出産準備品などでもよく目にする「哺乳びん」。子育てにはマストなベビーアイテムのようにも思えますよね。しかしいざ選ぶとなると、あまりにも種類が多すぎて、どのようにして選べばいいのか悩まれるママ・パパも多いようです。
この記事では、哺乳びん選びにお悩みのママ・パパのために、正しい選び方や2022年度のおすすめ哺乳びんについてお伝えします。
哺乳びんの購入をご検討中のママ・パパはぜひ参考にしてください。
哺乳びんの正しい選び方とは?
「哺乳びん」とひとことで言っても、驚くほど種類があります。ボトルや赤ちゃんが口でくわえる部分の「ニップル(ちくび)」にはさまざまな素材やサイズがあるからです。また使用用途や月齢などによっては、ミルクが入る容量や、持ち運びやすさ・使いやすさなども考えなければなりません。
哺乳びんの選び方にはさまざまな要素がありますが、ここでは以下の3つの項目に的を絞って紹介します。
- ボトル部分の素材
- ニップル(ちくび)の素材
- ニップル(ちくび)の穴の形状
それぞれを詳しく紹介していきます。
哺乳びんの正しい選び方「ボトル部分の素材」
哺乳びんのボトルの代表的な素材は、ガラス製やプラスチック製です。くわえて、シリコン製やトライタン製のボトルなども登場しています。どの素材のボトルがいいのかを知るために、それぞれのメリット・デメリットを紹介します。
メリット | デメリット | |
ガラス製 | ・傷がつきにくく、耐熱性に優れているので衛生管理が楽 ・液体が冷めやすいので調乳時間が短縮できる |
・重い ・落下させたりぶつけたりすると、割れやヒビなどの破損が生じる |
プラスチック製 | ・軽量で扱いやすい ・落下などの衝撃に強い |
・傷がつきやすくばい菌や汚れの付着に注意が必要 ・液体が冷めにくいため、調乳に時間がかかる |
シリコン製 | ・熱が加わっても有害な化学物質が発生しにくい ・軽くてやわらかいため扱いやすく携帯しやすい ・煮沸、電子レンジ、薬液消毒対応可能で衛生管理がしやすい |
・素材の性質上、ほこりが付着しやすい ・経年劣化や使い方によっては破れる可能性もある |
トライタン製 | ・軽くて弾力があり、破損の心配が少なく、携帯にも便利 ・煮沸、薬液消毒可能なため衛生管理がしやすい ・人体への悪影響をおよぼす化学成分が含まれていない |
・電子レンジでの使用に制限があるものもある ・熱で変形する性質があるため、調乳の際の温度管理に注意が必要 ・他の素材の商品と比較すると、選択肢や取り扱いが少なく入手しにくい |
哺乳びんの正しい選び方「ニップル(ちくび)の素材」
ミルクを飲む際に赤ちゃんが口に含むニップル(ちくび)の素材には、「天然ゴム」「シリコンゴム」「イソプレンゴム」があります。赤ちゃんが直接口に含むパーツのため、好みが分かれることもあるようです。メリット・デメリットを見ながら参考にしてみてください。
メリット | デメリット | |
天然ゴム | ・3種類中、もっともやわらかい ・おっぱいの感覚に似ているので乳頭混乱(※)が起こりにくい |
・天然ゴム特有の匂いがあるため、赤ちゃんがイヤがる可能性も |
シリコンゴム | ・耐久、耐熱に優れていて、弾力もあるので扱いやすい上に破損が少ない ・煮沸、薬液、高熱でのレンジ消毒が可能なため衛生管理がしやすい |
・素材の特性上固めなため、吸う力が弱い赤ちゃんには適さない ・傷が付きやすいため、ばい菌や汚れなどの付着に注意が必要 |
イソプレンゴム | ・やわらかくて弾力抜群で扱いやすい ・シリコンゴムなどと比較すると、赤ちゃんが咥えやすい |
・合成ゴム特有の匂いから赤ちゃんがイヤがる可能性も ・熱に弱いため、殺菌や消毒などの衛生管理に一手間かかる |
※哺乳びんのちくびに慣れてしまい、ママのおっぱいでの授乳をイヤがること
哺乳びんの正しい選び方「ニップル(ちくび)の穴の形状」
ニップル(ちくび)に開けられた穴の形状は「丸穴(Oタイプ)」「スリーカット(Y型)」「クロスカット(X型)」の3種類があります。ニップル(ちくび)の穴の形状をどれにするかは、赤ちゃんの月齢やミルクを飲む哺乳力・吸い方に応じて3つの中から選びます。
