前駆陣痛とは?症状・本陣痛との見分け方を解説 | DNA先端医療

前駆陣痛とは?症状・本陣痛との見分け方を解説

更新日:2026.03.27

出産

「お腹が張って痛いけれど、これは前駆陣痛?それとも本陣痛?」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。

前駆陣痛は、症状や痛みの感じ方に個人差が大きく、本陣痛との見分け方がわからず戸惑いやすいものです。

そこでこの記事では、前駆陣痛の症状・本陣痛との違いと見分け方・過ごし方・病院に行く目安について解説します。出産を控えている方はぜひ参考にしてください。

前駆陣痛(ぜんくじんつう)とは

前駆陣痛とは、本陣痛が始まる前にみられる不規則なお腹の張りや痛みのことです。主な特徴は下記のとおりです。

  • 痛みの間隔や持続時間が不規則
  • 安静にすると痛みが和らぐことが多い
  • 痛みがどんどん強くなることはない

「ブラクストン・ヒックス収縮」や「偽陣痛」とも呼ばれ、出産に向けて子宮が準備を整えている状態です。それぞれ詳しく説明します。

前駆陣痛はいつから起こるか

前駆陣痛は、臨月(妊娠36〜40週ごろ)から感じる方が多いです。

ただし、早い場合は妊娠28週ごろから感じることもあり、出産直前まで感じない方もいます。開始時期には個人差が大きいのが特徴です。

妊娠36週未満で頻繁にお腹の張りを感じる場合は、切迫早産の恐れもあるため、早めにかかりつけの産院へ相談しましょう。

前駆陣痛はどれくらい続くか

前駆陣痛の持続時間には個人差があります。

数秒〜数分で治まる方もいれば、数時間・数日間にわたって繰り返す方もいます。夜中に痛みが強くなり朝には治まっていた、というケースもよくあります。

痛みが規則的にならず自然に治まるようであれば、前駆陣痛と考えてよいでしょう。

前駆陣痛がない人もいる

前駆陣痛はすべての方に起こるわけではありません。

まったく感じないまま本陣痛を迎えるケースもあり、前駆陣痛がないからといって異常ではありません。

痛みの感じ方には個人差があるため、「前駆陣痛があったかどうかわからなかった」という方も多くいます。

前駆陣痛の症状・痛みの特徴

前駆陣痛の症状や痛みの感じ方には個人差がありますが、主な特徴は下記のとおりです。

  • 下腹部や腰まわりに鈍い痛みがある
  • 痛みの間隔は不規則で、安静にすると和らぐことが多い
  • 便意・おしるし・胎動の変化を伴うことがある
  • 夜間から明け方にかけて強くなりやすい

それぞれ詳しく説明します。

痛みの場所

前駆陣痛は、下腹部・腰・お尻のあたりに痛みを感じる方が多いです。

痛みの感じ方は「重い生理痛に似た鈍痛」や「下痢のときのような痛み」と表現されることが多いです。便意を感じてトイレに行っても排便がない場合は、前駆陣痛の可能性があります。

痛みの間隔

前駆陣痛の痛みの間隔は不規則です。

数分おきに痛みが来ることもあれば、30分以上間隔が空くこともあります。また、痛みが一時的に強くなっても、その後自然に遠のいていくのが特徴です。安静にしたり姿勢を変えたりすることで、痛みが和らぐ場合があります。

便意・おしるし・胎動の変化

前駆陣痛に伴い、下記のような体の変化が起こることがあります。

変化内容
便意腸が圧迫されることで便意を感じやすくなる。排便がなければ前駆陣痛の可能性がある
おしるし子宮口が開き始めるサインとして、茶色やピンク色のおりものが出ることがある
胎動赤ちゃんが下がってくるため、胎動の感じ方が変わることがある

これらの変化は出産が近づいているサインです。おしるしがあっても、すぐに入院が必要なわけではありません。かかりつけの産院の指示に従いましょう。

※おしるしの詳細につきましては、以下の記事をあわせてご確認ください。

» おしるしの色や量の特徴などを解説!出産に向けた準備をしよう!

