2023.11.09
妊娠
妊娠5週目は、生理の遅れやつわりがみられるため、妊娠の可能性に気づく人が多くなる時期です。もし本当に妊娠しているのであれば、自分や赤ちゃんの状態について気になる人も多いのではないでしょうか。
そこで、妊娠5週目の赤ちゃんやママの状態、過ごし方のポイントについて解説します。妊娠に心当たりがある人はぜひ参考にしてみてください。
妊娠5週目は生理の遅れに気づいて、妊娠の可能性について考える人が多い時期です。生理予定日から1週間経っていることも多く、市販の妊娠検査薬で妊娠の可能性を確認できます。
妊娠5週目はおなかの赤ちゃんは米粒くらいの大きさで、子宮もそれほど大きくなっていません。妊婦さんの見た目は大きく変わりませんが、赤ちゃんの体では重要な器官が作られています。
また、妊婦さんによっては妊娠にともなう症状がみられ、心身の不調を感じやすくなります。
妊娠5週目の赤ちゃんは、魚のような形をしており、胎芽と呼ばれます。この時期の赤ちゃんは米粒ほどの大きさですが、体の中では中枢神経や心臓のもとが作られています。
また、ママから赤ちゃんに必要な酸素や栄養を受け取るために、胎盤とへその緒も発達します。
エコー検査では、おなかの赤ちゃんの袋である胎嚢が確認できます。妊娠5週目のエコー検査では、心拍は聞こえませんが、胎芽の近くには、栄養を運ぶ卵黄嚢が確認できます。
妊娠5週目は、生理の遅れやつわりなどの症状により、妊娠の可能性に気づく人が増えてきます。この時期の子宮の大きさはレモン大くらいの大きさであるため、お腹が膨らんでいません。
妊娠5週目は体型の大きな変化はないものの、妊娠による症状がみられやすい時期です。女性は生理が来ると、体調が良くなる人が多いですが、妊娠していると、引き続き体調不良を感じることが多くなります。
これは、妊娠により女性ホルモンの分泌レベルが高く維持されるためです。また、人によっては、つわりなど妊娠特有の症状も現れるようになります。
妊娠5週目は、妊婦さんに以下のような症状がみられます。症状の現れ方には個人差があるため、妊娠5週目に症状がみられなくても、大きな心配はりません。
妊娠中のつわりは、妊婦さんの半数以上にみられる症状で、妊娠5~6週目に現れることが多くなります。つわりにより、胃にムカムカを感じる人もいれば、食事を吐いてしまう人もいます。
つわりがみられているときは、自分が食べやすい食品を少量ずつ摂取して乗り切りましょう。つわりにより嘔吐がみられる場合は、吐き気が落ち着いたら十分な水分補給をすることも大切です。
妊娠5週目に、少量の出血がみられることがあります。出血量が少ないと、おりものと混ざることでピンク色のおりものが排出されることもあります。また、血液が古くなって、茶色い出血がみられることもあります。
妊娠5週目の出血が少量なら心配いりませんが、大量の出血があったり、ダラダラと出血が続いたりするときは、すぐに産婦人科を受診しましょう。
妊娠5週目は、妊娠により女性ホルモンの分泌レベルが高くなるので、胸の張りが起こりやすくなります。胸が張ることで、痛みを感じることもあります。
妊娠でプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌レベルが維持されるので、疲れを感じやすくなることがあります。人によってはイライラしたり、気分の落ち込みを感じたりすることもあるかもしれません。
だるさなどを感じるときは、あまり無理をせずにゆっくり過ごすように努めましょう。
妊娠5週目は生理の遅れがみられ、妊娠に気づきやすい時期です。妊娠5週目は以下のように過ごしましょう。
妊娠5週目は生理予定日から1週間ほど経った時期なので、妊娠検査薬を使うことができます。妊娠検査薬は、尿の中に含まれるhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンを試薬にしています。
hCGは妊娠によって分泌量が増えるため、妊娠検査薬によって妊娠の可能性を知ることができます。1週間以上の生理の遅れがみられる場合は、市販の妊娠検査薬を使ってみるとよいでしょう。
市販の妊娠検査薬で陽性になったときは、産婦人科を受診しましょう。多くの場合、妊娠5週目になるとエコー検査で胎嚢が確認できます。
生理周期には個人差があるため、妊娠5週目に胎嚢が確認できないことがあります。妊娠5週目のエコー検査で胎嚢が確認できないときは、次回の妊婦健診まで待ちましょう。
妊娠5週目になったら、妊娠の経過を記録するのもおすすめです。妊娠5週目は妊娠に気づいて、早い人であれば産婦人科に通う人も多くなる時期です。この時期はエコー検査で胎嚢を確認できるので、検査の画像をもらう人も多いでしょう。
妊娠の経過日記をつけると、赤ちゃんが生まれて成長した後に思い出になります。また、毎日またはその週の症状を記録することで、妊娠生活中の健康管理にも役立ちます。
妊娠5週目の赤ちゃんは非常に小さいですが、体の中では重要な器官が作られている時期です。おなかの赤ちゃんがすこやかに育つために、以下のことに注意しましょう。
妊娠が分かったら、タバコとお酒はきっぱりやめるようにしましょう。妊婦さんがタバコを吸ったり、お酒を飲んだりすると、おなかの赤ちゃんの健康に影響を与えます。
タバコの煙に含まれるニコチンには血管が収縮させる作用があり、一酸化炭素には酸素濃度を下げる作用があります。妊娠中にタバコを吸うと、赤ちゃんに必要な酸素や栄養が届きにくくなり、赤ちゃんが小さく生まれたり、先天性の疾患を抱えて生まれたりするリスクが高くなります。
また、お酒に含まれるアルコールは、赤ちゃんのてんかんや知的障害、小児麻痺のリスクを上げます。少量のお酒であれば問題ないという意見もありますが、赤ちゃんの健康のために妊娠中は断酒をしましょう。
妊娠が分かったら、自己判断で薬を服用しないことが大切です。妊娠中に薬を飲むと、血液により薬の成分が赤ちゃんに届き、奇形のリスクを高めます。
特に、妊娠4~7週は、脳や心臓、手足など、赤ちゃんにとって重要な器官が作られている時期です。この期間は赤ちゃんが薬の影響を強く受けやすい時期なので、薬を飲むときは注意が必要です。
体調不良などで薬が必要であれば、かかりつけの産婦人科医に処方してもらいましょう。また、病気により薬を飲んでいる人は、かかりつけ医に妊娠に伝えて、内服の継続について相談することが大切です。
妊娠5週目は生理の遅れに気づき始める人も多く、妊娠に気づきやすい時期です。この時期は、市販の妊娠検査薬も使用できるので、妊娠に心当たりがある人は自分で調べてみましょう。
妊娠が判明したら、出産に向けて健康的な生活を送る必要があります。妊娠が分かったら、早めに産婦人科を受診してください。
参考:
妊娠中のお酒とタバコ
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