丸穴(Oタイプ) | 哺乳びんを傾けただけで自然とミルクがでてくるため、新生児や生後2〜3カ月などの吸う力が弱い時期の赤ちゃんに適している |
スリーカット(Y型) | Y字の切込みは、吸う力によってミルクの出てくる量が異なる。ある程度の哺乳力がついてきた、生後2〜3カ月以降の赤ちゃんに使用することが多い |
クロスカット(X型) | X字の切込みは穴が大きくなるため、しっかりと哺乳力が備わった頃からの使用が推奨される。スリーカット以上に吸うときの力加減で出てくる量が異なるため、吸う力が弱い赤ちゃんには適さない。 ミルクを吸う力やアゴの発達をサポートが可能。 |
哺乳びんのおすすめ5選
2022年版、おすすめの哺乳びん5選を紹介します。
- 母乳育児を心地よくアシスト|ピジョン「母乳実感 哺乳びん(耐熱ガラス製)」
- 病院・産院での使用率が高いからなじみやすい|ピジョン「 母乳実感 直付け 哺乳瓶」
- 軽くて扱いやすい|ビーンスターク「 哺乳びん 赤ちゃん思い 広口トライタンボトル 」
- 新生児期限定の使いやすさが魅力|コンビ「テテオ 授乳のお手本 病産院用 哺乳びんセット」
- 持ちやすさが魅力のスリムタイプ|NUK「プレミアムチョイススリムほ乳びん(ガラス製)」
いずれもおしゃれなデザインや使い勝手のよさから人気の哺乳びんばかりです。
お子さんの月齢や哺乳力、用途に応じて哺乳びんを選んでください。
※価格は、2022年10月時点のものです。
1.母乳育児を心地よくアシスト|ピジョン「母乳実感 哺乳びん(耐熱ガラス製)160ml」
引用元:ピジョン株式会社|母乳実感 哺乳びん(耐熱ガラス製)Bear 160ml
取扱店が多く入手の簡単さが魅力と評判のピジョン「母乳実感 哺乳びん」。
母乳をのむときの赤ちゃんの口の動きを、60年掛けて研究し尽くして開発された「母乳実感乳首」がついたモデルです。産院でも使用されていることが多いため、扱いやすさ抜群だと評判。160mlと240mlがあるので、新生児〜生後3ヵ月頃には160mlがおすすめです。
価格 | 2,420円(税込) |
対象月齢 | 0か月~ |
ボトルの形状 | ワイドネックボトル |
素材 | ボトル:ガラス / ニップル:シリコン |
容量 | 160ml |
ニップルのサイズ | SSサイズ |
2.病院・産院での使用率が高いからなじ馴染みやすい|ピジョン「 母乳実感 直付け 哺乳瓶 100ml」
引用元:Qulmia楽天市場店|ピジョン Pigeon 病産院用哺乳瓶 母乳実感(直付け式)キャップ+選べる直付け乳首セット ガラス製
病院・産院での使用率がダントツに高い、ピジョンの「母乳実感 直付け 哺乳びん」。一般的な哺乳びんと比較すると、とにかくパーツが少ないので洗いやすく、衛生管理が簡単です。ボトルの表面には10ml単位のメモリがあるので、新生児や哺乳力の弱い赤ちゃんに、少しだけ調乳したい場合などに微調整がしやすく便利。
価格 | 2,380円(税込) |
対象月齢 | 一般新生児 |
ボトルの形状 | スリム |
素材 | ボトル:ほうけい酸ガラス / ニップル:シリコンゴム |
容量 | 100ml |
ニップルのサイズ | SSS・SS・流量大から選択 |
3.軽くて扱いやすい|ビーンスターク「 哺乳びん 赤ちゃん思い 広口トライタンボトル 150ml」
引用元:ビーンスターク| 哺乳びん 赤ちゃん思い 広口トライタンボトル 150ml
小児歯科医との共同研究・開発により誕生したビーンスタークの「 哺乳びん 赤ちゃん思い 広口トライタンボトル」。
150mlと240mlがあり、新生児から使用するのであれば150mlがおすすめ。軽くて割れにくく、人体への影響が懸念されている化学成分(ビスフェノールA/ BPA)フリーなため、安心して毎日の授乳に使用できます。調乳のしやすさのみならず、持ち歩きやすさや飲ませやすさもママたちから高い評価を得ています。
価格 | 1,700円(税込) |
対象月齢 | 全月齢 |
ボトルの形状 | ワイドネックボトル |
素材 | ボトル:飽和ポリエステル樹脂 / ニップル:シリコンゴム |
容量 | 150ml |
ニップルのサイズ | 新生児~卒乳までサイズアップ不要 |