夜に強くなる理由

前駆陣痛は、夜間から明け方にかけて強くなることが多いです。

これは、夜間に副交感神経が優位になり、子宮の収縮が起こりやすくなるためと考えられています。朝になると痛みが治まる場合は、前駆陣痛である可能性が高いです。

「夜だけ痛い」と感じても、朝には治まるようであれば過度に心配する必要はありません。ただし、痛みが規則的に続く場合はかかりつけの産院へ連絡しましょう。

前駆陣痛と本陣痛の違い

前駆陣痛と本陣痛の違いを下記の表にまとめました。

前駆陣痛本陣痛
痛みの強さ重い生理痛程度時間とともに強くなる
痛みの間隔不規則規則的で徐々に短くなる
持続時間短く不規則徐々に長くなる

それぞれ詳しく説明します。

痛みの強さ

前駆陣痛は、重い生理痛程度の痛みであることが多いです。

一方、本陣痛は時間とともに痛みがどんどん強くなっていきます。「前駆陣痛とは比べ物にならない」と表現する経産婦も多く、痛みの強さは大きく異なります。

痛みの間隔

前駆陣痛の間隔は不規則で、痛みが遠のいたり強くなったりを繰り返します。

本陣痛は、痛みの間隔が規則的になり、徐々に短くなっていくのが特徴です。日本産婦人科学会では、10分以内または1時間に6回以上の規則的な痛みを本陣痛と定義しています。

持続時間

前駆陣痛の持続時間は短く、不規則です。

一方、本陣痛は子宮収縮の持続時間が徐々に長くなっていくのが特徴です。最初は30秒程度だった収縮が、お産が進むにつれて60〜90秒程度まで長くなっていきます。持続時間が長くなってきた場合は、本陣痛に移行しているサインと考えましょう。

前駆陣痛と本陣痛の見分け方

前駆陣痛と本陣痛は、始まりの段階では判断が難しいことがあります。見分けるポイントは下記の3点です。

  • 痛みの規則性を確認する
  • 陣痛を記録する
  • 本陣痛までの平均時間を把握しておく

それぞれ詳しく説明します。

痛みの規則性を確認する

前駆陣痛と本陣痛を見分ける最大のポイントは、痛みの規則性です。

痛みの間隔が不規則で、安静にすると治まる場合は前駆陣痛の可能性が高いです。一方、痛みの間隔が規則的に短くなり、安静にしても治まらない場合は本陣痛が始まっていると考えられます。判断に迷う場合は、かかりつけの産院へ連絡しましょう。

陣痛を記録する

痛みを感じたら、間隔と持続時間を記録しましょう。

スマートフォンの陣痛アプリを活用すると、痛みの間隔を正確に把握しやすくなります。記録することで「前駆陣痛か本陣痛か」を冷静に判断する材料になります。

本陣痛までの平均時間

前駆陣痛から本陣痛までの時間には、大きな個人差があります。

数時間で本陣痛に移行する場合もあれば、数日〜数週間かかる場合もあります。「なかなか本陣痛にならない」と感じても、焦らず様子をみましょう。

前駆陣痛中の過ごし方

前駆陣痛が始まったら、本陣痛に備えて心と体を整えることが大切です。過ごし方のポイントは下記の4点です。

  • リラックスして体を休める
  • 食事をとる
  • 入院準備を確認する
  • 痛みが強くて眠れない場合の対処をする

それぞれ詳しく説明します。

リラックスして体を休める

前駆陣痛が始まっても、すぐに本陣痛に移行するとは限りません。

痛みや不安から緊張しやすい状況ですが、できる限りリラックスして過ごすことが大切です。ゆっくり入浴したり、好きな音楽を聴いたり、アロマを取り入れたりするなど、自分に合った方法で緊張をほぐしましょう。

