2023.10.14
妊娠
生理の遅れを確信して、妊娠に気づく人もぐんと増える妊娠7週目。妊娠7週目を迎える人の中には、自分の体の変化や赤ちゃんの様子について気になっている人も多いのではないでしょうか。
そこで、妊娠7週目にみられる妊婦さんの症状や赤ちゃんの成長や発達について解説します。妊娠初期や妊娠7週目に入る妊婦さんはぜひ参考にしてみてください。
妊娠7週目は、妊娠初期にあたる時期で、妊娠2ヵ月の最中になります。この時期は、生理の遅れに加えて、つわりが出ていることが多いので、妊婦さんが妊娠を自覚しやすい時期です。
また、妊娠の継続により、女性ホルモンの分泌も多くなるので、体がだるくなったり、熱っぽく感じたりすることがあります。妊娠7週目に妊娠を自覚していないと、風邪を引いたと感じる人もいるでしょう。
この時期は、おなかの赤ちゃんの重要な器官が発達する時期なので、今からおなかの赤ちゃんの健康を意識した生活を送ることが大切です。
妊娠7週目の赤ちゃんは胎芽と呼ばれる最後の週で、ヒトの形に向かう時期です。おなかの赤ちゃんの大きさは小豆ほどになります。
赤ちゃんの体は頭と胴体の二頭身のような姿で、小さなひれのような手足のもとがみられます。おなかの赤ちゃんは頭から成長するので、胴体に比べて頭が大きく見えます。また、この時期は目・鼻・口もおおよその形が作られ始めるようになります。
妊娠7週目になると、脳や脊髄、神経組織が発達し、心臓や消化器などの分化も起こります。さらに、のちに胎盤になる絨毛(じゅうもう)組織が形成され、へその緒の組織が発達します。
へその緒は、妊婦さんとおなかの赤ちゃんをつなぐ器官です。妊娠中はへその緒を介して、赤ちゃんは酸素や栄養を受け取ったり、排泄したりします。
妊娠前の子宮の大きさは鶏卵ほどですが、妊娠7週になると、子宮が一回り大きくなります。とはいえ、妊娠期間全体でみれば、子宮もそれほど大きくなく、おなかの赤ちゃんもまだまだ小さいので、外から見て妊娠が分かるほどではありません。
また、双子を妊娠している場合も、妊娠7週目からお腹が目立つということはありません。一方で、妊娠7週にお腹にガスや排泄物が滞っていると、お腹が張って見えることもあります。
妊娠7週目は妊娠による症状がみられる時期です。この時期にみられる主な症状には以下のものがあります。
妊婦さんの8割は、妊娠中に何らかのつわりの症状がみられます。妊娠7週目は、つわりがすでに現れているヒトが多いでしょう。
妊娠中のつわりは、食事のにおいが気になったり、吐き気で嘔吐してしまったりするイメージがありますが、つわりの症状は妊婦さんによって異なります。
妊娠悪阻は、妊娠中にみられる強い吐き気や嘔吐の症状をいいます。妊娠のつわりがひどくなり、急激な体重減少や脱水がみられると、妊娠悪阻と診断されます。
妊娠悪阻の治療は、外来で点滴による電解質や水分の補給を行います。症状により食事も取れない場合は、入院治療を受ける必要があります。
妊娠中の吐き気や嘔吐は多くの妊婦さんにみられますが、急激に体重が減ったり、水分摂取も難しかったりするときは、早めにかかりつけの産婦人科を受診しましょう。
妊娠7週目には、妊娠で女性ホルモンの分泌が増加するので、胸の張りがみられるようになります。妊婦さんによっては、胸の張りに痛みを感じたり、乳首が敏感になったりすることもあります。
妊娠7週目に胸や乳首に痛みを感じる人は、締め付けの強い下着の使用を控えるようにしましょう。
なお、妊娠中にみられる症状は個人差があるので、特定の症状がみられないから異常というわけではありません。
妊娠初期である妊娠7週目は、妊婦さんに大きな体の変化はみられますが、妊娠の症状に戸惑いを感じる時期でもあります。妊娠7週目は、以下のことをおこないましょう。
生理周期が不規則な人だと、妊娠で生理が止まっていることに気づかないことがあります。妊娠7週目は、生理が止まっている状態に加えて、つわりなどの妊娠の症状がみられているので、妊娠に気づきやすくなります。
妊娠の兆候がある人は、市販の妊娠検査薬を試すほか、産婦人科の医療機関を受診しましょう。
医療機関で妊娠が分かったときは、お住まいの自治体で妊娠届を提出します。自治体に妊娠届を出すと、母子手帳を受け取ることができます。
母子手帳は、妊産婦や乳幼児の健康や発育の状況を一貫して記録するものです。また、妊娠中の生活や育児に関する情報も記載されています。妊娠してから継続的に受ける妊婦健診の結果も、母子手帳に記録していきます。
妊娠期間中は母子手帳を持参する機会が多いので、専用のカバーをつけるのもおすすめです。
妊娠7週目は、つわりがみられてしばらく経ったくらいの時期です。つわりが治まる時期は妊婦さんによって異なりますが、多くの場合は、妊娠中期に治まることがほとんどです。
その一方で、妊娠8~10週になると、つわりのピークを迎える妊婦さんも多いので、妊娠7週目からつわり対策に取り組むようにしましょう。
つわりで食事量が少ないときは、ゼリーや果物などの食べやすい食品を摂取しましょう。妊娠7週目の赤ちゃんはまだ小さいので、エネルギー摂取について大きな心配をする必要はありません。
吐き気や嘔吐で食事を取らないと、体の水分が不足して脱水になるので注意が必要です。妊婦さんが食べやすい物を小分けにして食べながら、あせらずに過ごしましょう。
妊娠7週目は妊娠初期ですが、自分自身とおなかの赤ちゃんの健康に配慮した生活を始めることが大切です。妊娠中のお酒とタバコは、赤ちゃんの成長や発育に悪影響を与えるので、きっぱりやめましょう。
お酒やタバコをなかなか止められない人は、医療機関の治療を受けることもできます。
また、妊娠7週目は自己判断で薬を飲まないようにすることも大切です。赤ちゃんは小さいですが、体の重要な器官が作られており、薬の影響を受けやすくなります。
妊娠7週目になると、かかりつけの産婦人科医から、トキソプラズマ症ついて説明を受けることがあります。トキソプラズマは寄生虫の一種で、妊娠中に感染すると、お腹の赤ちゃんにも感染する危険があります。
トキソプラズマの感染経路は、加熱が不十分な肉の摂取や、ネコの糞との接触です。トキソプラズマ症を予防のために、肉は十分に加熱し、土をいじったときは必ず手を洗うようにしましょう。
妊婦さんのトキソプラズマの感染率は、妊娠週数が進むごとに高くなるので、妊娠初期である妊娠7週目から感染予防を心がけることが大切です。
妊娠7週目は、生理の遅れに加えて、妊娠の症状がみられるので、妊娠を確信しやすい時期です。この時期の赤ちゃんは小豆ほどの大きさまで成長しますが、妊婦さんのお腹は目立って見えません。
妊娠が分かったら産婦人科を受診して、継続的に自分と赤ちゃんの健康状態のチェックを受けましょう。
DNA先端医療では、妊娠6週からダウン症などの染色体異常がわかるNIPT検査ができる【W-NIPT】があります。
NIPTは一般的に10週からの検査ですので、どこよりも一番早くわかる検査になります。
お腹の中の赤ちゃんの健康を早く知りたい方は、お気軽にご相談くださいませ。
参考:
トキソプラズマと母子感染
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