2023.11.09

妊娠

妊娠9週目は赤ちゃんの大きさはどのくらい?ママの症状や過ごし方についても解説

妊娠9週目は赤ちゃんの大きさはどのくらい?ママの症状や過ごし方についても解説

これから妊娠9週目を迎える妊婦さんの中には、赤ちゃんの状態や自分の体調の変化について気になっている人も多いのではないでしょうか?妊婦さんの中には働いている人もおり、仕事との両立について気になっている人もいるでしょう。

そこで、妊娠9週目の赤ちゃんの様子やママの症状について解説します。働いている妊婦さんの過ごし方のポイントについても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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妊娠9週目とはどんな状態?

妊娠9週目は、妊娠3ヵ月の2週目の時期に当たります。この時期は妊娠初期が終わりに近づき、妊娠中期へ向かう時期です。ママのつわりがピークに向けて、症状を強く感じるようになります。

一方で、おなかの赤ちゃんは、胎芽から胎児と呼ばれるようになります。受精から1ヵ月ほどして、ようやくヒトの形をしての成長が始まる時期でもあります。

妊娠9週目になると、脳や心臓な器官の形成を終えて、消化器などの他の器官の形成が始まります。

妊娠9週目の赤ちゃんの状態―9週の壁について

妊娠9週目の赤ちゃんは、サクランボの実くらいの大きさです。赤ちゃんの

まぶたや鼻など顔の細部が作られるようになり、手足の形が作られるようになります。

妊婦健診の超音波検査(エコー)では、小さいながらも赤ちゃんの頭と胴体、手足が見えるようになります。頭に見える黒い空洞は脳です。また、赤ちゃんがへその緒でつながっている様子も確認しやすくなります。

この時期は、まだ赤ちゃんの胎盤の形成が終わっていないため、赤ちゃんは絨毛を介して、ママから酸素や栄養を受け取ります。

妊娠9週の壁について

妊娠9週までは赤ちゃんの遺伝子異常など、赤ちゃん側の理由で流産が多い時期です。妊婦健診のエコーで心拍を聞けた人も、妊娠9週頃に、赤ちゃんの心拍が聞こえなくなったというケースもあります。

そのため、医学的な呼び名ではないものの、妊娠9週目を「妊娠9週の壁」と呼ばれています。

近年になって、妊娠9週の壁が注目されるようになったので、医療技術の発達があります。現代医療では、市販の妊娠検査薬や経腟エコーにより、予定生理日の1週間後ほどに妊娠しているかどうか分かるようになりました。

そのため、一度、妊娠と診断されても、赤ちゃん側の理由で流産となることもあるため、9週目の壁という状態がみられるようになっています。

妊娠9週目のママの状態

妊娠9週目の子宮は、握りこぶし大の大きさになり、妊娠前よりも一回りほど大きくなっています。一方で、妊婦さんの見た目の変化はほぼありません。

双子を妊娠している人は、おなかのふっくらした感じが分かることもあります。人によっては、お腹を触ったときにふっくらした感触が分かるでしょう。

個人差がありますが、妊娠9週目にはいくつかの症状がみられることもあるので、みていきまましょう。

妊娠9週目のママにみられる症状

妊娠9週目には、つわりがひどくなったり、お腹の痛みを感じたりなどの症状を感じることがあります。この時期にみられる症状には個人差があり、つわりだけがひどい人もいれば、特に症状がみられない人もいます。

おりもの

妊娠初期である妊娠9週目は、女性ホルモンのバランスにより、おりものの一時的な増加がみられます。おりものの役割の中には、膣の自浄作用があり、病原菌の侵入や繁殖を防ぎ、赤ちゃんを感染症から守る働きがあります。

腹痛

妊娠9週目になると、おなかの痛みを感じることがあります。妊娠とともに子宮が少しずつ大きくなると、子宮の筋肉も引き伸ばされていくためです。個人差がありますが、チクチクとした痛みを感じたり、痛みではなくてもおなかに重さを感じたりすることがあります。

つわり

妊娠9週目はつわりのピークに向かっていく時期です。つわりの症状は個人差があり、症状がほとんどない人もいれば、症状がひどくなる人もいます。

つわりがひどくて食べられない場合は、水分摂取だけでも心がけましょう。吐き気や嘔吐が続くと、体が脱水傾向になるため注意が必要です。

胸が張る

妊娠中はバストのサイズアップがありますが、妊娠初期でも胸の張りがみられます。これは、女性ホルモンのバランスにより、乳腺が発達するためです。

妊娠9週目にバストの張りを感じる人は、適切なサイズのブラジャーを使うようにしましょう。

妊娠9週目の生活について

体調には個人差がみられる妊娠9週目。この時期の過ごし方は以下の通りです。

体調に合わせて過ごす

妊娠初期に特別な症状がみられない人もいれば、つわりで苦しむ人とさまざまです。妊娠9週目になり、急に体調不良を感じることもあるでしょう。妊娠中の症状の現れ方は個人差があるので、体調に合った過ごし方をしましょう。

いつもとは違う症状がみられたら受診する

妊娠9週目には少量の出血やだるさなどの妊娠初期の症状がみられやすい時期です。一方、流産などの妊娠の異常により、腹痛や出血がみられることもあります。

「おなかが強く痛む」「出血量が多い、または続く」など、普段とは違う症状がみられるときは、すぐにかかりつけの産婦人科を受診しましょう。

仕事をしているママの過ごし方のコツ

妊娠9週目を迎える妊婦さんの中には、働いている人も多くいます。ここでは、妊娠初期から中期にかけて、妊娠と体調を両立させるポイントについて解説しています。

仕事をしている妊婦さんは職場へ報告

妊娠の診断後に、パートナーや家族に報告する妊婦さんは多いですが、職場への報告は「安定期に入ってから」と考えている人もいるかもしれません。妊娠つわりなどの体調不良が強い人は、早めに職場の上司に報告するとよいでしょう。

妊娠生活と仕事の両立を図る

近年は、産休直前まで働き続ける妊婦さんも増えています。働いている妊婦さんは、妊娠生活と仕事のバランスを上手く取るようにしましょう。

妊娠により体調が優れない人は、法律により、医師の指示に基づいて仕事時間の短縮や休憩時間の見直しなど、必要な対応を取ってもらえます。

満員の電車やバスを避ける

満員の電車やバスは、おなかなど体を押されたり、立ちっぱなしになったりするなど、妊婦さんにとって負担がかかるものです。妊娠をしたら、満員になりやすい時間帯の電車やバスを避けるようにしましょう。

電車やバスで立つ機会が多い人は、バッグなどにマタニティマークをつけるのもよいでしょう。

まとめ

妊娠9週目は、おなかの赤ちゃんが胎児と呼ばれるようになり、人の形をして成長をスタートさせる時期です。赤ちゃんの体は、心臓や脳などの重要な器官の形成を終えて、他の器官や体の細部が作られるようになります。

また、妊婦さんの症状は個人差がありますが、人によっては腹痛を感じたり、つわりがひどくなったりすることもあります。仕事をしている妊婦さんは、早めに職場の上司に報告しましょう。

参考:
妊娠編

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ABOUT ME

原明子
国立大学で看護学を学び資格を取得し、卒業後は都内の総合病院に勤務。 海外医療ボランティアの経験もあり。 現在は結婚・子育てのため、医療や健康分野を中心にライター・編集者として活動中。 学歴:2005年 国立大学看護学部卒業。取得資格:看護師、保健師。

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