4.新生児期限定の使いやすさが魅力|コンビ「テテオ 授乳のお手本 病産院用 哺乳びんセット」
引用元:コンビ|テテオ 授乳のお手本 病産院用 哺乳びんセット
コンビ「テテオ 授乳のお手本」シリーズの「病産院用 哺乳びんセット」。少量しか飲めない・哺乳力が弱い新生児のお世話におすすめ。50m以下のメモリは10mlごとに表示されているので、調乳しやすく飲んだ量の確認もしやすいです。新生児期をすぎれば、同シリーズの「テテオ 授乳のお手本 LiCO 哺乳びん 240ml」なども扱いやすいのでおすすめです。
価格 | 1,430円(税込) |
対象月齢 | 0カ月~1カ月 |
ボトルの形状 | ワイドネックボトル |
素材 | ボトル::ほうけい酸ガラス/ ニップル::シリコンゴム |
容量 | 100ml |
ニップルのサイズ | 0カ月~1.5カ月頃まで |
5.持ちやすさが魅力のスリムタイプ|NUK「プレミアムチョイススリムほ乳びん(ガラス製)240ml」
引用元:NUKE|プレミアムチョイススリムほ乳びん(ガラス製)240ml
ドイツではトップクラスの哺乳びん・おしゃぶりブランド NUK(ヌーク)の「プレミアムチョイススリムほ乳びん(ガラス製)240ml」。
小さな手でも握りやすく扱いやすいスリムタイプの形状が魅力。母乳とミルクの混合育児についてとことん考えられていて、「限りなくおっぱいに近い哺乳びん」と言われています。「哺乳瓶拒否」で悩むママにはぜひチェックしていただきたい商品です。軽くて割れにくいポリプロピレン製のため、軽量で破損の心配が少ない点も魅力。
価格 | 1,650円(税込) |
対象月齢 | 0カ月~ |
ボトルの形状 | ワイドネックボトル |
素材 | ボトル:ポリプロピレン / ニップル::シリコンゴム |
容量 | 250 ml |
ニップルのサイズ | 0〜6カ月用M(ミルク用)のニップルが付属 |
おすすめの哺乳びんのよくある質問
おすすめ哺乳びんに関するよくある質問を紹介します。
- 哺乳びんの容量・サイズ選びのポイント
- 哺乳びんは何本ぐらい用意するか
- 哺乳びんやニップルの買い替えのタイミング
それぞれ解説していきます。
哺乳びんの容量・サイズ選びのポイント
混合育児・完全ミルクを問わず、最初から大きなサイズのものではなく、160ml程度までの容量が少ないものを用意するといいでしょう。
ミルクでも母乳と同様に少量を複数回与えるほうが、赤ちゃんへの負担が軽減され、吐き戻しや飲ませすぎも防げます。ママと赤ちゃんの授乳に対するリズムが整うまでは、少量ボトルを使用するといいでしょう。
哺乳びんは何本ぐらい用意するか
出産準備で哺乳びんを用意する場合、新生児用の哺乳びんを1本は用意しておきたいところです。
母乳とミルクの混合スタイルや完全ミルクスタイルを希望している場合は、洗い替えに2本以上あると重宝するでしょう。完全母乳を希望されている場合でも、万が一のために1本は用意しておくと安心です。
哺乳びんやニップルの買い替えのタイミング
未開封の場合は期限がパッケージに記載されていますのでそちらを確認してください。
開封後の哺乳びんやニップルなどは、材質や使い方によって耐久性などが異なります。数年は品質が維持されるようですから、破損などが起こらない限り数年は買い換えなくても大丈夫でしょう。
試用期間が短くても、亀裂や破損などが起こると、赤ちゃんにもお世話するママも危ないので、早めに新しいものに交換してください。
まとめ:哺乳びんは用途や月齢などに応じて使い分けよう
素材や形状・容量などの違いから、哺乳びんの種類は驚くほどたくさんあります。そのため哺乳びんを選ぶ際に苦労するママ・パパは多いようです。ましてや出産前に準備するとなると、なおのこと悩んでしまうかもしれません。
出産前に準備するのであれば、ママが産後にどのようなスタイルの授乳をしたいかを考えてみてください。希望に沿った哺乳びん選びをすれば、自ずと候補は絞られていくはずです。
赤ちゃんが産まれてみないと、授乳量や哺乳力などはわかりません。そのため焦らず、でも万が一に備え、まずは1本用意してみてはいかがでしょう。産後様子を見ながら増やしていっても遅くはありませんよ。
紹介した商品や情報をぜひ参考にしてみてくださいね。