2024.12.13
妊娠
妊娠が判明した人の中には、おならの出る数や臭いの変化に困っている人もいるのではないでしょうか。妊娠中はさまざまな理由でおならが増えやすくなります。
この記事では、妊娠初期におならがよく出る原因や症状を改善するための対策について解説します。先輩ママの妊娠初期のおならに関する体験談も紹介しているので、参考にしてみてください。
妊娠してから「おならがよく出る」「おならが前よりも臭い」と感じる女性は多いものです。妊娠中におならの回数や臭いが変化する原因はいくつかあり、時期によっても異なります。
ここでは、妊娠初期におならが増える原因についてみていきましょう。
妊娠によるホルモンバランスの変化は、妊娠初期のおならが増える原因になります。
受精卵が着床すると、妊娠を維持するために妊娠初期から女性ホルモンの分泌量が増えていきます。とくに女性ホルモンのひとつである黄体ホルモン(プロゲステロン)は、腸の動きを低下させる作用があります。妊娠により黄体ホルモンの分泌が増えることで、腸内にガスや便が溜まりおならが増えたり、お腹が張ったりする原因になります。便秘になると、腸内の悪玉菌が増えやすくなり、おならの臭いが強くなることがあります。
また、腸内で便の流れが滞ると、便に含まれている水分が再吸収され、便がますます固くなります。便やおならを出したいのに出せないという状況に陥りやすくなります。
妊娠初期でつわりが始まると「食事が十分に取れない」「食事内容が大きく変わる」といった理由で、便秘になることがあります。
また、つわりなど妊娠初期にみられる症状をきっかけに、ストレスを感じるとおならが増える原因になります。消化管とストレスは密接な関係があるためです。
排便時は肛門周りの筋肉が緩むように、便を出すには心身がリラックスしている必要があります。妊娠でストレスが増して便秘がちになると、おならが増える、おならが臭くなる原因になります。
ただ、強すぎるストレスは腸のぜん動運動が強くなり、下痢を引き起こすことがあります。ストレスで腸の過敏や下痢が起こることで、おならの数が増えることがあります。
妊娠初期におならの回数や臭いに変化を感じているママは多くいます。ここでは、先輩ママの妊娠初期のおならに関するエピソードを紹介します。
上記のように、妊娠初期からおならで悩む妊婦さんは多くいます。おならへの対策は、腸内環境を整え、適度な便通を保つことが大切です。
妊娠してから「おならが出そうで出ない」「おならが止まらない」といった変化に戸惑っている人もいるでしょう。妊娠初期のおならを改善するための具体的な対策は次のとおりです。
排便をスムーズにしたり、腸内環境を整えたりするために、食物繊維が豊富な食品を摂取しましょう。食物繊維は野菜や果物、きのこ類や海藻類に含まれています。
食物繊維を摂取すると、便のカサを増やしたり、腸内の善玉菌のエサになったりと、お腹に良い働きがあります。食物繊維には野菜や果物のスジなどに含まれる不溶性食物繊維とワカメやとろろ芋に含まれる水溶性食物繊維があるため、両者をバランスよく摂取しましょう。
腸内環境を整えるには、腸の善玉菌を増やすことが大切です。ヨーグルトや納豆などの発酵食品には、ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌が含まれています。
発酵食品に含まれている善玉菌は、胃酸によって死滅してしまいますが、腸内に届き善玉菌のエサとなります。腸に元々いる善玉菌が増えることで、腸内環境を改善するのに役立ちます。
また発酵食品のなかには、腸内まで菌が届く「プレバイオティクス」もあります。食品に含まれる善玉菌は、腸に届いてから定着するわけではありませんが、一定期間とどまります。毎日定期的に発酵食品を取るとよいでしょう。
妊娠中の便秘を改善するために、十分な水分を取るようにしましょう。とくに便秘がちの人や便がコロコロしている人は、水分不足の可能性があります。
コーヒーやお茶から水分を取る人も多くいますが、カフェインが含まれています。カフェインは水分の排泄を促す作用があるため、水分補給にはなりません。妊娠初期のおなら対策のためにも、ノンカフェイン飲料から必要な水分量を取るようにしましょう。
スムーズな排便を促すには、定期的に運動をするのがおすすめです。運動をすると、腸のぜん動運動を促すことができます。
妊娠初期であれば、散歩やウォーキングといった体に負担がかかりにくい全身運動を取り入れるとよいでしょう。アクティブな運動が好きな人は、マタニティビクスやマタニティ水泳など、妊婦さん向けの運動プログラムに参加するのもよいでしょう。
腸内環境を良好な状態に保つには、排便習慣を整える必要があります。体がリラックスしている時に消化や吸収が行われやすくなり、腸のぜん動運動も活発になります。
妊娠初期のおならで困っている人は、ストレスを避けるようにし、心身がリラックスできるような環境を整えましょう。ストレスの原因排除が難しいときは、自由時間に自分の好きなことに没頭し、気分転換を図ることも効果的です。
妊娠中は自己判断で下剤を使用しないように注意しましょう。妊娠をして排便習慣が変化した人のなかには、市販の便秘薬を使おうと考えている人もいるかもしれません。
便秘薬には、作用別にいくつかタイプがありますが、腸のぜん動を促すタイプの下剤は、子宮収縮を誘発する恐れがあるため、妊婦さんは服用できません。酸化マグネシウムなど便を柔らかくするタイプの薬は、かかりつけ医に処方してもらうとよいでしょう。
妊娠中はさまざまな理由により、妊婦さんが便秘になりやすく、おならの回数や臭いが変化しやすくなります。とくに妊娠初期はホルモンバランスの変化やストレスにより、便秘が起こりやすく、おならが増えたり、臭いが強くなったりすることがあります。
妊娠してからおならで悩むようになった人は、腸内環境を予防し便秘にならないように努めましょう。妊娠初期からおなら対策に取り組むことで、妊娠期間中の便秘予防にも役立ちます。妊娠初期におならの回数や臭いの変化に気づいた人は、記事内で紹介した対策を試してください。
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