題ありません。

しかし、ではなく他の皮膚症状の場合は医療機関を受診することが推奨されます。特に感染の兆候が見られるとき、たとえば患部が赤く腫れたり、痛みが伴う場合は速やかに小児科や皮膚科の医師の診察を受けたほうがいいでしょう。

「ウンナ母斑のようだけど、不安」と気になった場合、一度小児科や皮膚科の医師に相談してみましょう。

ママやパパの心構え

上でもお伝えしたとおり、ウンナ母斑は毒性も感染の心配もなく、痛みやかゆみもありません。

多くの場合は3歳までに消えるため、心配しすぎる必要はありません。

3歳までに消えなかった場合、半数は大人になっても残ることがあります。しかし、髪の毛で隠れることもあり、治療法もあるため、問題はないでしょう。

不安にならず、「成長したら消えるかも」とおおらかな気持ちで赤ちゃんを見守ってあげるのがいいでしょう。

ママやパパの気持ちは赤ちゃんに伝わるため、ストレスを感じていると赤ちゃんを不安にさせる恐れがあります。「ウンナ母斑はあっても大丈夫」とおおらかな気持ちで接してあげましょう。

ウンナ母斑を持つ赤ちゃんの心理的サポート

ウンナ母斑を持つ赤ちゃんは、将来成長したときにウンナ母斑が残っていると見た目によって心理的な影響を受けることがあります。

そのため、ママやパパや教育関係者は積極的な心理的サポートを提供することが重要です。赤ちゃんが自己肯定感を持てるよう、「気にしなくてもいいんだよ」と定期的にポジティブな声掛けをおこないましょう。

また、見た目に関する悩み事に対しては、オープンなコミュニケーションを心がけ、子供が感じていることを安心して話せる環境を整えましょう。

どうしてもウンナ母斑が気になる場合は、次の章で紹介する治療を検討してみるのもいいでしょう。

ウンナ母斑が消える可能性

ウンナ母斑は成長と共に色が薄くなることがあります。多くの場合、3歳くらいまでに薄くなるとされています。

ただし、完全に消えない場合もあります。3歳までに消えない場合、半数は大人になっても残るとされています。

髪の毛の成長によってウンナ母斑が隠れて目立たなくなることがありますが、肌の特徴として残ることもあります。なお、ウンナ母斑は圧迫すると一時的に消えます。

中には、「ウンナ母斑を消したい」と思う人もいるでしょう。安心してください。治療法はあります。

特にレーザー治療が効果を示しており、痛みはほとんどなく、1回あたりの治療はわずか数分で完了します。なお、レーザー治療は3ヶ月程度の時間を空けて、複数回おこないます。

ただし、髪で隠れている部分はレーザーが反応してしまうため、レーザー治療が難しいです。

また、レーザー治療をおこなっても、色素脱失や色素沈着を起こす恐れもあります。水ぶくれや火傷になることもあります。レーザーの照射後は保湿や紫外線対策をおこなって肌を保護するといいでしょう。

3歳未満の赤ちゃんには全身麻酔を使うこともありますが、全身麻酔は脳の成長に影響を与える恐れもあります。治療の必要性や適切な方法については、専門医と広範囲にわたって相談することが重要です。

なお、大人になってからでもレーザー治療は可能です。大人になってから、加齢や薬の影響で髪の毛がなくなることで、ウンナ母斑が見えるようになる場合もあります。

髪を短くしたり、結んだりした場合に、普段は隠れていたウンナ母斑が見えるケースもあります。

なお、レーザー治療は保険診療の場合もあるので、事前に保険が使えるか病院に確認しておくといいでしょう。治療費はウンナ母斑の大きさによって異なります。ウンナ母斑が大きいほど治療費も高くなります。

赤ちゃんのウンナ母斑について覚えておこう

ウンナ母斑は、赤ちゃん全体の20%~30%に見られる皮膚状態であり、多くの場合、時間とともに変化や消失が見られます。

その見た目から「コウノトリのくちばしの跡」とも言われています。毒性や感染の心配もなく、痛みやかゆみもないため、放置しても問題ないとされています。

ウンナ母斑に関して理解を深めることで、ママやパパとして適切な対応が可能となり、赤ちゃんの心理的な安定も支えられます。

ウンナ母斑か他の皮膚病か判断できない場合は、一度小児科や皮膚科の診療を受けると安心です。疑問があれば迷わず医療機関に相談し、赤ちゃんにとって快適な日常生活が送れるよう心掛けましょう。

大人になってからウンナ母斑が気になるようであれば、レーザーで消すことも可能です。しかし、ウンナ母斑は髪で隠れることも多いため、治療をするかどうかは成長してから判断してもいいでしょう。

ウンナ母斑に関して正しい知識を身につけて、自分の子供がウンナ母斑を持つことによる心の負担を減らし、健やかな成長をサポートしてあげましょう。

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