2023.06.12
妊娠
妊婦さんの中には自転車を乗ってもよいのか気になっている人もいるのではないでしょうか?妊娠中は安全を第一に考える人も多く、「周りの人に自転車を乗るのを止められた」という人もいるかもしれません。
この記事では、妊娠中の自転車との付き合い方のポイントや注意点について解説しています。自転車に乗ろうと考えている妊婦さんは、ぜひ参考にしてみてください。
妊娠中でも自転車に乗ることができます。妊婦さんの中には、周囲の人に自転車に乗らないようにアドバイスされたことのある人もいるかもしれません。妊娠は病気ではなく生理現象であるので、体調や経過に問題がなければ、普段の生活を劇的に変える必要はありません。
妊娠中は安静にしすぎるよりも、適度な運動を取り入れた方が、妊娠中の管理も良好に順調なお産につながります。実際に、妊婦さんの中には、ずっと家に閉じこもっているよりも、少し外に出た方が気分転換になる人もいるでしょう。
自転車はサドルに乗るので、歩行よりも体重がかかりにくいので、運動しやすいメリットがあります。ただ、妊娠中の自転車については、医師によっても意見が分かれることがあり、事故など万が一の事態を考慮して、「なるべくなら控えた方が良い」と指導する医師もいます。
自転車に乗ろうと考えている妊婦さんの中には、赤ちゃんに悪い影響を心配している人もいるかもしれません。ここでは、妊娠中の自転車に乗ることへの影響についてみていきます。
自転車の影響を考えるときに、気になる人が多いのが運転中の振動です。自転車で平らな道を普通の速度で走る程度であれば、子宮に大きな振動を与えることはありません。
日常生活の中で、子宮に直接振動を与える行動にはセックスもありますが、妊娠中も制限がないことからも分かります。
妊娠初期の流産を経験した女性の中には、自転車に乗ったことを後悔する方も少なからずいらっしゃいます。妊娠初期の流産の多くは染色体異常など赤ちゃん側の原因によるものです。
流産が起こると、妊婦さんの多くは自分を責めがちです。妊娠初期に「自転車に乗ってしまったから」など自分の行動を責めないようにしましょう。
妊娠でお腹が大きくなってから自転車に乗ると、破水について心配される方もいます。自転車に乗ることで、骨盤底筋群に負担をかけたり、破水をしたりということはありません。
とはいえ、妊娠後期は体のバランスを崩しやすいので、自転車に乗るのを避けた方がよいでしょう。
妊娠中の自転車は安全に乗れば、母子の健康に大きな影響を与えることはありません。しかしながら、妊婦さんが自転車に乗るときは、注意点がいくつかあります。
自転車に乗ったまま転んで、お腹を強く打つとお腹の赤ちゃんの健康に大きな影響が及ぶ可能性があります。特に、妊婦さんが自転車で転ぶと、普通に転ぶよりもお腹をかばいにくいものです。
また、妊娠中は体調や体格の変化が起こる時期です。貧血気味でふらついたり、大きくなったお腹で体のバランスが崩れたりすることがあるでしょう。体調が良くない日や妊娠後期に入ったら、無理をせず、自転車に乗るのを控えるのがおすすめです。
妊娠中の自転車で注意したいのが事故です。自転車のライダーは体がむき出しになっているので、事故に遭うと全身のケガにつながります。相手が急ブレーキをかけて、接触の衝撃がそれほど強くなくても、自転車ごと転倒するリスクもあるでしょう。
特に、妊娠中は疲れやすかったり、注意散漫になりやすかったりすることがあるので、普段よりも一層事故に気を付ける必要があります。
注意して自転車に乗っている妊婦さんがほとんどですが、ときどき転倒や事故に遭う方がいらっしゃいます。妊婦さんで自転車に乗ろうか迷っている人は、自転車に乗るリスクについても知った上で運転を判断することが大切です。
妊婦さんが自転車を使うときは、安全に注意を払って乗りましょう。妊娠中に自転車に乗る時のポイントには以下があります。
自転車に乗るときは、サドルを低めにして、両足が地面につく状態にします。古い自転車はブレーキがかかりにくくなっていることがあるので、お店で点検や修理してもらいましょう。自転車に乗るときは、動きやすい服装を着用するのもおすすめです。
自転車は天気の良い日に乗るようにし、風や雨がある日は乗らないようにしましょう。風が強いと前が良く見えないことがありますし、雨で地面が滑りやすくなります。
天気の良い日でも自転車に乗るときはスピードを出しすぎず、安全運転を心がけることが大切です。坂道や段差がある道は避けて、平坦な道を選ぶようにしましょう。体調が万全でない時は、自転車に乗るのを控えるようにしてください。
自転車移動で慣れている人の中には、傘差し運転をしたりする人もいるかもしれません。傘差し運転は片手でハンドルを操作するため、通常運転より転倒しやすくなります。
傘さし運転に限らず、妊娠中は普段よりも気をつけて自転車に乗る必要があります。自転車での移動時間が長くなりすぎないように気を付け、短時間になるように調整しましょう。
移動手段としても人気の自転車ですが、妊娠で乗れない場合の代替案を考えておくのもおすすめです。自転車以外の移動手段や代替の方法には以下のものがあります。
自転車で買い物に出かける場合は、自分で店舗へ行くのではなく、ネット通販を利用するのもおすすめです。自転車はカゴがついていますが袋を載せて走ると、バランスが崩れやすくなります。何より、重い荷物を持つとお腹に負担をかける恐れもあります。
日々の買い物は、ネット通販で食材や日用品を調達するとスムーズです。
自分で自転車が乗れない時は、パートナーや家族に送り迎えを頼みましょう。妊婦さんの中には、2人目を妊娠していて、小さい子どもの送り迎えが必要な人もいるかもしれません。
妊娠中に自転車の2人乗りは危ないですし、荷物も多くなりがちなので、避けるのが無難です。パートナーや家族に送迎を頼んだり、施設の送迎バスを利用したりしましょう。
体調が万全でなく自転車に乗るのが不安なときや、電車やバスなどの公共の交通機関を利用するのも手です。公共の交通機関からのアクセスが悪いときは、短距離のタクシーを利用するなどして、うまく工夫しましょう。
妊娠は病気ではないので、日常生活を大きく変更する必要はなく、自転車に乗ることができます。自転車は歩行よりも運動しやすく、気分転換を図ることができます。
ただし、妊娠により体調の変化があったり、妊娠後期でお腹が大きかったりする場合は、自転車に乗るのを避けた方がよいでしょう。妊婦の方で自転車に乗る場合は、普段以上に安全運転に気を付けるようにしてください。
参考:
妊娠中の生活について
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