横になって休むことで痛みが和らぐ場合もあるため、時間があるときはできる限り体を休めるようにしてください。

食事をとる

出産は体力を大きく消耗するため、食べられるうちにしっかり食事をとることが重要です。

本陣痛が始まると、痛みで食事をとれなくなる場合があります。前駆陣痛の段階では、消化のよいものを中心に栄養をしっかり補給しておきましょう。

また、水分補給も忘れずに行い、体力を温存した状態でお産に臨めるよう準備しておくことが大切です。

入院準備を確認する

入院準備は、前駆陣痛が始まる前の妊娠34〜36週ごろまでに整えておくことが理想です。

前駆陣痛が始まったら、最終確認をするよい機会です。入院バッグの中身に不足がないか、産院から指定された持ち物がそろっているかを確認しましょう。後から家族に持ってきてもらう荷物がある場合は、わかりやすい場所にまとめておくと安心です。

あわせて、赤ちゃんを迎える自宅の準備が整っているか、病院への連絡方法や移動手段も事前に確認しておきましょう。

痛みが強くて眠れない場合

前駆陣痛の痛みが強く、夜眠れないこともあります。

無理に眠ろうとせず、まずは楽な姿勢を探してみましょう。温かい飲み物をとったり、腹式呼吸でゆっくり息を整えたりすることも、痛みを和らげるのに効果的です。また、痛む箇所を温めることで楽になる場合もあります。

痛みが規則的になってきた場合は、かかりつけの産院へ連絡するタイミングの目安となります。

前駆陣痛で病院に行く目安

前駆陣痛が始まっても、すぐに病院へ行く必要はありません。

下記のいずれかに該当する場合は、かかりつけの産院へ連絡しましょう。

  • 陣痛間隔が規則的になったとき
  • 破水しているとき
  • すぐに連絡すべき症状(出血・胎動減少)があるとき

それぞれ詳しく説明します。

陣痛間隔が規則的になったとき

痛みの間隔が規則的になってきたら、本陣痛が始まったサインです。

病院への連絡の目安は、初産婦と経産婦で異なります。

連絡の目安
初産婦規則的な陣痛が10分間隔で1時間以上続くとき
経産婦規則的な陣痛が10~15分間隔で1時間以上続くとき

経産婦はお産が速く進む場合があるため、早めに連絡することをおすすめします。自己判断せず、まずは産院に電話で状況を伝えて指示を仰ぎましょう。

破水しているとき

破水とは、赤ちゃんを包む卵膜が破れ、羊水が流れ出る状態のことです。

サラサラとした液体が下着を濡らす感覚があれば、破水の可能性があります。破水した場合は、陣痛がなくても早急に産院へ連絡してください。

感染症のリスクがあるため、自己判断で様子をみることは避けましょう。

破水の詳細につきましては、以下の記事で詳しく紹介していますので、あわせて参考にしてください。

» 破水したらどうする?破水後の注意点や病院までの移動について

すぐに連絡すべき症状(出血・胎動減少)

下記の症状がある場合は、すぐにかかりつけの産院へ連絡してください。

症状内容
強い出血おしるしとは異なる、量の多い出血がある場合
胎動の減少赤ちゃんの動きが極端に少なくなった、または感じられない場合
強い腹痛お腹が張ったまま痛みが引かない場合

これらの症状は、常位胎盤早期剥離などの緊急を要する状態のサインである可能性があります。夜間や休日であっても、迷わず産院へ連絡しましょう。

まとめ|前駆陣痛の症状・本陣痛との違いと病院に行く目安

前駆陣痛は、出産に向けて体が準備を整えているサインです。本陣痛と異なり、痛みの間隔が不規則で、安静にすると治まるのが特徴です。

前駆陣痛が始まったら、リラックスして体を休めながら本陣痛に備えましょう。痛みの間隔が規則的になってきた場合や、破水・強い出血・胎動の減少がある場合は、速やかにかかりつけの産院へ連絡してください。

不安なことがあれば、一人で抱え込まずに産院へ相談することが大切です。

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